著者
新学社編集部編
出版者
新学社
巻号頁・発行日
0000
著者
林 忠行
出版者
広島大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

1)1977年に始まるチェコスロヴァキアでの人権運動、憲章77はそれ以降の信国における異論派の運動の中心となった。憲章77は、既存の政治体制に対し、他の政治的選択肢を提示するという意味での「政治活動」を避け、体制が承認した国際規範や宣言、言体的には世界人権宣言、ふたつの国際人権規約、ヘルシンキ宣言などを論拠に、それらの内容を国内で実施するよう求めた。この点に運動の最大の特色があった。2)当初、憲章77のヘルシンキ宣言とその後の全欧安全協力会議(CSCB)に対する期待は、必ずしも大きなものではなかった。しかし、その後、CSCEは憲章77の運動の基本的な支柱となる。CSCEは拘束力の弱いプロセスにすぎなかったが、憲章77の主張が西側諸国政府によってとりあげられることによって、国際的な場でその主張は政府の立場と対峙できた。また、その過程を通じて西側のNGOとの接触が深まった。こういった意味において、CSCEは憲章77の運動の「国際化」を可能にした。3)また、CSCEが人権だけでなく、平和や環境など広範な問題を扱っていたことから、その影響下で憲章77が「人権」をより広い文脈でとらえるようになった。少なくとも運動はCSCEとのかかわりの中で、全欧州的な視野を獲得したといってよいであろう。4)1989年の同国での政治変動において、憲章77が育てた人脈は大きな役割を果たし、また現在の政府にも多くの人材を送り込んだ。しかし、89年政変を単線的に憲章77の運動もしくはCSCEと結び次けることには慎重でなければならない。この政変は、国際的政治・経済環境の変容、国内体制の分裂と体制の自壊といった多様な結果生じたからである。とはいえ、政治変動初期において、「市民フォ-ラム」などが示した理念は多くの点で憲章77が積み上げてきた議論を引き継いでいる。少なくとも、理念的には、憲章77とCSCEは89年政変に深く結び付いている。
出版者
礫川出版
巻号頁・発行日
1891
著者
山田 慎也
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2003

今年度は最終年度であり、現在までの調査の総括と補足調査を行った。まず、2005年9月に開催された日本宗教学会学術大会において、パネル「死者の祭祀と供養-集団性と個人性の葛藤と共存」のなかで「死者に対する慰撫と顕彰」というタイトルで発表した。当該科研費の研究成果をふまえ、岩手県中部においては当初、哀れむべき慰撫される死者たちが来世の幸福な姿として絵額にされたが、不幸な慰撫される存在の延長上にあった戦死者が、御真影等の肖像形式となり、顕彰として写真を使用するようになった。それ以降、不幸な死者だけでなく、天寿を全うした老人などの遺影も奉納されるようになり、死者が顕彰される存在として捉えられるようになったことを報告した。さらに今までの成果のうち、岩手県宮守村長泉寺の絵額・遺影調査の資料を整理し、「近代における遺影の成立と死者表象」という論考をまとめ、『国立歴史民俗博物館研究報告』132号に掲載された。ここでは絵額の成立と特徴を詳細に検討し、絵額が供養を目的としていること、夭折の死者や連続して死亡した使者など特に慰撫すべき存在であること、ある程度のパターンができていることなどが明らかになった。そうした絵額から遺影への変化は、戦死者において顕著であり、そこには顕彰のまなざしがあり、それ以降になると不幸な死者にも遺影を用いることがわかってきた。こうした遺影への変化は、表象のあり方が現世の記憶を基盤にしただけでなく、写真それ自体が死者そのものの表象として使われるようになり、人々の遺影への意味づけは多義的になっていた。こうして近代の国民国家形成の過程において、とくに戦死者の祭祀との関連から、死者の表象のあり方が大きく変わるとともに、死の意味づけを変えていったこと明らかになった。
著者
小林 文次
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.130, pp.53-61, 64, 1966-12-30
著者
小林 文次
出版者
美術史學會
雑誌
美術史 (ISSN:0021907X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.p105-111, 1973-03

1 0 0 0 OA 真美大観

著者
田島志一 編
出版者
日本真美協会
巻号頁・発行日
vol.第16巻, 1908

1 0 0 0 OA 京都御所略解

出版者
大阪府女子専門学校
巻号頁・発行日
1932
出版者
五日市鉄道
巻号頁・発行日
1926

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1926年08月28日, 1926-08-28

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1930年07月19日, 1930-07-19

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1925年05月22日, 1925-05-22
著者
繆 いん 藤原 良叔
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

