著者
金澤 太紀
出版者
愛知教育大学
巻号頁・発行日
2015-03-24

平成26年度 卒業研究 概要

6 0 0 0 IR 英米の俗信(5)

著者
小泉 直
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編 (ISSN:18845177)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.111-119, 2016-03-01
著者
長谷川 哲也 内田 良
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育創造開発機構紀要 (ISSN:21860793)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-9, 2011-03-31

高等教育研究と図書館研究において長らく続いてきた研究上の分断は、大学図書館の研究を自己完結的なものへと押しやってきた。「大学図書館の社会学」の構想は、大学図書館を大学あるいは社会全体のなかに位置づけること、また単純集計にとどまらない統計分析を用いることから、大学図書館の諸相を全体関連的に描出することを企図する。本研究の主題「高等教育機関における図書館評価」は、「大学図書館を大学あるいは社会全体のなかに位置づけること」に重点を置きながら、大学図書館の評価について考察する。とくに「誰が評価するのか」という評価主体の視点から評価の力学を読み解き、評価の構造を体系的に整理していく。その整理からは、今日の認証評価制度のもとで、第一に、図書館界が先導してきた自己点検・評価の議論が一定の落ち着きをみせるなか、図書館評価が大学評価の一部としての性格を強めてきたこと、そして第二に、基礎的データに評価の関心が絞られ、さらにその限られたデータが大学本体の存続と関わって重大な意味をもつようになったことが見出された。
著者
合屋 十四秋 寺本 圭輔 松井 敦典 下永田 修二 土居 陽治郎 モラン ケビン
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 芸術・保健体育・家政・技術科学・創作編 (ISSN:18845150)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.35-46, 2011-03-01

The causes of drowning must dictate especially what we teach, content, and to a lesser degree, how we teach. Therefore, an project was conducted among Japanese university students in order to explore the relationship between swimming competency, students estimates of their competency, and their perception of the risk of drowning. Sixty five males and 48 females university physical education students enrolled at three institutions were the subjects of the study. The questionnaire consisted of a) perception of their ability, b) perception of their ability to perform these in open water and c) their perception of risk in five specific scenarios. Practical tests consist of seven aquatic skills. No significant differences were found in actual swimming-related abilities between male and female students, although more females than males did not complete the tests of: dive entry into pool (female 23%; male 11%), surface dive to 2m (female 33%; male 19%), and 100m swim on back (female 28%; male 9%). Similarly, no differences were found in self-estimated swimming abilities by gender. More females than males estimated higher risk of drowning for each of the 5 drowning scenarios that students were asked to estimate the personal degree of risk. This study found that male students tend to underestimate the potential dangers in the risk of drowning.
著者
村尾 忠廣 新美 成二 新山王 政和 南 曜子
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、裏声を視点としてジェンダーの問題を学際的に問い直そうとしたものである。以下、今回の研究で明らかになったことについて述べる。1)男性の歌声が80年代後半から急激に高くなってきていることを、日本の歌謡曲の音域のデータを解析して明らかにしたこと。2)男性の高音化と女性化、ユニセックス化がリンクしていたこと。3)男性の高音化には、裏声の活用が関わっていること。4)裏声と頭声、ファルセットなどの用語を歴史的、音声生理学的に整理、解明をはかったこと。5)カウンターテナー、カストラートなど西洋音楽における男性ファルセットを歴史的、社会的にとらえなおしたこと。6)フォーマルとインフォーマルな場では、日本の女性が今なお声のピッチを区別し、公の場所でキーを上げて女らしさを見せようとする傾向にあること。7)学校の音楽教育においては、声による芸術が混声合唱中心となっており、そのため男性が裏声を使うことができない状態にあること。8)平成13年に、国際シンポジウム「International Symposium on Falsetto and Gender」を開催したこと。9)国際シンポジウムの開催によって、日本で現在おこっている声とジェンダー意識の変化が世界的に共通していること、また、その中で何が日本で特に顕著な傾向であるかを明らかにしたこと。以上のように今回の研究は、多分野にわたり、数多くの副次的テーマが広がっている。そのため、鳥瞰図的な研究成果になった嫌いはあるものの、裏声とジェンダーの関係を包括的に扱った最初の研究と言えるだろう。
著者
池上 知子
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 教育科学 (ISSN:0587260X)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.169-182, 1995-02-10

The present article reviews how recent developments of social cognitive study contribute the understanding and theorizing of stereotyping. It was examined how-social cognitive researchers have been challenging the three intriguing issues; (1) How is erroneous stereotype formed? (2) Why is stereotype hard to change? (3) Is it possible to control influences of stereotype? It was inferred that stereotype is in large part derived from the intrinsic tendency of human cognitive mechanisms. However, it was suggested that self-related affect might play an important role in regulating stereotypic responses.
著者
濱島 秀樹
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育 : 共通科目研究交流誌
巻号頁・発行日
vol.6, pp.37-46, 2006

