著者
永井 健 住野 豊 北畑 裕之
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.406-407, 2004-12-20

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著者
重田 みち
出版者
京都大學人文科學研究所
雑誌
人文學報 = The Zinbun Gakuhō : Journal of Humanities (ISSN:04490274)
巻号頁・発行日
vol.109, pp.143-184, 2016-07-30

「夢幻能」という近代的概念は, 前後二場からなる幽霊能を主に指し, 世阿弥が確立したと説明されており, 20世紀後半以降, 能楽の専門的研究のみならず, 演劇論ほかさまざまな分野の論にひろく用いられている。しかし, 1920年代の佐成謙太郎の説にはじまるこの近代的概念が, 世阿弥周辺において作られた幽霊能の歴史的実態を的確に反映しているかどうかは疑問である。そこで, 20世紀後半以来の能の専門的研究の進展の成果に基づき, 「夢幻能」が能の様式に着目して導かれた概念であることを考慮して, 「夢幻能」と称されている当時の作品群について, あらためてその劇構造の類型的要素を比較分類し, 「夢幻能」の概念にとらわれずに整理すると, それらは制作史上の展開の観点から6種の段階に分類される。それは世阿弥を中心とした能役者が能の上演の中心の場を各地の寺社などから足利将軍家文化圏に移したことによって, 宗教性が濃厚なものから希薄なものへと, 能の質が変化していったことに伴う劇構造の型の時期的段階を示している。すなわち, 霊が夢中にではなく現実の場に姿を現す早い段階の〈現うつつ能〉, その後仏教説話の夢の話型を摂り入れて成立した〈夢能〉, 〈夢能〉の劇構造の要素が変容し, 夢の要素が曖昧化した〈半夢能〉, 夢の要素が脱落した世阿弥晩年期の〈脱夢能〉などの段階がある。また, 「夢幻能」の基本とされてきた幽霊能の二場物の形成も, 〈夢能〉以前に遡ると推測される。この中で, 足利義持時代には, 〈夢能〉の話形を活かして, 前代の義満時代とは異なる美意識に沿った, 奥深さや逆説的な発想を有する作品が新たに作られた。〈半夢能〉はそのような中で成立した型であると言える。したがって, これらの能は歴史的に見れば「夢幻能」として一括できないことが明らかである。能を歴史的に見る場合にも今日の能を論じる場合にも, これらの能を的確に位置づけるべく「夢幻能」の概念を新たにとらえ直し, 歴史的実態に見合った新しい概念や呼称を模索すべきである。本稿はその新たな方向へ踏み出そうとする試みである。
著者
Yamada Yasuyuki Sato Fumihiko
出版者
Springer Nature
雑誌
Scientific Reports (ISSN:20452322)
巻号頁・発行日
vol.6, 2016-08-24
被引用文献数
24

植物が有用物質生産を制限する仕組みとは : ベルベリン生合成を制御する転写因子の働きを解明. 京都大学プレスリリース. 2016-08-25.
著者
木川 りか 東京大学東洋文化研究所図書室 編
出版者
東洋文化研究所
巻号頁・発行日
pp.5-23, 2008-03-31

アジア古籍保全講演会第1回(平成17年12月16日)開催。この記録集は、東京大学東洋文化研究所が主催したアジア古籍保全講演会(第1回~第3回)について、当日における講演、事例報告、ワークショップ、総合討論の内容を取りまとめたものである。 文中における講演者等の肩書きは、発表当時のものである。
著者
釘原 直樹 クギハラ ナオキ Kugihara Naoki
出版者
大阪大学大学院人間科学研究科社会心理学研究室
雑誌
対人社会心理学研究 (ISSN:13462857)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.1-6, 2015-03-31

災害や緊急事態の人間行動に関する研究結果は人々の一般的イメージ(パニックや反社会的行動の発生)とは異なる。実証的研究データの多くが、人は緊急事態では人間関係や社会規範に基づいた順社会的行動をすることを示している。ここでは、実証的研究の結果に基づき危機事態の行動や意思決定について述べることにする。
著者
大石 皓太郎
巻号頁・発行日
pp.1-74, 2016-02-01