著者
市川 正人
出版者
三重大学
雑誌
三重大学法経論叢 (ISSN:02897156)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.1-21, 1992-12
著者
浅野 翔大
出版者
三重大学
巻号頁・発行日
2014-01-01

三重大学大学院 工学研究科 博士前期課程 物理工学専攻
著者
牧野 朗彦
出版者
三重大学
巻号頁・発行日
2007-01-01 (Released:2017-02-20)

三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程生物圏生命科学専攻 66
著者
東 敬義 渡辺 守
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.19-28, 1998
被引用文献数
1

亀山市郊外の典型的な里山の溜池に生息する蜻蛉目幼虫の分布を調査した。溜池は水田灌漑用として作られており、水田に面した側は堤防が築かれて開放的であったが、他は水際まで雑木林が迫り、樹木の枝が池の上を覆う閉鎖的な環境となっていた。年間を通して捕獲した蜻蛉目幼虫は、モノサシトンボなどの樹林性イトトンボ類やヤブヤンマ、コシアキトンボなど、薄暗い環境を好む種が大半を占めた。しかし、シオカラトンボやギンヤンマ、オニヤンマなどの開放的な環境を好む種も捕獲された。多様性指数を計算すると、溜池の中の閉鎖的な部分における蜻蛉目幼虫群集は年間を通じて安定していたが、開放的な部分の群集は変動していることがわかった。典型的な里山の溜池は、背後の雑木林と密接に結びついて生活する種と水田などの開放的な環境に生活する種という、生息環境の異なる蜻蛉目昆虫が同所的に利用しているといえた。
著者
大川 博徳
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.59-64, 1988

著者らが最近開発したガスクロマトグラフ法を用いて、いわゆる山菜を含む25品目の生野菜中の水溶性及び総シュウ酸の定量を行った。「つるな」には極めて高いシュウ酸が含まれており、次いで、「ルバーブ」、「みょうが」、「しょうが」、「つるむらさき」及び「しそ」が高いシュウ酸量を示した。シュウ酸含量は、いわゆる「あく」のある山菜として知られる「わらび」、「ぜんまい」及び「やまごぼう」では何れも十数mg%と少なく、「わさび」及び「つくし」ではごく僅かで数mg%であった。Soluble and total oxalic acids in 25 vegetables, including 'sansai' were determined by the gas chromatographic method which had been established by the author and colleagues. New Zealand spinach contained the highest quantity of oxalic acid. Oxalic acid contents were, higher in 'Rhubarb', 'Myōga', 'Ginger', 'Basella' and 'Perillas', lower in 'Pracken', 'Roral fern' and 'Yamagobō', and very low in 'Wasabi' and 'Field horsetail'.
著者
小澤 周二 池松 和哉 那谷 雅之 池村 真弓
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

アルコールの長期に渡る多量摂取においては致死的不整脈との関連が示唆されており、そのメカニズムには細胞内シグナル伝達経路の関与が考えられているが明らかにはなっていない。そこで、慢性アルコール投与マウスモデルの心筋細胞における遺伝子発現プロフィールをマイクロアレイ法を用いて網羅的に解析を行った。その結果、急性期及び離脱期それぞれで異なる遺伝子プロフィールを示し、急性期にはJAK/STAT経路の活性化やサイトカインを介した炎症反応が生じ、離脱期にはSTAT3及びSTAT6の活性が持続し、細胞増殖すなわちリモデリングが生じている可能性が示唆された。
著者
磯貝 恵美子
出版者
三重大学
巻号頁・発行日
2014-01-01

A typical problem of the Japanese society is the role of women, especially in industrial business field. The actual conditions of female engineers in an automotive company are not well specified in automobile-related companies in Japan. Only low proportion of female engineers and female managers can be found in leading Japanese companies. In this thesis, support actions are proposed to assist female engineers to build their career in equal manner than men do. The results of this research are expected to improve the equality of female engineers and managers compared to their male counterparts. Eventually, these actions aim at enlarging the diversity, and lead the company to more innovations by new ways of engineering. To determine the actual conditions and problems of the career development I compared female engineers with respect to other female staffs in one company by performing a questionnaire survey. This survey included 37 questions and the range of the 115 respondents' age was 20 to 50 years old. As a result, it was found out that the female engineers are satisfied with in-company systems for career formation, but that they are not satisfied with the work-life balance and respect by or support of their bosses. Also, there were the needs in increased recognition and acceptance off female engineers and would appreciate social events carried out by female engineers. Moreover, in the survey it was found that 75% of the female engineers and 65% of the other female staffs had problems to continue their careers. 70% of the female engineers and 85% of other female staffs had difficulties in taking good care of their children. Furthermore, to understand in detail the disadvantageous factors in female’s career planning process, an additional, more detailed analysis was prepared that covered aspects like job continuity and parallel processing of job and child care. I analyzed the consciousness of female engineers using statistical methods like correlation coefficients between their worries and job position, age and family structure. As an intermediate result, the degree of satisfaction in business life is different from each condition such as worksite accessibility, responsibilities for housekeeping, role models, which are affected by the type of work, age and family structure. A framework is needed for improved female career planning in the future. The following proposed framework consists of three support actions that are developed in this thesis. The actions focus on the areas of age, family structure and the type of work, i.e. engineer or clerical staff.1. Social relationship: Plan social events of female engineers and carry out lectures led by the female leaders to support creation of human networks among the female engineers.2. Use of IT:Provide websites and weblogs (blogs) to share personal experiences about the job continuity and how engineers can keep job and child care inbalance.3. Mentor system: Provide a consultation system showing the role model of female engineers where young female engineers can consult senior female engineers and they can talk about their experiences and advises. The effect of this framework is expected to improve the motivation of female engineers to continue their work with satisfaction and to create their career of their desire. If these actions are carefully implemented by Japanese companies, they will benefit from highly motivated female staff. As this thesis analyzed the specific urgent needs of female engineers, the proposed actions are expected to lead especially automotive companies to new innovative products, by influences of female engineers’ creativity. Such a change will also have an impact on other industrial companies and I hope that this thesis will make a great contribution to more equal distribution of roles.
著者
成田 正明 宮本 信也
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

