著者
登尾 浩助 溝口 勝 佐藤 直人 丸尾 裕一 ホートン ロバート
出版者
明治大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

微小重力下での多孔質中の水分挙動は未だに明らかになっていない。放物線飛行による疑似μG場において毛管上昇実験と土壌中への水分浸潤実験を行い、微小重力下での水分移動を解明することを目的とした。航空機による放物線飛行と落下塔による自由落下によってμG環境を作り出し、毛管上昇と多孔質体中への水分浸潤が受ける微小重力の影響に関する実験を実施した。一連の実験から、毛管上昇理論の微小重力への適用性を確認した。しかし、細い内径の毛管の上に太い内径の毛管をつないだ場合には水分移動が阻害されることが明らかになった。多孔質体中への水分浸潤は、微小重力下では著しく阻害されることがわかった。
著者
江本 全志
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2002

博士論文
著者
銀林 浩
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
no.9, pp.251-260, 1971-01

Generally, it is said that the operations form a group. But this holds only because we neglect the intermediary process of the operation. So we must consider the notion of the changes which include the intermediary process, and call it pseudo-operation. We consider the totality of such pseudo-operations and its algebraic structure. By a pseudo-group, we mean a set G where a law of composition (a, b) → ab and a equivalence relation a〜b are defined and satisfy the following axioms; (1) if a〜b, then ac〜bc and ca〜cb for all c∈G, (2) weak-associative law (ab)c〜a(bc), (3) exisitence of a unit element e such that ae=ea=a for all a∈G, (4) for any a there exists a inverse element a' such that aa'〜a'a〜e. We give several examples of different kinds of pseudo-groups. Then we determine the subsystems of such an algebraic structure and show that an important subsystem is saturated pseudo-subgroup with respect to the equivalence relation. We also determine the normal subsystem such that the quotient set has also the same structure. It is showed that the quotient set of pseudo-group G with respect to the equivalence relation is a group G^^- and that saturated, pseudo-subgroups of G correspond to subgroups, of G.
著者
松村 良之 木下 麻奈子 白取 祐司 佐伯 昌彦 村山 眞維 太田 勝造 今井 猛嘉 林 美春 綿村 英一郎 長谷川 晃
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

2020年度には実査が予定されているので、総括班、社会調査班を中心に実査の大枠を固めた。本調査は継続調査であり、第1、2波の調査と同一の調査方法によることが必須であることが確認された。予算制約の結果、抽出サンプル数は900(予想回収数500)であり、第1波、第2波調査の半分程度となるが、統計学的に許容できる水準であることが確認された。調査票については、16頁構成のうち、シナリオ部分約4頁を新規設問に入れ替えることが確認された。そして、心理学班も加えて検討した結果、責任主義関連項目では、心理学的な能動性(moral agency)評価と責任能力、少年、過失・故意を取り上げることとした。心理学班は第1に、日本人の法意識の背後にあると想定される公正観(公正世界尺度に由来する「運の等量仮説」、ハイトに由来する道徳尺度の日本バージョンなど)尺度の開発を試た。さらに、agency性評価の心理尺度について、その妥当性、信頼性を検討し調査票に組み込むべく準備した。第2に、少年犯罪について、人々が少年を罰しようとする応報感情の性質について検討した。世論は非行少年に対して厳罰志向的な態度を有しているが、他面、非行少年の置かれた環境的負因(責任主義につながる)について全く意識していないわけではない。そのことを踏まえて、少年に対する保護と刑罰という観点からの質問票作成を試みた。第3に、刑事法学班と協力して、刑法学の観点からは学説史に遡りつつ、また近年の脳科学の成果を踏まえた自由意思についての見解にもよりつつ、錯誤論、共犯論と関連させて過失・故意の教義学的議論について検討を深めた。それを踏まえて、大きくは結果責任と主観責任という枠組みで、質問項目を検討した(なお、少年、過失・故意については、シナリオを用いた実験計画法による)。
著者
竹村 正明 廣田 章光 王 怡人 細井 謙一 原 頼利 富野 貴弘 土屋 勉男 井上 隆一郎 水野 学 滝本 優枝
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

