著者
津村 敏雄
出版者
東洋学園大学
雑誌
東洋学園大学紀要 = Bulletin of Toyo Gakuen University (ISSN:09196110)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.142-163, 2020-02-28

文部科学省は,平成25年度から全国の公立の小学校・中学校・高等学校(義務教育学校・中等教育学校を含む)を対象として「英語教育実施状況調査」を実施している。調査は毎年12月に行われて結果は翌年度の春に公表されている。平成30年度の主な調査項目は,小学校における英語担当者の現状,生徒(中学生・高校生)の英語力,生徒の英語による言語活動の状況,パフォーマンステストの実施状況,「CAN-DOリスト」による学習到達目標の設定等の状況,英語担当教師の英語使用状況,英語教師の英語力,ALT等及びICT 機器の活用状況,小学校と中学校の連携に関する状況となっているが,過年度の調査項目には,共通しているもの,加減されているもの,単発で行われているものがある。本稿では,ほぼ毎回共通している項目として,生徒(中学生・高校生)の英語力,英語教師の英語力,「CAN-DOリスト」による学習到達目標の設定等の状況,ALT等及びICT機器の活用状況を取り上げて,過去6年間の経年変化の考察を行った。その結果,大半の項目で全国平均においては概ね良好な傾向にあるものの,都道府県や政令指定都市の地方自治体によるばらつきがあることなど,今後さらに改善していく必要性があるということが明らかになった。
著者
岡野 節 奥戸 雄二 清水 昭信 新倉 保夫 橋本 佳明 山田 浩
雑誌
Annual review (ISSN:13429329)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.35-44, 2001-03

Faa di Brunoの公式を証明し,組み合わせ論とHermite多項式へのその応用を議論する.
著者
井面 信行
出版者
近畿大学文芸学部
雑誌
文学・芸術・文化 : 近畿大学文芸学部論集 = Bulletin of the School of Literature, Arts and Cultural Studies, Kinki University (ISSN:13445146)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.1-29, 2013-09-01

目次 序 一, 模倣理論と図像解釈 1. 模倣理論--指示作用 2. イコノロジー--図像解釈 ニ, イコン的転回--構造分析とイコニック 1. 「イコン的転回」の源泉としてのフィードラーの芸術理論 2. 構造分析--ゼーデルマイヤの「層モデル」 3. 構造分析の「イコン的転回」の意味とその批判 4. イコニック Ikonik --イムダールの「イコン的転回」 結び
著者
佐々木 星太朗 白木 善尚
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013-MUS-99, no.36, pp.1-6, 2013-05-04

歌唱合成音声とは,音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェア等を用いて,コンピュータ上で生成された歌唱音声である.本研究では,歌唱合成音声のハスキーボイス化の方法を提案する.ハスキーボイス化の基本的な手法は,音声信号の声帯情報である残差信号に処理を加える「残差変換」である.この「残差変換」について本研究では二種類の方法を提案している.さらに「残差変換」処理後の音質向上を図るためイコライザーの応用を試みる.また残差信号の振幅情報から「残差変換」処理のレヴェルを決定することによって,ハスキーボイスの自動生成を行なう.提案した二種類の「残差変換」法,イコライザ一応用法,自動生成法,の4つの手法を用いて合成した音声の聴取実験を行い,魅力的なハスキーボイス化のためにはどのような手法や指標に有用性があるのかについて,検証する.
著者
加藤 良一 富樫 悠 長根 智洋 鈴木 隆
出版者
山形大学地域教育文化学部附属教職研究総合センター
雑誌
山形大学教職・教育実践研究 = Bulletin of Teacher Training Research Center, Yamagata University
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-8, 2012-03-15

乳糖を分解した牛乳およびノンホモジナイズ牛乳以外の牛乳に, ドリンクタイプのヨーグルトをその牛乳の量の1%加えて撹拌し, それを45℃で24時間培養するとヨーグルトが作製できた。なお, ドリンクタイプのヨーグルトは, 賞味期限内かまたはそれになるべく近いものを用いる。この結果より, 中学校理科3年生, 高等学校「生物基礎」, および中学校技術・家庭科の実験教材としてこれらが提供できることを示した。キーワード:牛乳, 教材, ドリンクタイプのヨーグルト, 培養, ヨーグルトの作製
著者
池田 圭佑 榊 剛史 鳥海 不二夫 栗原 聡
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.21-36, 2018-03-14

東日本大震災や熊本地震において,Twitterなどのソーシャルメディアが重要な情報源として利用された.一方,デマ情報のような誤った情報の拡散も確認されており,デマ情報の抑制手法の確立は災害大国日本において急務である.しかし,デマ情報がどのように拡散するかは明らかになっておらず,そのため有効な抑制手法も確立されていない.本稿では,これまでに提案した口コミに着目した情報拡散モデルにおいて「人の生活パタン」および「複数の情報源からの情報発信」を考慮した新たな情報拡散モデルを提案する.本モデルを用いて,これまで再現性に課題のあった実際のデマ情報を再現し,本モデルの妥当性を確認した.また,デマ情報の抑制手法の検討および評価もあわせて行った.その結果,デマ情報を否定する訂正情報をより多く拡散させるための手法が明らかになった.