著者
山岸 順一 Cooper Erica
出版者
国立情報学研究所
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2021-07-09

我々は伝統話芸である落語の実演データから深層学習モデルを学習、あたかもプロの噺家の様に、噺を読み上げる落語音声合成システムを最先端音声合成技術に基づき構築した。従来の音声対話システムとは目的が全く異なり、聞き手を楽しませるAI噺家の実現を目標としている。本課題では 、長期的音響情報および非言語情報の明示的モデル化により合成音声の表現力を向上させ、 ニューラル言語モデルによる噺の自動生成に取り組む。
著者
龍田 真
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

置換簡約やその関連概念を用いて論理体系および型付ラムダ計算を拡張した体系について、それを構築し、その基本性質を明らかにした。特に、共通型の型同形を特徴付け,非可換一階シーケント計算の性質,multiple quantifierをもつ型付ラムダ計算の型推論の性質,型理論Fの内部的decompiler-normalizerの性質,遺伝的置換子の型理論による特徴付けを証明した。
出版者
国立情報学研究所
雑誌
NACSIS-CAT/ILLニュースレター (ISSN:13458728)
巻号頁・発行日
no.17, pp.1-39, 2006-03-31

1. Webcat Plus の紹介[p.3]\n2. 平成17年度遡及入力事業追加採択について[p.7]\n3. 自動登録システム実証実験プロジェクト平成17年度報告書について[p.8]\n4. 平成18年度遡及入力事業について[p.8]\n5. 書誌ユーティリティ課題検討プロジェクトの報告[p.10]\n6. 「書誌ユーティリティ課題検討プロジェクト」に対する「NIIアクションプラン」の実施状況について[p.11]\n7. 図書所蔵レコード8,000万件突破![p.14]\n8. ISBN13桁化へのNACSIS-CAT/ILLの対応について[p.15]\n9. NACSIS-CAT/ILLシステムの改造について[p.17]\n10. ドイツHBZとの目録システム間リンク開始予定について[p.19]\n11. 全国漢籍データベース(京都大学人文科学研究所附属漢字情報センター)と総合目録データベースとのリンクについて[p.20]\n12. NACSIS-CAT/ILLサービス時間変更のお知らせ[p.20]\n13. 検索専用CATPサーバ利用ガイドラインの改訂について[p.22]\n14. DN/MARCの更新について[p.23]\n15. タイ語等資料の取扱い及び解説(案)・「コーディングマニュアル(案)」の公開[p.24]\n16. 展覧会カタログ等資料の取扱い及び解説(案)・「コーディングマニュアル(案)」の公開[p.24]\n17. 平成17年度レコード調整の送付について[p.25]\n18. 雑誌書誌レコードタイトル変遷における「軽微な変化(マイナーチェンジ)」への対応について[p.26]\n19. 継続資料の取扱いに関する小委員会の検討状況について[p.27]\n20. グローバルILL利用状況について[p.29]\n21. ILL文献複写等料金相殺サービス処理報告(平成17年度第1四半期~第3四半期)[p.30]\n22. ILL文献複写等料金相殺サービスの各種申請手続きについて[p.31]\n23. NACSIS-ILL参照ファイル(OCLC)導入の状況について[p.31]\n24. 平成17年度総合目録データベース実務研修実施報告[p.32]\n25. 会議開催報告(平成17年4月~平成18年3月)[p.33]\n・(1.1)コーディングマニュアル(第2章 和図書書誌レコード 2.0.6 更新資料)\n・(1.2)コーディングマニュアル(第4章 洋図書書誌レコード 4.0.6 更新資料)\n・(1.3)コーディングマニュアル(第6章 和雑誌書誌レコード 6.0,6.2)\n・(1.4)コーディングマニュアル(第7章 洋雑誌書誌レコード 7.0,7.2)\n・(1.5)コーディングマニュアル(付録1.3 言語コード表)\n・(1.6)コーディングマニュアル(付録1.5 主題関係のコード表)\n・(1.7)コーディングマニュアル(付録1.7 その他のコード表(追加・変更分))\n・(2.1)NCR 1987年版追加及び修正 第13章 継続資料\n・(旧第13章逐次刊行物 改訂版)の改訂についてのガイダンス\n・(2.2)AACR2 2002年版 第12章継続資料の改訂についてのガイダンス\n・(3.1)デリミタ定義の追加\n・(3.2)検索キーの正規化の追加\n・(3.3)包摂文字定義の追加
出版者
国立情報学研究所
巻号頁・発行日
vol.平成29年度, 2018-12-26
著者
佐藤 いまり 平 諭一郎 日浦 慎作 佐藤 洋一
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術変革領域研究(A)
巻号頁・発行日
2020-11-19

