著者
石川 幹人 菊池 聡
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

疑似科学を判定するための科学性の10条件を選定し、実際の項目に適用することでその有効性を確立してきた。また、それを応用した科学コミュニケーションサイト(http://www.sciencecomlabo.jp/)を運営し、その有効性を広く公表している。このサイトは運用1年で、訪問者15万人、50万ページビュー、コメント数500件以上を達成して、定評を確立している。この業績により科学技術社会論学会の実践賞を受賞した。
著者
石川 日出志 七海 雅人 中野 泰 佐藤 信 平川 新 平川 南 千田 嘉博 川島 秀一 浅野 久枝 竹井 英文 八木 光則 安達 訓仁 宇部 則保 菅野 智則 斉藤 慶吏 佐藤 剛 菅原 弘樹 高橋 憲太郎 千葉 剛史 福井 淳一 室野 秀文 小谷 竜介 辻本 侑生 藤野 哲寛
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

気仙地域は、海・陸域の複合生態系が豊富な資源を生み出し、縄文時代から現代までそれらを活用した人類営為が展開した。本研究は、当地域の歴史文化を歴史・考古・民俗学の手法で研究し、地域の方々と行政に提供する。これは甚大な東日本大震災被害から復興する当地域の方々を支援する取組でもある。調査は多岐に亙る。考古学では、古代・中世の漁撈関係遺物・集落遺跡データの集成、被災地域石碑の所在調査、中世塚・板碑群調査、中世城館群の縄張図作成等。歴史学では、中世遺跡群と文献史料との比較、熊谷家近世文書群の調査、大島正隆論文の公開等。民俗学では横田・小友地区で民俗慣行の調査と実施。3か年市民向け報告会を開催した。
著者
安倍宰
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2016

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著者
寺田 良一 舩橋 晴俊 平林 祐子 堀田 恭子 藤川 賢 堀畑 まなみ 原口 弥生 湯浅 陽一
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究においては、近年の急速な経済活動の国際化に伴い問題化しつつあるアジア太平洋地域における、環境負荷の移動、環境政策の相互影響、環境運動の交流などについて、一方で包括的にその時系列的、空間的な流れを解明する「環境総合年表」(すいれん舎刊)を作成し、もう一方で、その個別性と普遍性を考察する定性的比較研究(日本、韓国、中国、台湾、インド、米国等)を進め、研究成果報告書を刊行した。
著者
神代 雄一郎 松本 勝邦
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.87-101, 1971

The following is a report based on the actual survey conducted in 1970 at Sugajima, a fishing village located on a tiny island of the same name, about 2 kilometers north of Shima Peninsula. In spite of the fact that the island used to be under Ise's influence, the indigenous faith and customs have been preserved owing to its geographical location, that is to say, its insularity. The prominent feature of this village is that the almost all of the women in the community are Amas, woman divers, and the particularity of their occupation is reflected in the divine service called Shirongo-matsuri which is related with Shirahige Shrine and the buddhist service called Jinjin-bune. It is also worth noticing that the village has kept the population not over 1,000 and the number of houses less than 200 for along period. A community as Sugajima is the most ordinary case in the rural parts of Japan; it seems to be organized so well that neither the emergence of any single man of influence nor a threat of poverty is possible there. In case of Sugajima, the community is divided into ten effective groups and the delegates from each group keep the order of festival and operate the members' business through consulation. They also supervise the works of Amas in order that they may not indiscriminate fishing Awabi, ear-shell. If the port of the villege is well likened to the back of a hand, three roads go up gradually in the valley toward the hilltop, like three fingers, the houses being built on both sides of these roads. Each house is planned to have a court enclosed with a low stone hedge where fishers take care of their fishing implements, and these hedges stand in line on both sides of the road.
著者
町田 富夫 向殿 政男
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.129-150, 1992

N1 protocol is a computer communication protocol suite that is used in the inter-university computer network called N1 network in Japan. N1 network can not communicate with TCP/IP network. So, α gateway software which makes communication between N1 network and TCP/IP network is desired. This paper proposes a form of the gateway to make session layer communication between those networks and a method to construct the gateway using concurrent task control and Unix's inter-process communication utilities.
著者
高橋 真太郎 水沼 達夫
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.p1-12, 1987

