著者
菊池 浩幸
出版者
一橋大学
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.123, no.6, pp.932-949, 2000-06-01

論文タイプ||論説

4 0 0 0 OA 満洲概観

出版者
帝国在郷軍人会本部
巻号頁・発行日
1937

4 0 0 0 OA 新撰精神病学

著者
石田昇 著
出版者
南江堂
巻号頁・発行日
1906
著者
村岡 潔
出版者
佛教大学
雑誌
文学部論集 (ISSN:09189416)
巻号頁・発行日
vol.98, pp.45-52, 2014-03-01

本稿は、イタリア語における2種類の2人称の使い分けの意味づけに関する文化人類学的試論です。その2種類とは、親称《tu》と敬称《Lei》で、語学テキストや文法書などでは前者の二人称は「君」と、後者の二人称は「あなた」と訳されています。そこには「君-あなた」という敬語が交わされる場が日本の場合と同じだと勘違いさせる危険性があるのです。つまり、私たちは、敬語と言えば、上下関係におかれた人間同士の間で使われる言葉で「尊敬語」と「謙譲語」の関係か、あるいは、普通の、あるいはゾンザイな言い方(「丁寧語」対「タメ語」)の関係かと思い込むであろうからです。このことは、日本語の上下関係を基軸とした垂直系の敬語法に対して、イタリア語の場合(欧米系の言語には多くみられる傾向がありますが)発話者と聞き手の間の文化社会的な距離の遠近に基づくプロクセミクス的な世界としての水平系の関係性という視点から見るべきものです。またそれは、We/They二分法という身内/他人の二分法にも対応しています。敬語法の水平性と垂直性の体系間は、それゆえに通訳不可能性とも解釈できます。しかし、筆者が大学のゼミで行っている垂直性の言語空間から水平性の言語空間にチャレンジするといった小規模な実験からは、日本語空間に慣れた学生も親称システムを模したやり方で、水平系にも変容可能な潜在能力を秘めていることが示唆されました。
著者
檜垣 孝
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学紀要 人文科学 (ISSN:03861082)
巻号頁・発行日
no.42, pp.45-66, 2004
著者
榎本 直樹
出版者
[西郊民俗談話会]
雑誌
西郊民俗 (ISSN:09110291)
巻号頁・発行日
no.233, pp.14-19, 2015-12

4 0 0 0 OA 最新写真機

著者
上田貞治郎 編
出版者
上田写真機店
巻号頁・発行日
vol.第2編, 1907
著者
清水 清美 長沖 暁子 日下 和代 柘植 あづみ
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

本年度は、昨年度からの調査を継続(対象者35名へ拡大)した。また、成果発表として、第23回日本受精着床学会(ラウンドテーブル)、第16回日本発達心理学会(シンポジウム)、第3回不妊看護学会(一般演題)として提示、医療者、研究者、一般市民やから評価を得た。不妊治療を実施する医師からは、「日本のAIDの方向づけがない。また、AID実施後にカップルが遭遇する問題や課題が分からない。また分かったとしても臨床の現場ではフォローする時間と余裕がない。このような情報提供やカウンセリングを実施する団体、組織があるなら情報提供することは可能である」などの意見があった。また、看護師からは、「AIDを選択するカップルへどう対応したらよいか分からなかった。対象の特性が理解できた。」「子どもへの告知の問題提示をする必要は感じるが、担当医師はそのように考えていない。どのように折り合いをつけたらよいか難しい」等の意見があった。社会福祉士からは、不妊治療を受ける親と生れた子どもの利益が一致しない現状に対し「AIDは社会的な虐待」という子どもの立場に立った意見があった。また、養子縁組を迎えるカップルからは、「自分たちは親の資質を問われるのに、不妊治療により血のつながらない親子関係をつくるカップルが問われないのはおかしい」という意見があった。今後もAID情報を一般の方にも広め、不妊治療を受けるカップルと生れてくる子ども、双方の利益を考えた我が国の治療体制の有り方の実現化に向け、さまざまな立場から討論される必要があると考えられた。また、AIDが実施されているにもかかわらず、医療者自体がその後のカップルや家族の情報を理解していない現状があり、医療者への情報提供の必要性も考えられた。3年間の調査より、AIDを受けるカップルへの情報提供のツールとして、容易に情報を得る手段として小冊子の作成の必要性が考えられた。そこで、A6サイズの小冊子「AIDについて(仮題)」を現在作成している。作成後には関連する不妊治療施設・不妊相談施設に配布予定である。
著者
池田 佐恵子
出版者
人間環境学研究会
雑誌
人間環境学研究 (ISSN:13485253)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.161-168, 2014 (Released:2014-12-25)

