著者
KOJI NAGATA NOBUYUKI TAKASU HIROMITSU AKAMINE CHIKARA OHSHIRO ICHIRO KOMIYA KEIJI MURAKAMI AKIHIKO SUZAWA TAKASHI NOMURA
出版者
(社)日本内分泌学会
雑誌
Endocrine Journal (ISSN:09188959)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.797-803, 1998 (Released:2006-11-25)
参考文献数
35
被引用文献数
18 29 22

Excess iodine intake may affect the development of Hashimoto's thyroiditis. Kelp consumption is very high in Okinawa. We expected a high prevalence of Hashimoto's thyroiditis in Okinawa. We studied urinary iodine excretion and the positivities of anti-thyroglobulin antibodies (TGAb) and anti-thyroid peroxidase antibodies (TPOAb) in the residents of Nishihara in Okinawa, Yamagata in Yamagata, Kobe in Hyogo, and Hotaka in Nagano, Japan. TGAb and/or TPOAb were positive in 142 (13.7%) of 1039 subjects in Nishihara, in 16 (16.0%) of 100 subjects in Yamagata, in 31 (13.4%) of 232 subjects in Kobe, and in 35 (13.9%) of 252 subjects in Hotaka; TGAb and/or TPOAb positivity was about the same in these 4 areas. One tenth of the subjects with positive TGAb and/or TPOAb had hypothyroidism; the frequencies of hypothyroidism in those with positive TGAb and/or TPOAb were about the same in Nishihara, Yamagata, Kobe, and Hotaka. The iodine concentration in samples of morning urine correlated well with the 24-h urine iodine excretion. The urinary iodine excretion was 1.5mg/day in Nishihara. There were no differences between Nishihara and Yamagata in the urinary iodine concentration, but the urinary iodine concentrations in Kobe and Hotaka were less than those in Nishihara or Yamagata. The amounts of iodine excretion in Kobe and Hotaka were moderate, and less than those in Nishihara or Yamagata. The amounts of iodine intake in Kobe and Hotaka were less than those in Nishihara or Yamagata, but TGAb and/or TPOAb positivity was about the same in Nishihara, Yamagata, Kobe, and Hotaka. The differences in dietary iodine intake do not affect TGAb and/or TPOAb positivity.
著者
FUCHINO Sakae
出版者
科学基礎論学会
雑誌
Annals of the Japan Association for Philosophy of Science (ISSN:04530691)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.49-54, 2012-03-25

We address aspects of mathematical Platonism and examine the possibility of Platonism viewpoint in mathematics in wake of recent devolopments in set theory.
著者
Baym Gordon 三宅 和正 山内 淳 上羽 牧夫 高木 春男 白田 理一郎 馬場 久也
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.113-126, 1979-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
山中 伸弥
出版者
奈良先端科学技術大学院大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1999

NAT1は翻訳開始因子の一つであるeIF4Gと相同性を有する蛋白質で、新しい癌抑制遺伝子の候補である。我々は以前、RNAエディティング酵素であるAPOBEC1をトランスジェニックマウスの肝臓で過剰発現させると肝細胞癌を誘導することを報告したが、その肝臓で異常にエディティングされているmRNAとしてNAT1(novel APOBEC1 target #1)を同定した。NAT1のmRNAのエディティングは複数の停止コドンを生み出し、結果としてNAT1蛋白質をほぼ完全に消失させた。eIF4Gは他の翻訳開始因子であるeIF4AやeIF4Eと結合し、それらの機能を統合しているが、NAT1はeIF4Aに結合するがeIF4Eには結合しないことがわかった。またNAT1を過剰発現させると蛋白質合成を抑制した。そこで、NAT1は、eIF4Aへの結合をeIF4Gと競合する結果、蛋白質合成をを抑制するというモデルを提唱した。今回、我々は遺伝子ノックアウトによりNAT1の生体内での機能を検討した。NAT1+/-マウスは外観や生殖能力は正常で、1年以上経過しても腫瘍の多発は認められなかった。一方、NAT1-/-マウス胚は原腸形成期に致死であった。NAT1-/-ES細胞は正常の形態を示し、予想に反して蛋白質合成や増殖速度も正常であった。一方、NAT1-/-ES細胞はフィーダー細胞除去やレチノイン酸刺激による分化が抑制されていた。さらに、NAT1-/-ES細胞ではレチノイン酸により変化する遺伝子発現の大部分が抑制されていた。またレチノイン酸応答配列からの転写も抑制されていた。これらの実験結は、NAT1は全般的な蛋白質合成の抑制因子ではなく、初期発生や細胞分化に関与する特定遺伝子の発現制御因子であることを示唆した。
著者
岡下 綾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.459, pp.55-60, 2009-02-26

ウェブ上の多くの仮想世界において,ユーザのプライバシーを保護するために本人確認を行うことなく匿名でのアカウント登録が行われている.そのためユーザは複数のアカウントとそれに付随した権利を不正に利用することができる.また,属性の類似した仮想人格(ペルソナ)同士が同一視されてしまうことで,ユーザの権利が他者によって不正に利用され得るという問題がある.ユーザのペルソナは複数の仮想世界をまたいで利用され得る.そのため,ユーザが情報資源の所有権を主張したり他者によるなりすましを回避するためには横断的なペルソナ同一性の証明手段が必要である.本研究ではペルソナに対応した公開IDに関して考察を行う.また分散認証技術であるOpenIDを利用した本人確認基盤アーキテクチャを提案する.
著者
小野 永貴 常川 真央
出版者
科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.185-197, 2010-07
被引用文献数
1

近年,図書館関係者の間で貸出履歴データを図書館サービスに活用していく議論が活発である。議論は図書館総合展など大規模なフォーラムにおいても注目されるようになり,実際に貸出履歴を活用した図書館システムを導入する例も出始めている。しかし一方で,貸出履歴の活用によって図書館の在り方そのものにどう影響を与えるかについての議論は少ない。本稿では貸出履歴についての議論や活動を解説したうえで,近年台頭しつつある新たな図書館サービスと合わせて Web時代にあるべき図書館について検討した。その結果,筆者らは貸出履歴の活用方法の4類型を提示し,利用者コミュニティーの形成を重視した新たな図書館モデルを提示した。そのうえで,図書館の利用者コミュニティー形成を支援するために筆者らが開発したWebサービス「Shizuku2.0」について紹介し,今後の展望について記述した。
出版者
改造社
巻号頁・発行日
vol.第1編, 1923
著者
木村 美智枝
出版者
日本コミュニケーション障害学会
雑誌
コミュニケーション障害学 (ISSN:13478451)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.41-46, 2004-04-25 (Released:2009-11-19)

要約筆記とは,話が聞こえてきたら書いて伝える通訳のことをいう.日本語を日本語で通訳する.この方法は「話せるが聞こえない,聞こえにくい」という障害をもつ方々にとって大切な情報保障手段である.この要約筆記には「速く・正しく・読みやすく」書くという三原則がある.この三原則など要約筆記に関わることを習得するために,各地で講座が開催されている.ここで守秘義務の重要性も教える.講座を修了すると現場に通訳として出る.現場では,より多くの情報を提供できるように4人でチームを組んで通訳する.通訳だからその場限りの伝達で,記録ではない.一般に,要約筆記はOHPによる方法の場合が多い.時と場所に応じて,パソコン,OHC(オーバー・ヘッド・カメラ),ノートテイクなどの形で行う場合もある.方法は幾通りもあるが,要約筆記とは,聞こえない,聞こえにくい,そして手話を理解できない方々の大切なコミュニケーション手段である意義は変わらない.