著者
Mayer Oliver
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編 (ISSN:18845177)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.96-104, 2022-03-01

Third-sector railways are independent railway operators that were originally part of the Japanese national rail network, but were split off in the 1980s. They play an important role in providing a transport infrastructure for their local areas, but as many of them are located in rural areas they suffer from a loss of passengers. This article looks at some of these third-sector railways in detail.
著者
三輪 昭子
出版者
愛知教育大学
雑誌
教養と教育
巻号頁・発行日
vol.3, pp.43-50, 2003-03-31

日系アメリカ人が1940年代前半に経験した強制収容所と同種の苦渋をイスラム系住民が現在疑似体験している。強制収容所は閉鎖され,再定住化が進められ,一部の人々は西海岸以外に新たな居住地を求めた。移住した人々を含めて,日系アメリカ人は強制収容所の経験について固く口を閉ざした。しかし,その沈黙は破られた。そのきっかけは,アメリカ政府に対する補償運動であった。その明らかになってきた強制収容所の経験について探ろうというのが,本稿の課題である。
著者
山中 哲夫
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学 (ISSN:13414615)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.97-103, 1998-03-02
著者
尾崎 俊介
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は、アメリカの一般大衆の間で広く読まれている自己啓発本について、それがどのような経緯で誕生し、どのような発展・多様化を遂げて今日に至っているかを明らかにするものである。自己啓発本を出世欲・金銭欲といった低レベルな欲望を刺激するハウツー本として捉えるのではなく、より良い生を生きたいと願う普遍的な人間の願望に根差す文学ジャンルとして捉え直し、その存在意義を改めて問うことを試みる。
著者
矢島 正浩 揚妻 祐樹
出版者
愛知教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

近世期以降現代に至る上方・大阪語と江戸・東京語の条件表現の推移を明らかにし、変遷の原理について考察した。前件をどう提示するかを重要視する流れのなかで、上方・大阪語はさらに「整理化」の傾向が、江戸・東京語には「分析化」の傾向がそれぞれ見える。両地域言語の変化を理解するためには、「中央語であること/地域語であること」の意味を押さえた上で両地域言語の相互の影響関係を視野に入れることが重要であることが明らかとなってきた。
著者
村松 常司 村松 園江 秋田 武 〔他〕
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告 芸術・保健体育・家政・技術科学 (ISSN:03887367)
巻号頁・発行日
no.44, pp.p75-86, 1995-02
被引用文献数
1

青年期女性を対象にして,日常生活行動様式やBreslowの7つの健康習慣(ライフスタイル)と喫煙習慣との関連を調査し,さらに,性格特性がそれらにどう関連しているかを追究することを目的とし,無記名質問紙法により,平成4年9月~11月に調査を行い,以下に示す成績を得た。(1)対象の喫煙者率は7.5%であり,両親の喫煙とは関連は認められなかった。(2)喫煙者は自動車運転を楽しむ,コーヒーや酒を飲む,化粧をする,流行として女性の生き方を取り入れる,周囲の目を気にしないなどの外向的な行動パターンをとっていることが認められた。(3)喫煙者は毎日朝食をとらない,睡眠時間が短い,栄養のバランスに気をつけないなど,健康に対する価値づけが低いということが認められた。(4)喫煙者は喫煙に対して肯定的な認識を持ち,非喫煙者は喫煙に対して否定的であった。喫煙者,非喫煙者間で最も喫煙に対する認識に差がみられたのは,情緒的意識(精神が集中できる,落ち着くなど)であった。(5)喫煙者のエゴグラムではFC(自由奔放さ)が高く,A(客観的判断力),AC(順応性)が低かった。つまり,天真爛漫で活発だが協調性に欠ける。それに比較して,非喫煙者のエゴグラムではA,ACが高く,FCが低かった。すなわち非喫煙者は社会適応度が高いことが認められた。以上のことから,青年期女性の喫煙習慣とライフスタイル,性格特性にはそれぞれ関連があることが示唆された。
著者
生島 博之
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.257-264, 2003-03-29

本論文は,盗みなどを主訴としてプレイセラピーを受けることになった児童たちの治療経過を,箱庭を中心として報告したものである。男性遍歴から水商売に生きている母親と同棲中の男性との共同生活を強いられる中で盗みをするようになった小学生男児のYとMは,「ギロチン」という表現をおこなった。Yは,「いたづらするワニを処刑するためのギロチン」を置いたり,「早く戦争がなくなるように」と願って基地にエベスさんを置いたりした。一方,Mは,「ギロチントンネル」という遊びをしたり,「仁義を切る怪獣たち」や「金閣と銀閣にさらわれたお姫さまの救出に向かう孫悟空」を置いたりした。そこで,これらのテーマを掘りさげ,盗みの深層心理に隠されている「怒り」や「淋しさ」の感情について考察した。
著者
脊板 小百合
出版者
愛知教育大学
巻号頁・発行日
2016-03-31

平成27年度 卒業研究 概要
著者
村松 常司 村松 園江 伊藤 章
出版者
愛知教育大学
雑誌
愛知教育大学研究報告 芸術・保健体育・家政・技術科学 (ISSN:03887367)
巻号頁・発行日
no.36, pp.p123-131, 1987-02

Six healthy male students who have a habitual inhalation of tobacco smoke were subjected in the present study. The skin temperature, systolic and diastolic blood pressure levels and heart rate were measured to grasp acute effects of smoking after exercise and eating in 1980. The results obtained from the experiments are as follows: (1) The finger skin temperature decreased by smoking cigarettes 'Seven Star'. This decrease was observed from the first cigarette. (2) Systolic and diastolic blood pressure levels and heart rate increased after smoking and exercise, respectively. (3) The increase of heart rate was observed further by smoking after exercise than only by exercise. On the other hand, systolic and diastolic blood pressure levels did not increase just after exercise, but the recovery time to control period level was prolonged as compared with merely exercise. (4) After eating, the decreases of finger skin temperature and diastolic blood pressure level were observed, while the increases were observed among systolic blood pressure level and heart rate, respectively. (5) By the smoking after eating, the decreases of finger skin temperature and diastolic blood pressure level were observed further, while the increases were observed among the systolic blood pressure level and heart rate. The recovery time to control period level among every index, was prolonged.指先の皮膚温,収縮期および拡張期血圧,心拍数を指標にして,運動後,摂食後の喫煙による急性影響を把握することを目的として,喫煙習慣を持つ健康な大学生6名を対象にして, 1980年9月~10月に実験を行い,以下のような成績を得た。(1)セブンスターを喫煙することによって指先の皮膚温は低下し,1本目から低下が観察された。(2)喫煙後ならびに運動後の収縮期および拡張期血圧,心拍数は増加した。(3)運動後の喫煙によって,心拍数は運動直後よりもさらに増加した。収縮期および拡張期血圧は運動後の喫煙によっては上昇はみられなかったが,運動だけの時より安静時レベルヘの回復が遅れた。(4)摂食後の指先の皮膚温および拡張期血圧は低下し,収縮期血圧および心拍数は増加した。(5)摂食後の喫煙によって指先の皮膚温および拡張期血圧は,摂食後よりさらに低下し,収縮期血圧ならびに心拍数はさらに増加し,安静時レベルヘの回復が遅れた。