著者
新里 里春 玉井 一 藤井 真一 吹野 治 中川 哲也 町元 あつこ 徳永 鉄哉
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.397-407, 1986-08-01
被引用文献数
10

The purpose of the study is to develop and to study validities and reliabilities of translated version of the Eating Attitudes Test (EAT) developed by Garner et al.1. The subjects of the study were 35 female anorexics before psychosomatic treatment (AN group) (average age 20.5±5.3,average duration 4 years). The control subjects were as follows : 26 female anorexics on psychosomatic treatment (ANDT group) (average age 21.1±6.5,average duration 3.5 years), 414 healthy female control subjects (FN group) (average age 18.8±2.4).2,20 out of 40 items were extracted by a good and poor analysis (t-test). Using the 20 items, three meaningful factors, namely food obsession (F1), dieting (F2) and phodia of obesity (F3) were factors analytically extracted.3. To study the validity of the factors and their combined EAT (EAT-20), correlational study was conducted between the scores of F1,F2,F3 and EAT-20 and clinical scales of the Kyushu University Medical Index (KMI). Followings were significant : F1 and KMI Obsessive-compulsive neurosis scale; F2 and KMI Obsessive-compulsive neurosis scale ; F1 and KMI Hypochondria scale; F1 and KMI Depression scale. A correlation between F3 and past percent maximum body weight was significant.
著者
河田 佳樹 仁木 登 隈崎 達夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.1134-1145, 1996-06-25
被引用文献数
55

血管障害は, 心臓病や脳卒中に関連して死亡数の大きな疾病である. この診断や治療のためには微妙な動脈瘤や狭窄の位置, 形態, 大きさなどの定量的な血管の解剖学的情報が求められる. 本論文では, コーンビームCTで計測した高精度な3次元血管画像を用いて血管の診断や治療を支援する3次元血管像処理アルゴリズムについて述べる. コーンビームCTはX線源と2次元検出器からなる高速回転撮影装置で撮影したコーンビーム血管造影画像からショートスキャンのコーンビーム画像再構成法を用いて3次元血管再構成画像を得るものである. 3次元血管像処理アルゴリズムはこの3次元血管再構成画像から血管走行方向の抽出, 血管断面積の計測, 血管経路の選択や経路の距離計測, 病変形態の表示や容積の計測を可能にするものである. これらは3次元2値血管画像の細線化や血管芯線のグラフ表現抽出に基づいている. これらを患者の3次元血管再構成画像に適用し, 血管の診断や治療計画を支援することに有効であることを示す.
著者
森 修
出版者
医学書院
雑誌
総合リハビリテ-ション (ISSN:03869822)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, pp.761-764, 1996-08
被引用文献数
6
著者
曽根 博之 片山 貴裕 石橋 茂雄 臼井 博明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.435, pp.25-30, 2002-11-06
被引用文献数
6

イオン化蒸着法を用いると蒸着時に重合活性種を作ることができ,アクリレート化合物などを基板上での連鎖反応により重合させることができる。蒸着重合中に色素を共蒸着することにより,色素分子の構造や溶解性に左右されることなく,色素ドープ高分子膜が得られるものと考えられる。そこで,発光性色素を蒸着中に,重合性アクリレートをイオン化蒸着法により共蒸着して,色素混入量を制御した蒸着重合膜を作製した。この膜は,色素単独の蒸着膜と比較し,熱的安定性が向上するとともに,ホール輸送層に積層したEL素子で発光を観察した。
著者
松山 裕二 工藤 昭夫
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.515-523, 1981-12-01

オンライン文献情報サービス(データベース提供)機関としては米国ビッグ3の一つであるBRS社(Bibliographic Retrieval Services)のサービスが日本でも利用できる運びとなった。サービス形態は2通りで,KDDのICAS経由による米国BRS杜のサービスそのものとBRSシステムソフトウェアを日本電子計算(株)(以下JIPという)の計算機(日立M200H)に乗せて行なうサービスである。両サービスともJIPとUSACO((株)ユー・エス・エシアテックカンパニー)が共同提供する。ここでは,BRS社のサービス概要を説明し,続いて日本でのサービス(JIP/BRS)について紹介する。
著者
中川 昭一
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.583-590, 1976-09

雑種成犬に胃切除術を合併しない各種迷切術を段階的に施行し, この間の血中ガストリンの変動をインスリンおよび試験食刺激を用いて検討した. さらに試験食刺激では幽門形成術の有無の影響をガストリン面から検討した. インスリン刺激によるガストリン分泌は, SPV で高値の傾向を示し, SV+P では刺激による反応は消失した. 試験食刺激によるガストリン分泌は, SPV で有意の高値を示し, SV および TV では SPV より有意の低値を示した. SPV, SV, TV に幽門形成術を追加すると, ガストリン分泌は低下傾向を示したが, 有意差は認められなかった. 迷走神経幽門洞枝はガストリン分泌促進作用を有すると考えられた.
著者
野末 悦子
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.146-154, 1966-03-01

わが国に於ける妊産婦死亡率は, 今尚文明諸外国に比し高率である. この原因を探求し死亡を減少させるには, 個々の例が如何なる条件のもとに死亡したかを分析しない限り充分ではない. そこで人口動態死亡票をもとにして死亡例を求め, 1957年1月から1959年12月迄の3年間に於ける神奈川県妊産婦死亡に関し実地調査を行ない, 諸条件を分析する事により, 如何にすれば死亡が予防可能であるかを考察した. 1. 妊産婦死亡数は分娩の多い25〜29才, 30〜34才に多いが, 死亡率は35才以上に高い. 2. 調査後, 死因を訂正すべきものが27.2%認められ, 妊娠中毒症は多く, 出血は少なく届出られている. 3. 死亡の時期で最も多いのは, 分娩後24時間以内で, 39.5%を占めている. 4. 医師を受診した回数の少ないものが多く, 特に生活程度下の群では, 死亡迄0〜2回しか受診しないものが85%を占めている. 初診が遅れるため, 妊娠中毒症の発見が遅れている. 5. 施設の利用は年々増加の傾向にあるが, 生活程度下の群では35%が自宅で死亡しており, 異常発生時初診者も, 専門医30%, 助産婦35%で医師受診率は低い. 6. 施設内死亡の中60.9%が入院後24時間以内の死亡であり, 79%が勤務時間外の死亡である. 7. 大量出血の55.3%は輸血が行われていない. 8. 子宮外妊娠死亡の初診者の73%が一般医で, 55%は手術前に死亡している. 9. 諸条件を分析した結果, 保健指導強化により14.8%が, 診療の充実により48.2%が, その両者により21%が, 経済状態その他の環境の改善により11.1%がそれぞれ予防可能である.
著者
平良 小百合
出版者
九州大学法政学会
雑誌
学生法政論集
巻号頁・発行日
vol.1, pp.3-14, 2007-03-26