著者
森川 知美 茅野 理恵
出版者
信州大学大学院教育学研究科心理教育相談室
雑誌
信州心理臨床紀要
巻号頁・発行日
vol.18, pp.41-50, 2019-06-01

大学生を対象に,過去の関係性攻撃の被害経験についての自責傾向と他責傾向を調査した。その結果,過去の関係性攻撃の被害を自責的に捉えている群のほうが他責的に捉えている群よりも過剰適応尺度の「自己不全感」において有意に得点が高いという結果となった。このことから,過去の関係性攻撃の被害経験を自責的に捉えることがその後の精神的健康に負の影響を及ぼす可能性があることが示唆された。学校現場における関係性攻撃による被害者への対応として,攻撃を受けた要因について自責的に捉えないような支援が必要であることが明らかとなった。
著者
大熊 学 渡辺 修平 篠部 寛 西山 宣正 竹内 晃久 上杉 健太郎 田中 諭 若井 史博
出版者
一般社団法人 粉体粉末冶金協会
雑誌
粉体および粉末冶金 (ISSN:05328799)
巻号頁・発行日
vol.66, no.12, pp.604-610, 2019-12-15 (Released:2019-12-15)
参考文献数
40

The characterization of the processing-induced defects is a significant step for developing defect-free processing, which is important to the assurance of the mechanical reliability of brittle ceramics. Recent advances in multiscale X-ray computed tomography which consists of micro-CT and nano-CT enables us to observe the three-dimensional (3D) internal structure non-destructively. Micro-CT reveals the distribution of defects in the entire body of a sample, while nano-CT reveals the shape of the identified defect. This powerful imaging tool was used to reveal the complicated 3D morphology of defects evolved during sintering of alumina. The hierarchical packing structure of granules was the origin of several types of strength-limiting defects, which could not be eliminated due to the differential sintering of heterogeneous microstructures. This imaging technique of internal defects provides a link between the processing and the fracture strength for the development of structural materials.

1 0 0 0 OA 島めぐり

著者
西亀正夫 著
出版者
厚生閣書店
巻号頁・発行日
1931

1 0 0 0 OA 産語 : 和文

著者
太宰春台 著
出版者
研学会
巻号頁・発行日
1897
著者
細見 博志
雑誌
金沢大学つるま保健学会誌 (ISSN:13468502)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.7-22, 2001-12-01

金沢大学 医 保健
著者
細見 博志
雑誌
金沢大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13427318)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.45-54, 1998-12-01

金沢大学 医 医療基礎
著者
畠中 利治
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本課題の主題である、競合と協調の作用の両立は、進化計算における重要な概念であるExploitationとExplorationのバランスの実現にとって重要な役割を担うことは、直観的には理解されるが、それらが内在するシステムの挙動は複雑であり、さまざまなパターンを示すことが数理的には調べられている。本課題では、その数理科学的な知見から、進化計算の探索過程をモデル化することを狙っており、具体的には、関数最適化に望ましい挙動を示す数理モデルを与えるとともに、そのモデルに基づく進化計算のインスタンスの提案を行ってきた。その概念を利用した群知能モデルについても研究を行い、昨年度からは、必要とする機能から最適化法を構築するアプロ―チを検討している。今年度は、前年度に発表した一般化群知能モデルの拡張を行った。具体的には、エージェントのランダム要素として、個々のエージェントがランダムウォークする機能を付加し、その状況でのモデルの性質をブラックボックス関数最適化の基本ベンチマーク問題を用いて調査した。この結果は、計測自動制御学会のAnnual Conference で発表した。このモデルは、競合(反発)と協調(走化)をベースにしており、ブラックボックス関数最適化における探査と探索のバランスを実現するものとなっている。また、代表的な群知能モデルの粒子群最適化(Particle Swarm Optimization, PSO)とホタルのアルゴリズム(Firefly Algorithm, FA)の特性を併せ持つことで、探索性能を改善するHybrid Swarm の検討を進めている。両者の探索メカニズムに関する理解から、ハイブリッド型のモデルを提案し、複雑な景観をもつブラックボックス関数の最適化問題のベンチマーク問題における性能調査を行い、ACMが主催する進化計算に関する国際会議GECCO2018で発表した。
著者
金児 正史 成川 公昭 宮口 智成 平野 康之 Masafumi KANEKO Kimiaki NARUKAWA Tomoshige MIYAGUCHI Yasuyuki HIRANO
出版者
鳴門教育大学
雑誌
鳴門教育大学研究紀要 = Research bulletin of Naruto University of Education (ISSN:18807194)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.97-108, 2019-03-11

