著者
古守 やす子
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.2-11, 2014

<p>本作品は、「現在」北京で文筆活動を行う「私」(=〈語り手〉)が、清朝末期に日本に留学した時のことを語る形をとる。〈語り手〉は「現在」、「正人君子」と戦っており、〈語り手〉が語る相手、すなわち〈聴き手〉の位置には「正人君子」がいるわけであるが、この作品は、その〈語り―聴く〉という空間と、さらにその外側の〈語り手を超えるもの〉と「鉄の部屋」の空間が提示される構造になっており、読者はその〈聴き手〉となる。</p><p>作品を読む際、ストーリーのみを読むのではなく、ストーリーがどう語られているかという構造を意識することによって、作品が新たな形で読者の前に現れ、迫ってくる。</p>
著者
豊永 敏宏
出版者
Japanese Society of Prosthetics and Orthotics
雑誌
日本義肢装具学会誌 = Bulletin of the Japanese Society of Prosthetic and Orthotic Education, Research and Development (ISSN:09104720)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.22-27, 2000-01-01

労働者災害補償保険法 (労災保険) による補装具支給の手続きは, 他の支給体制と比較して少し異なった部分がある. すなわち支給対象者が業務上や通勤災害の被災労働者であり, 義肢の支給にたとえれば, 仮義肢は療養中に訓練用義肢 (装具は治療材料) として保険給付で支給され, 本義肢は創治癒の後障害認定を受けてから, 社会復帰援護事業の一環として労働福祉事業から支給 (出資は労災保険) される. さらに外科後処置という独自の制度があり, 本義肢装着後, 断端に問題が生ずれば労災保険適用で治療が行えるものである. しかしながら採型指導医の処方による義肢等の支給が, 労働基準監督官の検収制度で行われており, この時十分適合しているか否かをもっと検討すべきであり今後の課題と思う.
著者
有田 武美 中川 正雄 笹瀬 巌
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.28, pp.7-12, 2001-04-20
被引用文献数
2

家庭内ネットワークが注目を集めてきており,映像を主としたエンターテイメント系の高速・リアルタイム情報の伝送に適したIEEE 1394インターフェース(i.LINK/FireWire)が,PCやビデオ機器を中心に普及し始めた.本稿は,それを無線化してさらに便利なものとすることをねらい,MMAC(マルチメディア移動アクセス推進協議会)で検討を進めて,この3月に標準規格(ARIB STD-T72)として制定したワイヤレス1394システムの考え方,具体的な仕様内容とホームネットワーク構築技術について述べる.
著者
佐藤 一朗 槇村 浩一 蓮見 弥生 西山 彌生 内田 勝久 山口 英世
出版者
日本医真菌学会
雑誌
日本医真菌学会総会プログラム・抄録集 第52回 日本医真菌学会総会・学術集会 (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
pp.73, 2008 (Released:2009-03-06)

【目的】真菌症は免疫力の低下した患者にとって重篤な症状を起こす病害である。そのため、免疫力の低下した患者における微生物叢とその薬剤耐性を定期的に把握する必要がある。我々は外来患者の外耳道から新規Candida属酵母を得たので報告する。【材料および方法】国内病院での外来患者の外耳道から採取した耳漏スメアを分離源とした。純粋分離菌株の26S rDNA D1/D2領域(26S)および ITS1+5.8S rDNA+ITS2領域(ITS)を用いた分子系統分類を行った。そのほかの試験項目はThe Yeasts 4th edに順じた。【結果および考察】純粋分離菌JCM15448株は26Sの相同性がCandida haemulonii CBS5149T とは85.7%、C. pseudohaemulonii CBS10099Tとは83.0%であった。ITSはそれぞれ84.9、81.4%であり、系統樹ではCandida属に分類されたが同一な種は認められなかった。本菌株は42℃およびビタミンフリー培地で生育陽性であり、Candida属としては特徴的な培養性質を示した。その他の培養性質から本菌株はグループ VI(イノシトール・硝酸カリウム・エリスリトール陰性、40℃陽性)に分類された。本グループはC. albicansをはじめ病原性が報告されている種が複数属しているが、本菌株の病原性は不明である。ボリコナゾール・イトラコナゾール・フルコナゾール・フルシトシンに対する感受性は既知の種と差が認められなかった。これらの結果から本菌株をCandida属の新種と判断した。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年11月30日, 1897-11-30

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年09月18日, 1897-09-18
著者
足立 はるゑ 井上 眞人 井奈波 良一 岩田 弘敏
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.79-87, 1999-07-20
被引用文献数
9 6

某公立病院看護婦の精神健康状態とストレス対処行動の問題を検討するために230名の看護婦を対象に自記式質問紙調査をおこなった. GHQ 60及びSSCQによる評価ではストレッサー及びストレス評価尺度での高得点者が多くいることがわかった. GHQでは卆後1-2年の看護婦, 婦長, 手術室及び外来勤務の看護婦の精神健康度が低い傾向を示した. SSCQでの高得点者は卆後5年未満と当院で仕事の中心的な存在となっている卆後10年以上の者に多かった. 本調査で特徴的なことはGHQ調査で精神健康度が高い者のなかにもストレス対処行動等において高得点者, つまりストレス予備群を発見できたことである. 以上より, 職場の健康管理において, 職場環境及び労働条件, 勤務配置, 卆後教育等の配慮が必要であると共に看護婦自身が自らの健康状態やストレスを自覚し, 主体的な健康行動をとることが重要であると考えられた.

