著者
宮地 和樹
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2012-04-01

今年度は、「学問の自由」の政治性を、「文化自由会議」から1954年に派生して設立された「科学と自由についての委員会」におけるマイケル・ポランニーの活動に着目して考察した。第二次世界大戦の前後、共産主義批判を行うことは、知識人たちの中では困難なことであった。 この中で反共左翼と呼ばれる知識人たちが「文化自由会議」を設立し、ソヴィエト圏の共産主義政権下で抑圧されていた知識人・大学人の言論の自由や学問の自由を擁護するための活動を行った。委員会は1954年に当会議の派生的団体として設立される。委員会は、高等教育機関における「学問の自由」の擁護とその普及を目的とし、雑誌『科学と自由』の発行や、「学問の自由」に関わる問題を議論する会議の開催を行った。しかしながら、「文化自由会議」は設立当初から、いわゆるCIAから資金援助を受けていたということが暴露され、大きな批判を受ける。その批判とは、知識人の文化的活動の自由を外部の政治的権力から擁護するという理念と、実際の活動自体が政治的権力と協働していたという矛盾についてであった。この問題は委員会の活動とも無縁ではない。しかし、報告者は『科学と自由』や会議におけるポランニーの発言録などから、会議や委員会に向けられた批判が単純には当てはまらないことを明らかにした。なぜなら、その活動には必ずしもCIAやアメリカ政府の方針と反しないようなアパルトヘイト政策への抗議活動や、反共政策の一つであるマッカーシズムに対する批判なども含まれていたからである。報告者は以上から「学問の自由」の概念は、確かにある政治的権力に対抗し、またその限りにおいてある政治的権力と協同することもあり得る。しかしながら、それは特定の政治的権力における道具的価値あるいは政策の一部となるものではなく、それ独自の目的を目指した政治性であると結論づけた。
著者
中澤 仁 米澤 拓郎 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.418, pp.249-254, 2015-01-26

ウェブ空間には、大気汚染物質量や渋滞情報、駐車場の空き情報などを初めとして、現実空間に関連した膨大な量のデータが存在する。しかし多くのそれらはウェブ空間に埋没していて、容易にアクセスできない上に、定期的に更新されて古いデータが消えていく。このような、ウェブ空間に埋没した有益なデータ(ウェブ埋没データ)を発見、発掘、および再生するために、我々はSensorizerアーキテクチャに関する研究を進めている。同アーキテクチャでは、クラウドソーシングを活用してウェブ埋没データを発見し、ヘッドレスウェブブラウザを用いて周期的なスクレイピングを実現した上で、XMPPを用いて抽出されたデータを配信する。本稿では、Sensorizerアーキテクチャの概要を述べた上で、実現可能なアプリケーションと評価について述べる。
著者
中澤 仁 米澤 拓郎 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.418, pp.249-254, 2015-01-26

ウェブ空間には、大気汚染物質量や渋滞情報、駐車場の空き情報などを初めとして、現実空間に関連した膨大な量のデータが存在する。しかし多くのそれらはウェブ空間に埋没していて、容易にアクセスできない上に、定期的に更新されて古いデータが消えていく。このような、ウェブ空間に埋没した有益なデータ(ウェブ埋没データ)を発見、発掘、および再生するために、我々はSensorizerアーキテクチャに関する研究を進めている。同アーキテクチャでは、クラウドソーシングを活用してウェブ埋没データを発見し、ヘッドレスウェブブラウザを用いて周期的なスクレイピングを実現した上で、XMPPを用いて抽出されたデータを配信する。本稿では、Sensorizerアーキテクチャの概要を述べた上で、実現可能なアプリケーションと評価について述べる。
著者
徳弘 康代
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2006-03

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2231号 ; 学位の種類:博士(日本語教育学) ; 授与年月日:2006/3/15 ; 早大学位記番号:新4252
著者
川畑 勇馬 藤坂 尚登 神尾 武司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.271, pp.181-186, 2013-10-21

電磁波検出と電子波レンズの簡単な量子系モデルに対してネルソンの確率過程量子化を適用し,集中定数型モデルを作成した.モデル化された電子の軌跡は電磁波検出器に対しては電磁場によるエネルギー状態の励起がみられた.また,電子波レンズに対しては屈折現象が確認できた.さらに,電子の軌跡から得られた存在確率密度はシュレディンガー方程式の波動力学が予想する結果とほぼ一致し,波動系と粒子系の対応が認められたので報告する.
著者
井部 正之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.117, pp.72-75, 2009-03

岡山市東部の上道地区。その一角に位置する小鳥が丘団地は、計34世帯120人が住む一見何の変哲もない郊外の住宅地である。 だが、鼻につく異臭で何かおかしいことに気付く。実はこの団地は土壌汚染が大きな問題となっており、分譲した企業と住民の間に訴訟まで起きている
著者
草苅 仁
出版者
日本農業経済学会
雑誌
農業経済研究 (ISSN:03873234)
巻号頁・発行日
vol.83, no.3, pp.146-160, 2011-12-25 (Released:2014-03-31)
参考文献数
22
被引用文献数
2

本報告では食料消費サイドのベースラインを提示する.課題は次の3点である.(1)日本の家計が経験してきた戦後の食生活の変化を考察して,その規定要因を明らかにする.(2)今後の国産農産物需要の見通しを明らかにする.(3)家計と農業の連携(家計による持続的な国産農産物の需要)の可能性を探る.結論は以下のとおりである.(1)戦後の食生活を主に規定した要因は栄養学的な要因ではなく,経済的要因である.(2)このままの状態では,家計の食料消費における国産農産物需要の割合は減少していく.(3)今後,家計が持続的に国産農産物を需要して,家計と農業が連携していくためには,国内農業の生産効率を向上させる必要がある.
出版者
外務省調査部
巻号頁・発行日
1938
著者
川口 洋 伊藤 克己
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.1026-1026, 1985-11-25

第5回学内免疫談話会 昭和60年7月13日 東京女子医科大学中央校舎1階会議室

2 0 0 0 OA [絵本]

著者
宮田伊助 編
出版者
宮田伊助
巻号頁・発行日
vol.〔3〕 柳沢秋の名月, 1881