著者
久保島 吉貴 外崎 真理雄 橋田 光 田端 雅進
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース 第124回日本森林学会大会
巻号頁・発行日
pp.184, 2013 (Released:2013-08-20)

ウルシ材は耐湿・耐水性に優れるため水桶や馬桶などに用いられ,材が軽いことから網浮木として用いられてきた。また材色を活かして寄木細工にも使用されている。しかし材の特性は一部の地域産材に関しては得られているものの十分な知見が得られているとは言えない。現状では伐採後に放置されている樹液採取後のウルシ材の利用し新たな産業の創出や漆産業の維持・拡大につなげて行くには,材の特性を解明し,特性を活かした利用法を開発する必要がある。そこでウルシ材の主に物理的,力学的な物性を検討した。その結果,静的曲げヤング率,静的曲げ強度および衝撃曲げ吸収エネルギーは小さいものはスギと同程度で大きいものはカラマツおよびアカマツと同程度であり,密度と有意な相関関係が存在した。従って材の強度は密度から推定される妥当な範囲であると考えられるが,樹液採取が樹齢10-15年程度で行われるため丸太の直径が小さいことと,生産本数がスギ,ヒノキおよびカラマツなどと比較して極めて少ないことなどを考慮した用途開発が望まれる。用途としては既に開発されているものに加え産地の小中学校や体験教室などの教材にも利用出来るのではないかと考えられる。
著者
山岡 晶 森 悠太 須田 一哉 八田原 慎吾 倉持 武雄 橋田 光代 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.24(2006-EC-003), pp.29-34, 2006-03-13

近年,音楽療法において,太鼓の活用が概ね好評である事が報告されつつある.本研究では,太鼓を演奏した場合の脳活動をf-NIRS(近赤外分光法)によって分析し,その変化の要因として,音色と振動の影響,場の効果の影響について更に検討を行う.実験結果から、簡易太鼓と和太鼓,ソロセッションとグループセッションにおいていずれも後者において前頭前野において大きな脳血流の変化が観測された.
著者
橋田 光代 野池 賢二 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.100, pp.65-70, 2002-10-25
参考文献数
4
被引用文献数
6

本稿では,演奏ルールを与えて音楽に表情を付けた場合と,人間がマニュアルで表情付けを行った場合における各パラメータの与え方の差異について述べる.比較のために,あらかじめ手入力(打ち込み)で作成した演奏事例を用意し,次にその演奏を目標としたルールを考案し,音高,発音時刻,音価のみ記述したStandard MIDI File (以下,SMF)に適用した.今回はショパンの「別れの曲」に記述されている記号情報,楽語について検討を行ったところ,その多くは一般化できるのではないだろうかという手ごたえがあった.This paper describes an analysis of music performance rendering of differences between manual rendering and rule-based rendering. We rendered two types of MIDI sequences; we first made a MIDI sequence by manual with complete expressions, and then made another one by rule-based processing for targeting the manual data. This time the information clearly including a score such as slur, dynamics, and articulations are considered. We could except some of the rules created for Chopin's Etude Op.10-3 would generalize for other pieces...
著者
野池 賢二 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学] (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.16, pp.25-29, 2003-02-21
参考文献数
7
被引用文献数
3

二つの演奏の表情パラメータ値をモーフィングするツールMortonのWeb版を実装した.Web版MortonであるWebMortonは,演奏表情パラメータ値をモーフィングする機能に加えて,二つの演奏に対するユーザの識別境界を示す機能が組み込まれている.この機能とWeb版になったことにより,誰でも自分の識別境界を知ることができる.演奏表情パラメータ値のモーフィングという新しい考えによるこれまでにない演奏の生成は,単に実験ツールというだけではなく,音楽教育の現場,エンターテイメントの分野での活用が期待できる.
著者
橋田 光太郎
出版者
人文地理学会
雑誌
人文地理学会大会 研究発表要旨
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.23-23, 2010

分野:観光地理学・都市地理学発表概要:2009年人文地理学会大会で発表した内容の継続的研究で, 門司港「レトロ」地区の観光地の形成過程を整理し, 現在進んでいるまちづくりを観光地化の視点から報告する。 特に, 第3期事業の長期プランである「門司港レトロ観光街づくりプラン」, 全国初の観光専用鉄道として「レトロ」地区で運行を始めたトロッコ列車 「潮風号」, 旧料亭「三宜楼」を巡る市民運動, 栄町銀天街で展開されている商店街の活性化 の動向などを中心に報告する。
著者
橋田 光太郎
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.100233, 2015 (Released:2015-04-13)

