著者
布施谷 節子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.71-79, 2007-03

The author investigated the impression of the subjects dressed in tight skirts. One of the aims of the wearing test was to select the length of tight skirts which seemed to be the most deceptively slender or the fittest to each subject. Black and white tight skirts were used in the test. Four female students who had different physical types put on the tight skirts made in five different length alternately and they were taken five photographs in a front view. Fifty one female students selected the most suitable length among five photographs in each subject. Main results were as follows; (1)The fitting length of tight skirt was different in each subject. (2)The knee length of tight skirt gained good evaluations without regard for physical types. (3)The ankle length was suitable for a plump subject, the calf length was suitable for a chubby subject and the upper knee length for a slender subject. (4)The results of this investigation will be useful in dressing education.
著者
嶋根 歌子 江口 昭子 竹内 美智代
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.169-178, 1997-03-31
被引用文献数
1

女子大学生22名を対象に,姿勢に対する認識調査,身体計測,及びモアレ縞等高線写真による背面形状の検討により,日常の習慣が背面形状にどのような影響をおよぼし,さらにその個人差,左右差がどこに生じているのかを明らかにした。主な結果は次の通りである。1.姿勢に対する認識調査結果 普段姿勢を気にしている者が61.5%で姿勢に対する関心が高くかつ,姿勢が悪いと自覚している。利き腕は,89.7%の者が右利きである。上肢は,右側が動きの中心でありかつ,支点であり,下肢は,体重を支えながら動作を行う機能を有することから,行動を起こす側が右脚で,支点は左脚であると解釈できた。2.人体の形態及び背面の特性 1)マルチン計測器による人体計測 本実験の被検者の平均的体型は,膝が高く位置し,背部や上腕の脂肪量が多く,全体的にふっくらしている。体重,皮下脂肪にややバラツキが,殿部後突角度に著しいバラツキがあり,厚みや背面突出度,脊柱の弯曲に個人差があることが明かとなった。2)足部及び足底面積の計測結果 22名の平均は,足長右22.84cm,左22.99cm,足幅右9.28cm,左9.30cm,足囲右22.49cm,左22.45cm,母趾角度右12.05度,左13.0度であった。全国平均と比較すると,今回の結果はすべての項目で大きい値となった。左右差を見ると,足長,足幅,母趾角度では左足が大,足囲のみ右足が大であった。立位時床と接触した足底面積は,右98.46cm^2,左99.17cm^2,左足が約0.72%大であった。体表面積に対する両足底面積の割合は,約1.3%にすぎなかった。3分割した足底部分の面積が最も大である部分は,a次いで,c,bの順で,右側が左側よりやや大きく,趾先部位や土踏まず部の個人差が考えられた。3)モアレ縞等高線写真による背面形態の計測結果 正中線における腰部角度は,殿部最大突出長と,最突出長はその部位の角度と相関が認められた。肩甲部,殿部ともに右側が上方の者(I)が最も多く11名,次いで両部ともに左側が上方の者(II)7名,肩甲骨は左が上方で,殿部は右が上方の者(III)4名であった。アンケート結果の,上肢は右側が利き腕であり動きの中心で,左腕に荷物を持ったり掛けたりすること,下肢は左足を支点とすることが,右上がりで左に傾いた背面を形成すると考えられた。正中線の胸椎,腰椎の弯曲を基準にして分類した結果,中間型であるMM型は,13名で約60%,次いで腰部が平らなMS型4名,背部が平らなSM型2名,背部弯曲の強いLM,LS型は各1名,背部腰部共に平らなSS型は1名であった。20代前半の女子では,中間群が多数を占めるものの,わずかではあるが背部での弯曲の強い者が出現していた。背面形態と関係の深い項目であると思われる,前述の肩甲骨及び殿部の突出角度及び突出長と左右の肩傾斜角度,背部皮下脂肪厚をもとに,主成分分析を行い,分類した。その第1主成分は人体の肥満度,即ち,皮下脂肪の厚さや殿部の突出を示し,第2主成分は,肩部の大きさ,即ち,肩のあがり方や肩甲骨の突出を示した。
著者
黒田 誠
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.1-15, 2016-03-31

