- 著者
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西田 正憲
- 出版者
- 社団法人日本造園学会
- 雑誌
- ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
- 巻号頁・発行日
- vol.61, no.5, pp.395-400, 1998-03-30
- 被引用文献数
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3
6
わが国においては,中世以降,優れた名所・観光地が三景,八景,十二景,百景等として定数(名数)で選定されてきた。この全国レベルで選定された定数の名所・観光地とこれに準じる箇所を瀬戸内海について調べ,その選定の意図・背景,位置,景観,新出箇所の特徴を分析し,瀬戸内海における定数名所・観光地等の変遷を考察した。意図・背景については志向性の変位として,位置は近畿,中国,四国,九州の間の変化として,景観は自然景観と人文景観の変化として,新出箇所は新出率の問題として,変遷を論じた。なお,古代において瀬戸内海の各地を最初に名所化した万葉集も,本論の変遷の考察に有効な前提として,その地名等を調べ論じた。