サンプル調査で、中小企業が過去10年間でどれだけ取引先に対して、ポジションを変更できたのかを調べた。ポジションとは取引先に対する役割のことである。役割は、メインサプライヤーから単なる下請けまで7段階を措定している。変更できた企業の割合は5%以下で予想よりもはるかに少なかった。上方へのポジション変化ができた企業は製品イノベーションから市場を拡大していることがわかった。
著者
植草 新一郎 近田 裕幸 那須 練三
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.31, no.10, pp.p151-173, 1992
被引用文献数
3

Bioelectric potential on the leaf surface of a plant named schefflera abroricora have been measured to investigate the 1/f fluctuation. The potential is classified into two types; namely, one is changeful and the other is changeless. The maximum potential difference across the leaf is a few millivolt, and various random and periodic waveshapes are observed. Power spectrum of the plant is well approximated by a straight line in log mV versus log f plot. Therefore, the bioelectric potential of the plant seems to be fractal. But, the fractal dimension depends on each data. The 1/f fluctuation is also found for the correlation coefficent 0.81〜0.89, but it is not obtained for the coefficent above 0.90. Other interesting phenomena such as synchronization phenomenon and a firing response for the external electric stimulus are observed. Observed voltage waveshape is also changed depending on position of electrodes.
著者
牧 杏奈
出版者
明治大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2019-04-25

本研究は、「インド民主主義」および「民主主義」について、①インド政治学の主流的見解、②サバルタン(被抑圧者)の視点を導入しようと試みるサバルタン・スタディーズ・グループによる見解、そして③サバルタンの立場に置かれているインドの先住部族民の見解を比較検討し、民主主義における<理論・制度の場>と<現場>との間に生じる齟齬について分析・考察を行う。これにより、制度上は「民主主義国」であるインドにおいて、ナクサライト運動などで顕著に示されるような社会経済的問題が実質的に解消されないシステムについて論じる。
著者
勝田 忠広
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では国内の原子力規制の課題と解決策を求めた。原子力規制委員会が行う六ヶ所再処理工場への安全審査の分析の結果、運転経験のない事業者と再処理施設の規制経験のない規制者が及ぼす具体的な危険性を示した。続いてNRAによる原子力発電への安全審査を分析した結果、米国のように厳格な安全目標と費用便益分析が必要であることを明らかにし、さらにエネルギー・原子力政策を扱う専門的で独立した立場の第三者機関の必要性を示した。最後にNRAによる新検査制度の分析を行った。その結果、事業者だけでなく国民に対しての実行可能性、行動規範及び説明責任の重要性を指摘した。
著者
早田 保義
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、まずイチゴ23品種の果実の香りの特徴を明らかにするために、パネリストによる直接鼻で嗅いだ時および咀嚼時のイチゴ果実全体の香りの印象とにおい特性の評価を行なった。次に、それら品種の中から特徴的な香気有する品種7品種を用いて、イチゴ品種に共通して存在し、イチゴの香りのベースとなる香気成分(共通香気成分)と、品種の香りを特徴付ける香気成分(特徴香気成分)を決定し、これら香気成分の標準品を用いて各イチゴ品種の香りを再現・検証するため、「PorapakQカラム抽出・濃縮法によるイチゴ果実揮発性成分の分析」、「Aroma Extract Dilution Analysis(AEDA)・Aroma Extract Dilution-Strip Analysis(AED-SA)による香気成分の評価」並びに「標準品を用いたイチゴ香気の再現と検証」を行った。結果は、全7品種から揮発性成分を160成分同定し、香気成分を98成分感知した。98成分中、品種共通香気成分であり、香りのベースとなる香気成分(重要香気成分)は、綿菓子様の甘い香りを有するFraneol、カンキツの香りを有するLinalool、草様やカメムシ様など青臭いにおいを有するcis-2-nonenal、trans,cis-2,6-nonadienal、モモやココナッツミルクなどのラクトン系香気を有するgamma-decalactine、gamma-dodecalactine、汗のにおいを有する2-methyl butanoic acid、金属・ガス臭のにおいを有する香気成分(未同定)、並びに汗のにおいを有する香気成分(未同定)、の9成分を確定した。また、重要な品種特徴香気成分は23成分を確定した。以上の実験結果を基に標準品を用いて香りを再現し、抽出液と比較・検証した結果、とよのか、久留米IH1号及びペチカは香りの印象や類似度が高く、再現が可能であることが判明した。
著者
宮腰 哲雄 本多 貴之 吉田 邦夫 中井 俊一
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

