著者
高橋 長太郎
出版者
一橋大学
巻号頁・発行日
1960

博士論文
著者
佐竹 昭
出版者
広島大学
雑誌
地誌研年報 (ISSN:09155449)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.59-76, 1996-03

<シンポジウム特集> 地誌学とエリアスタディ : 現状と課題 報告論文『広島市公文書館紀要』17号(1994年)に掲載されたものを発行者の許可を得て転載したもの
著者
兵藤 宏 池田 典代 長谷 彰 田中 邦明
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.52, no.2, pp.196-199, 1983 (Released:2007-07-05)
参考文献数
14
被引用文献数
3 5

バナナ果肉中のアルコール脱水素酵素の活性は, 追熟に伴って, エチレンの生成や呼吸の増大と共に, 著しく増大した. それに遅れて果肉中のエタノール含量は顕著に増加した. バナナ果肉のアルコール脱水素酵素の最適pHはアセトアルデヒドのNADHによる還元では7.5,一方エタノールのNAD+による酸化は9.5であった.またpH 7.0では, アセトアルデヒドの還元の速度がエタノールの酸化の速度より15倍も速かった. これらのことはバナナ果肉中では, アルコール脱水素酵素はエタノール生成の方向に有利に働いていると考えられる.バナナ果肉は, 追熟に伴い, 解糖系による糖の分解が促進される. 特にフルクトース1, 6-二リン酸の増加が著しい. ピルビン酸デカルボキシラーゼの活性はほとんど変化はみられなかった. したがって追熟に伴う果肉中のエタノールの増加は, アルコール脱水素酔素の活性増大が大きな起因をなしていると考えられる.
著者
飯田 汲事
出版者
愛知工業大学
雑誌
愛知工業大学研究報告 B (ISSN:03870812)
巻号頁・発行日
no.13, pp.p169-180, 1978-03

ダムの貯水による地震の発生が1940年以来問題になっているので,その問題を調べた。外国においては地震の発生によりダムに被害を与えた例が多い。地震の発生と貯水量・ダムの高さ・貯水速度・地盤の状態との関係を示した。また日本においてもダムの貯水池付近で地震活動が増加した若干の例があるので,それらについて述べ,水と地震との関係例にも言及した。
著者
林 勇樹 窓場 勝之 村田 伸 安彦 鉄平 井上 遼一 岡本 雄輝 澤田 貴大 村山 寛和 白岩 加代子 阿波 邦彦 堀江 淳
出版者
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
雑誌
ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.13-17, 2017

<p>登山前のスクワット運動が,登山後の大腿四頭筋の筋疲労耐性に与える効果を検討した。対象は健常成人20名とした。登山2週間前に,登山と類似したスクワット運動を行う介入群(10名)と介入を行わないコントロール群(10名)に分類した。大腿四頭筋の筋活動をより強調させるため片脚にて実施した。登山前後に最大随意収縮の50%に相当する大腿四頭筋筋力を91秒間持続させたときの中間周波数を用いて筋疲労を評価した。測定筋は内側広筋,外側広筋,大腿直筋の3筋とし,コントロール群と介入群を比較した。その結果,コントロール群では,登山後に測定したすべての筋が登山前と比べ中間周波数の低下が早期に起こり,筋疲労が確認された。介入群は,単関節筋である内側広筋,外側広筋の中間周波数の低下は早期に起こらず,筋疲労は軽減された。これらのことから,登山前にスクワット運動を行うことで,筋疲労が軽減する可能性が示された。</p>
著者
講談社 [編]
出版者
講談社
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, 1995-04
著者
池 龍彦
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園學雑誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.358-367, 1926
著者
池 龍彦
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園學雑誌 (ISSN:21853045)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.358-367, 1926-05-01 (Released:2011-04-13)
著者
Yoshiki CHUJO Kazuo TANAKA
出版者
合成樹脂工業協会
雑誌
ネットワークポリマー (ISSN:13420577)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.233-244, 2011-09-10 (Released:2014-04-22)
参考文献数
19

