著者
高橋 尚子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.38-41, 2023-12-15

2025年に始まる大学入学共通テストの「情報」,受験勉強の頼りは大学入試センターが公開している模擬問題しかない.情報処理学会のnoteでは2020年12月から問題解説を連載し,2023年になってようやく出版社から問題集や対策本が発売され始めた.実際,受験にどう備えればいいか,想像がつきにくい.そこで,「情報」とは異なるが,似ている「情報関係基礎」の受験体験記を,文系大学に合格した現役大学生にインタビューを行い,まとめた.
著者
遠藤 佑一 大久保 賢一 五味 洋一 野口 美幸 高橋 尚美 竹井 清香 高橋 恵美 野呂 文行
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.17-30, 2008-03-30 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
10

研究の目的 本研究では、小学校の清掃場面において相互依存型集団随伴性マネージメントによる介入を行い、学級全体の清掃行動に及ぼす影響について検討することを目的とした。研究計画 ABABデザイン、ABデザイン、そして多層ベースラインデザインを組み合わせて用いた。場面 公立小学校の通常の学級において本研究を実施した。参加者 小学5年生の2つの学級の児童が本研究に参加した。2つの学級の児童数はそれぞれ23名、24名であった。介入 それぞれの清掃場所において、担当している児童を2つのグループに分け、残されていたゴミの数や大きさについて相互に評価を行った。評価得点の高いグループから好きな場所を次の清掃場所として選択することができ、順位に応じてシールが与えられた。さらに、学級全体の獲得得点が基準を超えた場合は、学級全体に対してバックアップ強化子が与えられた。行動の指標 清掃行動に従事していた人数の率、清掃場所の「きれい度」、そしてグループのメンバーが集合するまでの所要時間を測定した。結果 介入条件において清掃行動の従事率が増加し、「きれい度」が高まり、集合するまでの時間が短縮された。また、児童と教師の両方からプログラムに対する肯定的な評価が得られた。結論 通常学級における行動マネージメントに、相互依存型集団随伴性の適用が有効であった。また、手続きの社会的妥当性も示された。
著者
辰己 丈夫 稲垣 俊介 角田 博保 久野 靖 佐久間 拓也 高橋 尚子 中野 由章 和田 勉
巻号頁・発行日
vol.2023, pp.261-268, 2023-08-11

筆者らは、情報処理学会情報入試委員会の委員として、情報入試の問題案や、過去に出題された情報関係基礎の問題の解説などを掲載する情報処理学会会誌note 「教科「情報」の入学試験問題って?」に関わってきた。この連載を通して、筆者らは、情報科の入試問題について、経験的な知見などを得た。過去に出題された「情報関係基礎」の問題、大学入試センターから発表されている試作問題等、その他の各問題について述べ、また、学習と試験の観点、情報科の内容との関係、問題の評価観点との関係、他教科・他科目における状況、他国における状況を議論した。入試で問うべき観点は、「思考力・判断力・表現力」を重視すべきであり、学習指導要領の範囲であっても、範囲外であっても、知っていると簡単に正解を得ることができるような問題は好ましくない、との結論を得た。
著者
辰己 丈夫 稲垣 俊介 角田 博保 久野 靖 佐久間 拓也 高橋 尚子 中野 由章 和田 勉
巻号頁・発行日
vol.2023, pp.262-269, 2023-08-11

筆者らは、情報処理学会情報入試委員会の委員として、情報入試の問題案や、過去に出題された情報関係基礎の問題の解説などを掲載する情報処理学会会誌note 「教科「情報」の入学試験問題って?」に関わってきた。この連載を通して、筆者らは、情報科の入試問題について、経験的な知見などを得た。過去に出題された「情報関係基礎」の問題、大学入試センターから発表されている試作問題等、その他の各問題について述べ、また、学習と試験の観点、情報科の内容との関係、問題の評価観点との関係、他教科・他科目における状況、他国における状況を議論した。入試で問うべき観点は、「思考力・判断力・表現力」を重視すべきであり、学習指導要領の範囲であっても、範囲外であっても、知っていると簡単に正解を得ることができるような問題は好ましくない、との結論を得た。
著者
畑 賢俊 高橋 尚 古我 知成
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.32, no.6, pp.839-844, 2017 (Released:2017-12-20)
参考文献数
26

