著者
松田 尚久 角川 康夫 大野 康寛
出版者
国立研究開発法人国立がん研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

333例の大腸腫瘍性病変の集積とFIT測定を実施した。FIT2日法による診断感度は、10mm以上の腺腫:45.6%、粘膜内癌:48.1%、粘膜下層浸潤癌:77.1%、進行癌:91.5%であり、深達度毎の部位別感度は以下の通りであった。10mm以上の腺腫;近位結腸/遠位結腸:34.8%/60.4%、粘膜内癌;近位結腸/遠位結腸:42.3%/53.6%、粘膜下層浸潤癌;近位結腸/遠位結腸:66.7%/83.3%、進行癌;近位結腸/遠位結腸:81.3%/95.3%。FITはスクリーニング法として良好な感度を示すものの、進行度および部位により差があり早期の近位結腸病変に対する診断感度の低下が示された。
著者
竹村 唯 中尾 八重子 TAKEMURA Yui NAKAO Yaeko
出版者
長崎県立大学
雑誌
長崎県立大学看護栄養学部紀要 (ISSN:18841759)
巻号頁・発行日
no.18, pp.1-12, 2020-03

目的:委託型地域包括支援センター(以下、センター)の委託元市町村(以下、市町村)との連携・協働の現状や要望を明らかにし、今後の課題を検討する。 方法:A県内の3センターの主任介護支援専門員4名・社会福祉士3名・保健師3名に個別面接を行い、面接内容を意味内容の共通性からカテゴリー化した。 結果:センターは、担当部署と事例や事業、会議など多岐にわたり、また、事例については担当外部署とも連携や協働を行い、内容によって連絡手段を選択していた。市町村には気軽に連絡や相談できる一方で、主張に限界を感じていた。センターは、市町村に1担当者の地域に即した事業やセンターの尊重、2担当外部署の情報提供やセンターの理解、3他機関との橋渡しや体制作りなどの統括的役割を求め、市町村と地域の特徴を踏まえた地域づくりをしたいと考えていた。 考察:センターと市町村との連携や協働の推進には、市町村は委託先というセンターとの微妙な力関係を理解し、センターの本音を聞くことや、両者の合意による事業や活動をともに行う過程の重要性が示唆された。また、センターは住民の生の声を把握できる強みを活かし、市町村と協働することが重要である。

1 0 0 0 OA 松浦之能

著者
世阿弥 著
出版者
古典保存会
巻号頁・発行日
1928
著者
湯川 夏夫
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.54-60_2, 1972-04-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
10
著者
Chun-Ho PARK Sayaka KUBONIWA Ryo MURAKAMI Nozomi SHIWA Satoshi INOUE Kazunori KIMITSUKI Ma. Ricci R. GOMEZ Mark Joseph M. ESPINO Alpha Grace B. CABIC Sheila Marie C. ESPOSO Daria L. MANALO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.21-0438, (Released:2021-09-02)
被引用文献数
2

The rabies virus is one of the most neurotropic of all viruses infecting mammals. During the terminal phases of infection, the virus spreads to peripheral tissues, including the skin. The external skin of the nose, called the nasal planum, is a sensory organ where numerous nerve bundles and terminal nerves are distributed. Therefore, the nasal planum is expected to serve as a postmortem diagnostic material. However, the distribution of rabies virus antigens in the nasal planum in rabid animals has not yet been studied. In this study, the nasal planum was obtained from 45 rabid dogs. In all rabid dogs, the viral antigen was detected in the peripheral nerve tissues, Merkel cells, and squamous cells. The viral antigen in the epidermis exhibited three patterns: first, a diffuse positive pattern from the basal layer to the squamous layer; second, a reticular positive pattern along the cell membrane in the squamous layer; and third, a basal layer pattern of the epidermis. In the dermis, viral antigens were detected more often in lamellated corpuscles just beneath the rete pegs. These results suggest that the nasal planum could serve as a useful alternative source for postmortem diagnosis in rabies endemic countries.
著者
藤田 尚子
出版者
日本弁護士連合会
雑誌
法曹養成対策室報
巻号頁・発行日
no.5, pp.8-20, 2012-03
著者
垣生 園子 守内 哲也 勝木 元也 玉置 憲一
出版者
東海大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1986

T細胞はMHCと共に抗原を認識する。このMHC拘束性T細胞レパートリー形成は胸腺内分化過程で選択的に生ずると推測されている。しかしヌードマウスにもThy-1+細胞が少数検出され、胸腺非依存的に分化するT細胞の存在を示唆する。本研究ではT細胞分化における胸腺の役割を明確にするために、胸腺欠如ヌードマウスのT細胞系リンパ球の性状、分化段階を検討した。細胞表面分子を指標にして調べると、6週令マウスではThy-1+細胞は正常マウスの1/10以下で、多くはasialo GM1(GA1)をも発現していたが、成熟T細胞と異なりCD4、CD8、CD3、等は検出されなかった。即ち、幼若ヌードマウスには未熟型T細胞しか存在しないことが示唆された。しかし、加令と共にThy-1+細胞は増加し、その1/2以上はCD3+と同時にCD4あるいはCD8を発現していた。この結果は、緩慢ではあるが胸腺外でT細胞が成熟型に分化することを示している。また、CD3はT細胞における抗原認識レセプター(TCR)と常に共存して発現しているので、ヌードマウスThy-1+細胞はTCRを発現していることを意味する。実際、ヌードマウスのCD3+細胞上にはTCRVβ8が検出され、かつTCRβ鎖遺伝子再構成も証明されたので、抗原を認識し活性化され得る成熟型T細胞のヌードマウスでの分化が明らかになった。16週令ヌードマウスではアロ抗原と反応するT細胞や抗原特異的キラーT細胞は誘導され、ヌードマウスの成熟型表現型のT細胞は機能的に分化が完了していると考えられる。胸腺内ではT細胞はCD4+CD8+(DP)細胞を経て分化するが、ヌードマウスではそれら細胞を介さないで分化することが示唆された。DP細胞は胸腺内の自己反応性T細胞の選択的除去の候補であるので、それら細胞がないヌードマウスはトレランスを考える上で良いモデルとなる。
著者
寺野 典子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.9, pp.4-6, 2011-06-07

