著者
白石 成明 近藤 克則
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.286-291, 2018-04-18 (Released:2018-05-21)
参考文献数
19

リハビリテーション医療にもエビデンスに基づく医療(EBM)の提供が求められている.EBMには無作為比較試験(RCT)などの質の高いエビデンスが必要とされるが,RCTはリハビリテーション医療では実施しにくい場合が多い.そこで,RCTに代わるエビデンス蓄積の方法として大規模データベースがある.回復期リハビリテーション医療では,DPCのような大規模なデータベースは存在していないが,日本リハビリテーション・データベースなどがすでに構築されており,これらに基づく優れた研究も発表されている.リハビリテーション医療の質向上と,それに寄与するエビデンスの蓄積,蓄積されたエビデンスの利用のために,大規模データベースの構築とそれを活用した研究の蓄積が望まれる.

1 0 0 0 自動車産業

著者
自動車産業社
出版者
自動車産業社
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, 1949-04
著者
小山 哲男 道免 和久
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.57, no.9, pp.868-876, 2020-09-18 (Released:2020-10-22)
参考文献数
43

背景:MRI拡散テンソル画像(DTI)は脳内神経線維を評価する新しい画像診断である.われわれは,急性期脳梗塞により失語症を呈した患者を対象にDTI撮像を行い,同年齢層の対照群との比較のもと,失語症の責任病巣を検討した.方法:初発脳梗塞後14~21日目の失語症患者においてDTIを撮像した.撮像データよりfractional anisotropy(FA)画像を作成し,tract-based spatial statistics(TBSS)解析を行った.失語症群と対照群において,脳画像の群間比較を行った.さらに,個々の症例のTBSSデータに左右の弓状束を関心領域(ROI)に設定してFA値を抽出した.FA値の左右比について,失語症群と対照群の群間比較を行った.結果:解析データベースは失語症群10名と対照群21名であった.脳画像の群間比較では,失語症群において左弓状束FA値が統計的有意に低値であること示された.症例ごとにFA値を抽出したROI解析では,失語症群においてFA値の左/右比が統計的有意に低値であることが示された(中央値[範囲]:失語症群0.955[0.739~1.023].対照群1.006[0.982~1.088];Wilcoxon順位和検定p=0.0001).考察:脳梗塞急性期の失語症患者において,左大脳半球の弓状束FA値の低下が示された.急性期患者においては,慢性期で観察される神経的回復が起こっているとは考えにくい.急性期患者を対象とした本研究の知見は,左弓状束が失語症発症に重要な神経束であることを示唆する.
著者
Y. Sinotô
出版者
Japan Mendel Society, International Society of Cytology
雑誌
CYTOLOGIA (ISSN:00114545)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.306-313, 1962-10-25 (Released:2009-03-19)
参考文献数
11
被引用文献数
5 7

1. Somatic chromosomes were counted by the root squash in 15 genera, in which 97 species and varieties, and 40 hybrids are included. The hybrids are 14 kinds of genus combinations in the Oncidium alliance.2. New numbers (2n) were added in species: 2n=24, 26, 30, 32, 37, 40, 60, 84, 133 and 168 (Tables 1-3).3. The basic numbers of chromosomes in the Oncidium alliance may be 5 and 7.4. Most of the hybrids studied showed the sum of their parents' chromosome numbers though some hybrids have not (Table 4).5. The chromosome numbers found in the hybrids are as follows (Table 4): 2n=28, 32, 34, 40, 41, 42, 44, 49, 50, 56, 58, 59, 60, 61, 76, 80, 84 and 112.6. Karyotypes could be analysed in some species and hybrids. Generally only constrictions can be seen, and trabants, seta, etc. can not easily be recognized.
著者
小川 秀幸 西尾 尚倫 音部 雄平 木村 鷹介 大路 駿介 山田 実
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.657-667, 2020-07-17 (Released:2020-08-28)
参考文献数
38

