著者
奥村 萬亀子 MAKIKO OKUMURA
雑誌
京都府立大学学術報告. 人間環境学・農学 = The scientific reports of Kyoto Prefectural University. Human environment and agriculture (ISSN:13433954)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.23-32, 1997-12-25

To study about the clothing habits of Japanese people in EDO period, it is a important theme to consider about their strong taste for imported textiles and the process of utilizing them. TOROMEN was a kind of well-known textile and it was imported continuously since MUROMACHI to the end of EDO period. As a woolen textile, it was dealt with relatively in lower price, but a plenty of its imitation was woven using cotton. In EDO period, TOROMEN was ranked as the second grade of textiles next to RASHA and RASEITA, and it was widely used habitualy and also its imitations were used by the common people. Thus, the case of TOROMEN seems to be a typical example of the accepting process for imported materials in our country.
著者
三上 喜貴 ザバルスキー パヴォル
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.1046-1052, 2005-09-15

前編では世界の言語と文字を概観するとともに,文字体系を5つのカテゴリーに分類し,そのうち,アルファベットと単子音文字について述べた.後編では,インド系文字を含む音節文字と漢字を扱い,最後にこれまでの文字符号化の到達点ともいうべき国際符号化文字集合ISO/IEC 10646の意義と利用の現状,残る課題について述べる.あわせて筆者らが進めている言語天文台の活動について紹介したい.
著者
三上 喜貴
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.919-924, 2005-08-15

本稿は,前編・後編の2回にわたり,世界の多様な文字の符号化の歩みを振り返り,その到達点としての国際符号化文字集合ISO/IEC 10646の意義となお残る課題について述べる.前編では世界の言語と文字体系を概観するとともに,ラテン文字に代表されるアルファベットとアラビア文字に代表される単子音文字について解説する.
著者
鈴木 卓治 安達 文夫 小林 光夫
雑誌
じんもんこん2000論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, no.17, pp.25-32, 2000-12-15

本稿では,博物館の視点から「デジタルアーカイブは構築できるか」を考察する.デジタルデータの記録・復元,蓄積・保存,活用の3つの段階に分けて議論する.はじめに,デジタルアーカイブに関する国内外の状況を述べる.つぎに,デジタルアーカイブの技術的問題について論じ,国立歴史民俗博物館における3つの事例を通じ,博物館におけるデジタルアーカイブ活用の方向性を示す.最後に今後の課題を述べ,提言を行なう.
著者
山本 順一
雑誌
桃山学院大学社会学論集 = ST.ANDREW'S UNIVERSITY SOCIOLOGICAL REVIEW (ISSN:02876647)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.189-220, 2018-02-28

This paper deals with public libraries and their workers in comparisonbetween Japan and US.Japanese central government has made localgovernments conduct designated manager system from 2003 now on.About15per cent of municipal libraries are run by certain designatedcompanies or joint ventures.This Japanese designated manager systemapplied to public libraries is unusual in the world,and this way ofmanagement has produced lots of precariat librarians and extremely poorlibrary assistants.This paper shows Japanese unbelievably miserable workplace inJapanese public libraries,taking,as a representative example,AdachiWard Takenotsuka Branch Library(run by a small local metal processingcompany)case.The extremely low wage and terrible labor conditions ofthe female vice director in this case is closely connected with the wholepresent socio-economic-political framework in Japan.The author’sworkplace is the same.
著者
芝 哲史 笹田 耕一 卜部 昌平 松本 行弘 稲葉 真理 平木 敬
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.90-108, 2011-03-16

本稿では,Ruby 処理系とほぼ完全な互換性を持つ AOT コンパイラの設計と実装について述べる.Ruby は数多くのライブラリを持ち,数多くの環境をサポートしているプログラミング言語の 1 つである.本研究では,Ruby 処理系との互換性,および可搬性に優れた手法を用いて,既存のすべての Ruby プログラムを,Ruby がサポートするすべての環境で高速化することを目標としている.我々は,この目標を達成するために,Ruby スクリプトをコンパイルしたバイトコード列を C 言語に変換し,Ruby 処理系の仮想マシン (RubyVM) 上で動作させる AOT コンパイラを開発した.開発した AOT コンパイラは,生成する C 言語ソースコードを RubyVM のメソッド呼び出し機構,例外処理機構などを利用して動作させることで,Ruby 処理系との互換性をほぼ完全に保ちながら,Ruby プログラムの実行を高速化する.本稿では開発した AOT コンパイラの設計と実装,開発によって得られた知見について詳しく解説する.そして,開発した AOT コンパイラの機能と性能を評価する.
著者
山田 兼尚
巻号頁・発行日
2006-03

