著者
鎌田 浩毅 千葉 達朗
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.101, no.12, pp.XXXXIII-XXXXVI, 1995-12-01
被引用文献数
2 1
著者
野崎 達生 熊谷 英憲 石橋 純一郎 池原 研 山田 泰広 北田 数也 真田 佳典 正木 裕香 小森 省吾 高谷 雄太郎 山崎 徹 長瀬 敏郎 前田 玲奈 CK航海 乗船者一同
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
日本地質学会学術大会講演要旨 第125年学術大会(2018札幌-つくば) (ISSN:13483935)
巻号頁・発行日
pp.355, 2018 (Released:2019-08-16)

【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)
著者
菊地 一輝 小竹 信宏
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.613-629, 2013-09-15 (Released:2014-02-07)
参考文献数
36
被引用文献数
4 4

徳島県北部島田島に分布する上部白亜系和泉層群板東谷層において,層序,岩相の時空分布,地質構造,そして堆積環境を詳細に検討した.ここの板東谷層は厚さ10 m程度のチャネル充填堆積物とチャネル間堆積物が繰り返し累重することから,海底扇状地のフロンタルスプレーの堆積物であると解釈される.また,海底扇状地システムの西方への前進・移動を反映したと考えられる上方粗粒化の大傾向が,本層全体を通じて認められる.島田島に分布する板東谷層は生痕化石Archaeozosteraを多産するが,その産出層準は泥岩の占める割合が比較的高い最下部の層準に限られる.この事実は,Archaeozosteraの形成者が,混濁流による物理的撹乱の影響が少なく,安定した海底環境が相対的に長い期間持続する場所に限って生息したためと考えられる.
著者
浅田 美穂
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.126, no.1, pp.3-16, 2020-01-15 (Released:2020-04-22)
参考文献数
106
被引用文献数
3

「泥火山」は地下から流体と堆積物を地表に至らせ地形的特徴を形成する地質学的現象だが,地熱地帯,油田地帯,そして堆積物優勢地域など幅広い地質学的バックグラウンドをもって分布する泥火山の活動は未だ理解されたとは言えない.泥火山が地下から運ぶ流体と堆積物は地下の性状を反映すると考えられ,掘削では技術的に到達が困難な大深度の情報を持つと期待される.日本における泥火山は海洋で数が多く活動的である.泥火山群発海域に地震津波観測のために敷設された大規模観測網は海域泥火山活動モニタリング手法を拓きつつあるし,火星の泥火山はこれら研究が惑星科学にも寄与する可能性を示唆する.長く地質学者の関心を引きつけてきた泥火山は,いま日本で新しい研究局面を迎えつつある.
著者
細井 淳 天野 一男
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.630-646, 2013-09-15 (Released:2014-02-07)
参考文献数
88
被引用文献数
4 5

グリーンタフの研究は1990年頃,層序に基づいて総括された.しかし近年,グリーンタフの模式地である男鹿半島の層序が大幅修正された.また,堆積学的研究があまり行われていないため,グリーンタフを形成した当時の具体的な火山活動や堆積環境は不明である.本研究は奥羽脊梁山脈に位置する岩手県西和賀町周辺のグリーンタフを対象とし,堆積相解析を行った.結果,具体的な堆積場とその変遷,古火山活動(非爆発的噴火を2タイプ,爆発的噴火を3タイプ)を解明した.これらの結果を総合して,本研究地域の堆積盆発達史を5つのステージに区分して議論した.本地域は約20 Ma頃にハーフグラーベンを形成し,堆積盆内では成層火山型の海底火山を形成した.その後泥岩が堆積する静穏な時期を挟み,約15~14 Ma頃にテクトニックな急激な沈降と連続的な爆発的噴火が起こり,最終的に溶岩ドームを形成した.
著者
鹿野 和彦
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.124, no.10, pp.781-803, 2018
被引用文献数
28