研究代表者は自閉症患者の血中に存在存在する神経栄養因子(BDNF,brain-derived neurotrophic factor脳由来神経栄養因子,NT-4 neurotrophin-4)の異常について報告し、初年度(平成19年度)は研究分担者とともにその異常値とサブタイプとの関連について臨床プロフィールから検討を重ねてきた。これら血中因子の異常は生下時からすでに認められることから、自閉症の発症は胎生期に起因すると考えられる。この考えに基づいて研究代表者は妊娠ラットを用いた実験で自閉症モデル動物を作成しその胎仔期からの異常、即ちセロトニン神経系の発生分化異常を明らかにしてきた。上記神経栄養因子はセロトニン神経の正常な発生分化に必須であることは分かっている。当該年度は自閉症モデル動物において、セロトニン神経の発生分化を司っている因子の異常について、検討した。胎生12日目の自閉症モデルラット胎仔では、セロトニンシグナルの上流に位置するソニックヘッジホッグ(shh)の発現が頭部で低下していることを、ホールマウントin situ hybridization法で明らかにした。またセロトニン発現関連の遺伝子をリアルタイムPCR法で調べたところ自閉症モデルラットで発現が低下していた。これらの異常は研究代表者が以前ES細胞を用いて行った実験結果と一致する。今後はES細胞で見られたshhによるレスキュー効果、即ち発生段階でのセロトニン神経細胞に対し、shh添加によるセロトニン神経の再生を見据え、自閉症治療法を模索したい。
著者
麻野 雅子
出版者
三重大学
雑誌
三重大学法経論叢 (ISSN:02897156)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.33-57, 2003-08-31

論説 / Article
著者
天野 秀臣 柿沼 誠
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1999

本研究は海藻の血液循環障害防止効果と食品への応用を目的とし、各種食用海藻の血液凝固抑制効果、赤血球変形能向上効果、血小板凝集抑制効果を、試験管内や動物試験により調査し、有効海藻を用いて海藻食品を試作したものである。海藻の血液凝固抑制効果の調査及び赤血球変形能の増大に及ぼす海藻成分を調べたところ、凝固時間はヒジキが93%,ワカメ95%,ヒドエグサ97%,コンブ98%に下がった。各種成分について有効性を調べたところ,ミネラルがヒジキで18%,ワカメとヒトエグサで14%,コンブで11%もの赤血球変形能向上効果が見られた。その効果はCaとMgの比率によると考えられた。その他、リン脂質、κ-カラゲナン、ポルフィラン、ヒトエグサのD-システノール酸も有効であった。ヒトエグサのミネラルは赤血球変形能向上効果のみならず、変形能の低下を防止する効果も強かった。次いで動物試験によりヒトエグサ藻体及びそのミネラルについて、全血流動性が向上するかを調査した。その結果、ヒトエグサミネラルは、赤血球変形能悪化、APTT短縮、血小板凝集能亢進を効果的に抑制できることがわかった。その作用因子は、ヒトエグサミネラル中に含まれる、クロム、セレン、マグネシウムである可能性が示された。ヒトエグサを用いて,ミネラルの他に血小板凝集抑制効果のあるD-システノール酸を含む新規佃煮を開発することができた。以上の結果,ヒトエグサを食事に積極的に取り入れることにより,赤血球変形能の悪化や血栓の形成を防ぎ、血液流動性をスムーズに保ち、健康な生活を送ることができる可能性が示された。
著者
田中 啓勝 川口 元一
出版者
三重大学
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.29-32, 1985

シースは無衝突、プリシースでは衝突効果があるという条件における実験結果から、無衝突シースの形成に必要な条件とされているBohm条件を満たさない場合があることが示される。Bohm条件の修正をもたらす原因として、シース端における電場の効果が検討され、また、プリシース領域における準中性からのわずかなずれの影響が述べられる。
著者
洪 恵子
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