真下耕一監督によるアニメ作品『Madlax』を対象に、仮構作品が鑑賞手順として要求する仮構世界受容の過程において前提とされる暗黙の了承事項が意図的に脱臼させられ、全方位的に仮構的意味構成軸を散乱させる表現が達成されている実態を検証する。本稿はこの企図に基づき前26話中の第1話と第2話までの映像表現の内容の概念化を図り、仮構世界の保持する原型的多義性を反映した映像表現の理念化を図る作業を進めたものである。
著者
榎本 春栄
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.39, pp.123-133, 1999-03

今回のスタンによる着用実験により,バストサイズと脇ダーツ量及び脇ダーツ量の元となる原型の前下り量について次のような結果を得た。(1)標準サイズであるバスト寸法82cmの場合は,原型の前下り量と同寸法を脇ダーツとすることで体型に合い,この部分に関する限り補正の必要がないこと。(2)バスト寸法82cmよりも大きい場合は,脇ダーツ量が不足する傾向にあること。JISサイズ13号であるバストサイズ88cmまでは,原型の前下り量に0.3(B-82)の計算値を加えることにより不足を補うことができ,バストポイントに向かってのつれ皺,それに伴う前丈の不足をかなり解消することができること。(3)バストサイズが大きくなるにつれて増えていく計算値を,そのまま順次加えていくことは,不足するダーツ量を補う以上に脇ダーツ量が多すぎてしまう傾向を示すこと。また,それとは逆に,バストサイズ82cmよりも小さい場合は,加える計算値が減少することにより脇ダーツ量が減少し,ダーツ量の不足を生じる傾向を示すこと。これら計算値有効範囲外と考えられる部分については今後の研究課題である。今回は,標準体型のスタンによる着用実験であったが,被験者に対しての着用実験も数例行い結果が有効であるという確認も得ている。今後は被験者による実験例を増やし,個別製作上,特に大切である補正に対しての研究を更に深めるとともに,その結果を授業において効果的に活用していきたいと考えている。
著者
山田 満 山本 真弓
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要. 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.35-42, 2001-03-31

近年アレルギー疾患が増加する傾向にあり,アレルギー患者は国民の3分の1という高率になるという。そこで食物アレルゲンの一つである牛乳を対象として,牛乳の殺菌温度別アレルゲン性を測定し,アレルギー発症との関係について動物実験により比較検討を行った。抗原として低温殺菌牛乳(63℃30分),超高温殺菌牛乳(130℃2秒)および煮沸乳(100℃20分)を用い,マウス,ラットの腹腔内に注射し感作させた。アレルギー反応の確認はマウス血清IgE抗体値の測定と,ラット平滑筋のSchultz-Dale反応による抗原体反応によって確認した。その結果,低温殺菌乳に比べ超高温殺菌乳のマウス血清IgE抗体含有率の方が有意に高いことが分かった(P<0.05)。超高温殺菌乳と煮沸乳のIgE平均含有率の間には有意差は認められなかったが,高温で加熱時間の長いほどIgE値の高くなる傾向がみられた。一方,ラットによるSchultz-Dale反応でも低温殺菌乳では平滑筋の収縮は見られなかったが,超高温殺菌乳と煮沸乳では1分以内に著しい筋肉の収縮が認められた。これらのことより低温殺菌乳は,超高温殺菌乳に比較してアレルゲン性が弱く,加熱温度の高くなるほどアレルゲン量が増加し,アレルギー発症の原因になりやすいのではないかと考えられる。
著者
仲村 洋子 羽生 京子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.9-20, 2008-03

和服着用時に生じる着崩れの要因を、長着の仕立て上がり寸法と体格・体型の関連と捉えて追求してきたのが、本研究である。Lサイズを対象として取り上げ実験を試みた結果、「割り出し法」の有効性を確認した。身体に合わせて縫製された和服は、簡単に姿よく整えられかつ着崩れも少なく抑えられるとの感触を得た。この結果をうけて、試着衣を「ゆかた」としていたことにより省略していた長襦袢を着用して、実験を進めたのが前報である。長着はゆかたをそのまま用い、長襦袢はウール地、絹地の2種類を作製し実験を試みた結果、長襦袢着用が着崩れの抑制に効果的に作用し、さらに少量化が認められた。現在での和服着装は、礼服や晴れ着といった盛装用が主流であり、長着を袷に仕立て、材質も絹素材を扱うことが一般的である。そこで、今回は袷長着を試着衣として採用することとし、表・裏地とも絹地を使用し、変動が明確になるよう格子柄を選んで作製した。あわせて、長襦袢についてもポリエステル素材によるものを加えた。絹地で袷に仕立てた長着と、3種類の素材による長襦袢との組み合わせによる着崩れについては、前回のゆかたを用いた結果と同じレベルに留まっている。つまり、長襦袢の素材の如何をとわず簡単なしかも若干の手直しで修正可能な範囲であった。特に、衿元については長着を広衿に仕立てたことにより、手直しも必要としない微量に留まった。以上、着装者の身体に合わせた和服であれば、着崩れは問題視するに値しないレベルであることが把握できたとともに、割り出し法の必要性を再確認した。
著者
杉浦 功一 Koichi SUGIURA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.65-76, 2023-03-01

