著者
松﨑 丈
出版者
宮城教育大学
雑誌
宮城教育大学紀要 = Bulletin of Miyagi University of Education
巻号頁・発行日
vol.52, pp.243-259, 2018-01-31

The present study reported the educational approach that aiming at formation of communication activity used “sign language” to three children with deafness and multiple disabilities. Some important points were discussed;(1)we should observe to the details of the children’s body movements interacting constantly with their communication partners, specifically slight changes of their hand’s various attributes.(2)We should assume the individual's own ways of understanding their environments from perspectives of the behavioral organization and the sign transformational operation based on the facts observed(. 3)We shouldn't unilaterally use “sign language”that generally used by Deaf adults but should use “sign systems” contrived according to the individual's own ways of understanding their environments including communication partners.
著者
山本 祐輔 山本 岳洋 大島 裕明 川上 浩司
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.24-37, 2019-01-16

本稿では,ウェブ検索エンジンなどの情報アクセスシステムを用いて情報を精査し,正確なウェブ情報を収集する能力「ウェブアクセスリテラシー」を測定する尺度と質問紙を提案する.提案したリテラシー尺度の信頼性,妥当性の評価を行うために,クラウドソーシングサービスを用いて534名のウェブユーザにオンライン調査を行った.因子分析の結果,ウェブアクセスリテラシー尺度は7因子構造であった.また,ウェブアクセスリテラシー尺度の総合得点は,当該尺度と関連すると考えられる健康リテラシー尺度得点と弱い正の相関(r=0.32,p<.001)を,ウェブ情報に対する信用度と弱い負の相関(r=-0.20,p<.001)を示した.さらに,情報リテラシー関係の講義の受講経験別にウェブアクセスリテラシー尺度得点を確認したところ,統計的有意差が確認された(F(1, 525) = 8.82,p<.01).信頼性を示すクロンバックのα係数については,6つの因子は0.8以上,1因子については0.76であった.
著者
樊孟 松本 孝朗
雑誌
中京大学体育学論叢
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.33, 2016-03-15
著者
石田 淳
出版者
新潟国際情報大学国際学部
雑誌
新潟国際情報大学 国際学部 紀要 = NUIS Journal of International Studies (ISSN:21895864)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.101-107, 2020-04-01

国際政治学分野に教科書は数多あれどもリーディングスは滅多に見かけない。なぜなら、そもそも論争らしき論争がないからである。そしてこの論争の不在は、専門領域ごとの研究者の棲み分けに由来する。この状況は研究の持続的発展を触発するものではない。とは言え、論争がなかった訳ではない。ただし、その意味が正確に理解されなければ、学知の蓄積はない。その論争とは、冷戦期日本の防衛姿勢の「意図せざる結果」をめぐる議論である。高坂正堯の「現実主義者の平和論」は、坂本義和の「中立日本の防衛構想」を、西太平洋におけるアメリカを基軸としたハブ・アンド・スポークスの同盟構造に起因する《同盟のディレンマ》を直視するものではないため、所期の安全保障効果をもたないと評価した。しかし坂本は、同時代のシェリングのコミットメント論を意識しつつ、《安全保障のディレンマ》を直視しない防衛構想は、所期の安全保障効果をもたないと論じていたのである。
著者
桑島新右衛門尉 仲綱 鈴木 主膳介道重 水澤 清五郎
巻号頁・発行日
1595

参考文献・白井恒三郎著「日本獣医学史」(文永堂)1944年 p75-80 ・「日本獣医史学雑誌」第13・14合併号1980年 ・「馬の文化叢書 第7巻」(馬事文化財団)1994年 p473-503に再録
著者
堀山 貴史 庄子 亘
雑誌
研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.2012-AL-140, no.9, pp.1-8, 2012-05-07

