著者
岡山 明子 田中 健 玉置 守人
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.153-158, 1998
参考文献数
8

A method for the simultaneous analysis of eight kinds of preservatives and sodium saccharin (SacNa) in food products using ion-pair high performance liquid chromatography (HPLC) was developed. The preservatives of interest were dehydroacetic acid (DHA), sorbic acid (SoA), benzoic acid (BA), ethyl p-hydroxybenzoate (Et-PHBA), propyl p-hydroxybenzoate (n-Pro-PHBA), isopropyl p-hydroxybenzoate (iso-Pr-PHBA), butyl p-hydroxybenzoate (n-Bu-PHBA) and isobutyl p-hydroxybenzoate (iso-Bu-PHBA). These food additives were separated on an inertsil ODS-2 column (150 x 4.6 mm I.D.) using 50 mM monosodium dihydrogenphosphate-acetonitrile solution (66:34) containing 2 mM cetyltrimethylammonium bromide as the mobile phase and detected with a photodiode array detector at 305 nm for DHA, 254 nm for SoA, Et-PHBA, n-Pr PHBA, iso-Pr-PHBA, n-Bu-PHBA and iso-Bu-PHBA, and 230 nm for BA and SacNa. Comparison of the measured spectra with reference spectra allowed qualitative analysis (Fig. 1 and 2). The combination of dialysis extraction and liquid extraction with organic solvent is often used for pretreatment. However, purification with large amounts of organic solvents after dialysis extraction is a serious concern in terms of inductrial hygiene. In addition, the use of many types of analytical instruments causes operational complexity. For these reasons, a new method for concentrating and purifying dialysis extracts was developed. A comparison of four types of mini-columns revealed the Sep-Pak PS-2 column to have the best retainability (Fig. 3). Ten ml of methanol was used as the eluent from this column (Fig. 4). When 3, 0.5 and 0.01 g/kg of standard substances were added to the samples, excellent average recoveries of 99.1% were achieved (Table 1). The results obtained from 21 samples, preservatives or SacNa being detected were in excellent agreement with the values of dialysis-gas chromatography (Table 2 and Fig. 5). Thus, combination of dialysis extraction and solid phase extraction facilitates handling of many samples of various types, reducing the work load and the amounts of organic solvents required.
著者
田中 庸介
出版者
思潮社
雑誌
現代詩手帖 (ISSN:13425544)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.p158-162, 1992-02
著者
田中 種雄 石井 光廣
出版者
千葉県水産研究センター
雑誌
千葉県水産研究センター研究報告 (ISSN:13472534)
巻号頁・発行日
no.3, pp.31-35, 2004-03

1)本県のタチウオの漁獲量は近年激しい変動を示し、まき網の減少が著しい(2000年を除く)。2)各地区の銘柄別体長組成は、駿河湾産タチウオの各年齢群の大きさに対応している可能性があるが、今後、耳石を用いた年齢査定により裏付ける必要がある。3)金谷港に水揚げされるタチウオについて、体長と体重、全長、頭長、体高の関係を求めた。4)内房、内湾域のタチウオは、エビ類主体の甲殻類とメゴチ、イワシ類主体の魚類を主に餌としている。同種のタチウオ、頭足類も胃内から検出された。5)生殖腺熟度指数の変化から、産卵期は4-10月で、盛期は9-10月と推定された。6)体長25cm前後では雄の割合が高く、大きくなるに従い雌が増加し、34cm以上では全て雌であった。
著者
田中 求
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.8, pp.120-135, 2002-10-31

本稿は,1996年に商業伐採を導入したガトカエ高ビチェ村を対象とし,村人が商業伐採を導入した要因をローカル・コモンズの視点から検討し,さらに商業伐採を経て形成された村人の開発観を明らかにするものである。ソロモン諸島では,親族集団による土地所有が法的に認められている。ビチェ村における商業伐採は,慣習的な土地所有代表者を通して伐採契約が結ばれたが,その過程に実際の森林利用者である村人の参加はなされなかった。村人は新たな焼畑用地と収入源の必要性から伐採開始を事後承諾したに過ぎなかったのである。商業伐採の雇用労働には多くの村人が参加した。出来高制の伐採労働は過伐の原因となり,また月曜から金曜日までの終日雇用は,安息日を中心とする生活サイクルを混乱させるものであった。村人はロイヤルティとして1世帯平均4100ソロモン・ドルを得たが,金額の不満と分配の不平等は村人相互に不信感を植え付けた。村人は,商業伐採を経て,「森林資源の共同利用制度,サブシステンスによる食糧自給,平等な利益分配による村の人間関係を維持しつつ,行うべきもの」という開発観を形成し,村人主体の製材販売を試行している。
著者
田中 吉史
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.206-216, 2007 (Released:2009-03-06)
参考文献数
10

