著者
本谷 亮 松岡 紘史 坂野 雄二 小林 理奈 森若 文雄
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.49, no.11, pp.1193-1200, 2009
参考文献数
26

本研究の目的は,腰背部痛などの慢性疼痛の先行研究で提唱されてきているモデルに基づき,緊張型頭痛における,痛みの維持・悪化のメカニズムの臨床的妥当性を検証することであった.成人の緊張型頭痛患者72名を対象に,共分散構造分析を用いてモデルを検討した結果,モデルの適合度はGFI=0.86,CFI=0.94,RMSEA=0.078であり,モデルの妥当性が確認された.この結果から,腰背部痛などの慢性疼痛を対象として提唱されている「痛みの維持・悪化モデル」が緊張型頭痛患者に適用され,緊張型頭痛の日常生活への支障度は,痛みに対する破局的思考と痛みに対する恐怖の行動的側面である逃避・回避行動の両方の変数の影響を受けていることが示された.
著者
児玉 浩憲
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.135, no.3, pp.135-135, 2015

夏場限定のプロ野球ではあるが,熱心なファンはストーブ情報からも目を離さない。昨秋のドラフト会議で選ばれた新人選手の動向,それに巨額の契約金でアメリカの大リーグへ移籍した人気投手たちの来シーズンの働

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1931年03月12日, 1931-03-12

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1923年03月19日, 1923-03-19
著者
北村 秀明
出版者
新潟医学会
雑誌
新潟医学会雑誌 (ISSN:00290440)
巻号頁・発行日
vol.121, no.5, pp.258-260, 2007-05

新潟大学臨床研修病院群プログラムにおける精神科研修では,研修医は基本的に全員,8つの精神科協力病院(以下協力病院),すなわち黒川病院,松浜病院,新潟信愛病院,三島病院,県立精神医療センター,田宮病院,五日町病院,さいがた病院のいずれかで研修する.ただし週に1日,新潟大学医歯学総合病院(以下大学病院)で研修する.大学病院と協力病院の機能分化を考え,プライマリー・ケアでしばしば遭遇するうつ病や不安障害から,機能レベルの低下が重篤な統合失調症や痴呆性疾患まで広くカバーして,頻度の高い精神疾患について基本的な技能を獲得できるように,この二重体制が採用された.しかしながら,大学病院および協力病院の研修指導医へのアンケートから,いくつかの問題点が浮き彫りになった.その多くはこの二重体制に関係するものであり,遠くの協力病院から大学病院へ週1回通うことの身体的・精神的負担,研修の継続性の阻害,指導内容の分担に関する両病院間の連絡不足などが指摘された.そもそも二重体制を敷くほど両病院は機能分化しているのか,といった根本的な疑念を述べた指導医もいた.ただし大学病院での研修のメリットも多く存在するのもまた事実である.欧米では当たり前の操作的診断基準を用いた厳密な精神科診断プロセスなどは,十分な指導時間がとれる大学病院でないとその教育は難しいのも現状である.今後はプログラムのユーザーである研修医の意見も参考に,来シーズンの状況も加味しながら,プログラムは改良され続けるべきと考える.
著者
伊藤 壽啓
出版者
鶏病研究会
雑誌
鶏病研究会報 = Journal of the Japanese Society on Poultry Diseases (ISSN:0285709X)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.1-6, 2017-09

2016年11月,H5N6亜型のウイルスによる高病原性鳥インフルエンザが青森県下で発生した。本亜型のウイルスによる発生は我が国では初めてであったが,高病原性鳥インフルエンザの国内発生としては,およそ2年ぶりのことであった。その後,本年3月までの約4カ月間に1道8県において合計12事例が報告されたが,いずれの発生においても,早期通報とその後の的確な初動対応がなされ,二次的な流行拡大は一切認められなかった。そのため,2017年6月28日をもって,我が国はOIEの規約に基づき,清浄国への復帰を果たしている。しかしながら,これまでの諸外国の流行状況をみると,来シーズンも我が国への新たなウイルスの侵入リスクは依然として高いと言わざるを得えない。農林水産省は近頃公表した疫学調査チーム報告書の中で,今後の我が国の高病原性鳥インフルエンザ防疫対策の更なる強化に向けた提言をまとめている。
著者
アーネスト・コヒィ・ デイビス 馬場 卓也
出版者
全国数学教育学会
雑誌
数学教育学研究 : 全国数学教育学会誌 (ISSN:13412620)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.241-257, 2005

本研究は,ガーナにおける現職教員夜間研修プログラムが基礎学校教員の教科知識に与えた影響について,事例研究を行うことを目的としている。また同時に,教師がこの研修への参加動機を,自らを高めることとしていることについても確認しようというものである。この研修プログラムは,教員の質やその不足の問題を解決することが目的で,1998年に始められた。本プログラムの良い点は,研修を受講する教師が教壇に立ちながら,同時に研修も受けることができるということである。したがって教師は研修の中で新しく学習したことを,授業の中ですぐさま活用する事ができるのである。ところがこの研修プログラムの効果について,未だ研究がなされておらず,より良い研修を求めていく上で,まだ為すべきことは多数存在する。<br> そこで本研究では,ガーナ国中央州における現地調査を実施した。質問紙調査において,研修受講者58名,研修未受講者54名,校長40名,指導主事20名の有効回答を得た。さらに研修受講者の内6名が選出され,さらに6名の未受講者と合わせて計12名の教師の授業が観察され,さらにその内の受講者1名と未受講者3名より授業についてコメントを得た。このようにして収集されたデータに対して,平均や標準偏差などの記述統計による量的分析と,コメントの内容分析を行った。これらを通じて本事例では,この研修プログラムにおいて基礎学校教師の数学教科知識が高まったが,他方で未だに分数を指導する上での問題が存在していることが分かった。
著者
有賀誠著
出版者
晃洋書房
巻号頁・発行日
2018
著者
寺田 和憲
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
巻号頁・発行日
2001

identifier:https://library.naist.jp/mylimedio/dllimedio/show.cgi?bookid=100051147&oldid=95460
著者
岡本 敦 平野 伸夫 土屋 範芳
出版者
一般社団法人日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.13, 2008

石英脈の組織発達の支配要因を明らかにするために、流通式水熱反応実験を行った。シリカの析出条件は温度が400-430度、圧力が31MPaである。Siに過飽和な溶液は350-370度で石英、アモルファスシリカ、または花崗岩を溶解させて作成し、その溶液を花崗岩を敷き詰めた反応管に流して析出様式を観察した。析出物の種類(石英、クリストバライト、アモルファスシリカ)、またその析出の仕方は溶液の濃度と反応場所(石英表面、長石表面、流体中)によって異なることが明らかとなった。特に、低濃度(C/Ceq < 1.5)では花崗岩上の石英表面にのみ石英は析出し、ほかの表面では析出は起こらない。このことは、石英脈の組織は脈形成時の溶液濃度(Si)に対して制約を与えることを示唆している。