著者
小川 英光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, 2003-03-01
被引用文献数
2
著者
岩井 将行 高汐 一紀 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5, pp.366-373, 2008-05-01

近年センサデバイスの小形化とIP対応が進み,ネットワーク経由でより多くの機器の制御が可能となると予想される.更に近年の無線チップの小形化によって,Wi-Fi経由でロボットに対しコマンドを送ることが可能になってきている.反面,地理的な分散や通信形式の独自化によって個々の機器やロボットサービスの管理コストが増大し,互いに連携を行いユーザに最適なサービスを提供することが困難になっている.これらのセンサネットワーク,ロボットネットワーク,ユビキタスサービスネットワークなど異種の研究目的のネットワークを容易に連携動作させることは急務である.本稿では異種のネットワーク間でサービスの登録と発見を可能にする機構CroSSML (Domain-Crossover Services Markup Language)を提案し,その概要と詳細動作について述べる.更にOSNAPシステムとユビキタスサービスを大規模ネットワークで連携させるためCroSSMLの相互運用を秋葉原と有楽町の実証実験拠点で実験を行った結果を報告するとともに,複数のネットワークロボットをVisual Markerを認識できるユビキタスカメラで制御する仕組みをCrossMLで連携し,CEATECで連携デモンストレーションを行ったことを報告する.
著者
中谷 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.392-396, 2005-06-01
被引用文献数
1

曲がり角にきた, 世界の宇宙開発とその中心的な課題となってきた月・惑星探査(深宇宙探査)の現状を中心に概観する.米ソの冷戦を背景にした国家威信をかけた宇宙開発競争の時代が終わり, ポストスペースステーション時代の宇宙開発の柱として, 米国が発表した有人の月・火星探査計画につき紹介する.宇宙開発では独走状態の米国が圧倒的な力で惑星探査を進めているが, 一方で国際協力も重要度を増している.米ソに4半世紀遅れて立ち上がったものの健闘している日本の深宇宙探査ミッションの現状についても述べる.
著者
青木 宏之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.87, no.6, pp.465-470, 2004-06-01

複素ニューラルネットワークを自然画像など多値情報の処理に応用する例を紹介する.実数値モデルを複素数値化することにより,物理量として新たに位相情報を活用することが可能となる.本稿では画像を複素ニューラルネットワークに入力する際に前処理を行い,画像をフーリエ変換処理してから振幅情報を位相情報の中に埋め込み,画像を位相情報のみで表現し処理する.三つのタイプの複素ニューロンモデルを導入することにより,モデル全体を構成するニューロン数の削減や,画像フィルタ,自然画像の連想記憶装置等が容易に実現される.
著者
佐藤 宏介 土居 元紀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.340-345, 1999-04-25
参考文献数
26
被引用文献数
16

複数ユーザに対応する情報システムでは, すべての利用ごとに適切な本人確認がなされなければならない. 現状のパスワードや暗証番号の確認は, 詐取が容易で, 本人自身が忘れてしまうこともあり, 決して利用したいものではない. そこで, 持ち歩かなくてもよく, 面倒な記憶もしなくてもすむ, 気の利いた本人確認の方法として, バイオメトリック認証が新展開を迎えている. 指紋, 網膜血管, 虹彩, 顔など身体の特徴部分の照合から, サインや身振りなど特定の習慣動作の照合まで, 近年のマルチメディア技術とパターン認識技術の統合により実現できるようになってきた.
著者
神場 知成 古関 義幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.354-359, 1999-04-25
被引用文献数
7

各人の興味などに合わせて情報を加工して提供するパーソナライゼーション技術について, 事例をもとに解説する. この技術は, World Wide Web (WWW)の発展により玉石混合の大量情報にアクセスできるようになった中で, 個人が情報の山に埋もれることなく役立つ情報を簡単に手に入れるための手段として最近注目を集めている. 本稿では, パーソナライゼーションを行うために必要な, ユーザ情報の取得, ユーザ興味の推定, 情報の加工と提示などの要素技術のほか, プライバシー保護のための活動, パーソナライゼーションとマーケティングとの関係についても述べる.
著者
金子 昌信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.6, pp.451-456, 2008-06-01

ユークリッドの「原論」にある素因数分解の一意性や素数の無限性から話を始め,オイラーによる素数の無限性の証明からゼータ関数へと進む.素数がどのくらいたくさんあるか,その分布,それらとゼータ関数との関係について述べ,リーマン予想についても触れる.そのほか特定の形をした素数や完全数,また素数を平方数の和で表すことなどについて,幾つかの定理や予想を紹介する.
著者
月尾 嘉男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.90, no.11, pp.930-935, 2007-11-01
被引用文献数
12