本課題では,質感を科学的に取り扱うための学術的知見を蓄積し,我々が視覚を通して感じる質感と物体が有する光学的特性,その光学特性を生む素材・制作工程との関係を明らかにすることで,本物の工芸品の「良さ」を科学的に論じる手段と,工業製品のさらなる高付加価値化に寄与する計測・評価技術の創出を目指す.特にデジタルな再現技術に人手を介した質感表現を加えた作品を準備し,その物理特性と質感の差異を能動的に解析することで,革新的な質感評価・質感合成技術の創出する。これにより、本物の工芸品の「良さ」を科学的に論じる手段と,工業製品のさらなる高付加価値化に寄与する計測・評価技術の創出を目指す。
著者
大山 敬三 神門 典子 佐藤 真一 加藤 弘之 日高 宗一郎
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
no.12, pp.111-120, 2000-03
被引用文献数
1

学術情報センターで開発中のオンラインジャーナル編集・出版システムは,学協会や大学が刊行する学術雑誌の執筆・編集・出版のすべての工程を電子化・オンライン化し,学術研究成果の流通を効率化するものである.学協会が運用して編集に利用するインハウスシステムは多様な編集部体制や文書形式に対応できる設計となっている.学術情報センターが運用してオンライン出版に用いるシステムは強力な検索能力を持ち,多数の購読者支援機能を提供する.本稿では,このシステムについて,著者,編集担当者,購読者などの視点からの機能や利用方法を説明し,学協会における活用方法を紹介している.
著者
孫 媛 井上 俊哉 西澤 正己
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

近年,各種の大学ランキングが発表されてマスコミを賑わし,社会的に大きな影響力を持っている。しかし,大学ランキングでは大学を一元的に順序づけるため,大学の順位にのみ目が向けられがちである。また,論文数や論文の引用数などから算出されるビブリオメトリックス指標に大きく依拠しており,教育面の比重が軽い。本研究は,大学の研究活動だけでなく学修・教育活動をも重視して,それらを捉える指標を探索的に検討し,大学を多元的に評価・診断するための方法について提案を行った。
著者
Akisato KIMURA
出版者
国立情報学研究所
雑誌
Progress in informatics : PI (ISSN:13498614)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.19-30, 2014-03

ソーシャルネットワークサービス(SNS)で取り扱われるメディアは,従来から存在するマイクロブログ形式のテキストから,画像・映像等のマルチメディアコンテンツを含むものへ遷移し拡大してきている.これらSNS上のコンテンツは,ユーザ間の関係性や位置情報など,コンテンツの内容を知る上で非常に有用な補助情報が多数含まれている一方で,そのコンテンツがあまりにも膨大かつ多様であるため,自動的に解析することが容易ではない.本論文では,上記に示した有用性と問題点とのトレードオフを解決しうる1つの可能性として,ソーシャルキュレーションに着目する.ソーシャルキュレーションとは,SNS上のコンテンツを編集して新たなコンテンツを創る手動作業のことである.すなわち,このキュレーション後のコンテンツは,それ以前のコンテンツよりもはるかに洗練され,有用な情報が凝縮され,内容が絞り込まれている.このことは,コンテンツを解析する上でのコーパスとしての可能性を示すものである.上記の議論を踏まえ,本論文では,ソーシャルキュレーションに関する近年の動向,及びそのクロスメディア解析・マイニングへの利活用について概観する.
著者
北本 朝展 西村 陽子
出版者
国立情報学研究所
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は新しい史料批判の方法論であるデータ史料批判(デジタル史料批判)を提案し、これを主に非文字史料に適用するための情報プラットフォームDCPを構築した。写真や地図を照合するための各種ツールをDCPに統合することで、照合というエビデンスを結合したエビデンスネットワークを構築することができた。さらにエビデンスネットワークをSPARQL言語を用いて意味的に検索し、各種史料に出現するシルクロード遺跡の関係を信頼度に基づき結合する新しい方法を提案した。ついで、データ史料批判の方法を実際のシルクロード遺跡の探索に適用することで、シルクロード遺跡の全体像を把握する見通しを得ることができた。
著者
Hari SUNDARAM
出版者
国立情報学研究所
雑誌
Progress in informatics : PI (ISSN:13498614)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.3-7, 2014-03