多面体の展開図 (辺展開とも呼ばれる) は,多面体を辺に沿って切り開くことで得られる多角形である.切り開く辺が異なっても,同型な展開図が得られることがある.例えば,立方体には 384 通りの展開の仕方 (つまり辺の切り開き方) があるが,同型なものを除去することで,11 種類の本質的に異なる (非同型な) 展開図が得られる.本稿では,任意の多面体に対し,非同型な展開図の個数を数え上げる方法について述べる.また,この手法をすべての整面凸多面体 (正多面体,半正多面体,ジョンソン・ザルガラーの多面体,アルキメデスの角柱と反角柱) に適用し,それぞれの非同型な展開図の個数を示す.たとえば,角切り二十面体 (サッカーボールフラーレン) には 375,291,866,372,898,816,000 通りの展開方法があるが,同型なものを排除することで 3,127,432,220,939,473,920 種類の異なる展開図が存在することが分かった.
著者
小池 誠
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.401-402, 2018-03-13

第二次世界大戦中に日本軍はマイクロ波兵器を開発したが、その詳細は秘密であった。一方、米軍はサイバネティックスという書籍の出版を通じて、1940年代にマイクロ波兵器の概略を機密解除した。このような背景のもと、防衛省情報本部が監視対象者に対し、マイクロ波兵器から微弱なマイクロ波ビームを照射した結果、監視対象者が精神疾患を発症したという事実を仮定して、特別公務員職権濫用致傷罪が成立するか否か検討する。
著者
遠藤 孝
出版者
湘南工科大学
雑誌
湘南工科大学紀要 = Memoirs of Shonan Institute of Technology (ISSN:09192549)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.175-185, 2018-02-01

本稿ではアガンベンの権力論を考察した。2014年における彼の《ホモ・サケル》プロジェクトの終了に伴い、そこでの権力論を再構成するためである。彼は、主権権力、例外状態、閾、排除‐包含、剝き出しの生といった概念を用いて、権力を論じている。これらの概念は、古典古代と現代をつなぐという彼独自の観点のなかで論じられている。こうした彼の議論を振り返るなかで、彼に対する批判とその有効性を検討した。さらにアガンベンが提起する新しい政治の可能性については、脱構成的権力という概念から考察を加えた。
著者
林 伸二
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.83-93, 2015-03-31

高等学校で理科系教育を受けてこなかった学生が、 音響クリエータをはじめとする音響、音楽関連のキャリヤを志向するとき、基礎的に必須となる音響・信号処理の素養を身につけることを想定した授業を構成するために必要となる留意事項、ノウハウをまとめたものである。 体系的に不十分であることは承知で、授業に割ける時間も限られた条件下で音響、 信号処理の知見をユーザーとして利用する立場に割り切り、音響振動の原理、正弦関数、フーリエ解析の基礎について、理論的な厳密性はさておき、大筋で原理を直感し、できれば理解することを目的とした授業法という立場でまとめた。 本文では、はじめに授業に必要とされる背景、 従来の音響・信号処理教育の実情を既存の教科書類を振り返って示す。ついで、音響基礎論において留意した音響振動の基礎と正弦関数、複素数、フーリエ解析、対数関数に関して授業を進める上の留意点を示す。
著者
林 伸二
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報研究 = Journal of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:18825370)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.39-50, 2017-03-31

高等学校で理科系教育を受けてこなかった学生が音響クリエータなど、音響・音楽関連のキャリヤを志向するとき、音響信号処理の知識が必要となることに対応して、物理数学の高度の素養を要しない音響信号処理の授業の進め方を研究してきた。アナログ系とディジタル系での信号の扱いの違い、ディジタルフィルタの特徴、サンプリングの意味を直観的にイメージできることを念頭に、デルタ関数、遅延信号の重ね合わせを説明する。これをもとに、Z 変換を理解し、伝達関数の特性をスプレッドシートの利用を含む演習により体得する過程を易しい解釈により示す。
著者
王 長汶
出版者
愛知大学
巻号頁・発行日
2018-03-20

2017年度