〔目的〕右側前腕に対する経皮的電気神経刺激(TENS)が,左右の前腕の血液酸素動態,発汗,皮膚温にどのような影響をもたらすのか検討した.〔対象と方法〕健常成人男性8人(年齢20.3 ± 1.2歳)を対象とした.右前腕への15分間のTENSに対する同側前腕の反応を記録し,1週間以上あけて,刺激と対側の変動も記録した.〔結果〕発汗量はTENS終了後に,皮膚温は,同側のTENS刺激中から終了後にかけて有意な上昇を認めた.酸素化ヘモグロビンは,TENS終了後に両側の前腕で有意な増加を認めたが,脱酸素化ヘモグロビンは,対側TENS終了後,有意な減少を認めた.〔結語〕TENSは刺激点に近い局所性の効果だけでなく,対側への効果を生み出し,電極を直接貼付しにくい患部などに対する効果も期待された.
著者
大野 恵美子 高橋 尚見 浅野 晶子 吉田 弥生
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.134-136, 2002-08-05 (Released:2011-08-11)
参考文献数
4

小児は発熱した場合でも, 母親に抱かれていたり活発に遊んでいたりして, ベッドに横になれずクーリングも行えない事が多い。そこで, 横になれなくても行えるクーリング方法につき検討をした。1歳から3歳を対象に, 背部クーリングを目的にリュックサックとベスト, 腋下クーリングを目的にぬいぐるみ型で保冷剤カバーを作成した。これらを母親に選択してもらい実際に使用した結果, リュックサックとベストの背部クーリングが, 嫌がらず長時問行え, 解熱効果も65%の患児にみられたなど, 有効であるという結果となった。母親からも行動を妨げない, 患児の目に見える所に何もないから良いなど好評であった。
著者
村山 信雄 高橋 尚子 樋詰 俊章
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.61-64, 2005 (Released:2006-10-27)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

8歳齢, 未去勢雄の雑種猫に発熱, 体表リンパ節腫脹, 多発性関節炎, 顔面と耳介の脱毛を伴う落屑性紅斑, 肉球の角化亢進を認めた。皮膚病理組織学的検査で液状変性と真皮浅層および付属器周囲の単核球浸潤がみられた。関節X線検査で手根および足根関節に骨破壊像が観察された。血液検査で好中球増加症がみられたが, FeLVとFIVは陰性, 尿検査で特記すべき異常なく, 抗核抗体検査で明らかな陽性所見は認められなかった。以上より, 全身性エリテマトーデスの不完全型が疑われた。プレドニゾロン5mg/kgBIDで治療したが改善なく, トリアムシノロン4mg/kgBIDが奏功した。
著者
齊田 光 平澤 匡介 高橋 尚人 石田 樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集D3(土木計画学) (ISSN:21856540)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.I_1013-I_1022, 2017 (Released:2017-12-27)
参考文献数
11

路面において日陰となる時間(日陰時間)が長い区間では,路面凍結や積雪などが生じやすいため冬期の交通事故発生率(事故率)に影響を及ぼしている可能性がある.そこで本研究では,日陰時間と事故率の関係について,札幌市内の一般国道を対象として検証を行った.検証の結果,冬期は日陰時間が長い地点で事故率が大きくなる傾向にあり,冬期の日陰時間増に伴う事故率の増加率は夏期の約2倍であった.また,この傾向は交差点区間で顕著であり,冬期の日陰時間増加に伴う事故率の増加率は夏期の4倍以上に達することが明らかとなった.
著者
中川 幹子 江崎 かおり 宮崎 寛子 手嶋 泰士 油布 邦夫 高橋 尚彦 犀川 哲典
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.292-299, 2012 (Released:2015-07-16)
参考文献数
21
被引用文献数
3