目的:回復期脳卒中患者におけるリハビリテーション治療満足度と関連する要因を検討すること.方法:研究デザインは横断研究とした.対象は回復期病棟にてリハビリテーション治療を実施した初回発症の脳卒中患者41名(50.5 ± 9.3歳,男性73.2%)とした.統計解析は,リハビリテーション治療満足度(CSSNS)を従属変数とし,満足度との関連が報告されている身体機能変化(SIAS-M gain),ADL改善度(M-FIM effectiveness),精神面(JSS-D),楽観性(LOT-R),サービス品質(SERVPERF)を独立変数とした重回帰分析(ステップワイズ法)を用いて検討した.結果:リハビリテーション治療満足度は55.5 ± 8.3点であった.重回帰分析にてリハビリテーション治療満足度に関連する要因として,M-FIM effectiveness(標準化偏回帰係数β=0.48,p<0.01)とSERVPERF(標準化偏回帰係数β=0.48,p<0.01)が抽出された.結論:回復期脳卒中患者において,ADL能力を改善させることと,リハビリテーション治療のサービス品質向上に取り組むことが満足度を高める可能性が示唆された.
著者
楠原 健一 西浦 亮介 谷山 茂人 矢澤 省吾 工藤 隆志 山本 展誉 野口 玉雄
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.94, no.4, pp.750-752, 2005-04-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
7
被引用文献数
5 5

症例は35歳,男性.ハコフグ注)喫食後に横紋筋融解症,急性腎不全を発症.血液浄化法を導入し,腎機能障害を残さず治癒退院した.アオブダイに含まれるパリトキシン(PLTx)により横紋筋融解症が誘発されることが知られているが,今回患者検体の分析からハコフグに含まれる「PLTx様物質」の関与が示唆された興味深い症例として報告する.注)本症例では魚種を同定できておらず,「ハコフグ科魚類」の意味で「ハコフグ」を使用する.
著者
田中 正弘
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1-2, pp.41-53, 1968-10-31 (Released:2017-08-10)

1.モンシロチョウPieris rapae crucivora BOISDUVALの胚子発生の全過程を22 stageに分け,それぞれのstageにおける胚子の形態について述べた. 2.胚子発生段階と温度との関係について述べた.胚子は9〜35℃の温度範囲で正常に発育し,30〜31℃における胚子日数は最短である.16〜31℃の温度範囲で,胚子日数と温度との間にはD=aT^2+bT+c,胚子の発育速度と温度との間にはV=aT+bの関係が成立する. 3.胚子の発育零点について述べた.孵化を基準とした胚子の発育零点は9℃であるが,8℃以下の低温でも胚子の発生は続けられる.胚子の発生を基準とした場合,真の発育零点は6℃以下である.

1 0 0 0 交通技術

著者
交通協力会
出版者
交通協力会
巻号頁・発行日
vol.15(5), no.171, 1960-05

1 0 0 0 車輛工学

著者
車輛工学社 [編]
出版者
車輛工学社
巻号頁・発行日
vol.29(5), no.307, 1960-05

1 0 0 0 車輛工学

著者
車輛工学社 [編]
出版者
車輛工学社
巻号頁・発行日
vol.29(4), no.306, 1960-04
著者
高橋 弦 大鳥 精司 青木 保親 高橋 和久
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.10-16, 2007 (Released:2008-01-22)
参考文献数
10

腰椎椎間板の感覚神経に関する基礎研究の成果について解説し,椎間板性腰痛の臨床を考察した.肉眼解剖学的には椎間板に枝を出す末梢神経は洞椎骨神経,灰白交通枝,交感神経幹である.組織学的・免疫組織化学的・電気生理学的に線維輪最外層に侵害受容線維が存在し,椎間板病変が急性痛の原因となることが証明された.感覚線維が由来する後根神経節は,椎間板背側部では当該分節,腹側部ではL2,をそれぞれ中心とし,支配レベルは腹側部で7分節,背側部で9分節に及ぶ.本構造は神経ブロックや手術に際しては考慮すべきである.交感神経性の感覚線維が主に椎間板背側部に分布し,炎症時の痛みに関与する.椎間板を支配する小型神経細胞では,皮膚に比較してNGF感受性細胞の比率が高い.炎症モデルでは,椎間板炎症部位でNGF感受性線維の発芽,後根神経節でNGF感受性細胞内の神経ペプチドの増加が惹起され,椎間板性疼痛の慢性化に関与すると考えられる.
著者
知切光歳著
出版者
三樹書房 (発売)
巻号頁・発行日
1977