著者
丸山 公明 M.B. ソロモン J.A. プラウドマン
出版者
明治大学
雑誌
明治大学農学部研究報告 (ISSN:04656083)
巻号頁・発行日
vol.131, pp.37-46, 2002-09-25

ソマトスタチンの分泌阻害剤であるシステアミンをラージホワイト種♂七面鳥に投与した場合の血漿中成長ホルモン濃度,成長速度,体組成に及ぼす影響を探索した。システアミンの成長ホルモン分泌への影響を調べるために,システアミン塩酸塩を300mg/kgの用量にて,〓嚢にストマックチューブを用いて投与したが,投与後24時間では血漿成長ホルモン濃度には変化が見られなかった。食餌中のシステアミンの成長速度と体組成への影響を調べるために,8週令でシステアミン塩酸塩を基礎飼料中に0%,0.12%,0.24%の割合で添加し,16週令まで体重と飼料摂取量を各週測定した。血漿中成長ホルモンは8週令,12週令,16週令で測定し,16週令で七面鳥を屠殺し,体全体,胸,腿,脛の化学組成を決定した。食餌中のシステアミンは16週令で血漿中の成長ホルモンを増加させ(P<0.05),飼料摂取量を減少させた(P<0.05)。体組成では,脂肪は減少し(P<0.05),水分が増加したが(P<0.05),タンパク質には変化がなかった。胸,腿,脛の化学組成には変化は認められなかった。
著者
高野 弘之
出版者
明治大学
雑誌
明治大学博物館研究報告 (ISSN:13420941)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.57-137, 2005-03-31

Presently, the criminal department of Meiji university Museum stores more than 700 picture materials mainly consisting of "Nishikie" issued during the Meiji era. "Nishikie" means colorful block print, which were published in Edo area during the period from Edo to Meiji era and popularized very much among the general public. In this report, a catalogue of picture materials including Nishikie is made up. I am engaged in re-arrangement work of many materials stored in the criminal department. This report is a part of research result accompanied with such a re-arrangement work. The purposes why I have written this report are as follows: Firstly, to facilitate museum works. This report was made on the necessity of management of various materials stored in the museum. Secondly, to promote utilization of various materials stored in the museum. I have raised many proposals, based on the present situation of the utilization of various materials stored in the museum. Compositions of this report are as follows: Firstly, I have explained the background that I have made up mind to prepare this report and the purpose why I have prepared this catalogue. Secondly, I have analyzed the situation how the materials stored in the museum are utilized and extracted some problematic points. Thirdly, I have analyzed the environment surrounding materials stored in the museum. In particular, I have viewed research situation of picture materials in our museum and arrangement situation of catalogues and extracted problematic points of each situations. Lastly, I have viewed conservation situation of materials and adequacy regarding the limitation of perusal of materials.
著者
田中 貢
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
1925

博士論文
著者
名越 洋子
出版者
明治大学
雑誌
明大商學論叢 (ISSN:03895955)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.377-388, 2003-02-22
著者
荒井 祓彦 芝田 次男 永倉 充
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.24, pp."1-1"-"1-8", 1985

The effect of the partial substitution of Co for Fe on magnetic properties of Nd-Fe-B alloys have been investigated by a powder metallugical method. The curie temperature in this system increase with the increase of Co content, while the loop squarness of demagnetization curves are deteriorated when the concentration of Co is more than 14 at%. E. P. M. A. data suggest that excessive Co in this system produces a new magnetic phase in the Nd rich region.
著者
伊澤千尋
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2015

終了ページ : 75
著者
長澤 弘
出版者
明治大学
雑誌
明治大学農学部研究報告 (ISSN:04656083)
巻号頁・発行日
vol.128, pp.21-38, 2001-11-03

Mental and physical imbalances are sometimes reflected by abnormal behaviour and cause the diseases, especially those with long latency like cancers. Thus, adjustment of these imbalances or approach of hypo- or hyper-function to normal levels is a most potent method for prevention of these disorders. In this paper, the results obtained in this laboratory on the effects of Sasa Health^<(R)>, a medicinal preparation from bamboo grass leaf extract (S), on behaviour and mammary tumourigenesis in mice are briefly reviewed. Spontaneous motor activity declined by gonadectomy was elevated by S. By contrast, the stimulation of activity by restricted feeding was significantly decreased by S. S also suppressed the development and growth of mammary tumours. Associated with these, S modulated plasma and urine component levels, potentiated thymic immune function and superoxide dismutase activity and decreased plasma prolactin level. All findings revealed that S can normalize organisms through its modulation of general metabolism and stimulation of immune function, through which it modifies the behaviour and prevents mammary tumourigenesis. Based on body weight change and food and water intakes as well as external appearance, few deleterious side-effects of S was confirmed. Sasa Health^<(R)> is concluded to be a most potent and safe medicine for prevention and therapy of mental and physical disorders and, thus, for the maintenance of health, through its normalization effects.
著者
佐藤 清隆
出版者
明治大学
雑誌
駿台史學 (ISSN:05625955)
巻号頁・発行日
vol.100, pp.111-146, 1997-03