This paper deals with analytical and experimental study on hydraulically-operated valve gears in the Diesel engine. The authors worked out a system to drive valve gears hydraulically instead of mechanically. The calculation of the valve lift was made through the Characteristic Method, and the results were compared with the results of experimental investigation. Both results approximately coincided with each other. They indicated that hydraulically-operated valve gears were applicable to the Diesel engine. Hydraulically-operated valve gears were improved and tested in a practical Diesel engine. As a results, the engine performance became more efficient by use of hydraulically-operated valve gears.
著者
青木 健一 木村 亮介 川崎 廣吉 若野 友一郎 小林 豊
出版者
明治大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2010-04-01

新学術領域研究「交替劇」は、ネアンデルタールの絶滅およびヒトによる置換(交替劇)を両者の文化水準の違いによって説明する(学習仮説)ことを目的とした。社会が到達する文化水準は、文化進化のあり方に依存する。このため、領域傘下の我が計画研究班では、文化進化の決定要因およびこれを支える学習戦略の進化に関する理論研究を行った。得られた多くの成果は、査読付の国際学術雑誌や著書に発表済みであり、国際的にも文化進化および学習戦略進化の研究に大きく貢献している。また、ネアンデルタールとヒトの学習戦略に違いがあるならば、両者の認知に関わる遺伝子にも違いが認められるはずとの立場から、分子人類学的な研究も少し行った。
著者
石川 幹人
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、疑似科学的広告に注目し、その科学性を判別する評価基準を策定した。文献調査をもとに、実証的効果を示すデータ面の評価基準として透明性・再現性・客観性を、効果の作用機序を説明する理論面の評価基準として論理性・体系性・普遍性を、両面にかかわる評価基準として予測性の、合計7つの基準を策定した。また、これらの評価基準の実用性を高めていくための「ユーザ参加型のホームページ」を開発した。
著者
松村 良之 村山 眞雄 白取 祐司 長谷川 晃 太田 勝造 城下 裕二 木下 麻奈子 林 美春
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

この研究では「コミュニティ」の存在が修復的司法の必須の要素であるという認識のもとに、仮想的な小話を利用した要因計画法に基づく一般人に対する調査を行った。一般的に言えば、内集団におけるスティグマ的恥づけが人々の評価が高い。しかし、この結果は再統合的恥づけの重視と矛盾するものと考えるべきではない。修復的司法の制度設計としては、課題解決型裁判所をモデルにシステムが構築されるべきであろう。
著者
ディアゴル イスアリエル
出版者
明治大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

地球温暖化対策として二酸化炭素を減らすために森林の持つ機能への期待が高まっている。本研究の成果は、フィールドで得られた木の画像と衛星画像を組み合わせ、ホログラフィックニューラルネットワークで学習することによって狭い範囲の2次元画像から森林全体の3次元のCADモデルを構築したことである。これによって、フィールドの計測時間が短縮され、現行の森林管理システムの計画を促進することができた。
著者
松本 勝邦
出版者
明治大学
雑誌
明治大学科学技術研究所紀要 (ISSN:03864944)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.165-188, 1997

In this papaer, discuss traditional boundary markers in Japan. They are not always physical barriers, but sometimes are symbolic. In other words, they tend to symbilize metaphysical segmentations of social space or social time in the minds of the people. Without understanding of their hidden meanings and realizing their invisible separations of categories, most of them may lose their effectiveness and significance as boundary markers. This could be a key towards understanding the fundamental structure of Japanese culture.
著者
中野 正昭
出版者
明治大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、大正期に流行した浅草オペラがどのような舞台だったかを、オペラ座の検閲台本を基に考証した。従来、浅草オペラは西欧オペラを<簡略化>したものに過ぎないと考えられてきた。しかし、上演台本を調査・分析した結果、実際には、台詞や場面を新たに書き加えたり、興行法に従うために一つのグランドオペラ作品を複数回に分けて上演するなど、当時の日本の観客が既知の演劇文化の文脈の中で享受できるように工夫を凝らした、日本独自の演劇として<再構成>されたものであることを、具体的な作品の上から明かにした。
著者
長岡 顕 楠 貞義 深沢 安博 戸門 一衛 間宮 勇 松橋 公治 中川 功
出版者
明治大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1991

