著者
神田 潤一 正野 知基 カンダ ジュンイチ ショウノ トモキ Junichi KANDA Tomoki SHONO
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 = Journal of Kyushu University of Health and Welfare
巻号頁・発行日
vol.17, pp.33-40, 2016-03

This study examined the awareness of and attitudes toward sports for the disabled and the Paralympics among university students majoring in a department of sports, health and welfare. The results indicated that both recognition of and interest in these activities were high. In fact, approximately 60% of the university students expressed interest in becoming directly involved with sports for the disabled or the Paralympics. The greatest expression of interest was displayed by those preparing to become trainers. This study suggests the need to develop the human resources to support sports for the disabled by enabling students preparing to become athletic trainers to collaborate with leaders of disabled sports training.
著者
戸辺 義人 木村 兼江 中村 明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第37回, no.アーキテクチャおよびハードウェア, pp.167-168, 1988-09-12

AIPは現在のところ、AS3000をホスト・プロセッサとするAI用バックエンド・プロセッサとして使用される。そのためAIPとホスト間の通信は重要な要素であり、高速性と安全性が要求されていた。開発初期においては、VMEバスをmmapにより割り当て、VMEバス上に接続したAIP主記憶に対してホストが直接アクセスできる方式を採用した。この方法は、ホストとAIP間の通信回数が減り通信オーバヘッドが小さくでき、AIP側のインタフェース・ソフトウェアを小型にできる長所があった。しかし次のような短所も考えられる。 (1)複数のホストがAIPを共有する場合、排他制御を行なうことができない。つまり1台のホストがAIPを使用中であっても、他のホストがAIPにアクセスすることが可能となる。 (2)AIP主記憶へのアクセスは、ホストがバス・マスタとなって行なうので、ホストがAS3000ではなくバス転送能力の低いプロセッサにした場合、通信効率が大巾に低下してしまう。 こうした短所を解消するため、ホストにAIP用ドライバを組込むと共にAIPがバス・マスタとなってデータ転送を行なう通信方式で、今回AIPのホスト・インタフェースを実現した。本稿において、新しく開発した通信手段について報告する。
著者
高田 信敬
出版者
国文学研究資料館
雑誌
国文学研究資料館紀要 = The Bulletin of The National Institute of Japanese Literature (ISSN:18802230)
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-20, 1984-03-30

従来二葉のみ知られていた伝後光厳院筆竹取物語に、今回さらに二葉の新出資料を追加、物語断簡の投げかける諸問題についてその一端を明らかにしたい。なお鎌倉後期l南北朝写と思われる延べ書き「富士山記」もあわせ紹介。 Two more sheets of paper of newly found materials were added to “Den Gokogonin hitsu Taketori monogatari”(伝後光厳院筆竹取物語)which only two sheets of paper were known conventionally. I would like to clarify one end about the issues that dankan (fragments) of the story raised. In addition, nobegaki (Classical Chinese texts forms rewritten in Japanese) ”Fuji san ki”(富士山記)that is thought to be copied from the late Kamakura period to the period of the Northern and Southern Courts was also introduced.
著者
杉本 舞 柴台 弘毅 三浦 文夫
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014-CH-104, no.6, pp.1-5, 2014-10-11

本稿では,筆者らが現在構築を進めている日本のポピュラー音楽のデジタルアーカイブについて,その概要と課題について述べる.本アーカイブプロジェクトは,メディアや音楽関連団体などの協力を得て,日本のポピュラー音楽が独自的展開を見せ始める 1960 年代以降に焦点を当て,当時の音源に加え,ライブ記録や音楽クリップといった映像をデジタル化して保存するというものである.関連する雑誌や宣伝素材といった文書および画像,関係者へのインタビュー記録も対象とする.元の音源と映像の保存形態は時代に応じて多様であり,再生装置の確保が困難になりつつあるものもある.こういった資料をデジタル化するに当たっては,どのようなデータ形式を選ぶか,音質や画像の品質をどのように設定するべきか,さらに用途に応じて容易に検索可能とするためのメタデータ体系をどのように構築するかは慎重に検討せねばならない.また将来の活用を見据え,著作権・著作隣接権について解決すべき課題も多い.本稿では,このような諸課題に対する試みの現状を報告する.
著者
滝浦 孝之 タキウラ タカユキ Takayuki Takiura
雑誌
人間環境学研究
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.45-52, 2007-02-28
著者
植田 健太 小板 隆浩 佐藤健哉
雑誌
情報処理学会研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.116(2008-EMB-010), pp.51-57, 2008-11-20

近年ネットワークに対応した機器が増加しており,ネットワークに対応した機器を操作する研究や,ネットワークインタフェースを持たない機器をネットワークに対応させる研究などが行われている.今後,様々な機器や Web サービスが連携し,動作する環境が望まれる.また,ユーザにとっては, Web サービスや機器を自由に組み合わせることが望まれる.しかし,現在,様々な技術仕様が存在するため,機器を統一したインタフェースで連携させることは難しい.本論文では機器と Web サービスとの連携を考慮し,REST アーキテクチャに従った機器連携手法を設計する.そして,この設計に従った Web インタフェースを用いることで,ネットワークインタフェースを持たない機器,ネットワークに対応した機器,インターネット上に公開されている Web サービスそれぞれの技術仕様が互いに連携できる手法を提案し,その有用性を議論する.
著者
佐藤 恵
巻号頁・発行日
2013-06-15

大学行政管理学会 2013年度第1回東北地区研究会, 東北学院大学, 2013年6月15日(土)
著者
吉永豊 武田由衣 工藤司
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.559-560, 2013-03-06

