1 0 0 0 OA 本朝二十四孝

著者
鳥井庄兵衛 [画]
出版者
平野屋松倉宇兵衛
巻号頁・発行日
vol.上,下巻, 1697

藤井懶斎編著の『仮名本朝孝子伝』(貞享4年西村孫右衛門刊)全71話の中から24話を抜き出し、二十四孝と命名したもの。仁徳天皇、顕宗天皇、仁明天皇、後三条院、久我太政大臣、藤原吉野、小野篁、紀夏井、大江挙周、養老孝子、丹生弘吉、丈部三子、養母孝僧、橘氏妙沖、大炊頭好房、今泉村孝子、川井正直、絵屋、芝木村甚介、西六条院村孝孫、赤穂惣太夫、芦田為助、安永安次、大矢野孝子の24名。抜き出しに当たって、依拠本にある各説話の後の論の部分を全て削除するが、本文は改変せず、24葉の挿絵も全て原図に基づきながらも、自由に描き変えている。画風も当世風のもので、巻末に絵師鳥井庄兵衛とあるのは、鳥居庄兵衛とみてよいかと思われる。当館本は巻中欠の2冊本。復刻・翻刻として「本朝孝子伝本文集成」(勝又基編、明星大学。当館請求記号:GK13-J543)がある。(岡雅彦)
著者
田中 求平
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.3-7, 1973-01

Comparison was made between the series and the parallel connection of dialyzers in simultaneous hemodialysis of two patients with the dialysate supplier for single patient. 1) In the series connection, the top dialyzer showed the greater dialysis effect than the lower one, but the water deprivation effect was reverse. In the parallel connection, both dialyzers showed the equivalent work and the greater dialysis and water deprivation effect than either of the series dialyzers. 2) In the series connection, the patient of the lower dialyzer often complained chill due to lowering of the dialysate temperature. The parallel connection gave solution to this problem as well as to the psychological problem involved in the series connection. 3) In case of accident in the parallel connection, the dialyzer can be easily separated and the other dialyzer can continue dialysis without being disturbed.
著者
普通教育会 編
出版者
益文堂
巻号頁・発行日
vol.尋常第6学年後期, 1910

1 0 0 0 Santa Maria

出版者
Joshi Pauro Kai (distributor)
巻号頁・発行日
1990
著者
宮城 一郎 當間 孝子 長谷川 英男 只野 昌之 福永 利彦
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.259-262, 1992
被引用文献数
2 6

1990年5月, 8月, 石垣島での日本脳炎伝搬蚊の調査時に, 水田からCulex vishnuiの幼虫と蛹が多数発見された。本種はCx. pseudovishnui Collessと形態的特徴が酷似するためしばしば混同されてきた。Cx. vishnui幼虫の形態的特徴は胸部背面に微細な突起(spicules)を有し, 腹部6-III∿VI毛は2分岐, 1-VI, 1-VI毛は3∿4分岐, 1-V毛は4∿5分岐, 側鱗(combscales)は通常18∿25個であった。本種はこれまで明確な記録はなく, 今回が琉球列島で初の生息記録となる。
著者
高野 照司
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.25-47, 2002-12-30

本稿では,言語変異理論(Variation Theory)の枠組みを用いて,否定辞「-ない」に付与される,韻律強調の変異に内在する規則性を明らかにすることを目的とする。韻律強調に関する従来の研究の問題点として,西欧諸語(特に英語)偏向と相互行為的(interactional)側面の軽視を指摘した上で,日本語特有の韻律構造から派生する様々な制約条件,言語運用脈絡(context)ごとに会話参与者が構築する否定表現の対人交渉的意味,さらには,統語と韻律の連携といった談話文法的視点を加味した多変量解析を試みる。分析の結果,これまで主に西欧諸語を土台として,韻律強調の起因を談話の情報構造に求める見解は,日本語の当該事象においては有効でないことが明らかになった。むしろ日本語においては,否定辞「-ない」をとりまく韻律構造が確固とした影響力,とりわけ韻律強調を抑制する効力を発揮し,一方,否定表現の対人交渉的側面や談話文法的作用が,強調を促進する働きをすることが判明した。資料として,北海道方言話者(20代女性6名)による一対一の日常会話を三組録音し,ToBIシステムを応用して強調の判別を行った。
著者
國民教育會編纂
出版者
國民教育會
巻号頁・発行日
1925
著者
榊原 寛
出版者
日本アフリカ学会
雑誌
アフリカ研究 (ISSN:00654140)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.74, pp.19-36, 2009-03-31 (Released:2010-05-27)
参考文献数
33

本稿の目的は, 革命や観光地化を経た近年のザンジバル島がどのような文化変容を経験しているか, その動態を描き出すことである。ザンジバル島は19世紀に中継交易港として栄え, アラビア半島やインド亜大陸からの多くの移民により「ストーンタウン」が形成された。この町の建築には, 当時の豊かな商人や貴族によって豪奢な木彫ドアが取り付けられた。しかし1964年に勃発したザンジバル革命によって島の社会構造や民族構成は大きく変化し, 豊かな住民や職人が島外へ流出するとともにドア製作の伝統も衰退したとされる。だがその後の政府の尽力などにより, 現在では製作は復活し, 新たな世代の職人も生まれている。このような背景を踏まえ, ザンジバル革命前のドアと, 革命後のドアとのデザイン面での変化とその要因を, 残されたドアの調査と職人への聞き取りから考察した。この研究から明らかになったのは, 第一に, アラブ・インドからの影響下で生成されたストーンタウンの文化と, より「アフリカ的」であるとされる郊外の文化とのダイナミックな相互交流のプロセスであり, 第二に, 現在のドア職人によってアラブ・インド・アフリカなどの各文化要素が自由に取捨選択され, 融合され, 新たな文化が生み出されつつある胎動であった。
著者
山下 義裕
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1994-03-23

本文データは平成22年度国立国会図書館の学位論文(博士)のデジタル化実施により作成された画像ファイルを基にpdf変換したものである
著者
和田 賢治
出版者
慶應義塾大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2004

フランク・ナイト(1921)によって提唱され、エプスタイン・ワン(1994)によって精緻化されたナイトの不確実性について、離散状態および連続状態の二つのモデル化を行い、ナイトの不確実性の定量分析を行った。離散状態モテルは簡素だが、ナイトの不確実性に対して自然な解釈を与えられる。連続状態モデルでは、ナイトの不確実性に対する解釈がそれほど自然ではないが、モデル自体は精緻である。よって両モデルは補完的関係にある。離散状態モデルでは、メラ・プレスコット(1985)によって定式化されたマルコフ過程モデルを用いてナイトの不確実性を定量化した。またこの定式化を用いて日本とアメリカの株および国債の収益率に対して、ナイトの不確実性が存在すれば、リスクプレミアムパズルおよびリスクフリーレートパズルは解決できる事を示した。この論文は、Wada (2005), "The Knightian Uncertainty and the Risk Premium and the Risk Free Rate Puzzles in Japan and the U.S."として2005年8月にEconomic Lettersに投稿中である。連続時間モデルでは、エプスタイン・ワン(1994)によって定式化された動的一般均衡モデルに対して、ルー円バーガー(1969)で証明されハンセン・ジャガナサン(1997)によってファイナンスに応用されたデュアルメソッドを用いて、ナイトの不確実性を定量化した。この論文は、Wada (2006), "A New Measure for the Knightian Uncertainty and the Risk Premium Puzzle in Japan and the U.S."としてJournal of Banking and Financeに2006年3月に投槁中である。