地球規模の環境問題は21世紀の人類が挑戦すべき最大の課題といわれる.問題の内容は多岐であるが,根本は生物の歴史からすれば,ごく最近,地球に登場した人類が異常な繁殖をし,かつ,異常に天然資源を消費するようになったことにある.その解決のための当面の対策は節約である.その手段としての情報通信技術は,便益の増大と資源の消費が比例しないという特徴を具備しており,これを駆使して縮小文明を構築していくことが人類存続にとって重要であり,そこに日本の役割がある.
著者
竹内 正男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.92, no.6, pp.458-462, 2009-06-01
被引用文献数
1

ユビキタス社会や高齢化社会の到来とともに,人に優しい多様なヒューマンインタフェースの開発研究がますます望まれている.ここでは,表面弾性波や音響振動を用いたタッチパネル,表面弾性波皮膚感覚ディスプレイ,ウェアラブルデバイス用超音波通信システム,RFIDタグのための圧電を用いた電力収穫など,弾性波のヒューマンインタフェースへの応用展開について具体的事例を基に解説する.
著者
行松 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.75, no.6, pp.615-623, 1992-06-25

21世紀の広帯域ISDNを実現するためには、現在の千倍以上の情報量を扱える交換システムが必要になるだろうと言われている。それを電子技術だけで実現するのはとうてい不可能であり、光交換に対する期待が次第に高まりつつある。光機能デバイスの研究もこのところ進展が目覚ましく、システム・デバイス両分野で光交換の研究が盛んになってきた。本稿は、本格化し始めた光交換の研究について、システムサイドからその動向を紹介する。幅広い分野の研究者に光交換に対する興味を持って頂くと共に、デバイス研究者にシステムを理解して頂くことを主なねらいとした。
著者
三浦 麻子
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.91, no.2, pp.137-141, 2008-02-01
著者
江原 暉将 安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.316-319, 2001-05-01
参考文献数
4

聴覚障害者向け字幕放送の拡充を目指した研究開発の状況を紹介する.通信・放送機構では,オフラインでの字幕制作を対象に,字幕原稿の自動要約技術,音声と字幕との自動同期技術,字幕表示を適切に行う自動字幕画面制作技術,これらを統合化するシステム技術について研究している.NHKでは,ニュース番組に対する字幕放送を実現するため,音声認識技術を利用した字幕制作システムを開発し,平成12年3月27日から,このシステムを利用して,「ニュース7」の字幕放送を開始した.本稿では,これらの研究内容について解説する.
著者
山下 将嗣 中島 佐知子 大谷 知行 川瀬 晃道
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.481-487, 2006-06-01

我々はテラヘルツ波の物質に対する透過特性を利用したテラヘルツ分光イメージングシステム,及びフェムト秒レーザ走査による物質からのテラヘルツ波放射を用いたレーザテラヘルツエミッション顕微鏡の開発を進めている.本稿では,これらのイメージングシステムの応用例として,薬物のテラヘルツ帯分光情報を用いた郵便物内の違法薬物識別技術,及びレーザテラヘルツエミッション顕微鏡によるLSI内部の故障箇所絞り込み技術への応用について紹介する.
著者
山下 将嗣 中島 佐知子 大谷 知行 川瀬 晃道
出版者
社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.481-487, 2006-06-01

我々はテラヘルツ波の物質に対する透過特性を利用したテラヘルツ分光イメージングシステム,及びフェムト秒レーザ走査による物質からのテラヘルツ波放射を用いたレーザテラヘルツエミッション顕微鏡の開発を進めている.本稿では,これらのイメージングシステムの応用例として,薬物のテラヘルツ帯分光情報を用いた郵便物内の違法薬物識別技術,及びレーザテラヘルツエミッション顕微鏡によるLSI内部の故障箇所絞り込み技術への応用について紹介する.
著者
中沢 正隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.79, no.3, pp.259-271, 1996-03-25
参考文献数
32

最近の光通信技術は, 低雑音・高利得・広帯域という特徴をもつエルビウム光ファイバ増幅器の研究開発と共に新しい時代に突入しつつある. そうした中で, この光増幅器は高速・長距離通信の実現を目指す光ソリトン通信にも画期的な進展をもたらし, 今では数多くの優れた光ソリトン通信実験が報告されている. 来るべき21世紀のマルチメディア社会には大容量の通信が不可欠であり, 超高速・長距離ソリトン通信はその中核をなす技術の一つとなると考えられる. 本稿では, ここ6年の間に大きな進展があったソリトン通信とその周辺技術について, その動向を解説する.