著者
大木秀男 著
出版者
巌松堂
巻号頁・発行日
1943
出版者
岡田定助
巻号頁・発行日
1895
著者
壬生書院編輯部 編
出版者
壬生書院編輯部
巻号頁・発行日
vol.第1輯 第3 水虎説, 1939
著者
磯川 幸直
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

(1)本研究の出発点は,3次元ユークリッド空間において,その座標軸のどれかに平行に,高さ無限大の角柱ロッドを逐次ランダム充填する問題である.この問題に対して,本研究以前に,充填される領域の大きさが無限大になる極限では,充填密度が3/4に収束し(平均収束の意味で),かつロッドの配置が等方的になることの解析的な証明に成功していた.本研究でははじめに,その結果を高次元(4次元以上)の空間に拡張することを試みた.その結果,未だ部分的な解決ではあるが,次の事柄を発見した:(i)高次元空間のロッドパッキングにおいては,ロッドの高さの次元が空間の次元により決まるある値大きい場合(この場合のロッドをfatと呼んだ)と,ロッドの高さの次元が小さい場合(この場合のロッドをslimと呼んだ)では,パッキングの様態が全く異なること;(ii)4次元空間におけるfatロッドのパッキングではパッキング密度は1または3/4となること,(iii)一方,slimロッドのパッキングでは任意の周期に対して,fatロッドの周期的パッキングでしかもパッキング密度が1となるもの構成できること,を示した.この内容はISMシンポジウム"Packing and Random Packing"(統計数理研究所2006年3月1日〜3日)において発表した.(2)球面上での球帽のパッキングの問題と関連して,球面上のネットワークで分割されたセル(球面多角形)の面積が互いに等しい場合に,ネットワークの周長を最小にする問題を研究した.この問題は,セルの個数nが4,6,12の場合に古くTothが解を与えて以来,研究は進展していない.本研究ではn=5およびn=7の場合に解決を与えた.(3)球面の多角形分割の問題との関連で,正多面体でない凸多面体サイコロを投げたときに各面が着地する確率を求める研究を行った.サイコロをある仕方で投げるとき,各面が着地する確率が,凸多面体をその重心を中心とする球面に射影したときにできる球面多角形の面積に比例することを発見した。この研究では球面ラゲール分割が重要な役割を果たした.(4)有名なペンローズの3角形のように,局所的には3次元立体の投影像であるが,大域的には矛盾を含んでいるような2次元図形の研究を行った.具体的には,アルキメデスのタイル貼りの各辺を4角柱ロッドで置き換えた不可能図形を構成した.
著者
辻 直人
出版者
慶應義塾福沢研究センター
雑誌
近代日本研究 (ISSN:09114181)
巻号頁・発行日
no.30, pp.123-151, 2013

研究ノートはじめに一. 慶應義塾による留学生派遣開始の背景二. 義塾派遣留学生の全体動向(一)派遣規模及び留学規程について(二)留学先について(三)専攻分野・所属・職位・年齢について三. 医学部からの「留学」について四. 義塾派遣以外による塾員・塾生の海外留学・視察・出張(一)自費での留学(二)宗教団体からの出資による留学(三)ロックフェラー財団からの奨学金による在外研究(四)官費による海外渡航(五)外国政府ないし外国大学からの奨学金による留学まとめ
著者
木村 健一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.1062-1065, 2005-09-15
被引用文献数
1

子どもが身近な気象現象をアメダスのように自動観測できる安価な観測機器が欲しい.この野望の実現にとり憑かれた福島県の理科教師と技術ボランティアが,秋葉原のジャンク店で入手した中古部品を組み合わせて作ったインターネット版「電子百葉箱」を原型に,文部省(当時)の教材開発プロジェクトで半製品化に成功,PICマイコンの採用による小型化をきっかけに,函館の地元企業との共同研究をへて製品化に漕ぎ着けた顛末を述べる.当初の目標である廉価さと手軽さに近づきつつある8年間にわたるボランティアベースの手作りプロジェクトを通じて,地域から生まれ地域で育った息の長いIT化の試みについて報告する.
著者
服部 恵 横山 和輝
出版者
名古屋市立大学経済学会
雑誌
オイコノミカ (ISSN:03891364)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.105-117, 2010-03

