著者
船城 道雄
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

日英語は基本的な構造は本来的に類似したものであるという普遍文法UGに注目することによって日英語はかなりの共通性があることが明らかになりつつある。従って、日本人の英語学習者は英語の全てを学習する必要はなく、英語の一部分、つまり日本語と異なる部分を学習すればよいというのが本研究の主眼である。日英語の共通部分として「意味単位」、「語順」、「カテゴリ」などの普遍部分がある。普遍部分を英語教育に応用するということは、英語の言語知識competenceが、日本語の中にもすでに存在しているが、日本人学習者は無意識のうちに習得しているのでそのことに気が付かないので、conscious raisingを通して普遍的な部分に気がつかせることが学習効果をあげると予測される。「学習させること」と「気づかせること」では負担度がかなり違うので、日英語の共通部分は気づかせることの指導を行い、日英語の相違部分は学習させるという指導を行うというようにUGをとり入れることによって英語理解と英語学習がより容易になることを目指した。日英語間でもっとも普遍性が高い意味役割を用いて、日本人学習者がどのようにして他の助けを借りず、自らの力で英語文を作る方法を考察した。まず意味単位の認定の仕方、意味単位を認定した後、認知的にどのように語順を決定するかを明らかにした。自分で生成した文を何をtriggerにして文法操作をおこうなうかも明確にした。最後にUGの知識をタスク中心学習へ応用する提案すると共に実践例を示している。
出版者
奈良教育大学
雑誌
天平雲 : 奈良教育大学学生広報
巻号頁・発行日
vol.192, 2009-01-30

第2回大学懇談会を開催しました!!/平成20年度国際学生宿舎懇談会を開催しました!!/水餃子レシピ。/学生企画活動支援事業活動報告/学生が企画するイベント情報/大学からのお知らせ
著者
門田 守
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

ホイッグを中心としたイギリス政治体制とByronの関係を明らかにした。ホイッグには進歩的であるが、同時に体制擁護的側面があることを突き止め、Byronにも同様な政治的特性があることを示した。The Giaour、The Bride of Abydos、The Corsair等の初期東方物語詩群、The Islandという後期の詩、三つの政治演説等を分析して、彼のラディカリズムは必ず貴族的な保守主義によって抑制されていることを明らかにした。
著者
玉村 公二彦
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

該の研究期間内に障害者権利条約を批准した国はおおよそ100ヵ国となった。障害者権利条約の第24条は、教育の条項であり、障害のある子どもを含めたすべての子どものためのインクルーシブ教育を発展させることを求めている。本研究では、権利条約の批准を念頭において、アメリカ、イギリスやオーストラリアにおける教育システム検討した。当アメリカは、障害者権利条約を批准してはいないが、障害のあるアメリカ人法の下で、インクルージョンの多様な形態を教育条件の整備をともなって実施しており、また、高等教育等においては「合理的配慮」と同時に、「自己権利擁護」への支援が特徴として捉えられた。イギリスは、障害者差別禁止法のもとで特別ニーズ教育を進展させてきたが、2009年に障害者権利条約を批准したが、一般教育システムに特別教育を含むと解釈し、特別学校の位置づけをおこなっている点が特徴であった。オーストラリアも、イギリス同様障害者差別禁止法を制定していたが、障害者権利条約の批准にあたって、障害者差別禁止法を改定するとともに、2005年に「教育に関する障害基準」を制定し、「合理的調整(reasonable adjustment)」をインクルーシブ教育の中で具体化していた。日本での権利条約批准の視点として、差別の禁止の観点から学校教育における「合理的配慮」の具体化、特別ニーズ教育の実践などが重要視されよう。また、障害者権利条約の「非差別」の理解との関係で、特別学校や特別教育のシステムをどのように位置づけるのかという課題が残された。
著者
川那部 和恵
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

日仏の中世末期とは、いずれにおいても、聖と俗の関係性がとりわけ強く人々の意識を捉えた時代であったが、当時の文学や演劇はその表出の一端を担っている。本研究の目的は、フランスと日本の中世末の聖俗をめぐる精神風土のありようを、アルヌール・グレバンの『受難の聖史劇』(15世紀中期初演)をはじめとするフランスの聖史劇と、世阿弥の一連の能楽論(『風姿花伝』『至花道』等)を対象として、とくに両者においてそれぞれに聖俗の観念に包括的に係わる根本的イメージとして提起されている「花」もモチーフに焦点を定め、双方の「花」の比較をとおし、相違と協応による相互対照の視点のもとに捉え直すことであった。その成果を総括すれば、これらフランスと日本の宗教家と能芸家の言説に現れた「花」は、まずは前者では「愛」を媒介とする聖と俗の交流の概念の表出であるとすれば、後者では「美」を軸とした俗から聖への超越性のイメージを担っており、この点において、各々のジャンルの根ざす文化的背景が起因の違いが認められるが、しかし視点を引いて、両者をそれぞれの内容に準じて、神の救済成就にみる予定調和の運行であれ、あるいは芸的求導行程であれ、いわば巨視的な時間の流れの中で眺めるならば、両者とも包括的には聖・俗の和合と調和の志向において照応しているのであり、聖と俗の間の遠大な循環運動に組み込まれた異次元空間の表象としての「花」というのが、協応点として確認された。
出版者
奈良教育大学
雑誌
天平雲 : 奈良教育大学学生広報
巻号頁・発行日
vol.188, 2008-01-24

