著者
石井 信 佐藤 雅昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.616, pp.31-38, 2002-01-22
被引用文献数
2

関数近似器である正規化ガウス関数ネットワークは混合指数分布族として定式化される。よって、最尤推定法におけるEMアルゴリズムの自然な拡張である変分法的ベイズ学習法が導入される。本研究では、変分法的ベイズ学習法に階層的事前分布と確信度を導入した。また階層的モデル選択法を導入した。簡単な2次元の関数近似問題とカオス力学系の再構成問題に適用して良い結果が得られた。
著者
喜多 善史 大口 滋 森田 善一郎
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.711-719, 1978-05-01

For the precise measurement of the electrical resistivity of molten metals at high temperature, the four-probe method has been improved by use of a newly designed cell in which the four electrodes made of the same material as the specimen were installed. The results of the preliminary experiment on molten tin and copper were in excellent agreement with those of the previous studies by other investigators, and it was proved that "the improved four-probe method" was quite suitable for the measurement of the electrical resistivity of molten metals at high temperature. The electrical resistivity of molten iron, cobalt and nickel, obtained in the temperature range from melting point to about 1660℃ (iron) and 1620℃ (cobalt and nickel), showed a linear dependency on temperature as represented by the following equations. Fe : ρ(μΩ・cm)=0.0154t(℃)+112.3 Co : ρ(μΩ・cm)=0.0192t(℃)+91.8 Ni : ρ(μΩ・cm)=0.0116t(℃)+70.2 Probable error in the measurement was estimated to be about ±0.2%. The ratio of the resistivity of the liquid metal (ρ_l) to the solid metal (ρ_s) at melting point was evaluated to be 1.06, 1.14 and 1.40 for Fe, Co and Ni respectively.
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.133-145, 2003-12-30

現在大学教育においてキャリア教育がカリキュラムの中に組み込む取り組みが活発に行われている。長引く不況で企業では少数精鋭、即戦力となる人材、国際ビジネス経験または留学経験のある人材を求める傾向にある。このような状況によって、新卒の採用比率は減少の傾向にある。現在の社会や企業が求めている人材を供給することが、大学教育の大きな使命であろう。一般にキャリアとは職歴、経歴という意味に捉えられる。当研究ではキャリアについて考察し、大学教育においてキャリア教育をどのように推進したらよいか、企業や大学での実践的な取り組みを参考に具体的なキャリア教育のあり方を提案する。
著者
柴田 高
出版者
東京経済大学
雑誌
東京経大学会誌. 経営学 (ISSN:13486411)
巻号頁・発行日
no.252, pp.3-16, 2006-10-25

「日本的経営」に関する研究は,企業風土や労資慣行,日本人の価値観やメンタリティーなど文化論的な側面から論じる立場と,企業集団や所有構造,産業政策などの制度論的な側面から論じる立場の2つの側面がある。文化的側面からの分析は1958 年のアベグレンを始祖として,オオウチの「セオリーZ」などに受け継がれた。一方制度的側面からの分析は,1970 年代に盛んとなり,6大企業集団による系列内取引,長期的視野に立った先行投資などの特徴を明らかにしてきた。この考えはジョンソンの「日本株式会社」論などに発展した。しかし1990 年代以降,米国流の株主資本主義と,日本流の人本主義の対比に見られるようにコーポレート・ガバナンスの仕組みの違いに焦点が移ってきた。本稿では,これら日本的経営研究の系譜を明らかにするとともに,アベグレンの日本的経営分析の特徴を「アベグレン的解釈」と名付け,その影響および限界を考察した。その結果,アベグレン的解釈は,1950年,60 年代の日本の状況を説明する枠組みとしては有効に機能し,その後の論議に大きな影響を与えたが,個別最適という限界があり,地域的,時代的な変化を越えた普遍性を持つところまで至っていないという結論を得た。
著者
原 圭吾 植木 克彦 平山 雅之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.25, pp.73-80, 2000-03-09

近年、家電や携帯端末のような組み込みシステムは大規模化と複雑化が進んでいる。これらの変化に対応し、かつ加速する市場サイクルに追随していくためには、開発工程の効率化と短縮が不可欠である。特にこれらの複雑な組込みシステムではテストに多大な工数を必要としており、開発遅延などを引き起こす大きな要因の一つになっている。これに対しソフトウェアシミュレータを使ったテスト環境を利用する事でテスト工程を効率化する方式が提案されているが、これらの方式ではシミュレーションのための環境を構築するためのコストがかかるといった問題が新たに生じている。本報告ではシミュレー夕の再利用を円滑に進める方式を提案し、これにより上記の問題の解決を図るアプローチを採用した。ここではシミュレーション環境を再利用するにあたり、再利用する側の要求機能、再利用される側の機能や再利用のパターンをもとに、シミュレーション環境全体の機能分割について、再利用性を考慮した分割手法を提案した。またシミュレーション環境の再利用を進める際の作業プロセスにも着目し、再利用時の機能抜け防止を目的としたシミュレーション環境構築プロセスを提案した。シミュレーション環境構築プロセスとしては特に再利用するシミュレー夕に対する機能の実現度合いやシミュレーション精度に着目し、機能の過不足や精度の不足を動作時にアサーションなどを応用して検証する方式についても提案する。Recently, it became popular to use software simulators for embedded software testing because it brings high efficiency of testing and also high quality of software. On the other hand, since simulation environments consist of these simulators generally require much building cost and time. Therefore, re-use of existing simulators is recommended. However, conventional simulation environments and simulators have not been considered their reuse mechanism enough, it is difficult to reuse these simulation environments. In addition, the difference between the building environment and the reusing environment often causes functional shortage of the building environment. This paper proposes an architecture of simulation environment which focuses on frequency f reusing, and building process using assertion technique to detect functional shortage. Proposed architecture and process enable to reuse existing environments efficiently and also to achieve high reliability of simulation environments.