現在、「民主主義の後退」が注目されているが、その考察に民主的正統性のインプット/スループット/アウトプットの側面に注目する枠組みを適用し、新たな知見を得ることを試みる。第1節では民主主義の後退の議論を整理・検証し、第2節ではV. A. シュミットの3つの民主的正統化のメカニズムの議論をまとめ、第3節ではその適用を試みる。結論として、民主主義の後退の議論で注目されてきたのは、民主的正統性のうちインプットの側面に関わるものであり、アウトプットやスループットの民主的正統性まで視野に入れると、権威主義化する政権がそれらによる「補完」によって支えられている可能性が見えてくる。
著者
藤丸 麻紀 Maki FUJIMARU
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.51-64, 2015-03-31

児童館の対象や機能はどんどん拡充してきたが、最近では、建物の老朽化と地方財政の悪化で閉館したり指定管理者制度を導入するところが増えている。さらに新設の子ども子育て支援新制度では、児童館の機能を子育て支援の拠点と放課後児童クラブのみを助成対象とし、放課後児童クラブについては文部科学省の全児童対策事業である放課後子供教室との一体化の方向をめざしている。 しかし、児童館の機能・役割は子育て支援と放課後児童クラブのみではない。一般来館で自由に遊びに行く乳幼児から、小学生、中高生までが放課後や学業休業期の居場所・遊び場として、活用している。そこには学校では得られない縦のつながりや、地域とのつながりやコミュニティの形成といった横のつながりがある。そしてイベントの企画・運営に携わることで、ボランティアを育成し、地域と一体となった児童の健全育成の拠点ともなっている。 つまり、児童館は正の外部性をもつといえる。そのため、子ども子育て支援新制度で児童館に十分な予算措置がない中で児童館を存続させるためには、指定管理者制度の導入によるコスト削減で供給量を確保することも必要な措置と考えられる。指定管理者制度のデメリットや懸念される要因については、運営委員会などで地域が一体となって協力していくことでカバーできるだろう。
著者
小澤 京子 Kyoko\n OZAWA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.13-24, 2021-03-31

フランス啓蒙主義時代の哲学者ドゥニ・ディドロは、その絵画批評のなかでたびたび、「絵画のなかに入り込み、歩き回る、あるいは旅をするという体裁で描写する」ことを行なっている。それは、読者の想像力と趣味(goût)を通して、情景を再構成せしめるための修辞法であった。本論文では、ディドロによる「サロン評」のうち、とりわけ風景画の記述における「絵の中に入り込」み、「絵の中を歩く」描写に着目し、分析と考察を行う。これを、18世紀のテクストと絵画経験における「散歩」や「歩行」というテーマ系の中に位置づけることが、ここでの目的である。 まず、ディドロ「サロン評」の風景画記述の総体を踏まえて、特徴的と思われる部分を抽出する。次に、「歩行」をめぐる同時代の特徴的なテクストとの比較を行う。エクフラシス(視覚芸術の言葉による描写)という修辞学的伝統をはみ出して、「テクスト内空間の想像的な歩行」を行うディドロの絵画批評がその特徴的な一例をなすような、18世紀の思想的基盤を明らかにするのが、本論文の目的にして意義である。
著者
小澤 京子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.1-11, 2019-03-31