スペインのEU加盟とGATT体制の強化と発展の結果、外資の導入を主軸として産業構造の再編が進んだ。貿易体制の整備や非関税障壁の撤廃にともなう国内法制度の改廃も、EUの中では遅い方に属しながらも進捗している。それと平行してスペイン経済はEU経済に強く組み込まれるに至り、その結果として国内工業生産力は上昇した。VWなどの資本引上げ問題が発生しているものの、自動車産業は南欧向け低価格車の生産拠点化という特徴を明確にした。またME化の浸透による外国の情報処理メーカーの進出も顕著であった。電気通信部門はEU統合の最大の目的の一つといわれている。ヨーロッパレベルでのスケールメリットの実現に向けて、スペインの同部門の大幅な資本構成と技術の調整が予定されている。農業部門は、南部と地中海沿岸部における施設農業化と果実蔬菜生産への特化が実現し、EU域内向けの新主産地が形成された。しかし生産性が低い北部の小規模牧畜生産やカスティーリャの穀物地帯は淘汰されつつある。EU加盟は一般的にはスペインにはプラスになったが、加盟以前の社会経済問題が解決したわけではない。80年代後半に経験した経済成長は、一時的には雇用の改善に貢献したが、「雇用なき成長」であったために、失業率は90年代に入って再び上昇した。アンダルシアに至っては30%台を推移している。価格競争にともなうコスト抑制も大きな課題であり、高失業率の一方で、労働集約性の高い紡績業や季節性が強い農業部門には外国人労働者が受け入れられ、送り出し国から、受け入れ国へと変わった。スペインの各地域の不均等発展も改善はみられないままである。日本企業のスペイン進出地域分布をみても、二大拠点であるカタル-ニャとマドリードに集中している。外資を地域開発へと組み込ませる政策も進行させたが、順調だとはいえない。こうした不均等発展の解消のために、自治州への分権化の過程も進んだが、運営のための財源問題などは未解決となっている。
著者
蔵野 和彦 後藤 四郎 中村 幸男 早坂 太 櫻井 秀人 鴨井 祐二 川崎 健
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

Serreは非特異代数多様体上の二つの閉部分多様体に対して交点数を代数的に定義した。それを非特異ではない代数多様体上に拡張しようという試みは1970年代から考えられてきた。しかし、それは、1980年代にDutta-Hochster-MacLaughlinにより発見された例によって、そのままではうまくゆかないことがわかった。長い間、前述の例は、非常に悪い例であると認識されてきた。しかし、代数的K-理論の発展に伴い、Levin, Roberts, Srinivasは、そのようなことは、非常に自然に起こりうることであることを発見した。本研究により、そのような現象のおこる度合いと、代数サイクルの理論の中での最も重要な予想であるスタンダート予想と関連があることがわかった。もう少し詳しく述べると、体上非特異な射影多様体上ではサイクルの交点数が定義でき、それによってChow環上に数値的同値という同関係が定義できる。ここでは、そのような議論をネーター局所環のChow群やGrothendieck群上で行い、数値的同値をその上で定義して、それて割ることによりラティスが出てくることを示して、基本的な性質を調べた。正規射影多様体の因子類群と、その(正規な)斉次座標環の因子類群の関係を一般化した公式を証明した。これにより因子類群が有限生成自由アーベル群であるような正規射影多様体の全座標環は素元分解環であることが証明できた。正規局所環のフロベニウスのdeterminant射の像と標準加群のdeterminant射の像の関係式を発見した。これによって、ヒルベルト・クンツ関数の第二係数に関する消滅定理か証明できた。
著者
嶋田 総太郎 松元 健二
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、ミラーシステムと報酬系と呼ばれる脳領野の活動に着目し、自己と他者の「一体感」がどのように形成されるかについて、認知神経科学的研究を行った。特に応援と被模倣という2つの社会性認知課題を取り上げ、報酬の共有化が一体感形成に重要であるという仮説を検証した。その結果、報酬を共有することによってミラーシステムと報酬系の活動が促進され、自己と他者のより強い一体感が醸成されることを支持する結果を得た。
著者
菊地 一樹
出版者
明治大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

法益侵害の発生が被害者(法益主体)の同意に基づく場合に、犯罪の成立は否定されるのが原則である。その根拠は、自ら法益処分を決意した被害者の「自律」の尊重に求められているが、その根拠と限界は十分明らかにされていない。本研究は、被害者の「自律」が犯罪の成否に与える影響を、具体的な問題領域の横断的な検討を通じて、理論的・統合的に解明し、法益主体の「自律」的な活動を過不足なく実現するための刑法理論を打ち立てようとするものである。
著者
土屋 恵一郎
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2022

表現種別 : テキスト
著者
向殿 政男
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
1970

1969