著者
久留島 浩
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.439, pp.p12-24, 1986-11
被引用文献数
1
著者
川合 安
出版者
北海道大学東洋史談話会
雑誌
史朋 (ISSN:03865142)
巻号頁・発行日
no.49, pp.1-15, 2016-12
著者
遠藤 慶太
出版者
史聚会 ; 1976-
雑誌
史聚 (ISSN:03851834)
巻号頁・発行日
no.50, pp.50-59, 2017-04
著者
宇都宮 美生
出版者
法政大学史学会
雑誌
法政史学 (ISSN:03868893)
巻号頁・発行日
no.88, pp.27-48, 2017-09
著者
古畑 徹
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.268-300, 2017-09
著者
渡邉 義浩
出版者
早稻田大學東洋哲學會
雑誌
東洋の思想と宗教 (ISSN:09100601)
巻号頁・発行日
no.34, pp.1-17, 2017-03

1 0 0 0 IR 露伴初期

著者
井波 律子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
no.16, pp.169-185, 1997-09

幸田露伴は一八六七年(慶応三年)、幕臣の家に生まれた。このため、明治維新を境に生家は没落、露伴は中学を中退して漢学塾に通った。この後、電信修技学校に入り、一八八五年(明治十八年)、電信技師として北海道の余市に赴任したが、二年足らずで東京にもどり、まもなく「露団々」で文壇にデビュー、職業作家となる。これを機に、放浪癖のある露伴は、原稿料が入ると旅に出かけるようになる。一種の異界志向が露伴を旅に駆り立て、その旅が次々に作品を生んだといえよう。 一八八九年(明治二十二年)の「風流仏」「対髑髏」から、「一口剣」「艶魔伝」を経て、一八九一年(明治二十四年)の「いさなとり」まで、露伴の初期作品群の鍵となるイメージは、「裏切る女」である。執拗に裏切る女を描きつづけた露伴は、「いさなとり」で、とうとう裏切る女を殺害する惨劇を描ききった。これ以後、露伴の作品の世界に、裏切る女はめったに登場しなくなる。その意味で、「いさなとり」は露伴の文学にエポックを劃する重要な作品にほかならない。本稿は、以上、旅のなかから生まれた露伴初期の作品世界の様相を、裏切る女のイメージを軸として、探ったものである。
著者
山口 正晃
出版者
東洋史研究会
雑誌
東洋史研究 (ISSN:03869059)
巻号頁・発行日
vol.76, no.1, pp.1-36, 2017-06
著者
山口 正晃 Masateru YAMAGUCHI
出版者
大手前大学
雑誌
大手前大学論集 (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
no.17, pp.11-45, 2016

三国魏において制度化された都督制は、若干の変化を見せながらも、次の西晋王朝まで大枠としては変更なく受け継がれた。その制度上の特徴について明らかにすることが、本稿の主題である。具体的には、(1)魏晋期都督制の制度内容について最もまとまった記述のある『晋書』職官志の分析、(2)都督制に付随する「節」という権力標識から見た都督制の成立経緯、(3)都督制の実際の運用状況、(4)軍隊組織における都督の位置づけという四つの視点から、検討を加える。その結果、都督制が将軍の地位下落を契機として出現した制度でありながら、実際にはその制度上の基盤は却って将軍に存すること、すなわち都督とは独立した官職ではなく、将軍が持つ「肩書き」であることが判明した。この結論は、二つの点において先行研究に対する独自の意義を有する。一つは、漢末三国に将軍号が虚号化して軍事長官の座から転落したという従来の理解に釘を刺し、西晋期まで「一軍」の長官としての地位はなお保っていたことを指摘した点。いま一つは、一部の研究者に見られる都督の主体を刺史・太守と見なす誤解を正し、現実に刺史・太守が都督を兼任する場合はあるものの、それは将軍号を持つ刺史・太守であって、制度的に都督が付与されるのはあくまでも将軍に対してであることを論証した点、である。