著者
藤本 広大
出版者
名古屋大学大学院法学研究科
雑誌
研究教育年報 : 応用法政コース・国際法政コース
巻号頁・発行日
no.2018, pp.23-44, 2018

本稿は名古屋大学大学院法学研究科に提出した修士論文を修正したものである。
著者
高木 俊 栗山 武夫 山端 直人
出版者
兵庫県森林動物研究センター
巻号頁・発行日
no.10, pp.32-45, 2018 (Released:2018-08-02)

・鳥獣害アンケートにおけるシカ・イノシシによる農業被害の程度と、集落周辺の森林面積割合、密度指標の関係性の分析を行った。・シカ・イノシシの密度指標として、出猟カレンダーから集計した銃猟時の目撃効率、箱わなの捕獲効率を用い、農業被害との関係性を比較した。・シカ・イノシシいずれも密度指標と森林面積割合を組み合わせることで、より被害程度が説明され、シカによる被害は、周辺1000m以内での森林面積割合が高い集落で、イノシシによる被害は周辺100mの森林面積割合が高い集落で深刻化しやすい傾向がみられた。・景観構造の違いを考慮した場合、森林内の銃猟時の目撃効率よりも、集落周辺で設置されることの多い箱わなでの捕獲効率の方が、被害程度との関係性が強かった。・目撃効率と被害程度の関係性は、兵庫県全体での個体数管理の目標設定の基準として使われてきたが、集落単位で被害分析や対策の評価を行う場合には、景観構造の違いを考慮し、箱わなでの捕獲効率を指標とすることが有効である。
著者
深澤 竜人
出版者
立正大学経済学会
雑誌
経済学季報 = THE QUARTERLY JOURNAL RISSHO ECONOMICS SOCIETY (ISSN:02883457)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.37-80, 2020-07-30

本稿は1920 年代後半において日本にマルクス主義・マルクス経済学が興隆した,その状況と要因に関して,『左傾学生生徒の手記』から検討した.当時の時代的背景や日本経済の状況,マルクス主義・経済学が持つ理論的特徴,日本経済に関する分析能力,分析結果に対する耳目の集まり,これらが要因となっていたことを提示する.
著者
吉本英一著
出版者
桑文社
巻号頁・発行日
1939
著者
柳 五郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.31-36, 1983

公園営造においては植栽工事が重要な役割を果している. 植栽工事の設計費用は樹木費, 植付材料費, 人件費から構成される. 明治初期, 横浜彼我公園では樹木費を中心とした設計に始まった. 公園営造では植栽工事一式における樹木費, さらに植木職人による請負見積方式では植付材料費を, そして震災復興事業以後, 東京市の直営積算方式では人件費をもってその取扱の変遷を見た. これは植木職の役割を高く評価することにあった.
著者
鈴木 義人
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.153-158, 2014-03-01 (Released:2015-03-01)
参考文献数
19

植物食昆虫が植物に形成するゴールは,色や形の多様性が高く,「どのようにして形成しているのだろう?」と見ているだけで興味をひく.この形成機構にはまだまだ不明な点が多いが,昆虫が生合成する植物ホルモンが関与している可能性が少しずつ明らかになってきた.本稿では,ゴール形成と植物ホルモンについての現在の知見とともに,残された課題について紹介する.また,「見ているだけで興味をひくゴール」の真の形成機構の理解とはどういうものなのかについても,私見を述べたい.