著者
田中 卓也
出版者
共栄大学
雑誌
共栄大学研究論集 (ISSN:13480596)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.121-138, 2013-03-31

講談社刊行雑誌『少年倶楽部』(のちに『少年クラブ』改称)は、発刊された1914(大正3)年から昭和戦前期にかけて、当時小学校高学年から中学生までの読者層の多くを"愛読者"として獲得することに成功した。彼らは立身出世による進学意識、勤勉かつ真面目であり国家に奉公できる少年像をメルクマールに、投書欄に集い次第に読者共同体を形成していった。戦後多くの少年の夢や希望を与えることを使命に、復刊を果たした。復刊されたが、投書欄の登場は発刊から数年を経てからであった。戦後の同誌は民主化政策の影響で投書内容も戦前のものとは異なり「学級新聞」や「日記」等が見られた。また誌面で仲間を求める内容のものも見られなかった。昭和30 年代中ごろより「テレビ」、「まんが」といったマス=メディアの影響を大きく受け、誌面構成に大きく波及した。後進の新興雑誌などと販売競争しながらも継続発行されたが、1962(昭和37)年にその役割を終えた。
著者
坂戸 慶一郎 松島 雅人 川崎 彩子 横田 祐介 岩上 真吾 佐藤 裕美 田中 忍 平塚 祐介 竹内 一仁
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.104-108, 2012 (Released:2012-10-05)
参考文献数
10

要 旨目的 : 地域中規模病院における経皮内視鏡的胃瘻造設術 (percutaneous endoscopic gastrostomy, 以下「PEG」) 施行患者の長期生存率を明らかにする. 対象・方法 : 2004年1月1日∼2006年9月1日の期間にあおもり協立病院にてPEGを施行した患者を対象とし, 過去の診療録を用いて調査した. 累積生存率を生命表分析 (Kaplan-Meier法) にて推定し, その95%信頼区間を算出した. 後ろ向きコホート研究である. 結果 : 対象者332名, 平均年齢77.5±9.5歳 (中央値78歳). 24名は転帰不明であり追跡が可能だった日までを解析に組み入れた (追跡率92.8%).  累積生存率は30日90.3%, 1年61.8%, 2年47.9%, 3年37.6%, 5年21.5%であった. 結論 : 地域中規模病院におけるPEG後の長期生存率は高次機能病院と同程度であったが, 原因疾患は異なる可能性がある.
著者
櫻井 賢 小野 徹 天内 孝昌 篠原 治征 戸谷 収二 田中 彰 又賀 泉
出版者
JAPANESE SOCIETY OF ORAL THERAPEUTICS AND PHARMACOLOGY
雑誌
歯科薬物療法 (ISSN:02881012)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.7-12, 2005-04-01 (Released:2010-06-08)
参考文献数
10
被引用文献数
1

Pseudomonas aeruginosa has been frequently detected from sputa around tracheostomy stuma with a high frequency of nosocomial infection among patients with an opportunistic infection. It is also reported to be difficult to treat lower respiratory infections when resistance to antibiotics for Pseudomonas aeyuginosa has developed. We discuss 15 patients, (8 males and 7 females) who underwent tracheostomy and in whom Pseudomonas aeyuginosa was isolated for 10 years from April 1993 to March 2003. Average age was 62.0 years old. All subjects were oral cancer patients. Pseudomonas aeyuginosa was detected from cultures in 15 of 19 patients (78.9%) . It was isolated from and had colonized the lower respiratory tract by 34.6 days on average after tracheostomy. Gradual change of sensitivity to antiobiotics and increase of drug tolerance were recognized. As drug tolerance may be affected by long-term administration of antibiotics, selection of antibiotics and period should be carefully considered to avoid the development of tolerance.
著者
田中 愼亮 赤澤 登 柚鳥 宏和
出版者
Japanese Society of Oral Oncology
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.43-48, 2012-06-15
被引用文献数
2

頭頸部癌症例では,上部消化管領域に重複癌を認めることが多い。2003年1月から2008年12月の期間に当科で加療を行った口腔癌のうち,上部消化管内視鏡検査を施行した133例について検討を行った。上部消化管領域に重複癌を認めた症例は,133例中16例(12.0%)で,全例男性で,食道癌12例,胃癌4例であった。口腔癌部位別では,舌癌67例中9例(13.4%),下顎歯肉癌19例中2例(10.5%),口底癌18例中3例(16.7%),頬粘膜癌12例中1例(8.3%),硬口蓋癌2例中1例(50.0%)に認めた。病期別では,stage I 38例中2例(5.3%),stage II 32例中8例(25.0%),stage III 19例中2例(10.5%),stage IV 44例中4例(9.1%)であった。また,喫煙歴と飲酒歴は68例中12例(17.6%),喫煙歴のみは14例中4例(28.6%)に重複癌を認め,飲酒歴のみ12例と喫煙歴と飲酒歴ともにない39例について重複癌はなかった。食道癌は12例中4例で上皮内癌であった。
著者
竹原 幹人 大島 裕明 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.171, pp.29-34, 2005-07-06
参考文献数
17

本論文では, Blogからニュース記事に対する意見を抽出し, Blogの書き手の興味を考慮して意見を提示するシステムの提案を行う.従来のWebではなくBlogという枠で考えることで, より最近の話題についての意見などの情報を提示することができ, また現在重要なものではなく今後重要になるかもしれない情報に着目することができるようになると思われる.Blogでは, 話題となっているニュースに対し, 書き手独自の視点に立った意見が書かれることが多い.多くのBlogからこのような意見を抽出し, 統合して提示を行う.またBlogには, 同じ書き手が書いた過去の記事が含まれる.これまでに書かれた記事から, 書き手の持つ興味を推測することが可能である.この興味を利用して意見を提示することで, ある話題に対しどのような人がどのような意見を述べているかを把握することができる.
著者
田中館申一郎著
出版者
みちのく社
巻号頁・発行日
1973
著者
田中 孝志
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
no.8, pp.35-49, 2005-12

本論はスピーチでどのような表現方法が聞き手の興味を引くのかを考察するために失言を分析し、同時に失言が発生する原因を究明する。特に本論では話者のメッセージの描写方法に対する聞き手と第三者間での視点と解釈という観点を重視する。分析方法に関してはボーマンのファンタシー理論を応用し説明する。
著者
田中薫 田中千代共著
出版者
保育社
巻号頁・発行日
1965