We have taken a class on an isoperimetric problem for lower secondary school students who have high motivation to mathematics. In this paper, we have considered the lesson plan on an isoperimetric problem for the students and decided the goal of this class is to prove the theorem as below. 'A polygon which has the biggest area with same constant perimeter is a regular polygon.' After the class on an isoperimetric problem, we have realized the goal of isoperimetric problem for lower secondary school students will be suitable and have recognized strongly the mathematical experiments will be an important impact for this class.
著者
島雄 満子 高橋 和郎
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.411-417, 1977-12-05 (Released:2009-11-16)
参考文献数
14
被引用文献数
1

過去の疾患と考えられており, 現在では稀とされている脚気の多発を報告し, その食生活を調査した結果から, 日本人の近時の食生活にいろいろの問題のある層があることを, 指摘した。そして現代の食生活について, 多方面からの再検討と, 栄養指導の必要性を考える。
著者
加地 信行 湯浅 邦弘 塩出 雅 岸田 知子 中林 史朗 大島 晃 滝野 邦夫 吉永 慎二郎
出版者
大阪大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1994

平成7年度科学研究費補助総合研究A「類書の総合的研究」(研究代表者・加地信行)は、当初の計画通り、全体研究と個別研究の二方面から鋭意研究を推進し、各々次のような成果を挙げることができた。まず、個別研究の成果は、『研究成果報告書(冊子体)』として発表した。ここでは、まず、類書の基本的性格、概念、成立などの大枠について、加地信行「類書における分類の基本的意味」、杉山一也「類書の概念」、南昌宏「分類にみる中国の世界観」、湯浅邦弘「類書の成立」が考察した。また、これらの総論を踏まえ、代表的な個々の類書について、神林裕子「『玉海』の分類-陳仕華著『王伯厚及玉海藝文部之研究』を通じて-」、岸田知子「『玉篇』と類書 付『玉篇』引書一覧」、佐藤一好「『喩林』の『百喩経』引用について」、塩出雅「『白氏六帖』について-その書誌学的事柄-」、滝野邦雄「紀州藩班『羣書治要』の版本について」、竹田健二「『尉繚子』と類書-類書における引用について-」、中林史朗「『藝文類聚』讀書箚記-巻一から巻五までを中心にして-」、藤居岳人「『群書治要』における古典籍の引用傾向-『論語』を中心として-」、矢羽野隆男「『図書編』成立の思想的背景」、湯城吉信「類書蒙求類について」吉永慎二郎「『爾雅』における雅言と博物-類書的理念の濫觴-」が各々考察し、これまで断片的にしか取り上げられなかった類書について、世界で初めて、中国文化という巨視的な立場から総合的な研究の成果を挙げることができた。次に、全体研究として、日本国内および海外の主要大学・図書館等所蔵の類書調査を行ない、その目録の草稿を作成した。この草稿は、京都大学人文科学研究所、神宮文庫、名古屋市蓬佐文庫所蔵分を初めとして、今後、その詳細な目録を発表し、広く内外の研究に供する予定である。
著者
今 由佳里
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 (ISSN:09136606)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.71-80, 2010

近年、日本音楽に対する扱いが変化しつつある。教育基本法では、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」と伝統文化重視の方向性がうちだされている。平成21年3月に告示された新学習指導要領音楽科においても「和楽器の音楽を含めたわが国の音楽」「郷土の音楽」「我が国や郷土の伝統音楽」という記述がなされ、学校教育の中で日本音楽を教材としてより重視する傾向になってきていることがわかる。本稿では、日本の伝統音楽のひとつである「雅楽」を取り上げ、学校音楽教育導入の可能性を示唆する。雅楽は、1200年以上前の形が現存し世界最古のオーケストラと言われている。しかし、学校音楽教育の中では、その貴重さは認識されつつも、難しい音楽というイメージが先行し、音楽授業の中で積極的に取り入れようとする音楽教師は少なかったのではなかろうか。本稿は、このような現状を鑑み、学校音楽教育における雅楽の導入について、基礎的な資料を提示するものである。