著者
村上 誉 石津 健太郎 伊深 和雄 松村 武 児島 史秀 矢野 博之 長谷川 幹雄 原田 博司 森川 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.490, pp.237-242, 2015-02-25

ホワイトスペースLTE方式において,実トラフィック量に応じて動的に基地局と端末の双方の通信方式やパラメータを変更することでネットワークのキャパシティを向上させる手法を提案してきた.しかし,本手法は各ユーザへのリソースの分配までは考慮していないため,十分な性能を引き出すためにはLTE基地局のスケジューラが整合したリソース配分を行う必要がある.そこで本稿では,既存のProportional Fair方式をもとに各ユーザの実トラフィック量に合わせたリソースブロックの割り当てを行う改良方式を提案し,計算機シミュレーションによりその有効性を示す.

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出版者
日本科学者会議
雑誌
日本の科学者 (ISSN:00290335)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.227-251, 2003-05
著者
山下 辰夫 堀田 幸平 佐藤 克信 林 大介 北波 赳彦
出版者
京都産業大学
雑誌
高等教育フォーラム (ISSN:21862907)
巻号頁・発行日
no.5, pp.197-203, 2015

近年は大学にグローバル人材の育成が求められており,京都産業大学は,2012 年に文部科学省の「グローバル人材育成推進事業」に採択され,その構想調書のなかで事務職員の語学力向上についても言及している。グローバル人材の定義は様々であり,もちろん一般教養をはじめとした能力も求められるが,語学能力は必須であり,京都産業大学では事務職員を対象に海外語学研修を毎年実施している。本稿は2014 年の夏にタイのチェンマイ大学で今年度より新たに実施された研修に参加した5 名の報告をまとめたものである。研修の内容を中心にまとめており,次年度以降に本研修が継続されるかは現時点では未定であるが,もし継続されるのであれば本稿が研修参加者の参考となれば幸いである。また,本プログラムがより良いものとなるために帰国後に行った振り返りをもとに研修プログラムへの改善等についても言及している。
著者
山口 求 今村 美幸 松高 健司 光盛 友美
出版者
一般社団法人日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.59-64, 2009-03-20
被引用文献数
2

乳幼児の皮膚は、角質層が薄く、バリア機能も低く皮膚表面は容易に傷つきやすく、雑菌などによる感染のリスク状態にあり、皮膚トラブルを起こしやすい。しかし看護系に乳幼児のスキンケアに関する先行研究はほとんど見られない。そこで、本研究(委託研究)は、乳幼児のスキンケアにてん菜砂糖に、精油・食用油でオイルコーティングしたシュガースクラブの保湿効果を検証することを目的とした。医師の皮膚テストにより安全性を確保し、入浴後に使用する実験群と、入浴のみの統制群とに分け22名の乳幼児を対象とした。指標にはモデラスを用いて水分値、弾力値、肌状態を入浴前と入浴30分、60分後に測定した。結果、水分値、肌状態は30分後が有意に上昇したが、60分後は低下傾向を示した。保湿効果の持続性は、今後の継続研究で検証する必要がある。視診・触診による肌状態の観察結果は、統制群の乳幼児に変化はなく、実験群では乾燥状態の皮膚がしっとりとし保湿効果が得られた。
著者
中西 満悠 中谷 素之 中西 良文
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.197-200, 2015-03-31 (Released:2015-04-04)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This study developed a Japanese version of the Academic Delay of Gratification (ADOG) Scale, based on the original language scale created by Zhang, Maruno, Karabenick, and Lauermann (2011), and investigated its reliability and construct validity. Japanese undergraduates (N=394) completed the new scale. Confirmatory factor analysis yielded a one-factor structure. The students' ADOG score correlated positively with effortful academic behavior, use of metacognitive strategies, planned studying and the average of weekly study time, and negatively correlated with less sustained studying. The internal consistency, test-retest reliability, and construct validity of the scale were confirmed.
著者
藤森 行雄 金子 隆司 西出 宏之 土田 英俊
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.485-488, 1993-06-25 (Released:2010-11-22)
参考文献数
12
被引用文献数
2 6

カンファーキノン (CQ) とジメチルアミノエチルメタクリレート (DMAEMA) は光重合型歯科用レジンに重合開始剤として応用されている. CQおよび各種アミンの存在下におけるMMAの重合をモデル系として, 光照射によるCQのカルポニル基の消費率, ラジカル挙動, ポリマーの収率からラジカル重合開始能を考察した. CQとDMAEMAは窒素下での光照射によりCQラジカルアニオンを生成した. 光照射によるCQのカルポニル基とCQラジカル信号強度の減少率はポリマーの収率に依存し, CQラジカルの水素引き抜き反応により重合が進行することが示唆された. 一方, 大気下での光照射ではCQのカルボニル基の消費率は少なく, ポリマーの収率は低下した. 大気中の酸素により開始反応が阻害されることが明らかとなった.
著者
岡谷貴之 齋藤真樹
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2013-CVIM-185, no.18, pp.1-17, 2013-01-16