本研究は冷戦後の国際刑事裁判権の発展が国際慣習法に与える影響を、特にユーゴ国際裁判所の判例を手がかりとして検討した。国際的刑事裁判所では適用法規として国際慣習法を重視ているが、その認定方法は伝統的方法を厳格に維持するのではなく、刑事法的考慮や自らの判決に依存するなどの特徴が見られた。各国の国内裁判への影響さらには今後の国際刑事法の立法という点から考えて、国際的刑事裁判所の判例の重要性は今後高まっていくだろう。
著者
大宮 邦雄 渡邊 巖 西原 宏史 熊澤 修造 宮本 和久 魚住 武司 小野寺 一清 大宮 邦雄
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

水素ガスはクリーンなエネルギーとして注目されている。本研究ではヒドロゲナーゼ、ニトロゲナーゼ両システムの研究者が意見を交換しながら、水素ガス生産のために培養工学、遺伝子工学的方法で系を改良することをねらって研究を行った。小野寺は水素ガス発生能にすぐれているAzotobacterのミュータントを得た。またアンモニアで抑制されず、高い水素ガス発生能をもった窒素固定菌を土壌から分離した。いずれのアプロウチも今後の新微生物探索の方向を示唆する。魚住は窒素固定菌Azospirillum lipoferumのニトロゲナーゼ遺伝子の転写時および転写後のアンモニアによる活性抑制の機構解明を行い、高アンモニアで窒素固定活性が抑制されない菌TAIを作成した。熊沢は水素ガス発生能の高いらん藻の改良に取り組み、アンモニアによる窒素固定抑制のかからない条件では窒素ガス存在下でも水素ガス発生が継続することを明らかにした。いずれも、ニトロゲナーゼで水素ガスが発生するとアンモニアができにくくなることを考慮して、アンモニアでニトロゲナーゼ活性が抑制されないようにする試みである。西原は酸素ガスと熱に強く、酸性条件で水素ガス発生に強く傾いたヒドロゲナーゼを海洋性細菌Hydrogenovibrioから取り出した。このヒドロゲナーゼは酵素を利用した水素ガス発生に利用できそうである。浅田はらん藻に真正細菌のヒドロゲナーゼ遺伝子を組み込み、水素ガス発生の光エネルギー利用効率を高めようとした。宮本はNoxと二酸化炭素含有ガスを利用する海産微細藻類から乳酸菌と光合成細菌を使って水素ガスを高い効率で生産することに成功した。二酸化炭素削減技術のひとつの有望な方向を示すものである。大宮は難分解性物質からの水素ガス生産に利用するため、Clostridiumのキティナーゼ遺伝子を解析した。渡辺はアゾラと共生しているらん藻の水素ガス発生活性の窒素固定活性にたいする相対比はらん藻の窒素固定活性高いほど高くなるこを見いだした。これらの研究はいずれも水素ガス生物生産の今後の改良戦略の基礎となる知見を与えた。
著者
余 健
出版者
三重大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2005

今年度の目的は、過去2年間に行ったアクセント調査のデータを整理し、考察を深めることにあった。分析基準を確定することに手間取り、更なる詳細な考察は今後の課題であるが、ひとまず全体的な特徴として以下の点が明らかになった。F0最大値とF0最小値の差の平均値やFO曲線図より、どのアクセント型も北摂と南河内における若年層より高年層の方が、高低の起伏の大きいことを認められた。特に低起式無核においては、若年層より高年層の方が約3倍、抑揚が大きく、生理的な自然下降に反して上昇しようとする京阪式アクセントの力強さを典型的に表現しているものといえるだろう。また、高起式無核における気づきにくい方言音声の特徴として、「右肩下がりの自然下降の度合いが大きいほど、伝統的な京阪式アクセントの高起式無核に聞こえる」という仮説を提示した。この点については、今後聴覚実験を行い検証したい。一方で、1拍名詞の上昇調や下降調、そして2拍名詞の拍内下降調も含めた京阪式アクセントらしさの象徴である急激な上昇や下降は、南河内高年層>北摂高年層>南河内若年層>北摂若年層の順でなくなりつつあるというのが、実情のようである。この背景には、北摂地域の「人の流動性の強さ」という言語外的な要因と特に低起上昇音調の特徴が弱まりつつあるという点に関しては、生理的な自然下降に逆らう低起上昇式の有標性の言語内的な要因を想定し得る。
著者
長澤 多代
出版者
三重大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究の目的は,教育の質保証を目指した大学教育において,図書館員が教員と連携を構築するための戦略とその実現に影響を与える図書館内外の条件をテーマ的コード化の手法をもとに明らかにすることである。米国のミシガン大学については訪問調査を行い,関係者への聞き取りや内部資料の調査によって得たデータをもとに戦略と条件からなるモデルを構築した。このモデルについては国際学会で口頭発表する準備を進めている。カナダのウエスタン大学,フィンランドのタンペレ大学でも同様に訪問調査をもとに同様のデータを収集し,データの整理と分析を進めている。