著者
柳井 都古杜 阿部 和規 山田 知典 藤井 秀樹 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

交通シミュレーションにおける入力データであるOD推定は結果を左右する指標として極めて重要である。従来OD推定は、確率論的利用者均衡配分モデル(SUE)を用いて行われていたが、近年計算機能力の向上により、交通施策の評価手段としてミクロ交通シミュレーションを用いた研究が増えている。本研究では、当該推定に伴う不確実性に関して、SUEによるものとミクロ交通シミュレーションを用いたものとの比較・検討を行う
著者
佐藤 季久恵 高屋 英知 小川 亮 芦原 佑太 栗原 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

交通渋滞の解消における主な取り組みであるナビゲーションと信号機制御において,今回は後者について深層学習を用いる手法を提案する.これまでにもGAやマルチエージェント等による手法が提案されているが,交通状況の特徴をいかに抽出するかが課題となっている.そこで,高い特徴抽出能力を持つ深層学習と,報酬に基づいた最適な行為を学習する強化学習を組み合わせたDeep Q-Networkを用いた制御手法を提案する.
著者
小川 亮 坪井 一晃 栗原 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

重大な社会問題である交通渋滞において,渋滞解消のための効果的な信号制御手法の確立が切望されている.信号制御に関する研究は多数あるが,交通量に関する情報の潤沢な利用を前提とするものも多い.しかし,現実では多くの交差点で交通量を取得できないといった制限がある.そこで,群知能手法の一種であるフェロモンコミュニケーション法を用い,取得できない情報を補完し,効果的に信号機制御を行う手法を提案する.
著者
藤田 真浩 長尾 貴正 石川 翔吾 竹林 洋一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

人間の思考を説明する際には、意識、感情、意図といった抽象的なスーツケースワードを用いることが多い。しかし、それらが何であるかを表現することは困難であり、学生にとってはなおさらである。そこで、筆者らはEmotion Machineの内容を図として可視化することによって、抽象的な言葉の理解と共有を図った。本発表では、筆者らが可視化させるまでのプロセスを紹介すると共に、その効果の検討を行う。
著者
久行 智恵 三原 鉄也 永森 光晴 杉本 重雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

マンガの持つ意味的な情報を機械的に抽出する研究が行われているが、マンガは絵や記号、文字といった表現が多様に組み合わさった表現であり、そこから意味情報を抽出、利用することは困難である。本研究ではマンガのシーンの自動抽出を目的としてコマの属性をLinked Open Dataに基づくメタデータとして記述し特徴量に変換して機械学習を行い、その結果をマンガ画像と紐付けて提供するシステムを構築した。
著者
上野 未貴 末長 寿規 井佐原 均
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

人は漫画をどのように理解しているのか.筆者らはこれまで,漫画の感情や順序に着目したクラスを定義し,計算機手法による識別を試みてきた.しかし,漫画理解には,画像,言語特徴,背景知識など多くの情報が複雑に関連しており,計算機的手法のみで意図を理解するには未だ大きな壁がある.本研究では,人がストーリーを理解する過程を詳細に調査し,漫画を計算機上で扱うためのストーリーの感情クラス,時間軸を改めて定義する.
著者
中井 淳一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

モデルベース開発が普及し,ソフトウェア開発としてMATLAB/Simulinkモデルを作ることも多いが,クローンと呼ばれる類似処理が増加すると,従来のソフトウェア開発と同様に保守が困難になる.そこに不具合があると,それと対応する全クローンに同様の修正を行う必要があり,作業量が増大し,修正漏れなどの弊害を生む.そこで,隠れマルコフモデルと遺伝的アルゴリズムを用い,モデルのクローンの検出を可能とする.
著者
塩見 昌裕 中田 彩 神原 誠之 萩田 紀博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

自己開示は,人が他者との関係性を構築するために重要な意味を持つ.本研究では,人とロボットが身体的な接触を行うことで,人々がロボットに行う自己開示をより促すことができるかどうかを明らかにすることを目的とし,半遠隔操作型のロボットが人との身体的接触を行いながら自己開示を促す実験を行った.実験の結果,ロボットからの身体的接触が人々の自己開示をより促す傾向が見られた.
著者
飯島 勝矢 亀山 裕美 秋下 雅弘 大内 尉義 柳元 伸太郎 今井 靖 矢作 直樹 ロペズ ギヨーム 酒造 正樹 山田 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

高齢化が進む中で高齢者認知症患者の管理が大きな問題である。また、認知症は高血圧も含めた生活習慣病との関連も注目されていることから、より幅広い病態把握が必要である。今回、我々はもの忘れを主訴とする高齢入院患者を対象に、カフを必要としないウェアラブル血圧センサーを用いて、様々な負荷による血圧短期変動を検討した。認知機能レベルとそれを背景としたストレス感受性の観点からこの血圧センサーの有用性を報告する。
著者
真辺 諒 長尾 哲志 安藤 一秋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,オンラインショップで購入できない土産情報をブログや掲示板,Twitterなどから自動抽出し,リアルタイム性や話題性を活かした様々な情報をユーザに提示するシステムの構築を目指している.本稿では,Twitterに焦点を当て,土産に関するツイートのバースト現象を分析し,そこで注目されている土産情報を調査することで,Twitterの有用性について考察する.
著者
たんたうぃちえん じょんぽっと 水山 元 野中 朋美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

Decisions made in movie production are difficult to reverse and will possibly affect marketability of the movie. Movies are perceived differently by each group of audiences. To improve marketability, the movie must have some aspects to attract audiences. Previous study has proposed various methods for box office prediction but none has considered movie production as a continuous process nor using a game as an approach. In this study, we propose a human computation game, more suitable to determine subjective factors. Players have to invest in movie projects with limited information. The game is used in combination with mathematical model to enhance its performance. The combination model can continuously evaluate movie’s potential for the duration of movie production. We intend to explore how to combine both methods together and benefits of combination model.
著者
別府 桂介 水山 元 野中 朋美
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

予測市場を用いた経路推薦サービスであるRoute Marketは,人々のもつ出発地・目的地間のネットワークに関する知識を集約し,ネットワークの状況に応じた経路評価を行う.そこで,本研究ではRoute Marketにおいて,トレーダのもつ移動経験の集約や,予測市場を通した経路の評価が適切に行われるかを,マルチエージェントシミュレーションを用いて明らかにすることを目的とする.
著者
栗原 聡 高屋 英知 髙橋 良暢 芦原 佑太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

今後のAIは大人・子供の2つの流れに分化しつつ発展すると考えられ,近年は大人のAIへの取組が主であるものの,世間では「AI=子供のAI」の認識が強く,これが「AIの驚異」等の議論を巻き起こしている.子供のAIの実現は黎明期にあり,鍵は自律性とマルチモーダル性にある.本発表では,子供のAIの実現に向けた技術的課題や,AI研究において欧米に遅れている日本の巻き返し戦略について考察する.
著者
遠藤 幹子 塩瀬 隆之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

新興国での社会課題解決について、導入技術の技能継承マニュアルを整備してもプロジェクト終了と同時にその価値の再生産が不調に終わる。そこで筆者は、ザンビア共和国の農村部で実践した「マタニティハウス建設の物語とコミュニティの同時生成」について紹介する。絵画、踊り、歌などの芸術表現活動を参加住民が共有することで、地域住民への施設の周知や、建築計画から完成後の主体的な運営参加に引き込む仕掛けについて論じる。