著者
薄井 春香 佐藤 哲也 北口 紗織
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-23-00015, (Released:2023-10-18)
参考文献数
43

This research focuses on picture books, a medium for childhood reading, during which gender stereotypes are formed. The colors of the clothing of characters in picture books and the words they utter reveal characteristics of gender expression. The results showed that gender and age were among the most prominent characteristics in depicting characters in picture books, with red used more frequently for females and less bright shades for males. The proportion of colorful colors was higher among children, and the ratio of achromatic colors increased with age. These results are consistent with previous studies on color images and the evolution of color preferences with age. In the text, it was found that the differences between men and women in the way they perceive things are reflected in the text. These results suggest that picture books may influence the formation of children’s gender images and color preferences.
著者
瀧口 述弘 高松 昇三 佐藤 哲也 雉子牟田 美香 庄本 康治
出版者
Japanese Society for Electrophysical Agents in Physical Therapy
雑誌
物理療法科学 (ISSN:21889805)
巻号頁・発行日
pp.21-21, (Released:2023-01-30)

背景:慢性腰痛患者には運動療法を実施すべきと報告されているが,運動時痛により運動が十分に行えていない患者が多い.経皮的電気刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation)は,慢性腰痛患者にも実施されているが,運動時痛に対する効果を検証した報告は少ない.また,TENSは周波数により鎮痛機序が異なるが,腰部運動時痛に対する最適な周波数も明らかではない.本研究の目的として,腰部運動時痛に対するTENSの効果と最適な周波数を明らかにすることとした.試験デザイン:ランダム化比較試験.方法:対象は慢性腰痛患者80名であり,高頻度TENS群(100 Hz),変調TENS群(10-100 Hz),プラセボTENS群にランダムに割付け,TENS実施前,実施直後,30分後に運動時痛評価と運動機能評価を行った.TENSは30分後の評価終了まで実施した.結果:変調TENS群はプラセボTENS群よりも運動時痛が有意に低下したが,運動機能は向上しなかった.結論:変調TENSは慢性腰痛患者の運動時痛を低下させる.

3 0 0 0 AI と政治

著者
佐藤 哲也
雑誌
人工知能
巻号頁・発行日
vol.32, 2017-09-01
著者
佐藤 哲也
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.495-505, 2018-10-15 (Released:2018-10-15)
参考文献数
33

原子番号が100を超える重い元素のひとつ,103番元素ローレンシウム(Lr)の第一イオン化エネルギー(IP1)の決定に初めて成功した。一度に原子一個の取扱いが求められるLrのIP1測定には,マクロ量を対象とした従来法とは異なる手法が要求される。本稿では,表面電離過程を応用した新しいIP1決定法について解説するとともに,Natureの表紙を飾ったLrのIP1測定結果と,その後の議論について紹介する。
著者
楠 比呂志 長谷 隆司 佐藤 哲也 土井 守 奥田 和男 上田 かおる 大江 智子 林 輝昭 伊藤 修 川上 茂久 齋藤 恵理子 福岡 敏夫
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.25-30, 2006
参考文献数
29
被引用文献数
3 3

国内の3施設で飼育されていた18頭の成熟雄チーターから,経直腸電気射精法で採取した31サンプルの精液の性状を分析した。なお18頭中13頭は,繁殖歴がなかった。18頭の雄の精液の性状は,精液量が0.91±0.11ml,精液pHが8.1±0.1,総精子数が32.6±5.4百万,生存精子率が84.9±1.9%,精子運動指数が53.7±3.8,形態異常精子率が66.1±3.4%,正常先体精子率が68.5±5.1%で,これらの値は,他のチーターにおける報告値の範囲内であった。繁殖歴がある雄とない雄の精液を比較したところ,先体正常精子率以外のパラメーターについては,両者間で有意な差はみられず,繁殖歴がない雄の正常先体精子率(59.8%)も致命的なほど低くはなかった。以上の結果から,飼育下の雄チーターにおける低受胎の主因が,精液性状の低さである可能性は少ないと考えられた。
著者
小林 弘明 吹場 活佳 本郷 素行 佐藤 哲也 溝端 一秀
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.55, no.644, pp.418-425, 2007 (Released:2007-10-10)
参考文献数
8

Experimental studies on telescopic aerospikes for aerodynamic control are reported in this paper. Parametric study on the aerodynamic characteristics of the aerospike has performed including the effect of spike length L, base diameter of tip cone D, spike translating speed and direction. The Axial force coefficient Ca of the aerospike suddenly increases at L/D=3.0 due to flow mode transition from the separation to the reattachment. Reattachment/separation flow mode transition phenomenon can be applicable to a newly invented aerodynamic control device, which is called air-breathing aerospike. In this paper, verification test results of this air-breathing aerospike are also reported. A small solenoid valve in the body cylinder successfully controls reattachment/separation flow mode transition at the angle of attacks from 0 to 12 degree. The spiked bodies’ Ca varies according to the mode transition. As a result, we can control the aerodynamic property of the spiked body by opening/closing the valves periodically.
著者
佐藤 哲也
出版者
熊本県警察本部科捜研
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