イギリスにおける中央政府レヴェルの居酒屋政策は、別稿1)で明らかにしたように、16世紀半ばから17世紀前半にかけて、施政者のさまざまな思惑を含みながらも、「酒場」政策を中心に積極的な展開をみせているが、こうした政策は、地方レヴェルではどのような様相を呈したのであろうか。地方によってそれぞれ事情は異なるが、この時期、「貧困」や「生存のための移住」(subsistence migration)などとも深く関わりながら「酒場」軒数が急増し、それに対して、そこでの「悪弊や無秩序」を取り締まるためにいち早く積極的な居酒屋政策を展開させたのは都市である。
著者
佐原 哲也 石田 勇治 市野川 容孝 山岸 智子 薩摩 秀登 丸川 哲史 三沢 伸生 関 哲行 武内 進一 大石 高志
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

本研究では、民族浄化とは民族が国家主権の基礎となるという国民国家理念に起因する近代的現象であるとの仮説の有効性を検討した。三年間の研究期間の間に、ヨーロッパ、ユーラシア、中東、アフリカ、東アジアの幾つもの事例を比較研究し、仮説の有効性は大部分証明された。住民の強制排除、大量追放は、近代初期のヨーロッパに始まり、一九世紀から二〇世紀には東欧・バルカン、中東、旧ソ連、アジア、アフリカへと広がっていったことが確認されたからである。研究の結果、更に重要な発見もなされた。それは民族浄化の発生メカニズムの具体的な解明である。この発見は、ボスニア内戦を中心に、民族浄化を生み出した政治状況、社会的条件、イデオロギー、暴力の展開過程がつぶさに解明された結果であった。ボスニア内戦はユーゴスラヴィ社会主義連邦共和国の解体に起因し、これは一九八○年代のデタントと世界的な金融危機に始まり、一九八九年の東欧革命の余波をうけていた。余波は共和国毎の複数政党選挙という形をとり、選挙後、連邦政府の統合機能が失われ、憲法秩序が崩壊した。これに続いて、独立を目指す共和国が非合法な武装を開始し暴力の独占が崩壊した。こうして、住民の間に生命と財産の不安と恐怖を広がり、従来のアイデンティティが崩壊し、ジェノサイドの「記憶」に基づく危機意識が芽生えた。そして、民族主義者はこれを利用して権力を濫用し、民族浄化を展開したのである。その際、特に民兵の役割が重要であった。民兵は主に犯罪者から組織されていたが、民族解放運動の伝統を利用して自己正当化を図り、受け入れ可能な存在となった。結論として、民族浄化の防止には秩序崩壊時の暴力の統制、特に民兵の排除が中心的課題であることが明らかとなった。
著者
青柳 英治 長谷川 昭子
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、専門図書館職員のキャリア形成のあり方を検討するため、聞き取り調査と質問紙調査を行い、専門図書館職員の知識・技術の習得状況、親機関の人材育成に対する方針を考察した。その結果、聞き取り調査から、専門図書館職員のキャリア形成のプロセスと、キャリア形成のプロセスに影響を及ぼす要素を明らかにできた。質問紙調査から、管理者を通して人材育成の実態と問題点などを明らかにできた。
著者
芝田 秀幹
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2003

博士論文
著者
福満 正博 古屋 昭弘
出版者
明治大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、研究分担者で中国語学の専門家古屋昭弘氏の助言を受けながら行われた。中国近世の戯曲小説はその原文に、独特の俗字・異体字がよく使われている。本研究はこの点に注目して、各作品ごとに俗字・異体字の字形を示す索引の作成を主な目的とした。本研究では7種類の作品の索引を作った。近世の戯曲小説には、文言小説・平話・詩話・説唱詞話・話本・諸宮調・元刊本雑劇・南戯等のジャンルに分けられる。本研究では、これらすべてのジャンルにわたり一つずつ作品を選び索引を作成した。また、異体字を正確に読むための作品研究が必要があったので、関連論文を9本書き、国際学会で2回発表をし、7地点で関連する地域を調査をした。
著者
西村 弥
出版者
明治大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、民営化後の法人に対する政府関与とその運用の在り方に関する類型化を進めることにある。アンケート調査等を通じた実証的なデータをもとに、市民が抱く一般的な民営化のイメージやニーズを分析したほか、わが国の「民営化」(特殊会社化)された法人に関する法令や財務データ等から、民営化後の企業に対する政府関与とその運用の在り方を分析し、日本の民営化には主に四つの類型が存在することを明らかにした。
著者
中村 和恵
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

