著者
冨永 登夢 土方 嘉徳 西田 正吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.3M44in, 2014

<p>Twitterはマイクロブログサービスとして世界中の人々に利用されるため,非常に大規模なデータを持つ.これを対象とした研究は多く,ユーザプロフィールや投稿テキスト,ユーザ間のリンクなどが主な素性とされてきた.しかし,アイコン画像に注目した研究はこれまでに存在しない.そこで本研究は,アイコン画像がユーザの内面的特徴を示唆するという仮説のもと,アイコン画像を分類しそれぞれのユーザの使用傾向を調査した.</p>
著者
西田 正憲
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.33-36, 1994-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
22
被引用文献数
3 7

江戸後期, 瀬戸内海を記述した紀行文に, 従来の歌枕や名所旧跡に捕らわれない風景の素直な評価と, 風景を遠く見渡し広く捉える広闊な俯瞰景の賞賛が現れ始める。それまで歌枕や名所旧跡しか讃えなかった日本人に, 徐々に歌枕や名所旧跡からの離脱が始まり, 瀬戸内海の新しい風景が少しずつ見えてきたといえる。その動きは, まだ従来の風景観の枠組みに強く支配された中での変化であり, 明治の近代的風景観の台頭ほど鮮明ではないが, 歌枕名所的風景ともいうべき伝統的風景の捉え方とは異なる新しい風景視点の萌芽であった。中世, 近世の瀬戸内海の紀行文を分析することによって, 江戸後期のこの新しい風景視点の萌芽を明らかにするものである。
著者
西田 正剛
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日耳鼻 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.931-943, 1974

目的:猫の一側耳に強烈な温度刺激を与えた後の聴覚系の変化を,第8神経活動電位(AP),蝸牛電位(CM)を指標として観察.記録し,前遜系と聴覚系の根関関係の一端を解明することを目的とした.方法:1)成猫を用い,ネソプタール麻酔の下に,後頭開頭術を行い,第8神経を露出し,双極電極を挿入し,APを導出した.又CMは花円窓誘導にて導出した.<br>猫の頭位を上方60&deg;に固定し,温度刺激として60&deg;Cの温水,及び10&deg;Cの冷水を各々50mlずつ外耳道より注入した.<br>音刺激としてはAP導出時はクリンクを,CM,導出時は1000Hzの持続純音な用い,温度刺激前後のAP,CMの変化を経時的に観察記録した<br>2)気管切開術を施行し,筋弛緩剤を使用人工呼吸の下にストリキニンを静注し,聴覚系下位遠心性線維であるOlivo-cochlear bundleをブロックして,1)と同様の測定を行った.<br>3)第8神経をその中枢端にて,できるだけ血流を保つたまま切断し,切断末梢側にAP導出用電極を挿入した,すなわちOlivo-cochlear bundleの関与を断つて1)と同様の測定を行った.<br>結果並に結論<br>1)60&deg;C温刺激,並に10&deg;C冷刺激後,APには1分後より振幅に著明な増大(60&deg;C,77%10&deg;C,75%)がみられた.<br>尚潜時,持続時間には変化がみられず,又振幅の変化は可逆的であつた.<br>一方CMには振幅の著明な減少がみられた(60&deg;C 45%,10&deg;C 45%減少).CMの変化も可逆的であつた.<br>AP及びCMの変化は振幅のみであり,その増減がAPは増大,CMは減少と逆であることから,中枢の開与を考えた.そしてOlivo-cochlear bundleに電気刺激を加えた時のAP,CMの振幅変化と正反対であることから,強烈な温度刺激によりOlivo-cochlearbundleが抑制されたものと推論した.<br>2)ストリキニンを使用して,あらかじめolivo-cochlear bundleをブロツクしたも規のでは,温度刺激後のAPの変化は一定せず,振幅増大25%,振幅不変50%,振幅減少25%であつた.潜時,持続時問には,変化がみられなかつた.<br>一方,CMには全く変化がみられなかつた.<br>3)第8神経切断後は,AP,CM共に温度刺激後に変化がみられなかつた.<br>2)及び3)により,1)で得た推諭,すなわち強烈な温度刺激により聴覚系遠心性線維であるOlivo-cochlear bundleが抑制されることを裏付け前庭系と聴覚系の特殊な関係の一端を明らかにした.
著者
西田 正規
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological Science (Japanese Series) (ISSN:00035505)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.277-285, 1973
被引用文献数
1

