1 0 0 0 陽子線治療

著者
勝井 邦彰 沖本 智昭 金澤 右
出版者
岡山医学会
雑誌
岡山医学会雑誌 (ISSN:00301558)
巻号頁・発行日
vol.127, no.2, pp.155-157, 2015-08-03 (Released:2015-09-01)
参考文献数
7
著者
辻井 博彦
出版者
The Japanese Society of Oral Pathology & The Asian Society of Oral and Maxillofacial Pathology
雑誌
The Journal of JASTRO (ISSN:10409564)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.63-76, 1994-06-25 (Released:2011-07-11)
参考文献数
34
被引用文献数
1

陽子線の最大の魅力は, ブラッグピーク効果により優れた線量分布を形成することであるが, 同時にその照射装置は既存の加速器に手を加えれば容易に利用出来るという利点も有している. 生物学的には光子線と同じ低LET放射線に分類されるが, これは, 従来から蓄積されている光子線の生物学的知識をそのまま利用できることを意味する.陽子線治療はこれまで世界の16施設で行われ, 約1万3千人が治療された.適応疾患はまだ限られており, 70%以上が眼や頭蓋内小病巣で占められている.このうち30~40%は網膜メラノーマ, 約40%は頭蓋内の小病巣で, 他は頭頚部や前立腺などで, 胸腹部の深部癌はまだ少数である. 網膜メラノーマは, 陽子線により大線量照射 (70Gy/5回または60Gy/4回) が可能になってから, 眼球内制御率96%, 生存率80~88%という素晴らしい成績が得られるようになった. 頭蓋底・頚椎原発肉腫に対しては, 陽子線で65-75Gy (1.8Gy/fx) 照射することにより65~91%の5年制御率が報告されている.一方, 筑波大学では主に深部臓器癌を対象として, 肺, 食道, 肝, 膀胱などで良い成績を得ている.なかでも原発性肝癌に対しては, 陽子線治療が将来有効な治療法になるものと期待される.以上の優れた臨床成績に刺激され, 新たに陽子線治療を行いたいという施設が急速に増えている.これは陽子線治療がコスト・ベネフィットの面からも十分に評価できる治療法であることを証明するものである.
著者
池本 淳一
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.21-39, 2007-06-30
被引用文献数
1

本論は日本におけるボクシング・サブカルチャーの考察を通じて,社会変動期に生きる若者のアイデンティティ構築のための実践や戦略を描き出すものである.本論は3つのボクシングジムへの2年半にわたる参与観察と,そのメンバー38名へのインタビューに基づいている.<br>本論は以下の章から成り立つ.<br>1) 入会.この章では,初めにステレオタイプ化された「ハングリー・ファイター」のイメージを否定し,続いてジムとメディア,コミュニティ,そして他のプロフェッショナル・スポーツとの関係を明らかにする.<br>2) ジム通い.この章では,初めにジム会員に共通する性格,生活,そして生活上の問題を明らかにする.続いて,会員たちの規律的で勤勉なエートスに適合するジムのサブカルチャーを描く.<br>3) ジムでの日々.この章では,会員たちのプロボクサーとしての社会化,職業的アイデンティティ,そして肉体的および精神的成長を描いていく.<br>4) ジムを去る日.この章では,納得のいく引退条件を探ることを通して,ボクシングへの十分な「打ち込み」がメンバーに肯定的なアイデンティティを与えることを明らかにする.<br>最後に,日常生活以外の場を選択し,そこでの肯定的アイデンティティの構築を果した会員たちのサブカルチャー実践から,社会変動期における労働観・人生観の再考のためのヒントをさぐる.
著者
居城秀明 金岡晃 岡本栄司 金山直樹
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2013-CSEC-60, no.15, pp.1-8, 2013-03-07

タッチパネルを搭載したスマートフォンやタブレット型端末といったスマートデバイスで利用される認証方法は,パスワード認証やパターン認証に代表される ”知識認証” が一般的に用いられているが,認証時の背後からの覗き見に弱く端末からの個人情報漏洩リスクが危惧されている.今日,”知識認証” にかわる認証方法として,認証時の覗き見に対して耐性を持つことで知られる ”生体認証” ベースの,個人の手指の行動的特徴を用いる手法が Sae-Bae 等などによって提案されている.しかし,これらの研究ではタッチパネルから得られる手指の情報に関して,取得する座標軌跡の細かさと認証精度,認証時間についての十分な検討がなされておらず,認証システムの実現には議論の余地が残る.本稿では,手指の行動的特徴を取得する際の,タッチパネルからの座標取得頻度に着目した.各個人を識別する際の最適な座標取得頻度について認証時間・認証精度とのトレードオフを考慮し高速かつ高精度な認証を目指す.
著者
佐藤卓己編
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
2016
著者
八尋 正樹 林 満
出版者
(社)日本蚕糸学会
雑誌
日本蚕糸学雑誌 (ISSN:00372455)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.5-7, 1971-02-27 (Released:2010-07-01)
参考文献数
3

