著者
渡邉 浩司
出版者
広島大学フランス文学研究会
雑誌
広島大学フランス文学研究 (ISSN:02873567)
巻号頁・発行日
no.24, pp.544-559, 2005-12-25

Dans Le Chevalier au lion de Chrétien de Troyes, c'est au mois d'août que le héros Yvain est frappé de folie, après avoir manqué à la promesse qu'il avait faite à sa femme. Certes, d'un point de vue psychologique, son état peut s'expliquer par le désespoir. Mais une relecture de l'épisode de la folie à la lumière du mythe de la Canicule permet de proposer une interprétation calendaire. Si l'on en croit Homère, Virgile, Thucydide, Pausanias et surtout Pline l'Ancien, l'influence néfaste de la Canicule, l'étoile la plus brillante de la constellation du Chien, est indissociable de ce que les médecins médiévaux appellent la « mélancolie canine ». C'est dans ce contexte astrologique et zodiacal que la folie d'Yvain acquiert un sens mythologique, comme l'a magistralement démontré Philippe Walter.
著者
渡邉 美樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.8, no.13, pp.92-94, 2009-06-16

あなたの悩みは、私もよく分かります。私自身、部下に年上の人たちが何人もいる状況で、ワタミを経営してきました。 その中で、いくら自分がオーナー社長であるとはいっても、相手が年上であることに対する尊敬や敬意を持ち、それにふさわしい言葉遣いを心がけてきました。 分かりやすい例を挙げると、自分より1カ月でも年上の社員に対しては、必ず「さん」をつけます。
著者
坂上 宏
出版者
九州情報大学
雑誌
九州情報大学研究論集 (ISSN:13492780)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.23-42, 2005-03-22

1982年フィンランド大統領選挙で、マウノ・コイヴィスト(Mauno Koivisto)が当選を果たしたことは、前任者ケッコネン大統領(Urho Kekkonen)の25年に及ぶ長期支配に名実共に終止符を打ったという意味において、フィンランド政治史上大きな転換点となった。コイヴィストが大統領の座を手中にするための大きな一歩となった出来事は、彼が1979年5月に二度目の首相に任命されたことであった。本稿では、まず第二次コイヴィスト内閣編成の経緯について概述した。次に彼の首相就任をめぐる政治状況について、ケッコネンを始めとする有力政治家の利害関心、隣国ソ遠の姿勢、さらに世論の動向などを取り上げて議論した。
著者
清水 一美
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.25-33, 2001-03-31

姿勢の悪さ、構音の一部における置換そして落ち着きを欠くという状態の認められる一幼稚園児に対し、夏休みなどの期間は休止したが、およそ1年間の期間の中で、毎週1回(約1時間)の訓練を実施し、保護者ならびに幼稚園の教師、クラスメイトそして筆者が特に問題を感じない程度に、全3課題を改善できた。これは、他の方法を併用せずに、複数の課題をもつ子どもを支援できる点で、動作法の利便性が示されたものである。また、動作法は直接的には身体動作へ働きかける方法なので、特に構音修正に及ぼす効果について検討する資料を得る試みとして、訓練過程における音声波形および声道断面図の変化が求められた。詳細については今後の研究に待つとしても、全体として、発語器官の使い方のコントロールを改善する効果を生じさせるという示唆を得た。
著者
村田 京子
出版者
大阪府立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

まず、バルザック、ジョルジュ・サンド、マルスリーヌ・デボルド=ヴァルモール、テオフィル・ゴーチエ、スタール夫人の小説を取り上げ、文学と絵画の相関性を分析し、絵画が小説構造に果たす象徴的な意味を明らかにした。次に、上記の作家の作品の登場人物のポルトレを抽出し、それぞれラファエロ、ジロデ、ルーベンス、ホルバイン、ドメニキーノなどの絵画的表象と関連づけ、19世紀当時の「女らしさ」「男らしさ」の概念と比較対照しながら、ジェンダーの視点から検証した。最後に、女性作家と男性作家の小説における女性の芸術家像を比較することで、女性作家独自の芸術家像を浮き彫りにした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.415, pp.51-58, 2009-08

学生アルバイトに対して、どこまで指導をすべきなのか。迷う店主や店長は案外少なくないようです。特に夏休みなど期間限定で雇う学生にまで完璧は求められないと思っていませんか。 しかし、学生だから、この時期だけだからといって中途半端に仕事を教えても結局双方のためになりません。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1267, pp.40-43, 2004-11-15