第1回大学懇談会~ケーキを食べて仲良くなろう!~/課外活動顧問教員・クラブ部員との懇談会を開催/日研生及び交換留学生の入学式、秋季留学生懇談会を開催/学生と学長との懇談会を開催~プレジデント・コーヒー・ブレーク・アワー~/課外活動共用施設完成/第58回 輝甍祭を終えて/学生が企画するイベント情報/大学からのお知らせ
出版者
奈良教育大学
雑誌
天平雲 : 奈良教育大学学生広報
巻号頁・発行日
vol.195, 2009-10-29

60th 輝甍祭 奈教!なら今日!!大盛況!!!/長友恒人学長と中谷理事・副学長からのメッセージ/彫塑研究室の大学院生が公募展で受賞しました!/新型インフルエンザにうつらない!うつさない!/奈教の国際交流協定校ってどんなとこ?ドイツ編/平成21年度秋季留学生入学式を開催しました。/国際交流協定校が増えました。/学生が企画するイベント情報/大学からのお知らせ
著者
広報・情報公開委員会
出版者
奈良教育大学
雑誌
ならやま : 奈良教育大学広報誌
巻号頁・発行日
vol.26, 2007-11-22

表紙/目次・表紙紹介/学長コラム「創立120周年に向けて」/教職大学院で実践的指導力をつけよう/「地域と伝統文化」教育プログラム/幼保統合の「保育実践知」教育プログラム/ユネスコ協同学校に加盟/宇宙の形と3次元の幾何学/「ことば」の変遷を見つめて/地域に学ぶ伝統文化/地域を対象としたスポーツ活動/第1回大学懇談会に地域の方が参加/日本語・日本文化研修留学生及び特別聴講学生入学式 平成19年度秋季留学生懇談会/大学の仲間たち「チョウトンボ」
著者
根田 克彦 伊藤 悟
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.149-163, 2004-10-29
被引用文献数
1

The purpose of this study is to examine the development of shopping centers and retail land use in the Downtown area of Boston. This research focused on retail land use in the central shopping district, Back Bay and Beacon Hill In the Boston metropolitan area, there are nine super-regional shopping centers but they were not located in the City of Boston in 2002. However, there were two exclusive regional shopping centers and a festival marketplace in Downtown Boston. In the central shopping district, historical buildings are preserved and retail businesses are located on ground levels primarily as Boston Zoning Code regulate. In Back Bay and Beacon Hill, exterior architectural features are preserved within historic districts. Newbury Street is a main shopping street in Back Bay. Many exclusive speciality retail stores stand close together along both sides of this street and there are famous exclusive hotels in Back Bay. Charles Street, which is the main shopping street in Beacon Hills, has the characteristics of a neighborhood shopping street. Many high-income households have been situated in Back Bay and Beacon Hill from the nineteenth century. Shopping streets in Back Bay and Beacon Hill have been supported by these high-income households and tourists. The retail stores in Downtown Boston attract many people because the historical landscape and retail businesses are preserved by Boston Zoning Code.
出版者
奈良教育大学
雑誌
天平雲 : 奈良教育大学学生広報
巻号頁・発行日
vol.185, 2007-04-20

平成18年度卒業式・終了式/平成19年度入学式/平成18年度学生表彰式/学生団体・委員会の紹介/研究式紹介「岡澤研究室」/クラブ紹介「茶道部」/みんなが落ち着ける場所<すぎのこ>/日本留学事情/学生が企画するイベント情報/オリジナル商品「瓦煎餅」を発売!/大学からのお知らせ
著者
出口 拓彦
出版者
奈良教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

授業における私語の発生過程について, コンピュータ・シミュレーションや質問紙調査等によって検討した。シミュレーションの結果, (1)周囲の状況を考慮せずに私語をする確率が10%程度であっても, 教室全体に私語が広がる可能性があること, (2)教室内の仲間集団の数が多いほど私語が広がりやすくなること等が示唆された。一方, 質問紙調査では, 友人の数と私語の頻度・被私語頻度との間に, 弱い正の関連があること等が示された。また, 私語の発生位置に関するシミュレーションと質問紙調査の結果は, ほぼ一致した。
著者
玉瀬 耕治 脇本 真希子
出版者
奈良教育大学
雑誌
奈良教育大学紀要. 人文・社会科学 (ISSN:05472393)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.209-219, 2003-10-31

