著者
欅 惇志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.855-858, 2019-08-15

本稿では,情報処理学会新生代企画委員会発の会誌企画「先生,質問です!」立ち上げの経緯や会誌掲載までの流れ,SNSを通じた質問受付・情報発信,第81回情報処理学会全国大会にて開催された公開「先生,質問です!」,今後の展望などについて述べる.
著者
山森 泉
出版者
北陸学院短期大学
雑誌
北陸学院短期大学紀要 = Bulletin of Hokuriku Gakuin Junior College (ISSN:02882795)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.139-151, 2006-12-01

基礎学力の低下、特に語彙力の低下は、高等教育機関における講義理解において大きな影響を与えている。そのため、教授する側は、学生の語彙力の実態やレベルを把握したうえで授業を進めていかねばならない。本稿では、高等教育機関において教授する側の参考とすることを目的に、高等学校国語の教科書に収録されており、ほとんどの高校生が学ぶ共通教材である小説「羅生門」の脚注の比較を行った。その結果、時代による差だけでなく、同時代であっても出版社により脚注を付けられた語に差異があるということが明らかになった。この結果を基に、授業時における説明の仕方を含め、今後の語彙指導のあり方を検討していかねばならない。
著者
大山 晃平 小川 剛史
雑誌
研究報告デジタルコンテンツクリエーション(DCC) (ISSN:21888868)
巻号頁・発行日
vol.2019-DCC-21, no.57, pp.1-6, 2019-01-17

感覚間の相互作用を用いたクロスモーダルインタフェースに関する研究が盛んに行われている.著者らの研究グループでは提示した感覚を減衰させる隠消現実感にクロスモーダル現象を応用するための基礎検討を行ってきた.特に視覚と圧覚の相互作用に着目し,視覚刺激と圧覚刺激の不整合によって圧力知覚を減衰できる可能性を示してきた.これまでのプロトタイプでは視覚刺激の提示ディスプレイとしてスマートフォンを用いていたが,ディスプレイに表示される腕に対する自己帰属感が低い被験者は圧力知覚が減衰し辛い傾向にあった.本稿では強い自己帰属感を維持するために,視覚刺激の提示ディスプレイとして HMD を用いた実験を実施し,その結果について考察した.実験で得られた知見をもとに,圧覚の隠消現実感を引き起こすための視覚刺激の提示条件について議論する.
著者
高橋 圭一
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.10-16, 2019-08-10

2016年度に本学科の1年次向けのプログラミング言語をJavaからRubyに切り替えた.そのため,3年次のWebアプリケーション開発の講義および演習で使用する開発フレームワークをJava EEからRuby on Railsに変更した.本稿では,2018年度の後期に実施したRuby on Railsによるチーム開発の授業内容について報告する.受講生は前期にRuby on Railsの基礎を学習済みである.そのため後期には,Sessionやモデル間の関連付けなどRuby on Railsの発展的な機能を学び,チーム開発で必要となるGit,Bitbucket,Herokuなどのツールを学習したあと,2名ずつの8チームで8週間かけて開発を進めた.結果としては,各チームが開発したソースコードは平均で約1400行であり,J2EEを使用したときと同規模になった.一方,画面数および画面遷移数は2018年度の方が前年より上回っており,Ruby on Railsの様々な支援機構により,より実用的なアプリケーションが開発できたことがわかった.
著者
西淳 にしあつし
雑誌
阪南論集. 社会科学編
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.83-97, 2005-03
著者
中出 佳操
出版者
北翔大学
雑誌
生涯学習研究と実践 : 北海道浅井学園大学生涯学習研究所研究紀要 = Bulletin of the Continuing Education Research Institute, Hokkaido Asai Gakuen University (ISSN:13463535)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.95-103, 2002-01-15

イギリスの学校で、いじめ問題を無くそうとする目的から始められたピアサポート活動は、今や世界的に広まりつつある。ピアサポート活動の効果は既に立証されている。筆者は昨年カナダでの研修を体験し、大学生においてもそのスキルを身につけ、活動することは、本人自身の為にも、又学校全体にとっても有効であると確信した。そこで、ピアサポーター養成の為のプログラムを作成し、ビアサポーター養成に着手した。コミュニケーションスキルをはじめとするスキルトレーニングと同時に、ピアサポーターが活動するためには、多方面にわたる基礎知識も必要であると考え学習会も行った。学習会の最初のテーマとして取り上げたものは「性」に関する事である。学生聞の相談としてかなり大きなウエイトを占めると考えたからである。1週間1回90分間、プログラムに従いトレーニングをおこなった。その結果と、今後の課題が明確になったのでここにまとめる。