著者
中橋 友子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.13-35, 2016-09-30

多くの日本人は、暴言を吐き、敵を作るトランプが、アメリカで人気を博す理由について理解に苦しんでいる。私はその理由について、現在アメリカに山積している様々な問題を一刀両断に解決してくれる「ヒーロー」を、人々が求めているからだという仮説を立てた。アメリカにどんな文化的な背景があり、そのようなヒーローが求められているかを、本論文において探っていきたい。
著者
櫻井 準也
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.97-104, 2015-09-30

映画やアニメなどのポピュラー・カルチャー(大衆文化)には古くから考古学者が登場する作品は多いが、彼らは大学教授や冒険家である。これに対し、わが国では1990年代後半より漫画作品の中で遺跡調査の調査員や作業員が主人公として描かれるようになった。その背景に、バブル景気の影響で緊急発掘調査件数が増え、わが国で発掘調査が身近な存在となったことがあると考えられる。これらの漫画作品は発掘作業員の視点から発掘調査が描かれたものであり、従来の考古学では記録されないわが国の発掘調査の実態を知ることができる貴重な資料として捉えることができる。
著者
山崎 元泰
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.123-143, 2016-06-30

ジュリアン・コーベットは主に20世紀初頭に活躍した英国を代表する海軍史家であり、かつ海洋戦略思想家である。彼はもともと法律家出身で軍務経験がなく、歴史や戦略に関する専門教育も受けていなかった。しかしながらコーベットは海軍問題に関する専門家として高く評価され、学術上の著作を数多く生み出すばかりでなく、海軍教育の分野でも多大な貢献をした。さらに彼は海軍省の実質的な顧問のような役割を果たし、晩年には日露戦争と第一次世界大戦における海戦を扱った公式戦史まで執筆している。このように生前は研究者として非常に大きな成功を収めていたコーベットであるが、死後、彼の存在は研究成果とともに急速に忘れ去られてしまう。第二次世界大戦後になって海外では次第に、コーベットの海洋戦略に対する再評価が進むようにはなったが、依然として十分ではない。同様に日本国内でも、近年コーベットが少しずつ取り上げられるようにはなっているものの、海軍戦略の権威はあくまで米国のマハンである。コーベットに関する言及が、ほとんどない戦略概説書もいまだ珍しくはない。本稿はコーベットの生涯と業績を概観することで、彼の海洋戦略思想に対する理解を促進し、わが国におけるコーベット研究のさらなる発展へとつなげていくことを意図したものである。

10 0 0 0 OA 日本美術の素性

著者
河野 元昭
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.37-63, 2010-11

日本美術の美しさはシンプリシティーに求めることができる。まず初めに、その理由を材質と形式の点から考え、次にシンフ゜リシティーの内容について、直観的、心象的、装飾的、詩歌的、諧謔的の五つに分けて論じたわけである。日本絵画の特質は、一言でいってシンプリシティーである。そのもとになった中国絵画と比較することによって、はっきりと理解することができる。しかし、このような日本美術のシンプリシティーは、同時に圧倒的迫力やモニュメンタリティーに弱いという欠点を生むこともないではなかった。明治時代の小説家二葉亭四迷が、日本人の大和魂というものは純粋であるけれども、徹底性を嫌うという欠点をも生んだと指摘していることは、きわめて興味深く感じられる。ところで、実をいうと、シンプリシティーは美術だけの特質ではなく、衣食住をはじめ技術・学問・文学・芸能・音楽・宗教など、日本文化全般にわたる特徴でもあるといってよいであろう。これらの場合も、単に簡潔純粋というだけではなく、複雑なものをそのように見せる意識が働いていたことを見逃してはならない。それでは、なぜ日本文化全体がシンプリシティーによって特徴づけられるのか、今後はこの問題を考えてみたいと思っている。その際ヒントになりそうなのは、近代の文豪島崎藤村が、日本に和歌や俳句の如く、ごく単純な詩形が発達してきた理由は、われらの心に経験することがあまりに複雑であるからではないかと指摘している点かもしれない。
著者
坂田 晃一
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.145-156, 2004-03-31