<p>グリーンタフは主に本州の日本海沿岸に沿って分布する火山岩主体の地層群で,最近明らかになってきた特徴的な岩相の時空分布に基づけば,下位から順に上部始新統~下部漸新統(44~28Ma),上部漸新統(28~23Ma),下部中新統下部(23~20Ma),下部中新統中部(20~18Ma),下部中新統上部(18~15.3Ma),中部中新統下部(15.3~12.3Ma)に区分できる.これらの層序単元は,1)陸弧内リフティング,2)リフティングと火山活動を伴う地殻のドーム状隆起,3)背弧盆の拡大とリフティングの周辺地域への伝播,4)背弧盆拡大とリフティングの急速な進展,背弧側への暖流の本格的流入,5)日本海東縁での急激なリフティングと日本海盆などにおける熱的沈降の始まり,6)フィリピン海プレートの衝突と沈みこみ,火山前線の太平洋岸への移動,短縮変形の始まりを反映している.</p>
著者
宮下 敦 堤 之恭 佐野 貴司
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.122, no.10, pp.511-522, 2016-10-15 (Released:2017-01-20)
参考文献数
39
被引用文献数
1

関東山地の木呂子角閃岩は,白亜系跡倉ナップと御荷鉾緑色岩類の境界に挟まれている小さいブロックで,角閃石K-Ar年代が約400Ma(竹内・牧本, 1995)という古生代前期を示すことで知られている.この角閃岩は,主にmagnesiohornblendeと曹長石からなり,他に高変成度を示す指標鉱物は含まない.また,角閃岩の全岩化学組成は,周囲のMORB組成を持つ御荷鉾緑色岩類とは異なっている.この角閃岩のジルコンU-Pb年代は約480Maを示し,これは火成年代を示していると考えられる.また,変成作用の時期を示す角閃石の40Ar/39Arプラトー年代は,約430Maが得られた.これらの年代値は,木呂子角閃岩が日本列島のカンブリア紀-オルドビス紀の火成岩-変成岩複合岩体に属することを示している.
著者
川幡 穂高 横山 祐典 黒田 潤一郎 井龍 康文 狩野 彰宏
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.124, no.1, pp.35-45, 2018-01-15 (Released:2018-05-30)
参考文献数
34

炭酸塩を主たるテーマとしてIODP(統合国際深海掘削計画)では4航海が実施された.310次航海でのタヒチ島の結果によると,融氷パルス(Melt water pulse=MWP)-1Aの海水準の上昇は12-22mだったが,融氷パルス-1Bは観察されなかった.325次航海では,グレートバリアリーフで更新世のサンゴ礁掘削が行なわれた.最終氷期最盛期(LGM:20,000年前)には,水温は5℃以上降温していた.307次航海は,北西太平洋の深海サンゴの内部を初めて掘削した.サンゴマウンドの発達の開始は,現代の海洋大循環が大西洋で確立した更新世の最初期に地球的規模で寒冷化した環境変動と相関していた.320/321次航海では,過去5300万年間の時間レンジをカバーする赤道太平洋の深海底より一連の堆積物が採取された.炭酸塩の沈積流量に基づき新生代の赤道域の炭酸塩補償深度(CCD)変化が復元された.
著者
高清水 康博 岡 孝雄
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.113, no.Supplement, pp.S65-S79, 2007 (Released:2009-01-27)
参考文献数
92

この見学旅行では,褐炭層を挟む地層で特徴づけられる十勝平野の下部更新統を観察する.とりわけ,芽登凝灰岩を鍵層としてその上下の堆積物の層相変化を観察する.ここで観察する地層は堆積学的解析から,後背湿地,潮汐干潟,内湾,バリアー,海浜-外浜環境で形成されたものである.露頭から不攪乱試料を採取し,室内透水試験を行った結果,堆積相と透水性に関連性があることが分かってきた.これらのことを合わせて十勝平野の下部更新統の堆積相と地下水帯水層として見た場合の評価を考える.
著者
久田 健一郎
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
日本地質学会学術大会講演要旨 (ISSN:13483935)
巻号頁・発行日
vol.2018, 2018

【災害のためプログラム中止】 平成30年北海道胆振東部地震により学術大会のプログラムが大幅に中止となりました.中止となったプログラムの講演要旨については,著者のプライオリティ保護の見地からJ-STAGEに公開し,引用可能とします.ただし,学術大会においては専門家による議論には供されていませんので「災害のためプログラム中止」との文言を付記します.(日本地質学会行事委員会)