Absolute pitch (AP) is assumed to involve both pitch memory and pitch labeling for musical pitches. While people with AP possess both, non-AP individuals possess only pitch memory. AP possessors are superior to non-AP possessors in pitch labeling accuracy for semitones, but whether this holds true in pitch memory precision that cannot be labeled by a musical pitch name is unclear. In this study, pitch memory for tones subdivided by less than one semitone was compared among accurate AP possessors, inaccurate AP possessors, and non-AP possessors. In experiment 1, participants were given a pitch labeling task, and both accurate and inaccurate AP possessors were superior to non-AP possessors in the precision of pitch memory. However, in experiment 2, in which pitch labeling was not required, inaccurate AP possessors were not superior to non-AP possessors. In addition, the perceptual shift toward low pitch was also observed below the age of twenty years on average.
著者
丁 秀山
出版者
中京大学
雑誌
中京大学教養論叢 (ISSN:02867982)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.187-200, 1995-07-21
著者
鮎澤 聡 松下 明
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

光学的特徴による脳神経機能や術中の組織の弁別を目的として、偏光を用いた脳神経外科手術中の術中顕微鏡イメージングを検討した。ラットを用いた実験では、反射照明を用いた偏光顕微鏡では、複屈折の差や変化で脳神経組織や機能を捉えることは困難であった。一方、余分な散乱光を軽減することにより、表面より深部の情報が可視的に得られた。これらの結果から、実際の術野で用いることができる顕微鏡を試作した。
著者
金剛右京 訂正
出版者
桧書店
巻号頁・発行日
1932
著者
蒲生 郷昭
出版者
The Society for Research in Asiatic Music (Toyo Ongaku Gakkai, TOG)
雑誌
東洋音楽研究 (ISSN:00393851)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.73, pp.43-61, 2008-08-31 (Released:2012-09-05)

本稿は、絵画資料にもとづきながら、「三曲合奏」はいつごろから行われていたのか、という問題を考察するものである。明暦元年 (一六五五) 刊の遊女評判記『難波物語』には、床に並べて置かれた三味線、箏、尺八を描いた挿絵がある。年代の明確な資料としては、箏の加わった三楽器の組み合わせの初見である。しかし、それより早い「元和~寛永年間初期」の作とされる相国寺蔵『花下遊楽図屏風』には、三味線と胡弓による合奏と、三味線と箏、胡弓による合奏とが、描かれている。さらに、ほぼおなじ時期の合奏を示すと考えられる、つぎの資料がある。すなわち、『声曲類纂』巻之一に「寛永正保の頃の古画六枚屏風の内縮図」として掲げられている二つの挿絵のうちの、遊里の遊興を描いているほうの挿絵である。これは模写であり、「古画六枚屏風」は現存しない。しかし、かつて吉川英史が『乙部屏風』として紹介した模本が別に存在する。二つの模写は構図と人物配置が違っていて、その点では『乙部屏風』のほうが、原本に忠実であると考えられる。『乙部屏風』でいえば、遊里場面の中ほどにいる十一人は、一つのグループを形成している。つまり、三味線、胡弓、尺八が伴奏する歌に合わせて踊られている踊りを見ながら、客が飲食している様子が描かれているのである。踊りを度外視すれば、そこで演奏されている音楽も、後の三曲の楽器による合奏にほかならない。すなわち、これらの楽器による合奏は、こんにちいうところの「三曲」が確立するよりかなり前の寛永ごろには、すでに行われていたことがわかる。これらの楽器をさまざまに組み合わせた絵はその後も描かれ、こういった合奏が早い時期から盛んに行われていたことをよく示している。その流れをうけて、こんにちの三曲合奏につながる合奏が行われるようになるのである。