According to Doi (1971), AMAE (hopeful expectation of someone's indulgence and favor) is a concept that represents a typical cultural tendency in Japanese interpersonal relationship. The purpose of this study was to develop an AMAE scale for college students. In study 1, items that describe AMAE states in various ordinary inter-personal situations for college students were collected from reviewing previous studies on this topic and AMAERARE (acceptance of AMAE from others) items were also derived from the AMAE items. One hundred and twenty-two college students were asked to rate the AMAE and AMAERARE items on a 4-point rating scale. The factor analyses revealed that there were two factors for the AMAE subscale, that is, 7 items as TATE (vertical relationship) factor and 6 items as YOKO (horizontal relationship) factor. On the basis of the results of AMAE subscale, the AMAERARE subscale items were selected, that is, 7 TATE items and 4 YOKO items. Finally the AMAE full scale consisted of the AMAE subscale and the AMAERARE subscale. Cronbach's as for these scales were in between .80 and .87. The AMAE scale has no significant relationship with an assertion scale for adolescents (Tamase et al., 2001). In study 2, the relationship between AMAE and self-consciousness was examined using 196 different students from study 1 as raters. A self-consciousness rating scale (Sugawara, 1984) was used in this study. The results showed that there were low significant relationships between AMAE and public self-consciousness (r=.32) and between AMAERARE and private self-consciousness (r=.28). These results were discussed in terms of future use of the scale for multicultural study.
著者
河崎 智恵
出版者
奈良教育大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、ライフキャリアの視点よりキャリア決定プロセスを明らかにするとともに、ライフキャリアに関する能力・態度の質問紙調査を実施し、能力・態度領域の尺度を構成し、尺度を用いて、キャリア経験・活動の有無による諸能力の差異を分析した。次いで米国キャリア教育の教科書等の分析を行い、就学前段階からのライフキャリア教育のカリキュラムモデル・カリキュラムを作成した。これらの知見をもとに、卒業後のキャリア発達を支援する教育プログラムを開発し、教育実践を行った。
著者
山邊 信一 小原 繁 松下 叔夫 鷹野 景子 長嶋 雲兵 細矢 治夫
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1995

3年間にわたりデータチェックプログラムの改良を行い、データの追加における標準化、定式化をすすめた。また、データの誤り検出に活用するQCLDB辞書とそれを作成・充実するプログラムを改良したこの誤り検出プログラムは、収集済みの全文献データを対象として辞書を作成することと、粗データ中の全単語と辞書中の単語を高速に比較し、粗データ近傍に誤り内容を出力する機能を有する。このプログラムを利用して、1996年の収集粗データをある程度精製し、その後の本研究の班員が目の子作業による再精製を行ったところ、年号の間違いなど新しいミスを見つけだし、本検出プログラムの有効性を確認した。平成9年度加えたデータは、4005件で、全データ数36856件に上り、データ増大に対応できる新しい検索システムの構築が急務である。そこで次期データ検索システムのデザイン検討のため、市販のデータベースソフトを試験的に購入し、検索システムとしての評価をおこなった。さらにインターネットに対応したデータベース配布と検索支援システムの構築に関し、現在持っている検索プログラムをcgiとして利用して、分子科学研究所電子計算機センターのWWWで試験公開し、本格的な公開に向け、リレーショナルデータベースとの連係を中心にデータ内容と管理・運用の技術的な問題点の検討をすすめた。また海外のミラーサーバー構築のため、スイス、アメリカの研究グループと交渉をはじめた。この他、粗データの質的向上を目的に収集・査読者を対象とした講習会を分子構造総合討論会期間中に行った。またQCLDBを量子化学者のみならず実験家にもより広く利用してもらうため、ICQC(アトランタ)及び国際会議(福岡カンファレンス)でデモンストレーションを行った。研究成果として、1996年分QCLDBを冊子として学術雑誌THEOCHEMに掲載し、別に磁気デ-プ版を作成、配布した。
著者
広報・情報公開委員会
出版者
奈良教育大学
雑誌
ならやま : 奈良教育大学広報誌
巻号頁・発行日
vol.38, 2011-10-31

特集 奈良教育大学生の被災地支援~教育復興支援ボランティア活動報告~/羅針盤 ~奈良教育大学の取組~職能成長能力を備えた教員を養成するための先進的な取組/クローズアップ~教員研究紹介~文化財の絵画記録保存のため、その復元と模写に挑み続ける 大山明彦准教授/なっきょん's CLUB企画 奈教のひみつ ~学内に残る戦争歴史遺跡をたどる~/ひと・あれ・これ~卒業生紹介~JICA青年海外協力隊としてベナンで活動する中山千恵子さん/ラボ・レター 体育教育学 高田俊也研究室/留学生レポート リヨン第三大学(フランス) 高萩典子さん/キラリ☆奈教生 世界の子どもにワクチンを-ペットボトルから始まるボランティア-/ブカツ魂!(番外編)大学祭実行委員会/活躍する奈教生/キャンパスニュース/奈良に息づく仲間たち 雑草/奈教生に聞きました!大学周辺のオススメスポット
著者
長友 恒人 小野 昭
出版者
奈良教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

IntCal04によって26 kyr BPまで較正することが可能になったC-14年代の有効性を検証することを目的として、約7~30kaのテフラを対象としてルミネッセンス年代測定を行い、18のルミネッセンス年代とC-14年代をクロスチェックした。約13 cal kyr BPを超えるテフラについてはC-14較正年代が若干古い傾向があるようにみえるが、有意に古いかどうかについてはより厳密な検討が必要である。