著者
仲上 晴世 矢部 えん Haruyo Nakagami En Yabe
雑誌
共立女子短期大学生活科学科紀要 = Annual bulletin, Department of the Science of Living
巻号頁・発行日
vol.59, pp.17-23, 2016-02

Over recent years progress has been made in the development of substitute foods for allergy patients. One such is rice flour bread. However, typically rice flour bread uses polysaccharide thickener in substitution for the gluten in wheat. Most polysaccharide thickeners are of dietary fiber origin, and the nutritive value is poor. Therefore, in this study, I made rice flour bread adding rice bran in place of polysaccharide thickener. Various nutrients are included in rice bran, including vitamin B1. The goal was the production of a delicious, highly nutritional rice flour bread comparable to that made with wheat flour.
著者
加藤 経雄
雑誌
研究紀要
巻号頁・発行日
vol.12, pp.56-69, 1987
著者
ALZATE Juliana Buriticá
出版者
国際基督教大学ジェンダー研究センター
雑誌
Gender and Sexuality (ISSN:18804764)
巻号頁・発行日
no.10, pp.133-157, 2015-03-31

この論文は、フェミニスト障害学を通して、身体肯定と自己肯定の関連における相互信頼(interdependence)の問題について論じる。著者は「倫理の想像力」の概念に目を向けつつ、障害のある身体の経験に対して関心を持っており、このアプローチが、身体を恥じることから身体を肯定することへの文化的態度の変化という提案して大きく寄与することを論じる。 相互依存に対する肯定的な視点は、身体についての肯定的なイメージと自己肯定のより高い感覚を明るみに出す。相互依存の概念は次の三つのセクションで論じる。第一のセクションでは、間主観性の概念について明らかにし、身体と自己の間に生じる断裂を修復することに焦点を当てる。第二のセクションでは互恵関係とケアの概念について論じ、自立という理想に挑む。第三のセクションでは、自らの身体を肯定することおよび自尊心の観念と照らし合わせ、相互依存の概念について論じる。 相互依存は、障害者にも健常者にも影響を与えるもので、自立と自己充足の神話を解体する鍵となる語である。フェミニズムの障害学的視点からすると、我々は自由のしるしとしての自立の概念について再検討することが推奨される。相互依存は、自らの身体を肯定することと自尊心に対する一つのアプローチとして考えられる。相互依存を受け入れることは自分の弱さを受け入れることである。 身体障害者の経験から得られる重要な教訓とは、自己受容、ケア、そして他者の受容という三者の関係性や、身体は決して単独で存在しないという事実を含んでいる。つまり、相互に信頼しあうこととは、我々が関わりあう主体としての他者のことを慮るよう我々に促すものである。他者と関わりあうという行為は、団結と互恵モデルにとって決定的なものである。ゆえに、相互依存は我々を身体肯定と自己肯定に近づける。
著者
李 麗麗
雑誌
桜美林言語教育論叢 (ISSN:18800610)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.17-31, 2011-01-01

本稿では、日本語教育専攻の中国人大学院留学生(以下中国人院生)を対象とした半構造化インタビューを通して、中国人院生がアカデミック・インターアクション(AI)に関わる実践共同体へ十全参加を進めていく過程を明らかにすることを試みた。正統的周辺参加理論に沿って分析・考察した結果、以下の3 点の変容が明らかになった。1. 中国人院生のAI 能力の向上の程度には個人差と多様性がある。2. 参加するAI 活動が豊富になり、他者との協働関係と親密関係が構築された。3. 中国人院生のアイデンティティは「日本語学習者」から「日本語先生の卵」、「研究者」などの熟練したアイデンティティに変容した。周辺的参加から十全的参加へと移行する大きな突破口は他者肯定と個人の意欲による情意面の要因に密接にかかわっているが、その根本には研究効力感が重要な役割を担っていることがわかった。
著者
坂本 昭二 倉石 沙織 小田 寛貴 江南 和幸 岡田 至弘 安 裕明 池田 和臣 河野 益近
雑誌
じんもんこん2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.19-26, 2010-12-04

本研究では、4世紀の李柏文書から20世紀までの古文書等の様々な料紙を対象として、これらの料紙を科学的に分析したデータを用いて料紙の比較分類を試みた。まず、紙の色情報によって料紙の分類を行った。この結果、時代的に古い紙は比較的黄色味を帯びた暗い色をしているが、新しい紙では黄色味が減少して白い紙が多いことを示した。次に、蛍光X線元素分析によって料紙に含まれる元素の種類を調べ、時代的に古い紙が含む元素の種類数は多く、新しい紙に含まれる元素の種類数は少ないことを示した。特に大谷文書の多くに元素Fe, Ti, Alが含まれていることを確認した。
著者
竹内 郁雄
雑誌
第57回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.1-8, 2016-01-08

以前,私が考案した単純そうなパズル「3人の賢者」を深く掘って調べてみると,ある賢者が,持っている情報を完全には知り得ない他の賢者の思考を推論することをプログラムで表現することの難しさを実感することができた.実社会でも,他者の思考をシミュレーションすることは重要である.「3人の賢者の問題」はそういう現実的な問題の非常に小さなモデル課題となっていると思われる.今後,さらによい完璧な解法が出ること祈念したい.
著者
由井 正敏 工藤 琢磨 藤岡 浩 柳谷 新一
雑誌
総合政策 = Journal of policy studies (ISSN:13446347)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.1-9, 2001-07-01

わが国のイヌワシの繁殖成功率は近年低下しており、その原因としてうっぺいした森林の増加が推測される。イヌワシは疎開地や森林内のギャップで狩りを行うため、うっぺいした森林は不適である。このため、秋田県田沢湖町のイヌワシ営巣地を囲む二次林地帯に1-2haの小規模疎開地6ヵ所を伐採造成し、非営巣期のイヌワシの採餌行動の変化を調査した。その結果、造成疎開地における採餌行動頻度は対照区に比べ有意に増加し、その有効性が確かめられた。
著者
岡田 俊平
雑誌
成城大學經濟研究
巻号頁・発行日
no.10, pp.35-55, 1959-07