早期再分極に見られる心電図所見の特徴は,J点の上昇およびJ波(QRS終末部に見られるノッチもしくはスラー)の存在である.J点上昇とJ波では出現頻度や出現誘導が異なっており,臨床的意義は同一ではないと考えられる.すなわち,健常若年男性に見られるJ点上昇はV2~V4誘導で高率に認められるのに対し,J波は主に下壁誘導とV4~V6誘導に出現する.われわれの検討では,J波は男性の12.0%,女性の9.3%に認められ,若年群と高齢群にピークを有する2峰性パターンを示した.ホルター心電図を用いた検討によると,健常人においてもJ波は夜間に増高する日内変動を示し,心拍数や自律神経活動に影響を受けることが示された.加算平均心電図を用いた検討では,J波はQRS内部に含まれていた.また,心エコー図上,左室内に心室中隔から乳頭筋に付着する偽腱索をもつ症例では,J波の合併率が有意に高く,これらの心室内構造物がJ波や不整脈の発生と関連がある可能性が示唆された.
著者
高橋 尚子
雑誌
高校教科「情報」シンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.53-66, 2019-10-19
著者
金子 之史 末廣 喜代一 森 征洋 松村 雅文 西原 浩 高木 由美子 川勝 博 北林 雅洋 林 俊夫 高橋 尚志 佐々木 信行 稗田 美嘉 高橋 智香 大浦 みゆき 野崎 美紀 大西 千尋
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.37-48, 2004-03

教科書がより使いやすくまた学問的にも正しく改善されるために,現在発行されている小学校「理科」教科書(6社)に関する問題点を,物理,化学,生物,地学,および理科教育の立場で検討しそのとりまとめをおこなった。使用した教科書は,学校図書,教育出版,啓林館,信濃教育会出版部,大日本図書,東京書籍であり,本稿では3・4学年を扱った。
著者
森 征洋 松村 雅文 末廣 喜代一 金子 之史 高橋 尚志 林 俊夫 佐々木 信行 西原 浩 高木 由美子 川勝 博 北林 雅洋 高橋 智香 大浦 みゆき 大西 千尋 野崎 美紀 稗田 美嘉
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.99-110, 2005-03

1998年の学習指導要領の改訂により新たに編集された新教科書について比較検討を行った。新教科書は全体としそは,図版が多く取り入れられており,よく工夫されている。しかしながら,学習指導要領の制約により基本的な事項が削減されるなど疑問な点も見みられた。また,学習指導要領の記載の順に単元が構成されている教科書が多く,それが場合によって合理性を欠くことになっているケースが見られた。
著者
金子 之史 末廣 喜代一 森 征洋 松村 雅文 西原 浩 高木 由美子 川勝 博 北林 雅洋 林 俊夫 高橋 尚志 佐々木 信行 稗田 美嘉 高橋 智香 大浦 みゆき 野崎 美紀 大西 千尋
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.49-61, 2004-03

教科書がより使いやすくまた学問的にも正しく改善されるために,現在発行されている小学校「理科」教科書(6社)に関する問題点を,物理,化学,生物,地学,および理科教育の立場で検討しそのとりまとめをおこなった。使用した教科書は,学校図書,教育出版,啓林館,信濃教育会出版部,大日本図書,東京書籍であり,本稿では5・6学年を取り扱った。
著者
森 征洋 松村 雅文 谷山 穣 西原 浩 佐々木 信行 高木 由美子 林 俊夫 高橋 尚志 金子 之史 末廣 喜代一 川勝 博 北林 雅洋 高橋 智香 野崎 美紀 大西 千尋 稗田 美嘉 大浦 みゆき
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.135-146, 2004-03
被引用文献数
1

教科専門科目「初等理科」の授業方法・内容の改善を図るために,受講生の授業内容の受け止め方などをアンケートで調べた。「初等理科」を実験形式の授業で行っていることについて90%以上の学生がよいと評価し,70%以上の学生が将来小学校で教える場合に役立つ授業であったと受け止めている。各課題の理解度を向上させるために,限られた授業時間内に説明の時間と実験の時間をどのように調和させるかが今後の課題となる。