本稿の課題は,貨幣鋳造政策の実施を通じて旗本・御家人の実質所得が引上げられるという効果が統計的に確認できるかどうかを,1791年から1854 年までの年次データを用いて,検証することである.実証においては,Yamamura(1974)の推計による旗本・御家人の実質所得指数,および明石(1989)の推計による実質貨幣流通量を用いる.旗本・御家人の実質所得は,明確な下方トレンドをとっていないことから,必ずしも彼らの窮乏化を示すものではないが,貨幣鋳造政策が,旗本・御家人の実質所得に正の影響を与えるという効果は観察できない.実質所得は負の自己相関をとり,なおかつマネーサプライの増大により負の影響を受けつつ推移していた.そのため旗本・御家人は,債務者として,進展しつつある貨幣経済に取り込まれつつ消費水準の円滑化を図った.
著者
小川 慎一
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.964-981, 2006-03-31 (Released:2009-10-19)
参考文献数
35
被引用文献数
2
著者
伊賀 聡一郎 伊藤英一 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.12, pp.49-54, 2000-01-28
被引用文献数
7

本稿では、呼気・吸気を利用して計算機とインタラクションできるKirifukiシステムを提案する。システムはワークステーション、ブレスマイクスイッチ、ポヒマス磁気センサーから構成され、ユーザはマイクスイッチと磁気センサーを頭部に装着する。ユーザは頭部を動かして計算機のマウスポインターを操作する。そして、マイクスイッチに向かって「吹いたり」「吸ったり」することによって視覚的なオブジェクトを操作したり、コマンドを実行したりできる。ウィンドウの移動、拡大・縮小、アイコンのカット&ペーストなどを呼気と吸気によって行なうことができる。さらに、本手法をお絵書きツールや楽器操作のためのインタフェースにも応用したことを報告する。This paper proposes a novel system called "Kirifuki". Kirifuki has the ability of controlling GUI objects by applying breathing. The system consists of a work station (SGI Indigo2), a breath microphone switch, and a polhemus sensor. The user wears a head set device with a breath microphone switch and a polhemus sensor. The user can control a mouse pointer by his or her head, and he can manipulate GUI objects such as windows or icons when he breathes in or out to the microphone switch.
著者
堀 和孝
出版者
慶應義塾福沢研究センター
雑誌
近代日本研究 (ISSN:09114181)
巻号頁・発行日
no.30, pp.153-169, 2013

研究ノートはじめに一 『日本経済史』の成立事情と竹越の略歴二 『日本経済史』の内容おわりに
著者
Oko Bernard Flannan Daniel SHIYAM John Okokoh ENEJI Anthony Egrinya 本名 俊正 山本 定博
出版者
日本熱帯農業学会
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.44, no.3, pp.167-170, 2000-09-01
被引用文献数
1

本研究は, ナイジェリア南東部の湿潤熱帯地域(年間降雨量2,000mm, 気温23〜33℃)に位置するカラバー大学内の農場で3種類の低木樹種(Enterolobium cyclocarpum, Dialium guianense, Sesbania macrantha ; 0.5×3m間隔)の違いが.間作した調理用バナナ(Musa spp.), ササゲ(Vigna unguiculata)およびトウモロコシ(Zea mays)の生長と収量に及ぼす影響を評価した.間作物の生育量と収量および低木樹種の生長率とバイオマス量を測定した.繁茂性の低木樹種であるE.cyclocarpumのバイオマス量は17.3t/haで最も高かった.一方, 生長が早いマメ科のS.macranthaのバイオマス量は11.9t/ha, 生長が遅いマメ科のD.guianenseのバイオマス量は7.4t/haであった.低木樹種による間作物の収量を比較すると, E.cyclocarpumを低木樹種とした時, 調理用バナナの生長が促進され, 収量が高くなった.一方, S.macranthaを低木樹種とした時, 調理用バナナの収量が9%低下した.また, ササゲの収量は低木樹下で高くなった.それに対してトウモロコシの収量は低下した.生育初期の低木樹種との効果的な間作は調理用バナナおよびササゲとの間作組み合わせであった.