世界のフットボールシーンの中心である欧州チャンピオンズリーグ(CL)。その準決勝の舞台に、初めて日本人が立った。4月26日、ホームにイングランドのマンチェスター・ユナイテッドを迎えたドイツ、シャルケの右サイドバックとして先発した内田篤人、23歳である。 身長176センチ、体重62キロ。
著者
廣田 洋子 武藤 正彦 廣田 徹 倉田 佳子 田尻 雅夫 麻上 千鳥
出版者
日本皮膚科学会西部支部
雑誌
西日本皮膚科 (ISSN:03869784)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.6-9, 1996-02-01 (Released:2011-07-12)
参考文献数
7

34歳の女性。平成4年7月頃より健康のためプロポリス(ブラジル産)を飲用していた。飲用約10ヵ月後, 運動会に参加した後, 露出部に紅斑出現。紅斑にプロポリスと馬油混合液を塗布したが皮疹に変化はみられなかった。塗布2週間後には顔面, 両前腕, 両手背, 両手掌, 両下肢に初診時にみられたと同様の瀰漫性浮腫性紅斑, 紅色丘疹, 鱗屑が認められるようになった。パッチテストを施行したところプロポリスasis, 10%pet., 1%pet. にて強陽性。馬油陰性。プロポリスによる内服テストならびに内服フォトテストにて, 共に陰性。パッチテスト, 内服テストのいずれでもflare upは認められなかった。健康人17名に施行した1%プロポリスのパッチテストでは全員陰性であった。以上よりプロポリスによるアレルギー性接触皮膚炎と診断した。
著者
堀川 悦夫
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese journal of rehabilitation medicine = リハビリテーション医学 (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.127-133, 2020

<p>超高齢社会における移動行動(モビリティ)維持のために自動車運転は,利便性が高い交通手段であり,交通事故の防止は社会的課題である.運転継続の可否判断を行うためのエビデンスが不足している中で,臨床実践現場では神経心理学的検査や運転シミュレータ検査,そして実車運転評価などによって総合的に行われている.事故防止のための感度・特異度がともに高い運転可否判断システムの開発が求められる.一方,年代別の交通事故の統計解析において解決すべき課題もみられるなど高齢者運転の実態に即した分析手法の開発が必要である.いわゆる自動運転技術の開発が進む中で,高齢者運転支援に先進技術の応用も求められている.</p>
著者
川嵜 幹生 鈴木 和将 磯部 友護 渡辺 洋一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第26回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.27, 2015 (Released:2015-10-19)

不燃ごみとして捨てられる使用済み化粧品や医薬品についての処理処分に関わる課題について、本学会誌及び昨年度の研究発表会にて報告した。その主な要点は、①自治体が示している不燃ごみの出し方は、資源の出し方とは異なり、「中身を出し、軽くすすぐ」といった記述がない②化粧品、医薬品等の出し方に関する説明が少ない③使い切っていない化粧品や医薬品等が不燃ごみに混入しており、そのまま破砕され埋立処分されている④種類によっては、焼却灰より有機汚濁負荷能力が高いものもある等である。しかし、これまでの検討においては、不燃ごみ中に含まれている化粧品、医薬品等の量に関する調査は実施していなかった。そこで、不燃ごみ中に含まれている化粧品、医薬品等のピックアップ調査を行い、混入量に対する知見が得られたため報告する。
著者
何 英洛 楊 國輝 椿 範立
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会大会講演要旨集 (ISSN:24238317)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.12-13, 2021

<p>As one of the Holy Grail reactions in C1 chemistry, direct selective oxidation of methane to methanol under mild and non-harsh conditions remains a big challenge. Hydroperoxide (H<sub>2</sub>O<sub>2</sub>), as a primary oxidant, applied widely in the lowtemperature direct selective conversion of methane to methanol. Moreover, the hydrogen and oxygen mixture gas achieves better reaction activity and higher methanol selectivity than H<sub>2</sub>O<sub>2</sub> when using palladium-gold (Pd-Au) bimetallic nanoparticles as the catalyst. In this paper, we studied the key roles of the physical and chemical characteristics of Pd-Au nanoparticles in this direct selective oxidation reaction with hydrogen and oxygen as the oxidant at 50°C. For further clarifying the physical and chemical characteristics of catalysts, X-ray powder diffraction (XRD), X-ray photoelectron spectroscopy (XPS), Hydrogen-Temperature-programmed reduction (H2-TPR), and CO pulse adsorption measurement (CO-PULSE) analysis methods are also measured.</p>