ディープラーニングは,多層のニューラルネットワーク(以下NN)を用いる機械学習の方法論である.最近,これに基づく方法群が,画像認識のベンチマークテストで従来の記録を次々に塗り替えた他,音声認識やその他の学習・認識の問題に応用されて同様に高い性能を示すに至り,幅広い関心を集めつつある.本稿では,このディープラーニングについて,画像認識への応用を念頭に,現時点で知られている様々な方法をなるべく網羅的に説明する.具体的には,NNの基本構成から,Convolutional NN,プーリング,局所コントラスト正規化,教師なし学習であるプレトレーニング,オートエンコーダ,スパースな特徴表現を可能にする複数の方法,Restricted Boltzmann MachineやDeep Belief Networkなどの生成モデルに基づくディープラーニングの各手法を,それぞれ説明する.またディープラーニングのためのソフトウェアライブラリにも触れる.
著者
金 英子 松尾 豊 石塚 満
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.48-57, 2007 (Released:2007-01-05)
参考文献数
28
被引用文献数
3 6

Social relation plays an important role in a real community. Interaction patterns reveal relations among actors (such as persons, groups, companies), which can be merged into valuable information as a network structure. In this paper, we propose a new approach to extract inter-business relationship from the Web. Extraction of relation between a pair of companies is realized by using a search engine and text processing. Since names of companies co-appear coincidentaly on the Web, we propose an advanced algorithm which is characterized by addition of keywords (or we call relation words) to a query. The relation words are obtained from either an annotated corpus or the Web. We show some examples and comprehensive evaluations on our approach.
著者
大津栄一郎編訳
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1999
著者
小野寺健編訳
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1987
著者
砂川 紘之 武士 甲一 亀山 邦男 木村 栄 白石 圭四郎 安藤 芳明
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
食品と微生物 (ISSN:09108637)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.123-128, 1986-09-20 (Released:2010-07-12)
参考文献数
12

1984~1985年に北海道内で発生した3件のウェルシュ菌集団食中毒事件の概要と分離菌株の性状について述べた.事件1は, 1984年9月22日稚内市内の某療養所において発生した. 患者は23名 (発病率24.0%) で, 下痢, 腹痛を主徴とし, 原因食品は病院内給食が疑われたが確定できなかった. 患者8名中5名, 健康者18名中6名からエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された. これらの菌は, Hobbs血清型別不能であった.事件2は, 1984年9月28日札幌市内の某鉄工団地において発生した. 患者は769名 (発病率45.6%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 鉄工団地内の給食センターが供給した弁当中の「コンニャクのタラコあえ」であった. 患者19名中11名, 従業員6名中2名, 原因食品2検体中1検体よりHobbs血清型4型に型別されるエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された.事件3は, 1985年4月19日網走市内の小, 中学校各1校において発生した. 患者数は, 686名 (発病率51.9%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 同市内某食品会社が供給した「給食弁当 (ミルクファイバーライス) 」であった. 患者26名中16名からウェルシュ菌が検出され, そのうち試験した13名中9名からエンテロトキシン産生菌が検出された. また, 従業員4名中3名, 原因食品3検体中3検体からエンテロトキシン産生菌が検出された. これらのエンテロトキシン産生菌はHobbs血清型5型, カリウム型発芽芽胞形成菌であった.
著者
砂川 紘之 武士 甲一 亀山 邦男 木村 栄 白石 圭四郎 安藤 芳明
出版者
Japanese Society of Food Microbiology
雑誌
食品と微生物 (ISSN:09108637)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.123-128, 1986

1984~1985年に北海道内で発生した3件のウェルシュ菌集団食中毒事件の概要と分離菌株の性状について述べた.<BR>事件1は, 1984年9月22日稚内市内の某療養所において発生した. 患者は23名 (発病率24.0%) で, 下痢, 腹痛を主徴とし, 原因食品は病院内給食が疑われたが確定できなかった. 患者8名中5名, 健康者18名中6名からエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された. これらの菌は, Hobbs血清型別不能であった.<BR>事件2は, 1984年9月28日札幌市内の某鉄工団地において発生した. 患者は769名 (発病率45.6%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 鉄工団地内の給食センターが供給した弁当中の「コンニャクのタラコあえ」であった. 患者19名中11名, 従業員6名中2名, 原因食品2検体中1検体よりHobbs血清型4型に型別されるエンテロトキシン産生, カリウム型発芽芽胞形成菌が検出された.<BR>事件3は, 1985年4月19日網走市内の小, 中学校各1校において発生した. 患者数は, 686名 (発病率51.9%) で, 下痢, 腹痛が主症状であった. 原因食品は, 同市内某食品会社が供給した「給食弁当 (ミルクファイバーライス) 」であった. 患者26名中16名からウェルシュ菌が検出され, そのうち試験した13名中9名からエンテロトキシン産生菌が検出された. また, 従業員4名中3名, 原因食品3検体中3検体からエンテロトキシン産生菌が検出された. これらのエンテロトキシン産生菌はHobbs血清型5型, カリウム型発芽芽胞形成菌であった.