In France, from the age of Enlightenment to the early 19th century, scientific-technical images and their graphical arrangements became a device for recognizing, describing, and thinking about the world. Along with the illustrated plates and image tableaux in scientific books, dictionaries, and encyclopedias, architectural imagery came to function as a means of classification, comparison, description of history, and designing buildings. It was during this period that a turn occurred in architectural theory: a shift from the neo-classical concept of architectural character to the rationalist or eclecticist notion of building types. Two architectural treatises by Jean-Nicolas-Louis Durand, Recueil et parallèle des édifices de tout genre … (1799–1801) and Précis des leçons d’architecture … (1802–1805), marked a characteristic point in this turn. In Recueil , a juxtaposition of the buildings from various ages and areas in a tableau enabled a typology based on the comparison of formal structures by freeing architecture from the historical and regional contexts and from aesthetic judgment. In Précis , arranging several architectural elements on a grid provides an algorithm of designing buildings for the architects as engineers, not as artists. This essay clarifies the peculiarity and the significance of Durand’s graphical system in the context of intellectual history.
著者
岡本 文子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋國文研究 (ISSN:02865459)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.22-32, 2007-03
著者
黒田 誠 MAKOTO KURODA
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.59-70, 2013-03

本稿はSFというジャンルに代表される科学的世界観を超出した存在/現象理解をプレゼンテーションの基軸に据えた思弁的アニメ作品 Ergo Proxy を対象にして、形而上的映像表現に仮託し得る“意味”の全方位的拡張を模索することにより、現実と仮構を連続体として捕捉する統括的なシステム理論の適用を通して神と人の位格的遷移を辿った神話的表象の註解を試みるものである。そこには存在と現象、概念と質料、記述と創造の相互変換を可能にする仮想的基幹原理を反映した二次創作的記述/論考が企図されている。
著者
小林 幸子 坂本 元子 飯淵 貞明 内田 雅人 三橋 洋子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.40, pp.107-116, 2000-03

朝食摂取が知的作業に及ぼす影響をみる目的で実験をした。女子大生18名を対象に,適正食および不適正食の朝食を,同一人に交互に摂取させ,昼食前に知的作業を実施した。また知的作業と同時に,注意の持続性,集中力,精神的耐久性をみるためにクレペリンテストも実施した。朝食の給与は,女子大生の1日の平均摂取エネルギー量を1,500kcalと考え,その約30%を朝食とし,500kcalを適正食,100kcalを不適正食とした。朝食の食材は大学で調達し,秤量区分けした各食材を実験前日に被験者に渡し,実験当日の朝8時までに摂取させた。前日の夕食は午後9時までに済ませ,それ以降の飲食は禁じた。知能テストは田中式知能検査様式Bのテストから3種(置換,異同弁別,抹消の各問題)に計算問題,創造性問題を加えた5種類を平成10年10月20,21日,27,28日に実施した。置換問題は「図形記号に働く知覚速度と記憶の能力」「視覚的弁別あるいは判断の速さ,正確さと記憶の確かさ」をみる。異同弁別問題は「記憶・注意力に関係する視覚体制の確立度」「短期記憶と注意の維持の確かさ」をみる問題。抹消問題は「視覚的弁別の確かさと判断・反応の速さ」「注意の持続,弁別・判断・反応の速さ,確かさ」をみる問題。計算問題は「演算処理の正確さ,速さ」をみる。創造性問題は「拡散的思考の豊かさ,柔軟な思考」をみる。適正食群において視覚的弁別の確かさ,判断・反応の速さ,記憶・注意力・演算処理の正確さ,速さ等に有意に高得点がみられた。クレペリンテストの評価は,朝食の適,不適食の摂取が短期間では行動のバランスを乱すことや,心身の不安定に影響していないと思われる。
著者
梅山 聡
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 = The journal of Wayo Women's University (ISSN:18846351)
巻号頁・発行日
no.60, pp.222-211, 2019-03-31

「ねむり看守」は、鏡花の実質的に最初の本格的な口語体小説として評価されるべき作品である。「ねむり看守」では、看守の老人が囚人たちに物語を語りきかせる情景が描かれる。看守の語りには口頭話法に近いくだけた口語体が用いられており、かつその語り行為には、哲学者・坂部恵の定義する「はなし」と「かたり」との両面にわたる複雑な二面性が認められる。それによって、いわば「はなし」を装った「かたり」とでもいうべき高度に屈折した物語言語が生み出されている。この看守の語りは独立した小説表現を形成し得る質を有するものであり、そのような口語体の語りは、それ以前の鏡花作品には見出されない。ゆえに「ねむり看守」は、鏡花の初期創作活動において重要な意義を有する作品なのである。
著者
大塚 寿子
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.29, pp.p227-243, 1989-03