休眠期中および休眠解除後の冬眠期の桑冬芽につき水抽出をおこない, acidic, neutral, n-hexane の fraction にわけ, おのおのにつきペーパークロマトグラフィを適用し, アベナ伸長テストをおこない, 生長抑制物質と生長促進作用の変化を研究した。その結果休眠の深い時期には冬芽内の生長促進物質の活性化すなわちアベナの伸長を促進することはみとめられず, 生長抑制物質が冬芽内に多量に含まれていることがわかった。休眠解除にともない生長抑制物質 (Rf0.9~1.0) の量が減少し, 生長促進物質が活性化してアベナの伸長を促進することがみとめられた。またエーテル抽出液では認められなかったが, 水抽出の場合展開溶媒 ammoniacal isopropanol で acidic fraction に新にRf0.6~0.8の生長抑制物質が認められた。この物質は冬芽の休眠 (rest) 中にも多量に存在するが, 休眠が解除された冬眠期においても減少せず, 生長抑制作用がかなり強く残っている。この物質は萌芽前に減少することから, 休眠 (rest) と直接の関連があるよりも, 萌芽と関連がある物質ではないかと思われる。
著者
Angelina R. Sutin Antonio Terracciano
出版者
Japan Society of Personality Psychology
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1-11, 2017-07-01 (Released:2017-04-10)
参考文献数
48
被引用文献数
5

Models of personality and health have grown in complexity as more is discovered about how traits are related to health-related behaviors, morbidity, and mortality. The present article applies a model of personality and health that incorporates longitudinal relations, behavioral and physiological mechanisms, and context to the relation between Five-Factor Model personality traits and body mass index (BMI) and obesity (BMI≥30). Conscientiousness is associated consistently with lower body weight; the relation between the other traits and BMI is more complex. Conscientiousness is also associated with risk of obesity over time, and specific aspects of Conscientiousness and Neuroticism are associated with greater weight gain and are also sensitive to changes in weight over time. Behavioral (e.g., physical activity) and physiological (e.g., inflammation) factors explain part of the association between personality and BMI. Finally, the broader social environment shapes the expression of personality in relation to body weight. This review highlights replicable associations between personality and BMI and potential mechanisms of this association. Future research needs to better address how specific aspects of the social and family environment moderate the relation between personality and BMI and take a lifespan perspective to better incorporate how traits contribute to weight starting in childhood.
著者
大城 敬人
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.66, no.5, pp.351-362, 2017-05-05 (Released:2017-06-08)
参考文献数
48
被引用文献数
1

ギャップ電極デバイスを用いたトンネル電流による単分子分析法を開発している.これは,ギャップ電極間を試料分子が通過する際,分子を介したトンネル電流の増加量から単分子ごとにコンダクタンスを計測し,分子を電気的に検出する方法である.この方法を用いることで,核酸塩基やアミノ酸分子などの個々の化学種の違いを,コンダクタンスの大きさとして検出することに成功した.これは分子計算によると分子ごとの電子状態の違い,特に最高被占軌道(HOMO)レベルの違いを反映したものと考えられる.さらに,核酸塩基鎖やオリゴペプチドなどの高分子をギャップ電極間に通過させて計測することで,コンダクタンスの大きさの時間変化から,高分子鎖の配列情報を読む可能性を見いだした.今後こうした単分子分析技術に,分子制御技術を組みあわせた集積デバイスの開発を進め,様々な生体高分子へ展開可能な単分子シーケンサーとすることで,個別医療を実現する要件を満たす次世代シーケンサーの技術開発へと進めていきたい.
著者
谷山 哲哉 鈴木 薫 中田 順治
出版者
一般社団法人 レーザー学会
雑誌
レーザー研究 (ISSN:03870200)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.61-68, 1990 (Released:2010-02-26)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

Germanium, aluminum, and stainless-steel plates were irradiated with a pulsed CO2-laser beam (10.6μm) focused to be 0.1 mm in diameter, and resulting optical acoustic signals were measured with a PZT piezoelectric element. Results indicate that deposits on the surface and internal damage can be detected from the signal magnitude and phase angle, effectively by using repetitivefrequencies more than 100 Hz.

1 0 0 0 OA 掛物雛形

出版者
巻号頁・発行日
1830