我々の生活の中には音楽が溢れている。音楽はひとにどのように受けとめられているのであろうか。そこには実に多くの要因が関与しているように思われる。今回、私がかつて作曲した「NHK連続テレビ小説『おしん』」のテーマ音楽を取り上げ、聴き手がそれをどのように受けとめるのかを半構成的インタビューによって調査した。半構成的インタビューという方法をとったのは、連想の内容に一切の制限を加えない「自由連想法」による分析を行うためである。本稿では一般的な法則を引き出すのではなく、作曲上の意図が視聴者にどのように伝わっているのかに主点を置いている。聴き手がテレビドラマのテーマ音楽をタイトル・バックの映像と共に聴くことにより、ドラマの内容についてどのようなイメージを持つのか、テーマ音楽の役割がどのように機能しているのか、個々の受けとめ方の違いを調査し、分析、統合した。聴き手として、本学の学生10名(いずれも芸術情報学部音楽表現学科)を選び、個別にタイトル・バックの映像と共にテーマ音楽を聴かせ、その後インタビューを行った。
著者
江頭 満正
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.1-16, 2016-03-31

日本では年間150以上のロックフェスティバルが開催され、 数日の開催期間で多くの観客を集め、 地域活性化にも、 ビジネス面でも成功する傾向にある。 本研究では、 2つのタイプのロックフェスティバルの違いを、 経済波及効果の視点で分析した。 郊外型の事例として 「MONSTER baSH2015」、 都市型の事例として 「VIVA LA ROCK2015」 の経済波及効果を算出。 その結果から、 地域に与える影響を考察し、 郊外型がより高額であることを明らかにし、 観客の来場意図へも言及した。
著者
竹内 誠
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.25-41, 2009-03

音楽理論は経験と習慣からその多くは組み立てられており、それが音楽経験の少ない学習者の理解の妨げとなっている。理解の妨げとなる理由は、理論の論理的説明が不十分なためである。この様な伝統的音楽理論の問題点は、論理を数理的に組み立てることによって解消が可能と思い至り、音楽理論の数理的考察を試みた。その結果、音楽理論を数理的な思考により再構築することは、音楽経験の少ない学習者の理解に有用なだけではなく、音楽の新たな表現の発見に繋がる可能性があることも確認できた。今回は、コード上のスケール(available note scale)を、コードの構成音から数理的に導き出すことを考察した。これにより、既成のスケールの他に、既成の枠以外のスケールを作り出せることから、実際の音楽に柔軟に対応が可能な理論であることが確認された。
著者
坂田 晃一
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.63-70, 2004-12-31

日本のテレビ・ドラマのテーマ音楽は、近年、そのあり方の諸相に於いて変化を見せている。それらの変化の原因を探り、その結果としてのテーマ音楽の現状について検証する。更に、その現状が抱える問題点と弊害を明らかにし、そうした現状から脱却するための方策を提案する。
著者
大木 裕子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.65-77, 2004-03-31

本研究では、定番キャラクターの事例としてハローキティ、ドラえもん、スヌーピーを取り上げ、それらの共通要因を探ることで、付加価値を高めるブランド・マネジメントについて考察した。成功要因としてハローキティにはドメスティック・ミックスとキャラクターの薄さ、ドラえもんには箱庭的世界観、スヌーピーには感情移入しやすいストーリーを見出した。3つの定番キャラクターの共通要因としては、キャラクターとしての「昇華」と、顧客を取り込み続けるエンジンの存在があげられる。アーカーは、ブランドの特性として「接触度」「連想」「信頼性」「認知度」「ロイヤルティ」の5つをあげているが、事例として取り上げたキャラクターにはこれらの特性が組みこまれており、結果として定番キャラクターを創り出していることがわかった。また、ブランドを創り出すのが究極的には人であることを考えると、作品を生み出す芸術家のマネジメントは、企業にとって重要な課題となる。
著者
櫻井 準也
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.101-110, 2016-09-30