We investigated the effect of existing words on the generation of non-words. Native Japanese speaking college students (n = 103) generated 2702 non-words consisting of two to ten Hiragana letters during five minutes. The generated non-words resembled existing, familiar, Japanese words in terms of letter frequencies and of bigrams (two adjacent letters in a word). The non-words were also constrained by a phonological rule (*DD-constraint; Ito & Mester, 1996) of the Japanese lexicon, which implies that the non-words were related to existing words. and could be included in the extreme periphery of the Japanese lexicon. Further analysis indicated that the selection of letters in the generated non-words was biased. The participants tended to repeatedly use the same letters, and moreover, frequencies of letters in non-words were more redundant than those in existing words and random combination of letters. These results suggest that the generated non-words were influenced by existing words, but also constrained by characteristics of the process of retrieving letters from memory.
著者
田中 真弓
出版者
Japan Association for Quaternary Research
雑誌
第四紀研究 (ISSN:04182642)
巻号頁・発行日
vol.39, no.5, pp.411-426, 2000-10-01
被引用文献数
12 3 7

信濃川活褶曲地帯最南部に位置する十日町盆地を対象に,空中写真判読と詳細な地形・地質調査から,活褶曲と活断層の関係と褶曲運動の運動様式について考察した.当盆地に広がる約50万年前以降に形成された河成段丘群には,基盤である鮮新世から更新世にかけて堆積した魚沼層群の東翼より西翼が急傾斜という,非対称な向斜構造と対応した累積的な変形が認められる.またこの河成段丘群は,既知の活断層である十日町断層・珠川断層・津南断層と新たに認定した小根岸断層・霜条断層・宮栗断層による変位を受けている.当盆地内の活断層の活動度,変位地形から推定した断層面と地質構造の関係から,各断層をタイプ分けした.さらに,十日町盆地の活構造の活動を総合的に検討することを試みた.その結果,当盆地の褶曲運動は,少なくとも約50万年前から現在まで継続しており,盆地南部より北部において活発であることが明らかになった.また,当盆地の水平圧縮速度は1.4~2.7mm/yrより大きいと予想される.
著者
市川 良哉 遠藤 隆 堤 博美 東山 弘子 高見 茂 大町 公 山田 隆敏 荒川 茂則 武久 文代 高橋 光雄 藤原 剛 田井 康雄 田中 良 田原 武彦
出版者
奈良大学総合研究所
雑誌
総合研究所所報 (ISSN:09192999)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.3-59, 1994-02

国民が生涯にわたって学習する機会を求めている現状にてらして、中央教育審議会は平成2年1月30日「生涯学習の基盤整備について」答申し、同年6月29日に「生涯学習の振興のための施策の推進体制等の整備に関する法律」が施行され、新しい「大学設置基準」(平成3.7.1施行)もそれを踏まえている。こうした流れの中に、高等教育機関が地域の人びとの生涯学習推進に寄与することに強い期待を寄せているところに時代の特徴を見る。翻っていえば、これは高等教育機関としての大学は地域社会へ自らをどう開放するのか、どのような貢献が可能であるのかにかかわる問題であり、大学は時代の要求にどう答えるのかを問われているのである。本研究は本学が高度先端科学技術集積都市が形成されつつある「関西学術文化研究都市(以下学研都市)圏に位置するという立地条件の下で、地域レベルでの生涯学習支援システムを構築する際に担う本学の役割と課題を、総合的に検討するための基礎データを得るために調査を多面的に実施することに目的をおいている。
著者
田中 開 井上 正仁 寺崎 嘉博 長沼 範良 池田 公博 笹倉 宏紀 井上 和治
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

本研究は、主として治罪法以降の刑事訴訟関係立法や実務の運用に関する貴重な資料を、その散逸・滅失が危ぶまれる現時点において、収集・整理することが、現行法の解釈に際してのみならず、将来予想される刑事訴訟法の全面改正を検討するについても、有益と考えられることに鑑み、主として治罪法以降の刑事訴訟法典の立案・制定の過程、および、実務の状況を跡付けようとの意図のもと、実施されたものである。その結果、寺崎嘉博教授による、「任意処分と強制処分との区別について・再論」などの論稿が生み出され、また、井上正仁ほか編『日本法律学事典』(第一法規)および井上正仁・渡辺咲子・田中開編著『刑事訴訟法制定資料全集-昭和刑事訴訟法編(2)』(信山社)の出版作業が進行中であるなどの成果を得た。また、本研究では、単に歴史を振り返るにとどまらず、刑事訴訟法の基本原理・原則や基本問題について再考するとともに、現在進められている、また、今後進められるべき刑事手続の改革についても検討を行い、(1)刑事免責、(2)ハイテク犯罪関係立法、(3)証人保護、などに関し、一定の成果を公表することができた。3年間の研究の中において痛感したことの一つは、古く貴重な文献・資料をデジタル化などの方法により早急に保存することが緊急の課題だということである。折角、遠方の大学図書館に赴きながら、貴重な資料につき、保存上の理由から、複写ができなかったこともあった。また、第二次世界大戦中の空襲により貴重な立法資料が焼失してしまったこと、など、予期せぬ障害に遭遇することもあった。ともあれ、前述のような一定の成果が得られた。研究期間は満了したが、今後さらに、研究を深め、更なる成果の公表につとめたい。
著者
田中 直義 木村 小百合 木内 幹 鈴木 あゆ野 村松 芳多子 三星 沙織
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.167-174, 2012-04-15
被引用文献数
1