1. 研究目的近年、法科学鑑定における体液識別法として、体液に特異的に発現しているmRNAを指標とした方法が報告されている。mRNAの利用は、検査法の一元化による消費試料の削減や高い検出感度を達成できることから、利用価値が高いと考えられている。これまでに報告されているmRNAの検出法は、主に逆転写とリアルタイムPCR法を組み合わせた方法が用いられているが、反応に時間を要し、専用の機器を必要とする。そこで本研究では、逆転写・増幅を等温で迅速行うことができ、増幅を肉眼で簡便に確認できるRT-LAMP法が体液識別に応用可能か検討を行った。2. 研究方法血液、精液、唾液について検討を行った。血液はhemoglobin-bata(HBB)、精液はsemenogelin1(SEMG1)、唾液はstatherin(STATH)を標的とし、プライマーを設計した。各体液からtotal RNAを抽出し、Loopamp RNA増幅試薬キット(栄研化学)を用いて増幅した。増幅の検出は、蛍光試薬を加えて目視で行った。血液、精液、唾液、汗、尿、膣液を用いて体液特異性及び各体液の検出感度について検討した。なお、本研究は日本法科学技術学会倫理審査委員会の承認を得て実施した。3. 研究成果設計したプライマーを用いて増幅を行ったところ、各mRNAに特異的な増幅が見られた。次に、体液特異性について検討したところ、1時間以内の反応で、HBBは血液、SEMG1は精液、STATHは唾液でのみ蛍光を示した。検出感度は、血液は0.3nl、精液は30nl、唾液は0.3μl相当まで検出することができた。以上の結果から、RT-LAMP法は血液、精液、唾液の体液識別においで有効であることが考えられた。ただしSTATHは、鼻汁に含まれるとの報告があるため、唾液についてはその他の標的についても検討する予定である。
著者
佐藤 哲也 杉本 雅則 橋爪 宏達
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.92, no.12, pp.953-963, 2009-12-01
被引用文献数
2

我々は,これまでに位相一致法と呼ばれる高精度測距手法に基づく超音波測位システムを実装した.このシステムでは,極座標上の3m,20°の静止状態での測位において,標準偏差0.18mm,0.1°と極めて高精度な計測が可能であることを確認した.しかし,移動体測位ではドップラー効果により計測誤差が発生し,静止状態ほどの正確な測位が行えないことが分かった.この問題に対し,我々は独自の信号周波数推定法を考案し,受信信号のドップラーシフト量の推定とドップラーシフト補償を行った.更に,推定されたドップラーシフトから,副次的に送信ノードの移動速度も検出可能となった.実機への実装により,超音波センサの周波数特性に起因すると推定される計測誤差が確認された.移動体測位実験では,提案する周波数推定手法と周波数特性の補正により,静止状態とほぼ同等な精度で測位できることを確認した.
著者
佐藤 哲也
出版者
社団法人 プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.7-16, 1999 (Released:2000-12-26)
参考文献数
6
被引用文献数
1 1

After its more than 80 years long history, the dynamo problem has finally approached to the goal of one’s ambition to unveil its grand mystery of creation and reversal of the geodynamic field in a self-consistent fasion. The success in unveiling this long mystery of the dynamo problem has been brought by elaborate large-scale computer simulations. In this review, a brief history of the dynamo problem, both theoretical and observational, is first described. Then the recent exciting demonstrations of the generation and reversal of the self-excited dipole-like magnetic structure done by the UCLA-LANL group and the NIFS group are described.
著者
岩瀬 雅紀 北口 紗織 佐藤 哲也 Li-Chen OU Ronnier LUO
出版者
The Japan Research Association for Textile End-Uses
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.501-514, 2010-06-20 (Released:2016-09-28)
参考文献数
33

本研究は,スポーツを観る側の視点から,バレーボールユニフォームの色に対して,どのような印象を受けるのかについて知ることを目的とした.はじめに,観る側のユニフォームの注目度とその印象を形容詞で回答するアンケート調査を行った.そして,静止画像を用いて1つのユニフォームを見た場合と2つのユニフォームを同時に見た場合の色の印象をSD法によって評価した.その結果,黒は‘地味’,‘くすんだ’,‘重い’,‘暗い’,‘かっこいい’,赤は‘あつい’といった印象を与え,因子分析によって,「価値」と「色彩」の因子が抽出された.また,2つのユニフォームを同時に見た場合の印象は,1つのユニフォームを見た場合の印象から予測できることがわかった.さらに,実験結果の一部を4つの色彩感情モデルから予測した結果と比較することで,本研究の結果がいくつかの色彩感情モデルによって予測される色の印象に適応していることが認められた.
著者
本田 元志 廣澤 覚 三村 充 早水 督 北口 紗織 佐藤 哲也
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
Journal of Textile Engineering (ISSN:13468235)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.47-54, 2020-06-15 (Released:2020-09-01)
参考文献数
21
被引用文献数
2