現代のポピュラー・カルチャー(大衆文化)の一つである漫画には、手塚治虫や石ノ森章太郎などの漫画界の巨匠たちをはじめ、多くの漫画家の作品に考古学者が登場してきた。その数は1960年代まではそれほど多くなかったが、1970年代になるとその作品数が増え、当時のオカルトブームの影響を受けた作品に考古学者が登場するなど当時の世相を反映している。また、1950年代から1960年代の考古学者キャラクターは中年男性で、普段は学者らしいスーツ姿、発掘調査や野外活動においては作業着姿やサファリ・ルックで描かれるが、1970年代になるとこれらとは異なったイメージの新たなキャラクターが出現している。このように、漫画作品は当時の日本社会における考古学者や考古学のイメージを知ることができる貴重な資料として捉えることができる。
著者
矢田 陽子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.65-79, 2014-06-30

本稿は、2008年に日本映画として海外で高い評価を受けた「おくりびと」の英語字幕・スペイン語字幕をコーパスに、記号学的且つ翻訳学的関連から分析し、我々がどのように意味を認識するのか、そしてそれを踏まえて翻訳者はどのような判断をして訳を作り出しているのかを検証する。基本的記号学理論や近年の記号学者による定義などを用いる検証により、意味の認識と翻訳の関係や言語文化の差異と翻訳の関係性について確認できるとともに、翻訳者の役割についても考察していく。
著者
田村 和紀夫
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.71-82, 2015-03-31

モーツァルトとダ・ポンテがボーマルシェの台本に加えたもっとも大きな変更は、伯爵夫人の2曲のアリアの追加だった。 騒がしいドタバタ劇の中で、これらの音楽は静寂な時をもたらし、個人の内面世界への展望を開く。こうしてオペラは新たなパースペクティヴを獲得することになった。モーツァルトはこれらの2曲のアリアでかつて作曲したミサ曲の旋律を導入し、 宗教的な世界へ接近した。 特に第2アリアでは 「アニュス・デイ」 から 「ドナ・ノビス」 への転換をそのままアリアに移し換えた。 これは 「祈り」 から 「行動」 への転換にほかならず、 伯爵夫人が現実を生きる決意の表現とするのである。 こうしてオペラ 『フィガロの結婚』 はフランス革命を準備した啓蒙主義時代が産み落とした作品から、 苦難多き現実世界を生きるあらゆる人と時代のための傑作へと普遍化されたのである。
著者
高橋 幸裕
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.23-41, 2016-06-30

2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、介護職が37.7万人不足すると予想されている。なぜ介護職のなり手がいないのか。いたとしてもなぜ働き続けられないのか。そこで介護職の職業的特性について検討し、マンパワーの確保を進めていくための論点を明らかにする。ここで明らかになったことは介護が職業として成立した当時の影響を受けていること、職業としての専門性が確立していないこと、介護職の養成制度間の関連付けがされていないこと、キャリアアップシステムがないこと、所属する法人による労働環境の未整備である。今後、更に増していく人材不足に対応するためには特効薬はなく、職業的課題を地道に解決することしかないのが現状である。
著者
上原 康雄
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.1-14, 2004-12-24

2001年からデジタルハイビジョン放送が開始された。デジタルハイビジョンは縦横比(16 : 9)の安定したフレーム、高画質、高音質、マルチ画面、双方向、データ放送など多機能なメディアである。この方式は現行のテレビでの視聴覚体験や映像表現の技法を根本から変えはじめている。大画面の迫力ある映像、CD並みの優れた音質は臨場感にあふれている。技術的には画質、音質とも劣化がなく、CGとの合成もしやすく、映画などでも幅広く活用されている。私はNHKにおいて、デジタルハイビジョン・大河ドラマ「北条時宗」のTD(技術責任者)を担当した。この経験をふまえ、作品制作の意義およびハイビジョン制作での課題を考察する。
著者
八木 良太
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.17-36, 2012-03