糸引き納豆は醗酵後の冷蔵中ににおいが変化してゆくことが知られており,品質の変化が早く生鮮飲食品並みの消費期限が設けられている.冷蔵中における主要なにおい物質の変化を以下の方法で検討した.<BR>(1) 購入直後の市販納豆および1週間冷蔵庫中で保存した市販納豆から臭い物質を連続水蒸気蒸留抽出によりエーテルに抽出し,濃縮した.得られたエーテル濃縮液をガスクロマトグラフ-におい嗅ぎ法で分析したが,試料間の差異が大きかったのでエーテル濃縮液を10の指数関数的に希釈することにより,主要な臭い物質を検索した.その結果,主要なにおい物質として2-メチルプロパン酸エチル,2-メチル酪酸エチル,3-メチル酪酸エチルなどの低分子脂肪酸エステル,2,5-ジメチルピラジン,トリメチルピラジンなどのピラジン類,酢酸,2-メチルプロパン酸,2- or/and 3-メチル酪酸などの低分子脂肪酸,およびエタノールが検出できた.1週間冷蔵中で保存するとそれらの物質の中で,低分子脂肪酸エステルのにおいは弱く,ピラジン類と低分子脂肪酸は強くなる傾向にあった.<BR>(2) 醗酵終了直後および冷蔵日数の異なる納豆からにおい物質をSPME法で抽出・濃縮し,ガスクロマトグラフで分析し,主要なにおい物質の変化を測定した.冷蔵日数が長くなるにつれて主要なにおい物質の中で,低分子脂肪酸エステルは減少,ピラジン類と酢酸以外の低分子脂肪酸は増加する傾向にあった.以上の結果から,冷蔵中のにおいの変化は,脂肪酸エステル類が減少し,ピラジン類および酢酸以外の低分子脂肪酸類が増加することによるものと推定した.
著者
須賀 賢一郎 内山 健志 坂本 輝雄 吉田 秀児 村松 恭太郎 渡邊 章 澁井 武夫 田中 潤一 中野 洋子 高野 伸夫
出版者
Japanese Cleft Palate Association
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.320-325, 2009-10-30
被引用文献数
1

顎間骨が位置異常を示す両側唇顎口蓋裂術後患者に対して,唇側からの顎間骨の骨切りと顎裂部の骨移植を同時に行う顎間骨整位術の有用性を本学会雑誌の21巻2号に報告した。しかし,この到達法は,顎間骨部への血行の考慮と骨切り操作の点において検討の余地があることが判明した。そこで,1996年4月から2009年3月までの13年間に,同様の症状を呈した17名の両側唇顎(口蓋)裂術後患者に対し,口蓋側から顎間骨への到達と骨切りを行なったところ,以下の結論を得た。<br>1.全症例とも本到達法と骨切りは安全かつ容易に行えた。<br>2.切歯歯根尖より充分距離をおいた顎間骨の骨切りが可能であった。<br>3.顎間骨移動時の骨干渉部の削合も頭部の後屈で容易に行えた。<br>4.以上のことから,顎間骨整位術を施行する場合,顎間骨部への到達と骨切りは口蓋側から行うべきであることを推奨する。
著者
馬 強 角谷 和俊 田中 克己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.64, pp.29-34, 2002-05-10
被引用文献数
3

本稿ではストリームデータのフィルタリングや関連するストリームを生成する操作を関数と捉え,ストリームデータの統合とフィルタリングの様々な関数的性質を定義し,既存のモデル・システムとの関係を述べる.このフレームワークを用いて,情報統合・フィルタリングシステムの設計・実装においてより効率よい処理手法を選択することが可能となる.また,その応用として,Webとテレビ番組の統合システムおよびそれを実現するための時系列依存型動的ハイパーリンク機構:時間依存リンクTVLink(Time-Varying Link)の提案を行う.
著者
平野 宏 鈴木 浩之 田中 元文 大田 心平 新井田 達雄
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.501-501, 1995-06-25

第26回消化器病センター例会 1995年1月21日-22日 東京女子医科大学弥生記念講堂