かご型シルセスキオキサン(POSS)は一辺が0.3 ナノメートル(nm)のシリカの立方体構造を中心に,各頂点に有機官能基を持つ物質の総称である。剛直な立方体核から放射線状に側鎖が配置されており,ネットワークポリマーやデンドリマーなど,多分岐型高分子材料構築のビルディングブロックとして有用である。また,官能基導入により修飾を加えることで多種多様な機能の付与が可能である。以上の特性から,POSS はさまざまな機能性材料構築に応用が図られている。本稿ではまず,POSS によるプラスチックの熱的・機械的特性の向上のための添加剤としての応用について述べる。次に,POSS を用いた低屈折率化の機構について詳述する。また,最近著者らが見出したPOSS イオン液体の特異な熱力学について説明する。最後に,POSS を基盤とした水溶性のデンドリマーとネットワークポリマーについて述べる。特に近年注目を集めている生体材料への応用展開をふまえ,POSS 含有水溶性高分子の興味深い性質について説明する。
著者
廣安 春華
出版者
日本庭園学会
雑誌
日本庭園学会誌 (ISSN:09194592)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.27, pp.27_13-27_28, 2013 (Released:2018-10-01)
参考文献数
6

冷然院は平安時代初頭に造営された嵯峨天皇の離宮である。庭園は発掘により部分的に明らかになったが、創建当時の姿を知ることは困難である。本研究では、主に嵯峨朝に詠まれた冷然院に関する漢詩を庭園史の観点から整理・分析し、より包括的な考察を目指した。その結果、冷然院では池や瀑布や遣水、釣殿等の水景が多く詠まれていることがわかった。冷然院の庭園は池や築山等の意匠が非常に先端的であったとする先行研究があるが、中でも水景に関しては際立って趣向を凝らした意匠であったことを明らかにした。冷然院が天皇と臣下が親しく交流する詩宴(密宴)の場に用いられたのは、こうした特徴的な庭園を伴っていたことによるものとみられる。
著者
廣安 春華
出版者
日本庭園学会
雑誌
日本庭園学会誌 (ISSN:09194592)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.27, pp.27_29-27_40, 2013 (Released:2018-10-01)
参考文献数
7

平安時代初期に造営された藤原冬嗣の邸宅・閑院は創建当時の姿について不明な点が多い。本研究では、閑院への行幸や餞別の宴の際に詠まれた漢詩を庭園史の観点から整理・分析し、庭園意匠と利用目的を考察した。漢詩には、釣・弾琴・喫茶・詩作などの遊興の様子やそれらに用いる釣殿・薬室(茶室)・花亭といった庭園内の施設が詠まれており、遊興面に配慮した邸宅だったことが明らかになった。閑院は臣下の邸宅であるが故に接遇面に配慮されていたことがうかがえる。また、行幸については、冬嗣と家人に対する叙任等が目的であり、詩宴も天皇と臣下の親密さを確認する目的のもの(密宴)であったと推測できる。
著者
矢島 忠夫 ヤジマ タダオ Yajima Tadao
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.93, pp.25-36, 2005-03-30

この論文では、漢訳『妙法蓮華経』のサンスクリット原典である『サッダルマ・プンダリ-カ』(Saddhamapupdarika)(『正しい白蓮の教え』)において「ダルマ・スヴァバーヴァ」(dhama-svabh岳va)(dhamaの本質)と表現されていることがらに関して、それを、「諸仏が教える修行の法の本質」ではなく「存在するものたちの真実の在り方」と理解する解釈が見られるが、それは、漢訳『妙法蓮華経』において「諸法実相」と表現されることがら関する独自の解釈(おそらくは「天台教学」的と言われる解釈)があらかじめその外部に前提され、そのために、この解釈がひるがえってサンスクリット原文の`dhama-svabhava'の解釈にまでひそかに反響していることによるのではないか、という推定が提示される。