本稿は、企業のイノベーション戦略の選択における産業構造分析の有用性について論じている。具体的には、ファイヴ・フォース分析と産業進化の4類型という2つのフレームワークの理論的な貢献と限界について論じ、産業構造分析の理論的展開を整理しつつ、産業進化の4類型による音楽産業の産業構造分析を行う。その結果、産業進化の4類型が、ファイヴ・フォース分析の理論的問題点を補完するとともに、企業による最適なイノベーション戦略の選択に必要な3つの要素((1)産業の変化パターンの理解、(2)産業の発展の方向性の予測、(3)経営資源の陳腐化の状態の把握)を提供するフレームワークであることが明らかになる。そこで、これら3つの要素を手がかりに、現在の音楽産業の企業にとって有効なイノベーション戦略について考察する。
著者
高橋 幸裕
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.1-19, 2016-03-31

少子高齢社会、少産多死社会となった我が国において社会福祉政策の位置づけが揺らいでいる。介護保険制度の浸透も併せて介護サービスの需要は高まり、ニーズも多様化している。しかし、戦後整備されてきた高齢者福祉政策と日本人の死生観とはズレが生じはじめている。どこで死を迎えるのか、どこで死が迎えられるのかという理想と現実に乖離が生じているのである。その結果、多様化するニーズは従来の健康で生き続けるという福祉的充実だけでなく、死まで包括するようになってきた。しかしながら、それは十分なものではない。介護サービスの充実や体制の構築を進めていくのはもちろんのこと、法や政策においても死を包括した枠組みの構築をすることが必要である。福祉国家として成熟していくには、各個人がより良く死ぬというQOD(クオリティオブデス)がどこまで高められるのかということも念頭に置かねばならないが、社会的成熟も含めてまだまだ十分な議論と社会的合意が形成していく必要がある。今後、少なくとも死を包括した形での政策的展開を進めていくことが必要である。これを実現した時こそ、福祉国家として新しいモデルを提示することができるのではないだろうか。
著者
霧生 トシ子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.129-144, 2004-03-31

1930年-40年から発展した様式を持ち、インプロビゼーション(improvisation)を主体とした極めて高いレベルを持ったビ・バップはジャズを集約しているものと考える。ジャズの歴史の背景に沿って、その永遠性、現代性にていて社会的考察をしてみる。
著者
川島 眞
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.119-128, 2004-03-31

青少年による犯罪や問題行動の質的変化に応じて、昨今、大人が子どもの行為を大目にみがちな傾向を反省し、子どもを叱ることの必要性を再認識する声が強くなっている。そこで、今後必要になるであろう効果的な子どもの叱り方を探るために、学生を対象とした調査を行った。170 名の大学生(短大生を含む)に中学生時の親からの叱られ体験のなかで、もっとも嫌な叱られ方を自由回答させるという方法をとった。その結果、嫌な叱られ方は「くどい叱り方」、「他者と比較して叱る」、「一方的否定」、「感情的・親都合優先の叱り方」、「遠まわしな叱り方」、「命令的な叱り方」、「子ども軽視」の7つのカテゴリーに分類された。本稿ではこれらの結果をもとに効果的な叱り方の試案を提示し、それらについて学習理論とカウンセリング理論の視点から、有効性の検討を行った。
著者
高田 順三
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策論集 (ISSN:13497049)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-22, 2016-06-30

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は、パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した新情報の一部を公開した。今回のパナマ文書の最初の報道は2016年4月3日になされた。この文書はオフショア金融取引文書の機密文書で、アイスランドのグンロイグソン首相を含む多数の政治家周辺・著名人・企業幹部・スポーツ選手などが、タックスヘイブン(租税回避地)を利用していることがわかった。彼らは、アンフェアだか、法を犯しているわけではない。彼らにしてみれば、それを行使することは自由で、何のやましいことがあろうかと思っている。事実それを利用することは法律違反ではないのだか、税の源泉国である彼らの母国に納税すべきところを回避したモラルは問われるのではなかろうか。そして、いまも現実に多くの企業や富裕者がタックスヘイブンの有利さを享受している。これは世界的レベルで悪用されており、今回のパナマ文書はほんの氷山の一角と言えよう。問題は、世界の税秩序を規律するシステムが壊れており、現行の一国一法主義の税制では対応できなくなっていることだ。そこで、この投げかけられたパナマ文書の問題について考えることにする。