米国近年の歴史に例がない最強の政権が登場した。行政・立法・司法の三権をほぼ掌握する力を手にしたジョージ・ブッシュ政権は、そう呼ぶのにふさわしい。 ジョン・ケリー民主党候補が当選することを期待した世界の大勢は、ブッシュ氏の力を割り引いて見過ぎる。今ブッシュ氏が手にした力は、議会を味方にした一点だけ見ても、ロナルド・レーガン政権のそれを上回るものだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.893, pp.52-57, 2009-02-09

フランス北東部の都市、メスに、パリのポンピドー・センターの分館として計画された美術館。2003年の国際コンペで、坂茂建築設計が当選した。 パリのポンピドー・センターには5万9000点の所蔵品があるものの、多くは一般公開の機会を得られないまま眠っている。これらの展示機会を増やして、今後さらに増える収蔵品の展示に対応するのが分館建設の狙いだ。
著者
宮内 肇
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

年度の前半は、昨年度に中国広州で収集した同テーマに関する史料の読解および分析を行った。同収集史料は、1920年代前半期に中国共産党が広東各地で農民運動を展開した時期のものである。これまでの研究は、中共あるいは中共に参加した農民運動の指導者によって作成された史料を利用したものが多かったのに対し、収集した史料の多くは、農民運動による打倒の対象となった紳士や郷紳と呼ばれる地域社会の指導者が、民団と呼ばれる地域の自衛組織に関する史料や、土地の権利や境界といったトラブルを仲裁の報告書であった。その多くが手書き史料であったために、読解には一定の時間を労した。また、8月25日から9月1日まで、広州の広東省立中山図書館の古籍部を訪問し、補足的な史料収集を行った。年度の後半には、上記の史料を用いて、同時期の政権が展開した民団政策と実態としての民団との関係についての論文執筆に取り掛かった。概要は以下の通りである。1923年に開始された民団政策は行政区画(県・区・郷)を基準に民団を組織し匪賊盗賊からの自衛を規定した。しかし、実際に組織された民団の多くは、宗族を基盤として組織され、郷村を自衛するというよりも、自らの宗族の保護や維持、さらにはその影響力を拡大させようとする意識が強かった。その結果、政策としての民団と実態としての民団との間には齟齬が見られた。一方、これまで、民団とは対立関係にあったとされた同時期の農民運動により組織された農民協会も、郷村内の大姓によって構成され、さらに、その中には郷村内での紛争を民団に持ち込み解決をはかった事例などが見られた。すなわち、両者は必ずしも対立関係にはなかった。1920年代半ばの珠江デルタの郷村社会における宗族結合は、依然として強固であり、郷村民にとって信頼に足るものとして一定の役割を果たしていた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.943, pp.56-63, 2011-01-10

大多喜町役場は建築家、今井兼次(1895-1987年)の代表作の一つで、59年度の建築学会賞受賞作だ。築50年目に行われた公開設計競技で、千葉学氏が当選。原設計の軸線を生かした増築棟が、このほど着工した。 2009年に実施された「大多喜町庁舎建設設計業務プロポーザル」。最終選考は同年4月18日、一般公開で行われた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.386, pp.22-23, 2005-10-28

京都府舞鶴市に国土交通省舞鶴港湾事務所が建設を進める「みなと安久(あぐ)トンネル」が貫通し,9月8日に貫通式が行われた。 同トンネルは,国交省が舞鶴港に建設中の「多目的国際ターミナル和田ふ頭」に接続する舞鶴港臨港道路の一部。舞鶴市の上安久地区と下安久地区を結ぶ。
著者
渡邉 美樹 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.308, pp.70-72, 2001-12

◆——「和民」もこのところ既存店割れの店が出てきて、さすがに少し勢いが鈍ってきたようですね。渡邉 今年に入って8月ぐらいからですね、もしかしたらおかしいのかもしれないと思ったのは。ただ、これが、オペレーションが乱れ、商品開発の方向性がマッチしなくなったという内的な要因か、それとも外的要因なのか。
著者
三宅 洋平 臼井 英之
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