遺跡から出土する木炭片からその樹種を同定する試みを行った.これを木炭分析とよぶことにする.これによって遺跡周辺の植生と当時の人々の生活を復元するための資料の一つとして利用できることが明らかになった.<br>木炭試料は京都府桑飼下遺跡出土のものでこの遺跡は縄文後期中葉のものと判定されている.<br>樹種同定法は,多数出土した木炭片から任意に選んだ100個の木炭片をミクロトームで切り切片プレパラートにして細胞構造を顕微鏡観察することによった.これは木材は炭化した後にも,その細胞構造の空間的配置がほとんど変っていないことが判明したからである,この研究の結果を要約すると.<br>1.100個の標本中,切片作成不可能のもの5個,細胞構造が著しく壊されていたもの14個で,残る81個は同定可能であった.<br>2.81個中,種名の確認ができたものは52個で15種,属名までの確認ができたものは27個で4属であった.2個は針葉樹とのみ確認できた.(表1)<br>3.この中ではアカガシ亜属(<i>Cyclobalanopsis</i>)がもっとも多く20個,クリ(<i>Castanea crenata</i>)が13個,オニグルミ(<i>Juglans mandshurica</i>),ケヤキ(<i>Zelkova serrata</i>) の順である.
著者
吉澤 純一 武藤昭一 田中 秀雄 植田 孝夫 西田正吾 坂口 敏明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.29, no.7, pp.638-646, 1988-07-15
被引用文献数
2

各種設備を高信頼度で維持・運用するためには 機器そのものの高信頼化を図ると共に 運転・保守に携わる要員の教育・訓練が重要である一方 今日のCAIは多種メディア機器の発達 認知科学の発展 そして新しいプログラミング・パラダイムの出現を背景に 従来にない新しい教育・訓練環境を提供できるようになってきている.このような背景の下に 筆者らは電力設備に携わる保守員の教育支援を題材に メディアテクノロジー 知識工学 認知科学の成果を取り入れた保守教育支援システムADVISOR(ADvanced VideoInStructOR)を開発した.ADVISORでは インタフェース中心主義の立場から教育支援することを試みている.すなわち 学習対象の理解を支援するために各学習ステップの概念的意味や具体的内容 各学習ステップの全体に対する重要性 学習空間における現在位置等が逐次把握できる教育的インタフェースを ビデオディスクやピットマップ・ディスプレイを利用して実現している.また 他の対象に対しても学習空間が容易に構築できる 構築ツールを用意している.本論では まず ADVISORの設計思想について述べる.次に 実現されている教育的インタフェースの機能とその実現方法について説明する.
著者
埴淵 俊平 伊藤 京子 西田 正吾
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第52回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.240, 2009 (Released:2010-01-22)

近年, 多様な表情を表出するために,表情筋を鍛える表情トレーニングが注目されている.表情は表出過程が異なると他者に与える印象が変化すると従来研究から報告されていが,従来の表情トレーニングでは表出過程を考慮していない.本研究では表出過程の変化に伴う印象の注目し,顔面特徴点を利用したトレーニング手法を提案する.
著者
埴淵 俊平 伊藤 京子 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.383, pp.59-64, 2011-01-14
参考文献数
20

