著者
岡野 匡志
出版者
立命館大学政策科学会
雑誌
政策科学
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.53-66, 2015-10
著者
上林 葵 カンバヤシ アオイ Kanbayashi Aoi
出版者
大阪大学大学院文学研究科社会言語学研究室
雑誌
阪大社会言語学研究ノート
巻号頁・発行日
vol.14, pp.53-66, 2016-03

本稿は、2015年度に京都府宮津市において実施した言語意識調査の報告を行うものである。調査では「自身のことばに対する認識」「関西人としての意識の有無」「近隣地域のことばに対する認識・評価」の3点を明らかにすることを試みた。その結果をまとめると以下のようになる。A) 宮津地区・日置地区のインフォーマントともに自身のことばをそれぞれの地区独自のことばであると認識する傾向にある。前者は[宮津弁]という認識を持つことで共通している一方、後者は自身のことばの呼び名に複数のバリエーションを持つ。B) 宮津地区・日置地区に共通して関西人としての意識を持っているインフォーマントが目立った。関西人であることを自身のアイデンティティとして強く感じている者から、宮津の地理的見地を踏まえて客観的に関西人であると判断した者などがおり、いくつかのレベルが認められた。C) 宮津市では養老ようろうや栗田くんだが、京丹後全体では舞鶴まいづるや加悦かや、峰山みねやまのことばに違いを感じるインフォーマントが宮津地区・日置地区を通して目立った。宮津市については出身地区によって、回答にやや異なりが見られた。
著者
池田 心
出版者
日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ: 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.167-173, 2013-03-01

テレビゲームをプレイしていて楽しいと思うためには,ゲームのルールや画面表示・操作などのGUIが洗練されていること,コンテンツの豊富さなどとともに,協力・対戦するコンピュータプレイヤ(AI)が知的であることが求められる.このことは囲碁や将棋といった古典的思考ゲームでは特に重要であり,“強いAI”“楽しいAI”のためのさまざまな取り組みがなされている.本稿では,強さという意味では十分な域に達しつつある囲碁・将棋AIの基本的な枠組みの解説ののち,楽しませるために必要な要素技術と,そのためのいくつかのアプローチを紹介する.
著者
岩村 誠
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2012-02

制度:新 ; 報告番号:甲3533号 ; 学位の種類:博士(工学) ; 授与年月日:2012/2/25 ; 早大学位記番号:新5871
著者
郭 秋薇
出版者
Institute of Economic Research, Kyoto University
雑誌
KIER Discussion Paper
巻号頁・発行日
vol.1510, 2015-11

本稿は『平成21年度日本人の就業実態に関する総合調査』の個票データを利用して、雇用形態が仕事の割り当てに及ぼす影響を調べ、その影響が雇用形態による訓練格差を説明できるかを統計的に検証した。その結果、雇用形態は訓練に直接的影響を及ぼすだけでなく、仕事の割り当てを通じても影響することが明らかになった。非正規労働者は訓練機会の少ない低技能の仕事に就く確率が有意に高く、正規労働者との問の訓練格差の28% はこの影響によって説明される。また、サンプル数が十分でないこともあって有意ではないものの、非正規雇用の各雇用形態 (パート、アルバイト、派遣社員、契約社員) によって正規雇用との問の訓練格差をもたらす原因も異なることが分かった。派遣社員と比べて、パートやアルバイトは雇用形態の直接的影響より、仕事の割り当てを通じた間接的影響による訓練格差が大きい (契約社員については有意な格差が見られない)。本稿の結果から得られた主な政策的含意は、仕事の割り当てを通じて間接的に形成された訓練格差を解消するためには、非正規労働者が正規労働者と同等の訓練機会がある仕事に就けるように企業の雇用管理の在り方を変える必要があることである。
著者
佐藤 弘喜
巻号頁・発行日
2004