【報告書構成】成人を対象に実施した質問紙調査について、1)調査実施の概要、2)調査結果の概要、3)調査結果の分析、4)性別・世代別クロス集計表、自由記述、調査票を収録している。併せて、報告書IIIは、30代後半から80代まで継続的な仕事を持ち元気に活躍している(していた)人々を対象に、成育歴、転機、学習歴、人生観などを聴取した面接調査(男性5名、女性29名)の結果も掲載してある。さらに、インタビューを担当した委員による、座談会の記録も収録した。【調査概要】調査は、平成17年3月に30-40歳代の社会人男女2,000名を対象に実施された。質問項目は、1)性別、年齢、勤務体系(常勤、非常勤、パートタイマー、専業主婦(夫))、職種、最終学歴、進学理由、2)(職業に就いている者のみ)現在の職業に就いた契機、現在の仕事が理想の仕事かどうか、転職希望・理由、3)離職・転職経験の有無、4)生きていく上で必要な資質・能力と身につける場所(家庭・学校・職場・地域社会)、5)自分の性格、6)やりたい学習の有無と学習希望内容、7)満足度、8)職業観、9)内容別帰属意識を持つ場、10)人生設計の有無、11)社会観、12)ライフコース、13)子どもの有無、14)(子どものいる者のみ)子どもの数、第一子の性別、生年月、通学学校歴(国立・公立・私立)、第一子の性格、将来の進学先の希望、子どもに何のために働いて欲しいか、進路・就職観、子どもとの会話内容、子どもに向いている職業についての認知、などから構成される。【目次】I.調査の概要1.調査実施の概要2.調査結果の概要(山田兼尚・岩崎久美子)II.質問紙調査分析結果1.社会人の職業意識と進学時の重視事項(椎名久美子)2.人生に必要な資質と能力の形成(立田慶裕)3.満足感の背景(山田兼尚)III.インタビュー調査分析結果1.高齢者のライフ・ヒストリーからみる仕事:働く動機しての生活危機と生きがい(別府明子)2.女性の中年期における再就職を規定する要因(岩崎久美子)3.転職経験を肯定的にとらえている男性に共通する要因(藤田博康)IV.座談会:生き生きと活躍している職業人のインタビュー調査を振り返って(藤田博康・別府明子・中野洋恵・小川待子/岩崎久美子(司会・編集)資 料1 質問紙調査クロス集計表2 質問紙調査自由記述3 質問紙調査票
著者
南里 和紀 Kazunori Nanri
雑誌
東京医科大学雑誌 (ISSN:00408905)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.115-121, 2013-04-30
著者
阿部 洋丈 Hirotaka Abe 科学技術振興機構 CREST JST CREST
雑誌
コンピュータソフトウェア = Computer software (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.1-14, 2006-01-26

本稿では,近年注目を集めているPeer-to-Peer型分散システムを構築するための基盤技術,分散ハッシュテーブル(Distributed Hash Tablel; DHT)についての入門的な解説を行う.分散ハッシュテーブル技術は,システム全体を管理する中央サーバを持たないようなPeer-to-Peerシステム(pure Peer-to-Peerシステム)において,効率的なオブジェクト発見の実現を可能にする.
著者
増田 勝彦
雑誌
學苑 = GAKUEN (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.828, pp.A100-A105, 2009-10-01
著者
山中 佑紀 兼岩 憲 Yuuki Yamanaka Ken Kaneiwa
雑誌
人工知能学会研究会資料
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.1-6, 2018-08-03

セマンティックWebでは,RDFで記述されたリンクトデータの規模が拡大しており,その活用が重要となっている.通常,RDFデータの検索はクエリ言語SPARQLを用いて詳細な問い合わせを実現する.しかし,SPARQLによる検索は,クエリの記法に加え多くのデータセット固有の知識が利用者に要求され,このことがリンクトデータを統合して有効活用することを難しくしている.そこで本研究では,複数のキーワード間の関係性を導く検索と,複数のRDFデータセットを統合して容易に検索するための同値関係プロパティの推論方法を提案する.
著者
飯野 なみ 西村 悟史 西村 拓一 鈴木 美緒 福田 賢一郎 武田 英明 Nami Iino Satoshi Nishimura Takuichi Nishimura Mio Suzuki Ken Fukuda Hideaki Takeda
雑誌
人工知能学会研究会資料
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.1-4, 2018-08-03

This paper describes graphic representation of the process of action based on guitar rendition ontology. We have systematized the knowledge of classical guitar for learning and teaching support, and developed guitar rendition ontology. The ontology defines action process of each rendition by using several properties. However, it is difficult to understand intuitively for players because the ontology presents specific description form. Therefore, in this study, we extracted the knowledge relevant to action from guitar rendition ontology and described action processes by graphical representation.
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.9, pp.850-851, 2018-08-15
著者
安倍 吉俊 三宅 陽一郎
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.33, 2018-05-01
著者
田中 泉 タナカ イズミ Izumi Tanaka
雑誌
浦和論叢
巻号頁・発行日
no.38, pp.95-104, 2008-03

雑誌『赤い鳥』に投稿された童謡作品の選定を通して、「童謡」というジャンルにおさまらない「自由詩」を見出し、学齢期の児童に向けて自由詩の創作を奨励した北原白秋は、その流れの中で幼児の詩にも注目するようになった。白秋は幼児の詩について、「童謡」と「自由詩」両方の特質があるとみなし、幼児の発話は自然と歌謡の調子を帯びるものであるととらえている。本稿では、幼児詩の具体例として白秋の長男・隆太郎の詩をとりあげ、幼児の詩にみられる歌謡性が、音声言語の発達過程にある幼児の発話にみられる「繰り返し」という特質と関連するものであることを指摘した。