1 0 0 0 警察学論集

著者
警察大学校 編
出版者
立花書房
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, 1954-04
著者
和田綱紀 (揖南漁人) 編
出版者
和田綱紀
巻号頁・発行日
vol.第2集, 1907
著者
和田綱紀 (揖南漁人) 編
出版者
和田綱紀
巻号頁・発行日
vol.第1集, 1907
著者
土屋 智将
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.318, pp.41-44, 2012-11-19

EV車が低速走行時に発生させる音が一般的なエンジン車に比べて最大で20dB程小さく,車の接近に気がつかない歩行者との接触事故が多数報告されている.そこで,EV車から発生する音を歩行者がどう観測しているか調べるために,FDTD法を用いて移動音源や移動観測点を数値的に実現し,十字路や丁字路内で音響解析を行い,観測点で観測される音圧レベルを数値的に評価する.
著者
高取 祐介 武尾 英哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.163, pp.1-6, 2013-07-19

本稿では,側方車両検出用センサを利用して対向交通車両の情報を取得し,車車間通信ネットワークでその情報を共有する出会い頭衝突防止システムについて性能を解析する.丁字路流入路から交差点入口に到着した車両が優先道路を走行する車両情報を完全に把握できる確率(車両情報完全把握確率)を評価指標とし,丁字路交差点用のミクロスコピック交通流シミュレータによってシミュレーション解析する.解析結果よりセンサの検出距離,検出範囲,交通量が普及率特性に与える影響が定量的に明らかにされ,提案システムが従来システムよりも低い普及率から高い車両情報完全把握確率を達成することが示されている.
著者
和久井 祐太 大野 光平 伊丹 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.219, pp.43-48, 2011-09-21

本稿では交通シミュレータを用いて丁字路での交通流の円滑化を目的とし,車車間・路車間通信を用いた交通モデルの評価を行った.交通状況を交通渋滞や事故が発生しやすい交差点に着目し,交差点の角にビルを想定した遮蔽物がある見通しの悪い丁字路を想定した.提案方式では交差点における車両の状況を車車間・路車間通信により各車両に送信することで,効率のよい交通流をつくり渋滞の軽減を目指す.交差点では右左折車両の減速や,右左折可能かどうかの判断のための一時停止などが原因により渋滞が生じやすい.そこで提案方式では運転手の目視による右左折判断を車車間・路車間通信により,車両の位置情報,速度情報,右左折直進情報を交差点周辺の車両に送信することで右左折の判断を行う.その結果,右左折にかかる無駄な時間を軽減し,無駄な加減速,一時停止が軽減されるため交通流が円滑化する.構築したシミュレータより,車両密度,右左折完了台数,交差点手前における平均待ち時間などの指標から既存の交通環境と比較し評価および検討を行った.シミュレーションの結果,提案方式の方が既存の交通環境と比べ渋滞が緩和されているのが示された.
著者
和久井 祐太 大野 光平 伊丹 誠
雑誌
研究報告 高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.8, pp.1-6, 2011-09-21

本稿では交通シミュレータを用いて丁字路での交通流の円滑化を目的とし,車車間・路車間通信を用いた交通モデルの評価を行った.交通状況を交通渋滞や事故が発生しやすい交差点に着目し,交差点の角にビルを想定した遮蔽物がある見通しの悪い丁字路を想定した.提案方式では交差点における車両の状況を車車間・路車間通信により各車両に送信することで,効率のよい交通流をつくり渋滞の軽減を目指す.交差点では右左折車両の減速や,右左折可能かどうかの判断のための一時停止などが原因により渋滞が生じやすい.そこで提案方式では運転手の目視による右左折判断を車車間・路車間通信により,車両の位置情報,速度情報,右左折直進情報を交差点周辺の車両に送信することで右左折の判断を行う.その結果,右左折にかかる無駄な時間を軽減し,無駄な加減速,一時停止が軽減されるため交通流が円滑化する.構築したシミュレータより,車両密度,右左折完了台数,交差点手前における平均待ち時間などの指標から既存の交通環境と比較し評価および検討を行った.シミュレーションの結果,提案方式の方が既存の交通環境と比べ渋滞が緩和されているのが示された.This paper discusses a traffic congestion reducing method by using an IVC (Inter-Vehicle Communication) and RVC (Road-Vehicle Communication) at a T-intersection. We focused on an intersection because there are often traffic congestions there. Thus, the traffic simulations in T-intersection where prospect is not good and buildings are existed at the corner are performed. Traffic congestion are often happened since the vehicles are slowed down or stopped temporary when they are turned right or left. In proposed scheme, location, velocity and direction information of vehicles are transmitted by the IVC and the RVC around the intersection in order to assist the decision for drivers when the vehicles are turn right or left. The IVC and RVC are integrated because it is difficult to communicate around the bud visibly intersection only by using the IVC. As the results, waste of time, acceleration and deceleration can be reduced and traffic flow becomes smoother. From the simulation, the density of the vehicles, the number of the vehicles that completed right or left turn and averaged waiting time characteristics are improved compared with ordinary traffic systems at the intersection.

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年04月21日, 1899-04-21

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年11月02日, 1900-11-02

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1900年10月24日, 1900-10-24