著者
池田 実
出版者
関西法政治学研究会
雑誌
憲法論叢 (ISSN:24330795)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.115-140, 2002-12-23 (Released:2018-01-10)

Defender of the People (Defensor del Pueblo) under the Spanish Constitution of 1978 shows us one of the most recent models of the contemporary Ombudsman system. He/She plays not only the role of a traditional Commissioner of Parliament that supervises public administration, but also that of the protector of constitutional rights and freedoms. In addition, he/she serves as the prosecutor that denounces laws as unconstitutional before the Constitutional Court. This paper refers to the figure of the Defender in the context of the present system of protection of constitutional rights and freedoms, and analyzes what it means today.
著者
池田 実
出版者
関西法政治学研究会
雑誌
憲法論叢 (ISSN:24330795)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-25, 1999-12-20 (Released:2018-01-10)

Nationalism or regionalism is now one of the most important factors that might have an influence on the stability of Spanish frame of government under the Constitution of 1978. This paper refers to the above-mentioned matter in the context of Spanish constitutionalism, and analyzes what it means today.
著者
池谷 佳世 武藤 繁貴 若杉 早苗 池田 孝行 平野 尚美
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
人間ドック (Ningen Dock) (ISSN:18801021)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.66-73, 2022 (Released:2022-09-15)
参考文献数
20

目的:当センターの人間ドック食は,「おいしく楽しく学べる食育レストラン」をコンセプトに提供している.フレイル認知度向上を目指し,看護大学と人間ドック食を共同開発した活動報告と,フレイル予防食の実行実現性について探ることを目的とした.方法:2021年3月からの1ヵ月間人間ドック食を喫食した1,422名のうち,1,242名(有効回答率87.3%)を調査対象とした.フレイル予防に関する10食品群を含んだ人間ドック食を看護学生とともに考案し,対象者に食生活改善項目や,考案者の想いが伝わるよう学生の写真が掲載された「メニュー表」を配布した.人間ドック食喫食時に,フレイルの認知度および予防食の実行実現性に関するアンケート調査を行った.食事アンケートは,男女別および60歳以上,未満で比較した.結果:フレイルの認知度は約15%で,男性では女性より有意に低かった.男女ともに60歳未満,以上での差はほぼみられなかった.フレイル予防の食事の実行実現性は,「一日3食食べる」や「よく噛む」は80%程度と高かったものの,「予防の10食品群を意識する」は27.4%と低かった.フレイル予防食の満足度は90%以上と高かった.結論:人間ドック利用者のフレイルの認知度は低かったが,人間ドック食が理解度の向上や栄養改善の契機となることが示唆された.今後,全年代における認知度を上げる介入と,10食品群を意識できる保健指導の構築が課題である.
著者
高橋 亮太郎 奥村 健二 大山 智鈴 小川 晃子 大野 正弘 浅野 美樹 田口 宣子 鈴木 正之 池田 信男 室原 豊明
出版者
一般社団法人 日本総合健診医学会
雑誌
総合健診 (ISSN:13470086)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.277-284, 2012 (Released:2013-09-01)
参考文献数
27

近年、血管内皮機能を非侵襲的に指尖で測定できるreactive hyperemia peripheral arterial tonometry (RH-PAT) が開発された。本研究で我々は、人間ドック受診者を対象にRH-PATを用いた血管内皮機能測定について検討した。当院の2日ドック受診者で脳心血管病の既往がなく投薬を受けていない男性120名(平均年齢53±9歳)を対象とし、2日ドックの検査項目に加え、アポリポ蛋白B100、空腹時インスリン、高感度CRPなどを測定した。また、上腕駆血開放後の動脈拡張反応を指尖容積脈波として検出するreactive hyperemia index (RHI) をEndo-PAT2000を用いて自動計測し、血管内皮機能とした。全例で所要時間30分でRHIの測定が可能であった。RHIの平均値は1.76±0.41あり、RHIは年齢、心拍数、HbA1c、アポリポ蛋白B100、総コレステロール、LDLコレステロール、non HDL コレステロールと有意な負の相関を示した。喫煙歴(packyears)と空腹時血糖値はRHIと有意には至らないものの負の相関の傾向がみられた。RHIを従属変数としたステップワイズ重回帰分析では年齢、LDLコレステロール、心拍数がRHIの独立した規定因子であることが示された。本研究の結果より、人間ドック受診者においてRH-PATを用いて測定した血管内皮機能は心血管病の危険因子との相関がみられ、初期動脈硬化のサロゲートマーカーとしての可能性が確認された。
著者
国本 隆 池田 栄三 西邑 弘
出版者
一般社団法人 軽金属学会
雑誌
軽金属 (ISSN:04515994)
巻号頁・発行日
vol.1953, no.7, pp.59-65, 1953-05-31 (Released:2008-10-30)

We found that the aluminum surface was blackened in the boiling natural-water. Then, we examined the condition in which this discolouration occurred. As the experiments, aluminum and its alloys (1S, 2S, 52S, 61S, 17S) which were variously treated were boiled in the well-water, the distillated water and the well-water which was controlled PH. Table 1-11 and Photo. 1-11 show the results of these experiments. Summarizing these results, we have determined the conditions in which the discolouration occurres as follows.(1) There should be neither oxid film nor other films which prevent the direct contact of the water on the aluminum surface before boiling in the natural water.(2) Thc Tcmperature of water should be more than 80°C and the aluminum surface should be laid in the condition in which the oxid film is formed.(3) The water should have any metallic ions and these ions should be in the condition in which they are able to act sufficiently.The discolouration above mentioned seems to illustrate one of the delicate action of bare aluminum surface and to give us the kye with which we may be able to unlock the tightly closed door of the aluminum surface problems, for instance, activity and oxidation of aluminum surface and corrosion resistance of aluminum and its alloys, etc.
著者
佐藤 由佳 池田 由紀
出版者
日本慢性看護学会
雑誌
日本慢性看護学会誌 (ISSN:18822061)
巻号頁・発行日
pp.202216002, (Released:2022-07-22)
参考文献数
36

目的:中高年関節リウマチ患者(RA)の健康行動に対する自己効力感に関連する要因を明らかにする.方法:Aクリニックに通院中の40歳以上のRA患者計262名を対象に,質問紙を用いた聞き取り調査を行った.調査内容は,基本属性,RAの状態(疼痛,全般的な体の調子,疾患活動性,日常生活動作の程度),健康行動に対する自己効力感(CD-SES),不安・抑うつ,ソーシャルサポートである.結果:CD-SESの2群比較では,属性との関連においてはすべての項目で有意差はなかった.ソーシャルサポ-トの合計得点では,CD-SES低値群は高値群に比べて有意に低かった.RAの状態,不安,抑うつはCD-SES低値群は高値群に比べて有意に高かった.ロジスティック回帰分析ではCD-SESに対して,疾患活動性,日常生活動作の障害度,不安,抑うつ,ソーシャルサポートが有意に関連していた.結論:中高年RA患者の健康行動に対する自己効力感は,RAの状態,心理的・社会的要因のすべての要因が関連していた.