近年笑顔認識技術の向上・市販化により,今後人と人,もしくは人と人工物がコミュニケーションをする際に笑顔情報を利用したインタフェースデザインが検討されると考えられる.本研究では,笑顔がもつ他者の受容が適用可能なコミュニケーション場面とそのインタフェースデザインを検討することを目標とし,笑顔の送り手-受け手といった関係性を顕在化した場面を適用することで,内部観察的に笑顔の受容が会話に与える影響を分析することを目的とする。具体的に笑顔表出者が笑顔メッセージを受け手に送信する過程を笑顔アイコンを用いて視覚化した2種類の会話場面(対面・非対面会話)によって分析する.会話実験より,笑顔がもつ受容は5つの主成分に影響を与え,また爽快な印象が自分の笑顔表出量と相関があり,社会的な印象が他者の笑顔表出量と相関がある可能性が示唆された.
著者
浅野 秀剛 中部 義隆 瀧 朝子 宮崎 もも 古川 攝一 植松 瑞希 西田 正宏 大平桂一 桂一 徳原 賜鶴子 田中 宗博
出版者
公益財団法人大和文華館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

物語の絵画化をめぐる諸問題について、物語・和歌系、説話・仏典系、童蒙・勧戒系の三つのグループを中心に研究を進めてきた。特に、『徒然草』と、能・幸若舞・歌舞伎といった舞台芸能のテクストの絵画化をめぐっては、シンポジウムを開催し、国文学・美術史、双方の立場から発表・議論を行い、その問題点や特色について理解を深めることができた。2013年度末には、これまで5年間に行った研究会、シンポジウム、展覧会の成果を報告書にまとめた。
著者
山根 隆志 加藤 孝久 丸山 修 西田 正浩 大久保 剛 佐野 岳志 宮本 祐介
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2003, no.7, pp.79-80, 2003-08-05

A hydrodynamic levitation centrifugal pump is being developed for a long-term implantable artificial heart. The hemocompatibility was investigated with numerical analysis and has been verified with animal blood tests. The hemolytic property was improved by expanding the bearing gap and by adjusting the pressure balance and the antithrombogenicity has been improved by adding deep grooves to the hydrodynamic bearings to increase the flow rate through the bearings.
著者
篠田 美香子 酒田 信親 西田 正吾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.20, pp.1-2, 2014-05-30

ユーザ周囲の映像を体験記録として自動で記録するウェアラブルカメラが注目されている.しかし,これらの自動撮影は,一度設定した角度や姿勢で撮り続けることが多いために,ユーザの注目位置や意図の強弱が反映された体験記録として保存することが困難であった.そこで本研究では,ボデイウォーンカメラと手持ちカメラの連携による撮影支援を提案する.具体的には,ポディウォーンとそれに取り付けられたセンサ情報から,ユーザにとって重要な場面であるかを推定し,手持ちカメラでの撮影を促すようなシステムを提案する.本システムの目的は,新たに撮影行為の機会を創造することであり,撮影支援から他の様々な行動推薦へと適用することを研究の最終目標とする.Body worn camera which automatically records the scenes of daily lives around the user has been widely spread. However the user's viewpoint or intention are hardly reflected in the photos because we cannot change the angle or the posture when installed. We propose the collaboration system of body worn camera and hand held camera for enhancing experience. We suppose to estimate the situations from body worn camera's pictures and other sensor information. It suggests to take photos by hand held camera. We will motivate the user to take photos and aim to apply this system to action recommendation.
著者
犬飼 道彦 西田 正 野呂 純 松田 明洋
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.123, no.9, pp.1040-1046, 2003 (Released:2004-05-28)
参考文献数
3

This paper describes the advance of the ground relay of the line protection.First of all, we examined the ground fault in a resistively grounded power system. The protective relay detects the ground fault by the zero phase current in the system. There are two methods for the current input to the relay. One uses the residual circuit of CT secondary winding, and the other uses the CT tertiary winding. When the ground current is insufficient in the residual circuit, the CT tertiary winding is used. In order to omit the CT tertiary winding and to get more reliability, we reviewed the full-scale of relay and evaluating the error of CT. As result, almost all transmission lines could omit the CT tertiary winding.Next, we examined the ground fault with high fault resistance in a solidly grounded power system. When that fault occurs in the system, the PCM current differential relay acts by fault current. So, this relay possibly mal-operates when the CT secondary circuit is disconnected. Therefore, it uses a special CT to raise the reliability. Nowadays GIS has become small and the CT installation space has been decreased, it is needed to reduce these CT cores. In order to omit the special CT, we utilized the combination of the power relay and the rate of change of relay current. As a result, there is a prospect that the relay would not need the special CT.These improvements are effective to reduce cost too.
著者
西田 正憲
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.17-20, 1996-03-29
被引用文献数
1 1

