著者
田中 章 嶋田 治一 永島田 義則
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.122-124, 1978-10-10 (Released:2009-05-22)
参考文献数
1

鹿児島県奄美群島の喜界島において,1974年侵入時から1977年の間のウリミバエ雄成虫の誘殺トラップによる個体数変動と生息環境の違いを調査した。1.個体数変動調査では,誘殺数は侵入以来増加の傾向にあり,1977年は50トラップ当り10,000頭以上であった。季節的には一般に秋期に多く,冬期に少なかった。現在の喜界島の高密度は野生寄主オキナワスズメウリに依存しているものと考えられる。2.生息環境調査は,環境を5つに分けて誘殺数を比較した結果,部落内は少なく,孤立した林では多く,その差は26倍であった。このことから,本種の密度推定や抑圧防除を行う上に注意を要することと思われる。
著者
小林 光 田中 章浩 岸田 悟 渡部 徹 長谷川 弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.542, pp.421-426, 2008-03-05
参考文献数
9

本研究では,バックプロパゲーション法による3層階層型ニューラルネットワークを用いて指紋と声紋によるハイブリッド認証システムを構築した.指紋認証では2次元高速フーリエ変換と逆フーリエ変換によって前処理を行い,ニューラルネットワークへの入力データとした.声紋認証では高速フーリエ変換によって前処理を行い,ニューラルネットワークへの入力データとした.それぞれ各認証を行い,中間層・出力層ユニット数がニューラルネットワークの性能の及ぼす効果を明らかにした.さらに,可変の重み付きAND結合を用いた指紋と声紋によるハイブリッド認証システムを構築し,性能を調査した.これらの結果より, 3層階層型ニューラルネットワークが個人認証システムに有効であることを示した.
著者
永冨 昭 大石 良一 田中 章
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲 (ISSN:09155805)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.106-110, 1967-06-20

日本産のOxya属として本州, 四国, 九州にコバネイナゴO. yezoensis Shiraki (=O. japonica Willemse)とハネナガイナゴO. velox Fabriciusがいるが, これらの生態に関するまとまつた論文は熊代(1935)と勝又・西川(1935)の2つに過ぎないようである.もつとも勝又・西川は単にイナゴとして記したので, その対象がコバネかハネナガか判然しないが, おそらくハネナガを取り扱つたものであろう.熊代はコバネイナゴの産卵前期間について次のように記している.「産卵前期間の相当長いことは, 羽化当初の雌虫の卵巣の小形幼稚な点から想像される.実験は未だ行なつていないが昭和6年の8月23日羽化雌虫に雄を配し飼育した所, 9月21日産卵を始めた.即ち産卵前期間は30日を要したことを観察した」.著者らは本種の産卵前期間を日長, 温度との関連のもとに調査中であるが, 初年度に得た事実を予報の意味で記して参考に供したい.
著者
尾上 直之 橋本 周司 田中 章喜
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-03-06

近年、マルチメディア技術はコンピュータの性能向上にともない、目覚ましい発展を遂げている。しかしながら、マルチメディア技術を用いた情報の制作のための環境は十分であるとはいえない。特に、映像のための背景音楽(BGM)の多くは、作曲家によって作曲されており、簡単なBGM制作についても自動化はほとんど行われていない。我々は、動画像から背景音楽を自動生成するシステムの制作を行っている[1,2,3]。BGMを生成する試みはこれまでにもいくつか報告されている[4]が、我々は動画像の内容に立ち入らず、動画像から単純な構造的特徴を抽出し、これらをリアルタイムで音楽的特徴と結び付けBGMを生成している。本稿では、システムをネットワーク上にエージェントとして分散させて置き、これを用いたリアルタイムでのBGMの生成について報告する。
著者
田中 章
出版者
北海道大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

再生核ヒルベルト空間に対する標本化定理に関する理論的な解析を行った.具体的には,所与の再生核ヒルベルト空間と所与の標本点集合によって,当該再生核ヒルベルト空間に属する任意の関数が完全再構成可能となるための必要十分条件を与え,また完全再構成可能でない場合については誤差の上限を与えた.また,機械学習への適用を想定し,種々の再生核ヒルベルト空間の族に対して,標本点や採用する空間に対する解の挙動を理論的に解明した.
著者
田中 章 今井 英幸 宮腰 政明 伊達 惇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.819-825, 1996-05-25
参考文献数
6
被引用文献数
40

Mallatにより提案された多重解像度解析は, 関数空間を解像度の異なる部分空間列により表現する. 各部分空間は一つ解像度の低い部分空間と, その補空間の直和として表現される. Mallatはこれを直交ウェーブレットとスケール関数を用いて記述した. 本論文は, 離散化された自然画像を拡大する手法として, その画像の多重解像度解析を考え, その各解像度の成分の間に同程度の相関があることを利用して, 本来もとの画像には含まれていない高解像度の成分を推定し, その成分ともとの画像の情報から拡大画像を得る手法を提案する. また, 信号の内挿手法として広く用いられている, 共1次内挿法(bi-linear interpolation)や3次畳込み内挿法(cubic convolution interpolation)と比較を行い, 本手法の有効性を検証する.
著者
吉井 健悟 有田 清三郎 田中 章太郎 宮脇 貴久
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集 : BMFSA
巻号頁・発行日
no.14, pp.100-101, 2001-10-27

Recently the number of tuberculosis at Osaka City is increasing to the high level in the world. It is important to make clear the mechanism of the trial of the tuberculosis spread model. In this paper, we propose a mathematical model for the tuberculosis spread model in Osaka using the distance based on the data of 27 indexes of the management table of Osaka's tuberculosis. From the analytical results based on our model, it is suggested that tuberculosis spread model in Osaka has the central area and it is spread to the seaside.
著者
田中 章 大澤 啓志 吉沢 麻衣子
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.71, no.5, pp.543-548, 2008-03-31 (Released:2009-05-08)
参考文献数
12
被引用文献数
4 3

Japan's Environmental Impact Assessment Law was enacted in 1997. However, there are still many problems in Japan's ecological impact assessments. Among these problems, we turned our attention to problems stemming from 1. The system of Japan's EIA ; 2. The team of EIAs ; and 3. Technical methodologies. We applied the Habitat Evaluation Procedure for the first time to an EIA in Japan. Through this experience, we reviewed effectiveness of HEP as a solution to the above problems in Japan's EIAs. The proposed project was a residential development in Yokohama. The site was located in one of the largest remaining natural suburban areas in the city,consisting of densely vegetated hills and creeks which provide quality habitats to wildlife including fireflies and brown frogs, selected as evaluation species in this HEP. Some modifications of original HEP were introduced, including technical revision for the fragmented natural area which has a peculiar land use in Japan. As a result, HEP contributed to formation of substantial mitigation measures for habitats conservation through analyses and discussions among HEP team members.