本研究は「都市地理学の視点から見た八幡の変遷に関する研究」の一部をなすもので,研究の目的は旧八幡市の戦災を概観し,市長・守田道隆が展開した復興内容を明らかにすることである。検討の際には,地域形成者としての公権力や為政者の重要性に着目して考察した。
著者
片寄 晴弘 福地 健太郎 寺田 努 松浦 昭洋 橋田 光代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. EC, エンタテインメントコンピューティング (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.1-6, 2015-02-23

エンタテインメントコンピューティングや音楽情報科学の研究領域においては多数の 「楽しい」 インタラクティブシステムが制作されてきた.本企画セッションでは,福地氏 (明治大),寺田氏 (神戸大),松浦氏 (東京電機大),橋田氏 (相愛大) を話題提供者として迎え,ショーやイベントにおいて一般聴衆に感動してもらうべく楽しんでいただく (=『魅せる』) ことを目標として,インタラクティブシステムをデザイン/使用するにあたっての課題や解決手段に焦点をあてた議論を実施する.
著者
片寄 晴弘 福地 健太郎 寺田 努 松浦 昭洋 橋田 光代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学]
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.1-6, 2015-02-23

エンタテインメントコンピューティングや音楽情報科学の研究領域においては多数の 「楽しい」 インタラクティブシステムが制作されてきた.本企画セッションでは,福地氏 (明治大),寺田氏 (神戸大),松浦氏 (東京電機大),橋田氏 (相愛大) を話題提供者として迎え,ショーやイベントにおいて一般聴衆に感動してもらうべく楽しんでいただく (=『魅せる』) ことを目標として,インタラクティブシステムをデザイン/使用するにあたっての課題や解決手段に焦点をあてた議論を実施する.
著者
野池 賢二 橋田 光代 平田 圭二 片寄 晴弘 平賀 留美
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.14, pp.71-76, 2005-02-18
被引用文献数
10

NIME04のデモセッションとして行ったRencon聴き比べコンテストの模様とその投票結果、および、Rencon研究発表セッションの様子について報告する。投票結果の順位について統計的分析を加えた考察も、あわせて報告する。さらに、考慮していくべき課題と、今後の開催予定についても述べる。This paper reports NIME04 Rencon (Performance Rendering Contest) and its paper session held at the International Conference on New Interfaces for Musical Expression. This paper shows the result of NIME04 Rencon with some statistical analysis,and discusses future works.
著者
馬場 隆 橋田 光代 片寄 晴弘
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2011-MUS-91, no.14, pp.1-6, 2011-07-20

指揮システム“VirtualPhilharmony”は,実際にオーケストラを指揮する感覚に焦点を当てた指揮システムである.指揮経験者が有する,オーケストラ指揮に関するヒューリスティクスを導入することにより,従来のシステムでは得られなかった指揮感覚がプレイヤに提供される.ヒューリスティックに構築されたオーケストラの演奏モデルとプレイヤ (指揮者) とのインタラクションにより,演奏を生成する.演奏は本番モードとリハーサルモードからなる.リハーサルによって指揮者とオーケストラとのコミュニケーションを図ることにより,よりプレイヤの意図に即した演奏を提供する.
著者
奥平 啓太 片寄 晴弘 橋田 光代
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.82, pp.13-18, 2003-08-04
被引用文献数
6

本論文では,表情のある演奏をテンプレートとして利用し,1)モーフィングを含む演奏表現意図のリアルタイム操作,2)演奏表現の理解の手がかりとなる情報の可視化を行う演奏インタフェースiFP について述べる.iFP は,拍打と演奏テンプレート中の微細な逸脱(deviation) のスライダ操作,すなわち,抽象化したレベルによって演奏を行うインタフェースである.予測制御を用いることによって,拍打といった単純な操作で,テンポと音量を与え,また,間を表現するインタフェースを用意している.これらの機能により,iFP のユーザは名演奏家の指揮を行ったり,あるいは,名ピアニストの手を使って演奏を楽しむような感覚を味わうことが出来る.iFP には,エンタテイメントシステムとしての使用の他,音楽教育,音楽解釈研究など,幅広い使用法が想定される.This paper reports a performance system: iFP, which supports 1) real-time playing include morphing, and 2) visualization of expressions. iFP is the music interface, the player of which control music performances with tapping and handling sliders, based on expression deviation described in templates, in other words the player performs music with the abstracted control. The scheduler based on predictive control contribute in independence of tapping detection and notes arrangement. Players are allowed to tap on spontaneous beat, and to. express "rest" with simple tapping operation. These functions lets the players to enjoy playing the piano using pianist's hands, or conducting the virtuosi. iFP are expected to be used for entertainment, music education, and musicology.
著者
片山 忠久 石井 昭夫 西田 勝 堤 純一郎 森川 明夫 橋田 光明
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.372, pp.p21-29, 1987-02
被引用文献数
7