序論, 第1章, 研究の背景と動機, デザインや美術作品に対する印象を人間がどのように評価するかという研究は、これまでにも様々な対象物に関して行われてきたが、その方法論において、対象となる造形物を人間がどのように見ているかという条件は考慮されていない。しかし同一の対象であっても見る側の見方が異なれば、それによって感性評価の結果も異なるものになるのではないかという予測が成り立つ。そしてデザインを見るという行為について明らかにすることは、デザイン行為の有効な手がかりになるに違いないと考えた。そうした認識に立ち、デザイン行為とその対象を見ること、そして見ることの結果として発生する感性評価の関係を明らかにすることを目指して開始した。第2章, 研究の目的と意義, 本研究は従来のデザイン評価、感性評価に関する研究領域に対して、視覚認知構造概念を導入することの有効性と意義を提案しようとするものである。したがって本研究は、上記の視覚認知的な働きに関する仮説を検証し、デザインに対する視覚認知の構造の一端を明らかにするとともに、明らかになった視覚認知的な知識をデザイン評価および感性評価研究の有効な手がかりとして活用することを目的とする。第3章, 研究の方法と構成, 本論文では、はじめに理論的研究として視覚認知、デザイン支援、感性評価、文様デザインなどについて論じ、本研究の提案につながる仮説を、文献および他の研究事例の検討や概念的な考察によって導き出す。そこで得た仮説をもとに、本研究の目的に従って実験的研究を行う。第1に、文様に対する複数の視覚認知パターンを実験結果の解析によって抽出し、文様に対して複数の見方が存在していることを確認する。第2 に文様に対する造形的な特徴評価と、上記の実験で得られる視覚認知パターンに対する印象評価を解析し、文様に対する視覚認知パターンと造形的特徴の結びつきを明らかにする。そして第3に、文様デザインに対する選好評価を行って視覚認知パターンとの関係を解析し、どのような見方が文様デザインの選好と結びついているのかを明らかにする。第4として、上記で得られた視覚認知パターンを利用した文様デザインデータベースの構築を行い、得られた知識によって文様の分類と検索という、デザイン支援のための応用が可能であることを示す。そして第5 に、構築するデータベースの検索システムを用いて文様の検索評価実験を行い、感性評価との関係を調査する。最後に、解析的方法によって調査を行い、その結果から視覚認知パターンの性質と相互関係について考察する。以上の理論的研究および実験的研究によって得られた結果を集約し、本研究が提案するデザイン評価および感性評価研究における視覚認知構造概念の導入の有効性を示す。第4章, 先行研究と本研究の位置付け, 本研究は第1にデザインに関する研究である。第2にデザインが視覚によってどのように認知されるかを明らかにしようとする視覚認知に関する研究である。また第3に感性工学の研究領域に属するものである。第4に文様に関する研究である。文様デザインがどのように視覚的に認知され、その結果としてどのように評価されるかを研究する。そしてデザイン支援の領域を扱う。デザイン学とそれぞれの研究の関係領域には、概念的に近いものや扱っている対象が近いもの、また方法論が近いものなどの事例は見られるが、本研究の位置付けであるデザイン学を基盤として認知科学、心理学、文様学、感性工学の各領域が交差する点に同様の研究事例は見られない。本研究はこうした点で新たな研究の位置と意義を持つものである。
著者
宮岸 雄介
出版者
アジアの文化と思想の会
雑誌
論叢アジアの文化と思想 (ISSN:09183078)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-27, 1997-12-30
著者
竹内 俊隆 タケウチ トシタカ
出版者
大阪大学中国文化フォーラム
雑誌
OUFCブックレット (ISSN:21876487)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.279-300, 2013-03-20

現代中国に関する13の問い―中国地域研究講義―
著者
石 善雨
出版者
東京大学大学院教育学研究科学校開発政策コース
雑誌
東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢 (ISSN:13421980)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.63-73, 2015-10-31

Alternative education movement in Korea has been mainly expanded by alternative school. Early alternative school was given positive evaluation that it can complement problem in public education system. After that, many alternative schools have been established, and part of those were institutionalized by government approval. However, unauthorized alternative school, especially full-time alternative school mainly bear alternative education movement. Unauthorized alternative schools have common character, disappointment and criticism for public education, and pursuit of alternative education practice. However, it can be said that such common character of alternative schools was changed. Of course, change of educational practice exists because of change of Korean society and educational environment. I discuss whether the change of character actually exists by case study in Gandhi school community.
著者
瀧田 康晴
巻号頁・発行日
2008-03

Supervisor:小野寛晰
著者
大中 幸乃
巻号頁・発行日
2013-12-25

Hokkaido University(北海道大学). 博士(文学)
著者
Tanaka Takashi Kanatsu-Shinohara Mito Lei Zhenmin Rao C.V. Shinohara Takashi
出版者
Elsevier Inc.
雑誌
Stem Cell Reports (ISSN:22136711)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.279-291, 2016-08-09
被引用文献数
50

精子幹細胞の自己複製を促す新規遺伝子の発見. 京都大学プレスリリース. 2016-08-10.
著者
Morimoto Chie Manabe Sho Kawaguchi Takahisa Kawai Chihiro Fujimoto Shuntaro Hamano Yuya Yamada Ryo Matsuda Fumihiko Tamaki Keiji
出版者
Public Library of Science
雑誌
PLOS ONE (ISSN:19326203)
巻号頁・発行日
vol.11, no.7, 2016-07-29
被引用文献数
13

DNAで「またいとこ」がわかる : 新しい血縁判定法の開発. 京都大学プレスリリース. 2016-08-10.
著者
張 玉玲 Yuling Zhang
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.57-91, 2005-09-30

本稿では,華僑二世,三世および華僑社会へのリターン者(「復帰」者)のライフ・ヒストリーを通して,ミクロな視点から在日華僑が如何にエスニック境界を規定しアイデンティティを獲得していくのかを考察してみる。具体的には,世代交替に伴い,華僑の日本社会への同化が進み,華僑社会の後継者が不足している中,異なる民族・文化観を持つ二世と三世はそれぞれどのように「日本人」,「中国人」そして「華僑」を定義し,そして自らを同定しているのか,特に二世と比べ,三世がアイデンティティを確立しようとする際,エスニック境界の規定に用いられる基準とは何か,また日本人として日本社会へ溶け込もうとしたが,様々な理由で華僑社会に戻った「リターン者」は,如何に両者の間に境界線を引き,いずれかの構成員となろうとしたのか,などの問いを彼らの「語り」を通して分析し,議論していく。そしてこれらの議論を踏まえた上で,エスニック・アイデンティティ形成の条件と華僑における「中国人」の意味合いを改めて検討し,華僑社会の今後を展望してみたい。
出版者
江戸:前川六左衞門
巻号頁・発行日
1790

江戸時代、寛政2年(1790)刊。1冊。