著者
楊 斌 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

Numerous methods have been proposed for privacy-preserving data mining (PPDM). Most of these methods are based on an assumption that semi-honest is and collusion is not present. In other words, some parties may collude and share their record to deduce the private information of other parties. We considered a general problem in this issue - multiparty secure computation of functions on secure summations of data spreading around multiple parties. In order to solve above collustion problem, we have proposed a secure computation method that entails a high level of collusion-resistance. Unfortunately, the private inputs of some parties may be infered because unnecessary information is disclosed in the process of this method. In this paper, we will improve this method, so that the final result is directly computed without any intermediate information being revealed. Moreover, this method can be used to securely compute almost any kind of function on secure cummations.
著者
麻生 英樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

自然言語の表層表現から意味表現を得るSemantic Parsing およびその逆である言語生成においては、表層表現と意味表現の間の構造の違いが問題になる。具体的には、表層表現は句構造を持ち、意味表現は依存構造を持つと考えられるが、本発表ではその違いとそれが生み出す問題について考察する。
著者
近藤 誠一 山本 章博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

We present a method to solve Inductive Logic Programming (ILP) problems by using an Integer Programming (IP) solver. An ILP problem is to learn a set of clauses in first-order logic from positive examples, negative examples, and background knowledge. In our method, we transform a given ILP problem to an IP problem, and then solves the IP problem by using an IP solver. We carry out experiments on classification tasks and show how our method works.
著者
黒澤 義明 竹澤 寿幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

人間の感情に関連したオノマトペ,すなわち擬情語の分類・可視化を対象とする.この処理に自己組織化マップSOMを用いる.そして,確率的潜在意味解析pLSAを用い,言語コーパスからベクトル表現への縮約効果の検討を行う.擬情語は,オノマトペの中でも音や見た目に依拠していないため,より感情的・感覚的であり伝達が非常に難しい.このため,視覚化による手法は,擬情語に対する有効な伝達手段となると考えられる.
著者
森下 民平 植野 真臣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

大規模変数・大量データ環境に適したベイジアンネットワーク学習アルゴリズム TPDA を高速化する手法を提案する.提案手法により計算量を削減できること,また実験により,実行時間と実行時間のばらつきを大幅に抑えられることを示す.
著者
湯浅 友幸 白山 晋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

インフルエンザなどの感染症流行の予測においてネットワーク構造の影響が指摘されるが,多くのネットワークについて調べられているわけではない.本稿では,様々なネットワークを用いて感染症流行シミュレーションを行い,ネットワーク構造の統計的指標と流行形態との関係性を明らかにする.
著者
金井 明人 吉川 誠人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

映画作品でも、文学作品でも、物語の連続性を切断するための技法が導入されている場合があり、受け手の認知に大きな影響を与えることで、強い効果をもたらしている。本論文では映画と文学の切断技法の共通性と差異を、作品分析と認知科学的な実験を基に考察し、その技法を理論化する。また、物語における連続性の意味についても改めて論じる。
著者
高柳 俊祐 中山 敬太 石川 勉
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

知識獲得や推論などの知識処理機能を有する、ペット型ロボットを想定した雑談型自由対話システムを開発している。本システムは、ユーザの発話から獲得した知識を利用して質問応答を行う機能、発話から常識知識を獲得し利用する機能、物忘れに対する補助システムである備忘録機能などを持つ。また、特定の話題に対してシステムが主導権を取り対話を進める機能や、ユーザの発話の吉凶を判断し適切な相槌を打つ機能なども有する。
著者
有田 隆也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

言語の起源や進化は構成的手法による検討が有効であり,当初から人工生命の中心テーマである.講演者は,言語のみならず,心,表現型可塑性,社会性など,ヒトの独自性の進化的起源を考えてきたが,それらの密接な関わりあいが明らかになってきた.本講演では,研究の方法論を論じた後に,特に,言語起源と利他性や表現型可塑性との関わりの考察から描かれるヒトの進化シナリオを計算論的モデルの実験結果に基づいて議論する.
著者
森長 誠 月岡 秀文
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

屋外を伝搬する環境音を1年間など長期にわたってモニタリングする場合,様々な不確実性によって音源の識別が困難なケースがある。例えば,自衛隊の航空機騒音の場合,運用の違いによるエンジンスラストの変化やその日の気象条件の違いなどにより,音源識別の主要因である音のスペクトル情報が大きく変化する。今回,基地の騒音の音源識別問題などをはじめとして,環境音の音源識別の現状を報告しシーズ側との課題共有をしたい。
著者
山田 裕文 松井 藤五郎 大和田 勇人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