完全差集合族問題は、電波天文学での移動アンテナ間の間隔取り方問題の抽象化であり、1970年代中頃に提出された。レーダー配列問題は、移動アンテナ間の間隔取り方問題の高次元への拡張であり、飛行船の追跡管制技術などに応用される。本研究では、組合せデザイン理論により、完全差集合族及び関連するレーダー配列、均質一様差行列、単調有向デザインなどを数多く構成した。デジタル・コンテンツ著作権保護での不正ユーザ追跡方法についても新しい結果を得た。
著者
Yoshiro ENDO Takeru TSUCHIYA Fumio SATO Harutaka MURASE Takaya OMURA Kenji KOROSUE Yasuo NAMBO Mutsuki ISHIMARU Yasuhiro WAKUI
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.74, no.8, pp.1079-1081, 2012 (Released:2012-09-03)
参考文献数
15
被引用文献数
5 11 3

Prevalence of equine gastric ulcer syndrome in 85 young Thoroughbreds was investigated. The presence of gastric ulcers was confirmed in 27.1% (23/85) of the horses by endoscopic examination. Sixty-two horses without gastric ulcers were allocated randomly to either the treated group (31 horses) or sham-dosed control group (31 horses) in order to investigate the efficacy of omeprazole oral paste in the prevention of gastric ulcers. At the second endoscopic examination conducted after 28 days of administration, only 1 horse in the treated group developed gastric ulcers, while 12 horses developed gastric ulcers in the control group. Based on these data, the efficacy of omeprazole in prevention of equine gastric ulcers in young Thoroughbreds during the training period was confirmed.

1 0 0 0 飲食

著者
遠藤元男 谷口歌子著
出版者
近藤出版社
巻号頁・発行日
1983

1 0 0 0 季刊銀花

出版者
文化服装学院出版局
巻号頁・発行日
1970
著者
榊原 文 松田 宣子
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学医学部保健学科紀要 (ISSN:13413430)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.59-74, 2003
被引用文献数
1 9

本研究の目的は、精神障害者の偏見・差別及び啓発活勤に関する研究の動向を読みとり、先行研究より明らかにされた知見をテーマ別に整理することで、今後の課題と方向性を体系化することである。精神障害者、啓発活動、偏見、差別、スティグマをキーワードに、1983年から2003年までの過去20年間について、医学中央雑誌及びMEDLINEから文献を検索した。その結果、偏見・差別の意識態度の調査は1970年代より発展してきているものの、啓発活動の方策を系統立てて記したものがないこと、偏見・差別に対する精神障害者自身の内的な世界Iを引き出したものが少ないことが明らかとなった。今後、啓発活動実践による効果測定から啓発活動のあり方を検討することと、精神障害者自身の主体性に焦点を当てた啓発活動を追及することが課題である。
著者
Atsushi Hirayama Satoshi Saito Yasunori Ueda Tadateru Takayama Junko Honye Sei Komatsu Osamu Yamaguchi Yuxin Li Junji Yajima Shinsuke Nanto Kenji Takazawa Kazuhisa Kodama
出版者
日本循環器学会
雑誌
Circulation Journal (ISSN:13469843)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.718-725, 2009 (Released:2009-03-25)
参考文献数
27
被引用文献数
32 83

Background: The aim of this study was to elucidate the time course of atorvastatin-induced changes in vulnerable plaque using angioscopy and intravascular ultrasound (IVUS). Methods and Results: Fifty-seven hypercholesterolemic patients with coronary artery disease (CAD) were treated with atorvastatin (10-20 mg/day) for 80 weeks and then coronary plaques were evaluated with angioscopy and IVUS. Angioscopic images were classified into 6 grades (0-5) based on yellow color intensity. A 20-mm segment containing angioscopically-identified yellow plaque was also examined by IVUS to measure atheroma volume. The mean angioscopic grade of 58 yellow plaques significantly decreased from 1.5 (95% confidence interval [CI] 1.2 to 1.8) to 1.1 (95%CI 0.9 to 1.3, P=0.012) at week 28 and 1.2 (95%CI 0.9 to 1.4, P=0.024) at week 80. Mean volume of 30 lesions, including the 58 yellow plaques, significantly reduced -8.3% (95%CI -11.5 to -5.2) at week 28 (P<0.001 for baseline vs week 28) and -17.8% (95%CI -23.9 to -11.8) at week 80 (P<0.001 for baseline vs week 80). Conclusions: In patients with CAD treated with atorvastatin, serial analysis with angioscopy demonstrated early loss of yellow color in plaques, and IVUS volumetric analysis showed subsequent plaque regression. Both changes possibly indicate reduction of plaque vulnerability in an additive manner. (Circ J 2009; 73: 718 - 725)