本論文では,持続可能性や公衆衛生などの社会的ジレンマにおいて協力関係を生み出すためにコンピューティングが果たす役割について論じる.このような協力関係のジレンマは異質集団の中に広範囲に存在する.本論文では,経験的な実地調査による協力の分析から洞察を得て,社会的信号を分析し,行動を検証するスマートフォンセンサーを利用した統合的コンピューティングの枠組みによって協力へと向かう個々の意思決定を形成できることを示す.ここでは,相互に関連した4つの技術的課題とソリューション例について述べる.これらの課題は,小規模の同質集団を構築するためのコミュニティ発見アルゴリズム,資源制約型ネットワークにおける個人の説得力,実環境での活動監視,大規模な社会的協調の発見である.さらに,小児肥満症対策,サイバーセキュリティ,公共の安全の向上など,コンピューターインフラストラクチャから生じる新しい協力のためのアプリケーションについて簡潔に述べる.
著者
孫 媛
出版者
国立情報学研究所
雑誌
学術情報センター紀要 (ISSN:09135022)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.103-111, 1997-03

テスト理論の分野で近年重要性が増している項目反応理論 (IRT) は、テストデータの一次元性を仮定している。しかし、現実のテストでは、項目に正答するのに複数の能力が関与していると考えざるを得ない場合も多い。そのような多次元データに対して、被験者を多次元潜在空間における能力ベクトルとして位置づける多次元項目反応理論 (MIRT) が提案されている。MIRTモデルは、特に認知診断テストへの適用が有望視されているが、いくつかの問題も残されている。一方、個人の能力特性値の変動を導入することによって、一次元IRTを拡張したものとして、一般化項目反応理論 (GIRT) がある。GIRTモデルでは、攪乱能力次元の影響を、能力特性値の変動の個人差によってある程度説明できるので、多次元データへの適合が改善される。本研究では、 MIRTモデルとGIRTモデルの解析的観点からの比較、両モデルの特徴・適用場面の検討が行われる。
著者
林 正治 高田 良宏 堀井 洋 山下 俊介
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では、研究データリポジトリにおけるメタデータの版管理手法およびバージョン管理された研究データ引用手法を提案し、プロトタイプシステムによる機能検証を実施した。版管理手法では、コンテンツおよびメタデータの双方の版を管理することとした。永続識別子はランディングページ毎に付与し、Memento Frameworkによる版管理情報の提供を実施した。研究データ引用手法では、Citation Style Languageによる引用情報の提供手法についての検討を実施した。
著者
神門 典子 吉岡 真治 山本 岳洋 酒井 哲也 相澤 彰子 大島 裕明
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2016-04-01

平成28年度の研究実績の概要は下記の通りである。(1)ユーザの状況の捕捉と分析:探索的検索の例として、網羅的な情報探索タスク、探索中のユーザの時間認識、および、モバイル検索と音楽検索における複雑さの異なる検索タスクにおいて、ユーザ実験を行い、ログと、視線・インタビュー・アンケートなどのインタラクションデータを収集し、タスクと状況に応じた傾向を分析した。(2)ユーザの状況に応じて、ユーザを支援する技術: a) 網羅的情報探索のタスクにおいて探索を支援するクエリ推薦インターフェース、b) マルチファセット検索インタフェース、c)検索結果の多様化と多段階要約提示、d)ファセット検索の精緻化に必要な要素技術として 1) Wikipedia、DBPediaなどからのNamed Entityの属性抽出と組織化、2)文書中の非自然言語要素(数式など)へのアクセスについて、研究を進めた。上記a)は、あるクエリに対する未知の適合情報を含む度合いを、観点多様性と既知適合情報のディスカウントを考慮して定式化している。ユーザ実験の結果、既存方式よりも有効なことが示唆された。b)は、広く多様なタスクに適用可能な基盤技術の一つである。c)は、モバイル検索など、画面の小さいデバイスを用いて、探索的な検索において、特に有用である。(3)検索の基礎技術として、検索の多様化について研究を進めた。また、検索実験の規模(とくに、検索課題(topic)数)による実験結果の信頼性・妥当性を検証する方式を提案し、数学・統計学の理論に基づいて考究するとともに、多くの実例に適用して検証をすすめた。
著者
嵯峨山 茂樹 小野 順貴 西本 卓也 齋藤 大輔 堀 玄 中村 和幸 金子 仁美
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2011-04-01

統計的信号処理と音楽理論の数理モデルを融合して、音楽(および音響・音声)の信号処理と情報処理に多面的に取り組んだ。音声認識分野では音響処理と言語処理の融合がキー技術であったように、音楽においては信号処理と音楽理論の融合が必須である。具体的には、A: 数理モデルと統計学習を軸にした音楽信号の解析・変換・加工・分離・検出、B: 音楽理論の数理的定式化を軸にした音楽信号の和音認識・リズム解析・セグメンテーション・構造解析・ジャンル認識、C: 機械学習と最適化を軸にした自動演奏・自動作曲・自動伴奏・自動編曲などを研究・開発した。