本調査の目的は,愛知教育大学の講義を受講している学生はどのような授業方法を望み,講義や教官の選択に対する考えを持っているか,また,休講や単位についての考えなどを調べることにある。Q1からQ6は,授業方法や授業内容についての質問であった。Q7からQ10は,授業日程および履修,単位認定についての質問であった。Q11とQ12は,授業の開始時刻と修了時刻についての質問であった。Q13からQ16は,休講についての質問であった。
著者
神野 秀雄
出版者
愛知教育大学
雑誌
治療教育学研究 (ISSN:09104690)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-10, 2008-02

ASD (自閉症スペクトラム障害) の人たちは, Low-functioning, High-functioning といった二分法で分類されることが多く, さらに細分化したサブグループが必要と思われる。本研究は, ウェクスラー式IQおよび治療教育的実践に基づく臨床像の視点から7つのサブグループ化を試みたものである。対象となった自閉性障害児は37名(男33名, 女4名) である。各事例の療育期間は2年余りより30年余まで広範囲にわたっているが, WISC系知能検査を実施した平均年齢は, 11歳7ヶ月(SD=2歳10ヶ月) であり, FIQの平均は82.8 (range=43~140) であった。対象事例のVIQとPIQのdiscrepancyの絶対値の平均は, 20.1 (SD=9.7) と有意な差があり, ASDはこの点に大きな特徴があることから, 対象児を動作性IQ優位群(VIQ<PIQ) 21名, 言語性IQ優位群(VIQ>PIQ) 16名の2つに大きく分類した。さらに一人一人のVIQとPIQの関連や臨床像の特徴より, 4つのPIQ優位群, 3つのVIQ優位群のサブグループを提案し, 因子分析のデータに基づきdiscrepancy の視点からサブグループ化について若干の考察した。
著者
北野 絵美
出版者
愛知教育大学
雑誌
治療教育学研究 (ISSN:09104690)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.29-39, 2010-02

本研究は,療育機関等から保育園・幼稚園への移行の様子を1年半に渡って縦断的に観察を行う事により,広汎性発達障害を早期に疑われる幼児の発達支援について検討したものである。第1報(北野,吉岡,2009)では早期療育の『意義』について検討を行った。今回は第2報として,保育園・幼稚園等での観察記録,発達検査の結果を踏まえて統合保育の『意義』及び"移行"に際する発達支援の『意義』について検討をいった。本研究を通じて,統合保育とは早期療育からの"継続性"が非常に重要である事が示唆された。その上で,統合保育を行う『意義』として他児への興味・関心を持ち,模倣行動が出始めている幼児にとって,他児がモデルとなり大きな成長,発達等を遂げる事が第一に挙げられる。さらに,他児と「共に生きること」そのものも大きな『意義』となる一方で,他児と広汎性発達障害を有する幼児との関係性をいかに築いていけるがが,統合保育の『課題』点として挙げられる事示唆された。
著者
福田 博美 後藤 正樹 岡本 陽 山田 浩平 五十嵐 哲也 山田 玲子
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教職キャリアセンター紀要 (ISSN:24240605)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.167-174, 2022-03-29

学校における子供の「おもらし(尿便失禁)」の援助の現状を示し、排泄支援に関する課題を明らかにすることを目的とした。養護教諭の調査から、学校種を問わずほとんどの学校で「おもらし」は起こっており、養護教諭が主たる援助者として対応していた。養護教諭・教諭共に、教員養成段階で「おもらし」の対応は学ぶ機会が少ないという学習の課題があった。さらに、教員の「おもらし」に対する対応の知の蓄積がなされていない課題、医療機関との関係の課題、「おもらし」の片付けのマニュアルが嘔吐の消毒のように作成されていないという感染拡大を予防する危機管理の側面の課題も見つかった。「おもらし」の着替えやお尻を拭くといった子供への対応や汚れた床などの片付けは、十分な時間が無く、人手不足を感じる負担に思う支援であった。今後、排泄に関する学習機会を、養成教育および現職教育において効果的に提供する方法や、科学的根拠に基づいた学校での「おもらし」への支援のマニュアル作りが望まれる。

3 0 0 0 OA 英米の俗信(1)

著者
小泉 直
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編 (ISSN:18845177)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.43-50, 2012-03-01
著者
川北 稔
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編 (ISSN:18845177)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.123-131, 2021-03-01

生きづらさを抱える人が自らの経験について社会的発言を行ったり,本人の立場による支援を実施したりすることが増えている。そうした活動に際して集合的なアイデンティティを形成することが効果的であるが,その在り方によっては集団の閉鎖性をもたらすことが懸念される。綾屋・熊谷による『つながりの作法』は障害を持つ人の立場から,経験の共通性と異質性の双方を視野に入れた集団形成を論じている。同書の示唆を受け,綾屋らによる「当事者研究」とは異なる伴走型支援の視点から社会的支援の在り方を構想する。