現在では、365日24時間のノンストップサービス・システムが広く普及している。一方で、運用・保守段階では、業務の変更や機能改善に伴うシステムの更新が発生し、特にデータベースの変更を伴う場合には、データ移行などに伴いシステムの停止が必要になっている。そこで、本研究ではこのような場合でも、システムを停止せずに更新するための方式を提案する。具体的には、拡張したトランザクション時間データベースを活用することにより、バッチ処理によるデータ移行と、業務によるオンライン入力を並行して実行する。さらに、POSシステムを対象とした実験を行い、ノンストップでのシステム移行が可能であることを確認した。
著者
阿部 義平
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.3-34, 1991-11-11

日本列島中央部に形成された倭国は日本とよぶ中央集権国家に発展していくが,その過程で同一の国家でありながら10余の京――都城を形成し,変遷を重ねた。その内には条坊式の方格地割をもつ都城が5例ある。これらは中国の都城を制度として継受して造られた。ではそれ以外の都城はどんな実態で,都城全体はどう形成されてきたのか。条坊式都城より非条坊式都城が先行して出現するだけでなく,併行して営まれたものもある。非条坊式都城は副次的に把えられてきたが,かえって国家権力の本質や日本での都市の骨格を示すとみることもできると考える。非条坊式都城は,ほぼ7世紀代の100年間,倭の飛鳥に営まれた倭京(やまとのみやこ)から始まる。宮殿や豪族邸宅や寺,饗宴のための苑池,防備施設などが広大な地域を占めていた。650年代からは山城などの防備の中核施設も領域内に営まれたとみられる。このような防備された都市として最も典形的なのが九州の大宰府である。大宰府は朝鮮半島の三国の都城の重要な要素を継受し,亡命百済人の手で造営が指導された。その水城,小水城,山城,政庁,都市部分が発掘されている。しかし羅城は西側に認められるだけで,全貌は明らかでなかった。羅城南辺に当るとうれぎ土塁の発見により東側にも西側と同原則で羅城が復元できることが判った。その羅城内は郭と呼ばれ,正南北方向の地割をもち,左郭・右郭・南郭に分けられていた。南郭には条里が施行された。左・右郭の条坊も朱雀大路などの設けられた奈良時代前半ころには存在し,後に郭の中央部では10世紀に大規模な都市再開発がされたことも判明してきた。大宰府は朝鮮半島の都城よりも雄大な構想をもつもので,宮が遷されたことがないので京とは呼ばれないが,都城の一形態と評価できる。自然地形も最大限に利用した都城の型式は,畿内の都城を点検する上で原点となる。都市城壁をもたないとされてきた日本都市の歴史をも再考させるものである。
著者
張 淑梅
出版者
日本福祉大学経済学会
雑誌
日本福祉大学経済論集 = The Journal of Economic Studies (ISSN:09156011)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.71-87, 2016-09-30

本稿は, 近年脚光を浴びている共有型経済に注目し, その中核的要素の1 つである協働的消費に焦点を当てて, 経験価値の創出によるサービス・イノベーションのあり方について議論するものである. イノベーションを実現させる最新の事例分析を通じて, 成功したビジネスモデルの本質が消費者の潜在的需要を見抜き, 優れた経験価値の提供にあることを明らかにする. その上で, 既存の企業が共有型経済のトレンドに適応すべく, 経験価値の観点から自社のサービス定義を再考し, その提供方法を実験的に見直すべきであることなど, サービス・イノベーションを実現させるための戦略と課題について考察する.
著者
西野 哲朗
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, 1994-03-15
著者
笹川 真奈 椎尾 一郎
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2015-UBI-47, no.8, pp.1-7, 2015-07-20

日本の都市部では,多くの人々が長時間の電車通勤・通学を強いられている.その通勤時間に,電車の中で座って休めるか否かは重要問題である.本研究では,電車内で乗り合わせた乗客が降りる駅を,過去の事例から推定・提示することで,席に座れるチャンスを利用者に提供するスマートフォンアプリケーション SUWANT!a を提案・実装した.本アプリケーションは,スマートフォンや各種デバイスが発信する Bluetooth 信号を利用して,電車内の乗客を特定する.そして Bluetooth 機器所有者が過去に乗降した駅のデータから,特定した乗客の降車駅を推定する.もしユーザの周辺にすぐに降りそうな乗客がいれば,本アプリケーションはその乗客の存在と推定距離と推定降車駅を表示する.ユーザは座っている乗客の周辺を歩き回り,変化する推定距離を見ることによって,もうすぐ降りそうな乗客を探し当てることができる.また,本アプリケーション使用中にも Bluetooth 信号を記録し,周辺の Bluetooth 機器所有者の乗降駅をデータベースに登録するためのデータを,サーバに送信する.本アプリケーションのユーザは,アプリケーションを使えば電車で座れる可能性が上がるという動機で,Bluetooth 信号の情報を収集するクラウドソーシングに参加することになる.評価実験では,特定の電車区画において,10 乗車中 2 回本システムを使って座ることができた.
著者
長村玲奈 波多野賢治
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.623-624, 2011-03-02

食事は日々の健康を支えるためには欠かせないものであり,毎日の献立を考える際の参考となるようにWebでは多くの料理レシピが公開されている.しかし,公開されている料理レシピのほとんどがすべてのユーザに対し一様な結果を返すのみであるため,膨大な料理レシピの中から各ユーザに最適な献立の組合せを探し出すことは困難である.本稿では,ユーザの食生活や健康状態を事前調査し,それに基づいた献立推薦システムの開発を行うことで,料理レシピ推薦のパーソナライズ化を行う.また,本システムを用いることで個々人の栄養素バランスを考慮して料理レシピ推薦が行えているかどうかをユーザビリティの観点で評価を行い,本システムの有用性を検証する.