Simultaneous observations of the profiles of wind velocity and air temperature are conducted at three points in an urban area with a large pond by the kytoons. From the results of observations, convective heat flux from the ground surface to air is calculated by the traverse-method. Heat flux from the pond is negative, that is, cooling. The relation between convective heat transfer coefficient and wind velocity is obtained in extensive built-up areas. Thermal environment is observed, formed at the height of 1 meter from the ground surface in the built-up area and the large pond. New standard effective temperature of the ASHRAE, SET, is calculated as the over all thermal index at the both sites. The effects of a shade tree and wisteria trellis on thermal environment are discussed.
著者
橋田 光代
出版者
関西学院大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究は,抽象化した音楽表情のコントローラに基づき,集約したパラメータ制御によって,簡易に実時間で生き生きとした音楽表情を作りだすインタフェースを開発することを課題とした.具体的には,フレーズ表現とアテンションの移動に着目した複数旋律音楽の表情付けモデル(Pop-E)をベースとした,音楽構造解析支援機能の整備と,スライダによるパラメータセット操作により実時間で演奏を生成するシステムの実装を行う.本年度は,以下の項目についての研究・調査を実施した.1.音楽構造解析支援機能の整備外部ファイルに記述された演奏制御パラメータと,MusicXML形式で記述した音楽構造情報(グループ構造,フレージングの頂点,アテンションパート)を入力とし,オフラインで動作するプロトタイプシステムに対し,グループ構造の解析候補機能と演奏制御パラメータのインタラクティブ制御機能,フレーズとその頂点音の編集機能の実装を行った.2.Pop-Eインタラクティブシステムの実装に向けての調査実装済みのプロトタイプシステムを,操作パラメータの記録機能,実時間演奏レンダリング機能を有するリアルタイム動作版に拡張するために,音楽情報科学研究会,エンターテイメントコンピューティング(EC),インタラクション,ACII2007,NIME2007,の各学会に参加し,演奏表現に関するインタラクティブシステムの類似研究の調査と,MIDIコントローラ,テルミン,Wiiコントローラなどのジェスチャ・センサデバイスに関する情報収集と意見交換を実施した.また,本システムの応用・実利用先の検討として,音楽教育支援に関する予備調査として,小〜中学生を対象としたケーススタディの実施,音楽教育学会への参加・情報収集を行った.
著者
橋田 光代 片寄 晴弘 保科 洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.111, pp.103-109, 2003-11-07

与えられた楽譜からフレーズ頂点を推定(or 付与)する手法のひとつに保科理論がある.頂点選択や演奏表現のための条件がよく整理されており,理解しやすい.ただし,保科理論では,グループ境界に関しては人間の直感的な思考を前提にしており,直接,計算機処理に用いることはできなかった.本稿では,保科理論をもとに,スラーの始点と終点に関する制約を利用し,頂点推定の根拠からのvotingによって各グループの頂点を推定するモデルを提案する.ベートーベンのピアノソナタ「悲愴」第2楽章では,概ね正しい頂点を導き,他曲における推定でも約80%を超える正答率を得た.This paper describes a computational model which estimates notes corresponding to the apex in a phrase, based on Hoshina's theory, which deals with the way to express phrases with giving an apex. The theory illustrate concrete examples of the apices and numerates principles for selecting apices. However, it requires further formalization in order to use the theory on computer systems. We propose a computational model of estimating apices based on voting by the evidences which support the note to be the apex, using slur boundaries. On the piano sonata of Beethoven's "The Pathetic", the second movement, almost right apices were estimated. The algorithm is able to estimate apices with over 80% accuracy.