In this paper, we propose a convolutional autoencoder with a new structure for unsupervised learning when the purity of the training data is not guaranteed. This autoencoder has two unique features: the target area is reconstructed from the surrounding areas and the L2 loss is predicted simultaneously. The superiority of this model was verified using SEM images of defective nanofibrous materials by calculating the AUC value. The results of our experiments with the training data contaminated by defective data show that the former feature improves the robustness against contamination of the training data and the latter improves the accuracy. Although this approach did not achieve the highest accuracy, it could reduce the cost of annotation for practical use. Furthermore, we applied our method to images of NISHIJIN textiles and found that it worked well for some types of textiles.
著者
小島 孝之 佐藤 哲也 澤井 秀次郎 棚次 亘弘
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
宇宙技術 (ISSN:13473832)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.33-40, 2002 (Released:2002-12-19)
参考文献数
13
被引用文献数
1 2

将来の宇宙往還機用エンジン用空気吸い込み式エンジンの制御特性を調べ,制御手法を確立することを目的として,軸対称エアインテークとターボジェットエンジンより構成される超音速エアブリージングエンジンモデルの再始動制御実験を宇宙科学研究所超音速風洞(マッハ3)において行った.制御実験は,極超音速飛行を行うインテークの特徴である不始動現象に着目して行った.制御シーケンスは,飛行中にインテークが不始動になり,さらに不始動による衝撃により燃焼室の火炎が失火することによってエンジンが推力を失った状態を想定して作成した.よって,風洞通風開始直後にインテーク不始動状態でエンジンを始動し,インテークを再始動した後,インテークのスパイク位置および終端衝撃波位置を制御しインテーク全圧回復率を目標値まで回復する一連の自動制御を行った.制御実験は良好に行われ,飛行中にインテークが不始動に陥った後,30~40secでインテーク再始動およびエンジンの推力回復が可能であることを示した.さらに,コアエンジンにターボジェットエンジンを用いる場合,不始動直後に燃焼室の火炎が急激に上昇する現象を示し,この現象に対処する新たな制御ロジックを提案した.また,インテーク不始動時にはバズの回避が不可欠であることを示し,バズを回避するための制御量としてバズマージンという値を提案した.
著者
金澤 圭吾 岸 弘倫 伊藤 智基 佐藤 哲也
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第23回全国大会
巻号頁・発行日
pp.308-312, 2008 (Released:2010-02-10)

When the House of Councilors was elected in 2007, we executed the Prediction market. We set up a virtual stock market, and forecast a certain case based on those dealing Information in the future. And, we compared the forecast result with an actual result and verified the effectiveness.
著者
和達 三樹 佐藤 哲也 広田 良吾 西田 靖 西原 功修 市川 芳彦
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1988

1.ビ-ム・プラズマ系での不安定波の成長過程におけるソリトンの役割が明らかにされた。ソリトン生成による不安定モ-ドの安定化が示され、実験によって確かめられた。2.大振幅磁気音波による共鳴加速という新しい粒子加速機構が提唱され、太陽フレア-における短時間内での粒子加速の説明に成功した。3.ダブルプラズマ発生装置を用いて、ポンプ波の周期倍化現象や電子プラズマ波の高調波励起等のカオス的振舞いを観測した。4.散逸項を含む「非線形シュレディンガ-方程式」を例にとり、ソリトン振動論を用いて、多ソリトン状態の性質を明らかにした。5.磁力線に沿って伝播する非線形アルフベン波を「微分型非線形シュレディンガ-方程式」を用いて研究し、その初期値と生ずるソリトンの個数との関係を明らかにした。6.渦糸近似により、ドリフト波の動的、統計的性質を調べた。特に、渦糸の拡散係数を解析的に求めることに成功した。7.不均一密度の磁化プラズマ中におけるドリフト波の伝播特性や自然励起波の性質が調べられた。磁場に対して右ねじ方向のEXBドリフトのシアを与え、小電極励起子に正のパルスを与えたところ、ソリトン的性質を持つ正電位のドリフト波パルスが伝播することが観測された。8.イオン波ソリトンの反射及び透過現象を観測し、その解析を行なった。また、大振幅イオン波の励起手法の開発が行なわれた。9.結び目理論において、より強力な新しい絡み目多項式がソリトン理論から構成できることを示した。このような多種多様な分野において、新しい非線形現象が見出された。研究計画には理論家、実験家がほぼ同数含まれ、互いの研究発展を促進できたことは非常にうれしく思っている。
著者
星野 傑 中川 照彦 佐藤 哲也 八百 陽介 土屋 正光
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.577-579, 2015

上腕骨骨頭骨折に対し骨釘移植による再接合術が有用であった1例を経験した.オートバイのロードレーサーである20歳男性がレース中に転倒し左肩を受傷,左上腕骨骨頭骨折に対し受傷後8週で肘頭から採取した骨釘および吸収性スクリューを準用し骨接合術施行.術後3年経過し,MRI像にて一部限局した壊死部分を認めるものの骨頭壊死なく骨癒合得られ,痛みなく良好な結果が得られた.