3次元電磁モデル大規模プラズマ粒子シミュレーションにより、太陽近傍プラズマ環境中における科学衛星プラズマ相互作用を定量的に解明した。特に①強太陽放射による大量の光電子放出にもかかわらず、空間電荷制限電流の効果により衛星は負に帯電する、②太陽風プラズマ中の対流電場に起因する光電子の非対称分布が衛星搭載電場プローブ位置に数100 mV/mの強い人工電場を発生させる、③衛星からの光電子放出電流により最大数nT程度の局所磁場変動が起こりうる、などの結果により、これまで人類が経験したことのない極限環境における衛星プラズマ相互作用の実態を明らかにし、将来衛星計画の設計に適用可能な知見を得ることに成功した。
著者
岡田 克也 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1253, pp.80-83, 2004-08-02

問 先の参議院選挙では、民主党が改選の38議席から50議席へ躍進しました。どう総括されていますか。 答 参院選の前、私は自民党を上回る議席を目標にしました。当時としてはかなり高い目標だと言われ、皆が無理だと思っていた。蓋を開ければ、民主党は、自民党を上回る議席を手にしました。小泉(純一郎)総理は「自民党は(目標の51議席に)2つ足りなかっただけ」と言います。
著者
谷名 寧子 室井 政子 丁 元鎮 大谷 トミ子 吉上 裕子 中村 順 真崎 規江 坂上 吉一
出版者
日本医療薬学会
雑誌
病院薬学 (ISSN:03899098)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.510-515, 1992-10-20
被引用文献数
6 1

The chemical stability and the microbial numbers of non-sterilized and sterilized 0.1% allopurinol gargle (allopurinol gargle) were studied. Furthermore, studied the efficacy for some patients who were afflicted with oral mucositis. Allopurinol gargle (0.1%) was chemically stable under the storage in the room temperature or in the refrigerator at least for 15 days. Bacterial numbers in the non-sterilized samples increased at regular interval, while the sterilized sample wasn't detected the bacterial colonies for 15 days. On the therapeutical efficacy of allopurinol gargle for 8 patients, all 8 cases were judged effective. However, we think that more modification to the allopurinol gargle preparation and more clinical data would be needed.
著者
湯山 トミ子 武田 紀子
出版者
成蹊大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

社会的需要を背景に、大学教養課程での中国語学習者が増大しているが、中国語の言語学的特色、授業時間数の制約から、学習者が望む言語能力の習得はなお未達成である。本研究は、この課題に応えるべく構想、開発されたe-Learning活用中国語教育プラン & システム"游"の使用成果を基礎に、自律的な学習能力をもつ意欲的な学習主体の創造、学習状況に基づく教員と学習者の相互啓発による双方向性教育を可能とする学習情報活用型教育法と、それを実現するためのシステムを構築した。
著者
青木 武
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.457, pp.23-28, 2008-01-18

本報告はIECの最近の動きおよびIEC/TC94(制御用、通信用リレー等オールオアナッスィングリレー)の最近の国際標準化活動の概要を次の点に着目し、まとめたものである。1)IECにおける欧州の戦略と我が国への影響2)IEC/TC94における新規提案/改定規格(リレーの基本規格、パワーリードリレー等)の審議状況3)IEC/TC94の今後の課題また、日本が国際競争に打ち克つには、国際標準化への参画が極めて重要であること、人材の育成ならびにエキスパートとして長期に亘り活動できる場の作成が急務であることについて本報告を通じてアピールした。
著者
山岸 直基
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.52-66, 2001-06-30

研究の目的 4反応系列と2反応系列を使用し系列反応の変動性に対する直前のN試行と異なる系列反応を分化強化する手続きと系列反応の長さの効果を検討することである。実験計画 分化強化条件とヨークト条件の間で強化率を一定にした被験者間ヨークトデザインを使用した。場面 被験者は実験室内でコンピュータマウス上の2つのボタンを使用した。被験者 大学生28名(男性15名、女性13名)。独立変数 直前のN試行に生起した反応と異なった反応が出現したときにポイントを提示するという手続きおよび系列反応の長さを独立変数とした。4反応系列の実験ではNは順に、1、2、3、5、7、11、15、7、1と変化し、2反応系列の実験では1、2、3、2、1と変化した。行動の指標 反応変動性の指標として全系列反応の相対頻度(U値)と周期性(反応の出現周期)の2つを測定した。結果 当確率性はヨークト条件よりも分化強化条件において高かった。周期性については、4反応系列の場合、Nが15に近づくにつれ周期性のない反応をする被験者が増加した。結論 直前のN試行と異なる系列反応を強化する手続きにより、また反応系列が長くなることにより反応変動性が増加することが示された。