本研究はまず,一つの企業を入力することで,その企業に関係がある企業のリストを入手する.その企業リスト内の企業に対してWikipediaを類義語辞書として用いることで正式名称や通称などを取得する.そして,リスト内の企業を入力企業の関係ごとにクラスタリングする手法を提案する.各クラスタには,入力企業との関係を示したタグを付与し,出力結果を視覚的に見やすくする.
著者
西山 武繁 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

空手の組手競技における駆け引きは一種のコミュニケーションである。両競技者は時々刻々と変化する競技状況のなかで相手の意図を読み、自らの意図した行為を為す。駆け引きを学ぶことは、すなわち自らの身体を通して環境を知覚し、働きかけるという身体性を理解するプロセスである。本研究はコーチングの実践を通じて、競技者が駆け引きを学ぶ際に身体性に基づくコミュニケーションが如何に為されていくのかを考察する。
著者
吉本 英樹 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

飛行船は古くから空中メディアとして利用されてきたが、それらは情報を発信するだけの一方通行のコミュニケーションであった。我々はインタラクティブな飛行船を、新しいパフォーマンスやマルチメディアのための表現媒体として提案し、より多様な表現活動を可能にする。またそのプラットフォームをオープンソースとして公開することで、誰もが簡単に飛行船を用いた表現活動を実装することができる環境を提供する。
著者
鈴木 健
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

システム自体が一種のセンサーモーター系をもつようなウェブシステムを構想し、そのシステムが集合知を実現する可能性を検討する。具体的にはソーシャルネットワークを使った民意集約システムについて考える。
著者
白水 菜々重 松下 光範
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

近年、イベント開催時にTwitterやUSTREAMといった即時性が高いWebサービスの利用が進んでいる。これらのサービスが、イベントを取り巻くコミュニティに与える影響を分析するために、TwitterでのRTやReplyの参照関係の分析およびアンケート調査によって、会場参加者とWebを介して視聴する遠隔地参加者のインタラクション、ならびに経時的なTwitterユーザの参加形態の変遷を観察した。
著者
今渕 祥平 小方 孝
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

物語生成システムの他の機構との融合を目的として,従来から研究を行っていたプロップ理論に基づく物語内容生成機構を,名詞及び動詞概念辞書と結合することにより再開発して来たが,機能体系と機能の対の部分はストーリーグラマーとして実装した.本稿では,さらにつなぎの技法や行程をはじめとするプロップ理論の他の要素の導入と物語生成システムと連動した動作について報告する.
著者
岩垣 守彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

機械は自然言語の母語を持っていないので,自然言語はすべて異星人の言語である.したがって,機械にとって必要なのは異言語相互の変換規則である.言語情報という観点から見ると,言語は「単位情報とその連結」からできている.言語の個別性は「符牒」「情報配列」「論述様態」「情報連結」が異なるからである.したがって,これらの四つの要素がそれぞれ適正に対応していれば,言語はすべて機械的に変換できるはずである.
著者
鈴木 雅実 服部 元 小野 智弘
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

テキスト(言葉)を主体とするコミュニケーションについては,情報量を多くしたからと言って感動がより大きく伝わるとは限らず,説明過多の場合はむしろ逆効果であったりする。それとは対極的に,言葉を凝縮した短詩や名言などを通じて人と感動を共有する日本の文化的な特徴は見直されてよい。このような意思伝達と共感のスタイルをコンサイス・コミュニケーションと呼ぶことにして,その近未来的な支援のあり方について考察する。
著者
忽滑谷 春佳 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

インタビューは個人の思考を知る手段として汎用される.自然科学主義ではインタビュアーの恣意的介入を避けてきたがインタビュアーとの積極的なインタラクションこそがインタビュウィーの身体性に富んだナラティブを創出し得る.本研究ではメモツールhexを用いたインタビュー手法を提案する.変数を記したhexの自由配置と配置関係の検討・再配置をインタビュウィーとインタビュアーが協同することでナラティブ創出を図る.
著者
坂井田 瑠衣 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

コミュニケーションスキルに熟達した状態とは何であろうか.「あの人は会話を盛り上げるのが上手い」など,スキルを主観的に評価することはできても,詳細なメカニズムは暗黙的である.そこで,誰もが会話熟達者として認めるお笑いタレントを採り上げ,スキル熟達度を定量的に示す手法を考案した.「役回り」と「レトリック」という指標を用いて統計処理による会話分析を行い,人気のタレントらが「なぜ面白いのか」を解明した.