中世末から近世にかけて,瀬戸内海は多彩な異人たちが航行し,航海,寄港地等について多くの記述を残した。16〜17世紀のキリシタン宣教師,17〜18世紀の朝鮮通信使,17〜19世紀のオランダ商館員と,瀬戸内海はこれら異人たちの布教や江戸入府の海の道となっていた。19世紀にわが国を訪れた近代の欧米人は瀬戸内海の風景を絶賛したが,これに先行するこれら異人たちは瀬戸内海の風景をどのように見ていたのであろうか。これら異人たちの瀬戸内海の風景とは何であったのか,16世紀半ばから19世紀初めにかけての彼らの紀行文,報告,日記等の文献から,瀬戸内海の風景の記述を分析することにより,考察を行うものである。
著者
早川 卓弥 土方 嘉徳 西田 正吾
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.1929-1942, 2015-09-15

ニコニコ動画をはじめとして,動画の再生に同期して表示される動画コメントを投稿可能な動画共有サービスが広まっている.本研究では,動画コメントから面白いコメントを抽出する手法を提案する.この手法ではコメントに対する他のユーザの反応コメントを利用している.反応コメントの推定を動画時間と実時間という2つの時間軸から行い,コメント量の時間的変化から面白いコメントを抽出する.抽出したコメントに対し,動画サービスに備わっているコメントの評価機能による得票数との比較と,複数人の評価者による面白いコメントかどうかの判定結果との比較により,評価を行った.結果として,2種類の時間情報を用いることで面白いコメントを抽出することができる可能性があることが分かった.
著者
西田正規 [著]
出版者
講談社
巻号頁・発行日
2007
著者
西村 章宏 土方 嘉徳 三輪 祥太郎 西田 正吾
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.972-982, 2015-03-15

マイクロブログサービスの1つであるTwitterでは,その時々で話題になる政治家や芸能人など有名人に関する一般ユーザの発言を豊富に得ることができる.さらに近年では,SNSから得られる評判情報をマーケティングやその他のサービスに応用しようという試みが活発に行われている.そこで本研究では,Twitterから得られる評判情報のうち,一般ユーザの有名人に関する発言とその発言を行ったユーザのプロフィールなどに着目する.これらの各情報源から得られるデータに対し,抽出の妨げとなるノイズへの前処理を経て,一般ユーザの観点が反映された特徴量であるトピックの抽出を行う.そして得られたトピックの比率をもとに人物の類似関係を獲得し,それをもとに各人物を平面上に配置することで,人物関係の可視化を行う.この可視化結果に対して,使用した情報源ごと,および可視化手法ごとに,妥当性と発見性に着目した特徴の分析を行う.Recently, it is popular to exploit users' comments or reviews in SNS for marketing research. Twitter, which is one of micro blog services, is one of the popular information sources used for the above purpose. We especially try to extract the information according to celebrities like politicians, actors, comedians, singers and so on. This will be useful for understanding the celebrities. In our study, we use ordinary people's tweet according to a celebrity and the user profile of the tweet's author. We develop a system that visualizes the relationship of celebrities from the viewpoint of ordinary people. For this purpose, we delete some noise text from the tweets, extract latent topics that present the celebrities' characteristics and allocate them on two dimensional plane based on the similarities of topics. We examine the visualization results from the viewpoint of validity and discovery.
著者
山本 怜 伊藤 京子 大西 智士 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.224, pp.41-46, 2009-10-01

先端技術の導入・利用を検討するために,先端技術に関する一般の人々のpublic opinionが必要とされている.しかし,先端技術は問題への対峙の仕方が難しく,public opinionの取得は困難である.そこでその問題を解決するため,直接的なインタラクションを行わないで他者の存在を提供するゆるやかなコミュニケーションを用いた新たな意見表明手法を提案する.評価実験の結果,提案手法により先端技術に関するpublic opinionが取得できる可能性が確認できた.