歴史的な琉球漆器を科学分析したところ、日本や中国に生育するウルシの木の樹液やベトナムに生育するハゼノキ の樹液が利用され、これらはぞれぞれ単独に、あるいは混合して使われていた。琉球漆器からウルシオールが検出されたものは漆膜中のSr同位体比を分析したところ中国産の漆であることが分かった。また漆器の木質材料を分析したところ多くは中国産の杉「コウヨウザン」であることが分かった。このことから琉球の漆器作りは中国や東南アジアとの交流や交易の中で行なわれていたと考える。さらに琉球漆器の制作年代や加飾法の違いなどと漆の原材料の入手の関連を研究することが重要になってきた。

1 0 0 0 IR 所有論

著者
高橋 一行
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2011

identifier:http://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/handle/10291/17486
著者
藤田怜史
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2014

identifier:http://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/handle/10291/16672
著者
田島 優
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

昨年度(平成28年度)と同様に、挨拶表現のデータを得るために、本学図書館に所蔵されていない書籍や、手元において活用したい書籍の購入を行った。例えば、太平書屋から刊行されている人情本の影印本や、黙阿弥全集を購入した。刊行されていない文献については、所蔵されている研究機関に出かけて調査を行った。なお、本研究に近い分野である感動詞の研究に関する科研による発表会があったので、情報を得るために、その研究会にも参加した。平成29年度は、江戸時代の人情本や洒落本を読みながら、データ収集の作業を実施した。また昨年度調査の遅れていた上方の用例収集のために、上方の洒落本を用いてデータ収集を実施した。2年間の調査によってかなり多くのデータが集まったが、まだ整理することができていない状況である。平成29年度は、本研究に関する論文を2本執筆し、研究発表として台湾の銘傳大學における国際学会に参加して口頭発表を行った。またこの学会における発表内容を纏めた論文集にも執筆した。本年度に明らかにしたことは、関西で使用される感謝表現のオーキニと同じ語形が江戸にも見られたが、両者に意味の異なりがあることを指摘した。ただし、論文執筆後の調査によって、若い世代では関西と同様なオーキニ使用も見られたが、後世の状況からいえば定着できなかったようである。これについては、次年度以降の課題とした。また感謝表現においては、現代もよく使用する断り表現を伴った感謝表現が江戸後期に既に使用されていたことを明らかにした。また別れの挨拶においては、サラバからサヨーナラの間にゴキゲンヨーの使用があり、このゴキゲンヨーによって、別れの挨拶表現が去る側だけでなく見送る側の表現ともなった。そしてサヨーナラによって去る側も見送る側も同じ表現形式を使用できる状況ができたことを明らかにした。
著者
髙梨洋平
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2018

終了ページ : 200
著者
小林 正人 藤森 智
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震では,津波により沿岸部に壊滅的な被害が生じた。本研究では,免震建物について南海トラフ地震を想定した津波浸水予想に関する調査および分析を行った。さらに,津波荷重に対する免震建物の構造安全性の判定手法を提案するとともに,その適用性を検証した。加えて,津波荷重の動的な作用と免震建物の応答の関係について弾性理論解および時刻歴応答解析により分析を行った。