先住民族とは誰かと問うことは、文明、民族、進化といった概念、さらに欧米中心主義と近代日本人の民族観の複雑な関係の再検討でもあった。方法としては現地調査と文学テキスト分析の両方を用いて具体的な個人の声を重視し、カリブ居留地とジーン・リースのカリブおよび日本人描写、オーストラリア先住民の「秘密の聖物」出版・展示に関する論争、アイヌ文化の現在ほか、インド、タヒチ、マルティニーク、エストニア等でも調査研究を行った。
著者
駒宮 安男
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.163-291, 1989

There exist many programming languages each of which is based on a rational thinking system and therefore can be considered as a common international language. The purpose of this paper is to describe an artificial language, Talkable Programming Language (TPL), which was proposed by this author for use as both a spoken and written language in the scientific and technological field, as well as a programming language. Accordingly, TPL will be suitable for scientific and technological discussions in international conferences and will facilitate understanding of academic papers. At present, our research group is forging ahead in an effort to complete TPL as an alternative common langauge. It is well known that ambiguities of nuances are inherent in natural languages. As a result many difficulties will arise if a natural language is used in a man-machine conversation. Therefore, the grammatical rules which establish a system for orders and variable patterns of words and expressions in natural languages were studied for the design of TPL. There rules act as a framework of reference, but tend to be different, with varying complexity, among individual languages. As a language, TPL does not incorporate the complex grammatical restrictions of natural languages, but is designed with a totally new grammatical system aimed at the minimum use of limiting factors. When TPL is completed, machine translation from TPL to other natural languages will be made much easier. However, the opposite, machine translation from a natural language to TPL, will not be as easy due to the ambiguities of natural languages and semantics. As TPL will be an easy language to master, it will be possible to use TPL as a middle language between machine and natural languages.
著者
チャン ティフン 松岡 直之 谷口 直樹 後藤 四郎
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は,Barucci-Froeberg, 後藤-松岡-Phuongにより導入・展開された1次元almost Gorenstein環論を完成させ,高次元論に発展させることである。その中でも,Rees代数,行列式環,Arf環のalmost Gorenstein性解析を行い,それぞれ判定条件が得られた。並行して,非Cohen-Macaulay環論の充実のため,Rees代数のsequentially Cohen-Macaulay性解析を行った。
著者
日向 一雅 袴田 光康 長瀬 由美
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

源氏物語の研究は大きく本文研究、作品論研究、注釈史・享受史研究に分けられるが、本研究では源氏物語の中世近世の注釈史・享受史における儒教的仏教的言説を対象として、その歴史的背景を明らかにするとともに、それが源氏物語の主題や作品論に深く関わることを明らかにした。
著者
荒川 薫 伊藤 節子
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

乳幼児は言葉を持たず、「泣く」という行為によって何らかの不快感を人に訴えようとする。母親はこの音声(啼泣)を聞き、不快の原因を取り除こうとするが、一般に乳幼児の音声やその状況を観察しただけでは、その原因を理解することが困難である。すなわち、啼泣の原因には、空腹、眠い、痛い、寂しい、不安など複数の要素があるが、乳幼児の観察からこの原因を特定することは難しい。従って母親は種々の原因を想定して様々な対処を試行錯誤的に試みるが、対処が不適切であると乳幼児の啼泣は続き、これが母親の育児ノイローゼを引き起こしたり、さらには昨今問題となる乳幼児虐待をも引き起こすことになる。そこで、乳幼児の音声を計算機で解析して啼泣原因を推定・表示することができれば、母親は容易に適切な対処を選択して子供の啼泣を早く止めることができ、種々の育児トラブルを軽減できると考えられる。本研究では、このように言葉を話せない乳幼児の音声が持つ意味情報を計算機処理により解析し、啼泣原因を推定する情報処理システムを提案する。特に、乳幼児の啼泣原因として最も一般的な、「空腹」と「眠い」を主に取り上げ、空腹時と眠いときの泣き声を自動的に識別するための特徴量抽出や推定ルールの構築を行った。実際の乳幼児の泣き声に本システムを適用し、およそ8割の精度でこれらの泣き声の自動識別を行うことができた。また、注射をした後の痛いときの泣き声についても検討を行った。さらに、乳幼児の音声処理の前処理として必要な、音声に混入する雑音除去のための新しい非線形ディジタルフィルタを提案し、その有効性を示した。